041:迷
迷信を肯ふ人は理屈言ふひとより大人と知りぬこの頃
042:官僚
その夫の理解しがたき名を持ちて官僚の妻はブログ創める
043:馬
なんとなく晶子に逢ひたし叡電で鞍馬へ行かむ歌碑を訪ねて
044:香
貴船川の床に盛りの香魚食めば身ぬちにさらに匂ふ藻のみどり
045:パズル
嵌る場所探して入れて世の中はまだまだ続くジグソーパズル
*****************************
今夜は大文字五山の送り火。以前、何度か北白川のブリカン(ブリティッシュカウンシル)の屋上から、送り火を見た。送り火を見て会話が錯綜する場は、人の気持ちを常ならぬ状態にする。あの建物はなくなったようだ。
大の字は山の肌(はだへ)に彫られをり御霊を空に還す夜のため
(近藤かすみ)
迷信を肯ふ人は理屈言ふひとより大人と知りぬこの頃
042:官僚
その夫の理解しがたき名を持ちて官僚の妻はブログ創める
043:馬
なんとなく晶子に逢ひたし叡電で鞍馬へ行かむ歌碑を訪ねて
044:香
貴船川の床に盛りの香魚食めば身ぬちにさらに匂ふ藻のみどり
045:パズル
嵌る場所探して入れて世の中はまだまだ続くジグソーパズル
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今夜は大文字五山の送り火。以前、何度か北白川のブリカン(ブリティッシュカウンシル)の屋上から、送り火を見た。送り火を見て会話が錯綜する場は、人の気持ちを常ならぬ状態にする。あの建物はなくなったようだ。
大の字は山の肌(はだへ)に彫られをり御霊を空に還す夜のため
(近藤かすみ)
>迷信を肯ふ人は理屈言ふひとより大人と知りぬこの頃
若い頃「神なんて幻想だ」と言つてみたり、ニーチェの「神は死んだ」にかぶれてみたり、赤面です。(最近は石綿がわだいですが。)
>その夫の理解しがたき名を持ちて官僚の妻はブログ創める
一瞬、何を意味しているのかと戸惑って、ああそうかと分かる。こういう歌が好きです。
いかにも堅物という印象の奥さまが、とんでもない名前のブログを作っている・・・というのも、もうありふれた発想かもしれません。「かすみ」は4年ほど前に思いついたハンドルネームです。愛着があるのでペンネームにしました。
残暑お見舞い申し上げます。
072:インク 何もかも揃はぬと怒るパソコンがインクを買ひに行けと夜更けに
このお歌をブログでコメントしましたのでTBさせていただきました。
よろしければお立ち寄りください。
私の意図とおりに読んでいただいてうれしく思いました。
でも「揃はぬと怒る」より「揃はねば怒る」の方がよかったかとまた考えています。