気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

バルサの翼

2006-07-01 01:04:52 | つれづれ
つつましく花火打たれて照らさるる水のおもてにみづあふれをり

壜の中さむき脳の彼生きて在りし日いかなる愛に苦しむ

バルサの木ゆふべに抱きて帰らむに見知らぬ色の空におびゆる

ゆふぐれの微熱漂ふくちびるは閉ぢのこしたる春の扉(と)にして

いちまいのガーゼのごとき風たちてつつまれやすし傷待つ胸は

(小池光 バルサの翼)

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やはり何度も読まなくっちゃと、『バルサの翼』を再読。砂子屋書房の現代短歌文庫で読んでいるが、この二段組みの歌集は読みにくい。眼が悪くなりつつあるのだ。結社誌も出来るだけ読みたいが、目が強くなくては続けられない。取りあえず、指示された目薬を忘れないように。目薬がしっかり滲んで効果をあげるように祈りつつ・・・



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