気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

真面目過ぎる

2005-10-16 19:43:29 | つれづれ
真面目過ぎる「過ぎる」部分が駄目ならむ真面目自体(そのもの)はそれで佳(よ)しとして

はつきりとこつちがいいと言ひくれし女店員が決めしボールペン持つ

中年のハゲの男が立ち上がり大太鼓打つ体力で打つ

(奥村晃作 鬱と空)

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次回の短歌人会の研究会のテーマがただ事歌らしいので、その関係の歌や文章をパラパラと見る。
いつかの短歌人の大会のとき、トイレで一緒になった平林文枝さんの「小池さんは、奥村さんが好きなのよ」という一言から、奥村晃作に興味を持ち、奥村晃作短歌ワールドを毎日読むようになった。その後、大変お世話になっている。

あの有名な「ボールペンはミツビシがよくミツビシのボールペン買ひに文具店に行く」は、次の歌集『鴇色の空』に出て来る。あるテーマをしつこく追うのも奥村氏のねばり強さだと思う。次の第十歌集『スキーは板に乗ってるだけで』らしい。

http://www5e.biglobe.ne.jp/~kosakuok/nisi.html


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4 コメント

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お知らせ (久保寛容)
2005-10-17 20:46:55
すみません、親記事と関係ないことですが。HP「耳取り峠」を閉鎖しました。本当なら、予告してから、というのが大人のやり方なんでしょうが・・・・。近藤さんには掲示板に書いていただくなどお世話になりました。心から感謝しています。また新しい形のHPで出直すこともあるかも知れません。ありがとうございました。

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残念です (かすみ)
2005-10-17 22:40:23
久保寛容さん お久しぶりです。

HPの閉鎖とても残念です。ときどき見ていました。最近壁紙が明るくなったな・・・と思っていましたのに。

寛容さんは言葉も発想も豊かで実力があるから、もっとたくさん歌を読みたいと楽しみにしています。こちらへも気軽にコメントしてくださいね。

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毎日 (平林文枝)
2005-10-18 10:58:44
「今日はどんなうたかな」とほとんど毎日やって来ています。

ところで、「小池さんは、奥村さんが好きなのよ」と言ったのは私ではありません。トイレでさらっとこういう事が言えるほど、私はうたにもうたの世界にも馴染んでいませんので。短歌人の中のもっと知識も情報も豊富な人とお話したのを、思い違いされているのではありませんか?

長野の夏季集会では、幹事だったため少ししかお話できず残念でした。

また会えるのを楽しみにしています。
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私も記憶が・・・ (かすみ)
2005-10-18 18:13:31
平林さん こんにちは。

私はあの一言は平林さんだと、すっかり思い込んでいました。人間の記憶ってあやふやで、繰り返して考えているうちに、記憶がお話を作るのかもしれません。どちらにせよ、私には一つのきっかけとなり、大事な言葉でした。これからもよろしくね。
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