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NEW ボクサーのKERONITEとはなんぞや?

2011-04-10 15:30:00 | 自転車
KERONITE

なんだ? 聞いたこともない……。

新手の表面処理技術らしいということは分かります。で、ちょいちょい調べたところ……、さっぱり分かりません(苦笑)! 会社のホームページもちょっと厳しめです。

日本語サイトはほぼ全滅、海外にはありますが、さすがに専門外なので断片的にしかわかりません。

Plasma Electrolytic Oxidation


訳せばプラズマ電気酸化といったところでしょうか。

何となく分かったのはプラズマにて蒸着させていること、セラミックのような特質を持つこと、堅牢なこと、アルミやマグネシウム、チタンに加工できること、アルマイト(陽極酸化処理)とは違うことなどです。

こういうときはオリジナルを見るのが一番と思い、http://www.keronite.com/をだらだらと見ていました。すると、驚いたことにマヴィックのホイールが出てきたのです。

初めはセラミックコートの技術協力かと思ったのですが、よくよく見ると扱っているのは古いリム単体ではなく、最新ホイールのRシスなどでした。要するにKERONITEはマヴィックの新技術・エクザリットのことのようです。いや、順番からするとエクザリットとはKERONITEのことと言った方が正しいでしょうか。


自転車では珍しい韓国発祥の技術なようです。どうやらイギリス生まれのようです。2006年か2007年にできた技術みたいなので、非常に新しいですね。そういえばハイテク系に強い韓国は自転車にはあまり手を出してきませんね。なぜでしょう? 昔、アルミをしならせたダイナミックなフレームを作っていたことがありましたが。

KERONITEは三層から成り立っています。

①EXTERNAL LAYER ビッカーズ硬度500~1000HV

②FUNCTIONAL HARD LAYER ビッカーズ硬度900~2000HV

③THIN TRANSITIONAL LAYER

これがどれくらい硬いかというと、ステンレスの304が大体400HV位ですので、5倍ほどの表面硬度を持つことになります。アルミなどはステンレスよりも遙かに下なので、その恩恵は絶大でしょう。表面がはがれないと言うことは、マグネシウムもリムとして活用出来るのかも知れません。アラヤ、マッハなどが出しましたけどその性質を生かし切ったとは言えませんし。AZ31あたりを生かすことが出来るかも知れません。

そしてこの技術の最大のメリットはコストが低いと言うことらしいです。作業室も10~50度くらいの温度で出来るとか。マグネシウムを加工するより安く付くとか。

そりゃあ凄い!

まだまだ未知数ですが、楽しみな技術ですね。ちょっと引っかかるのは本当に出てくるのかということです。マヴィックのエクザリット加工モデルはまだ一般に出回っていませんから。

分かったことがあったら、追記しておきます。

参考資料
http://www.multimediamanufacturer.com/

http://www.azom.com/news.aspx?newsID=8256&lang=ja

http://www.asetsdefense.org/

PDFファイルを参考にしたので、うまいことリンクを張ることができません。ともあれ、私が参考にしたのはこの三つのリンク先とKERONITEのサイトです。特許はアメリカとイギリスで申請されていますね。とするとイギリスの可能性が高いでしょうか。

まあ、どこで出来た技術であろうと優れたものなら構いません。スラムもどういった展開をさせるのか? 興味があります。

追記

どうやら工場の場所と拠点を勘違いしてしまったようです。修正します。イギリスにヘッドクオーターを置いています。でもなにやらロシアの話もちらほらです。まだまだ勉強が必要ですね。

ご指摘、ありがとうございました。