その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ロンドンフィル ベルリオーズ 幻想交響曲

2009-03-07 08:11:27 | コンサート (in 欧州)
 花の金曜日ということで、飛び込みでロンドンフィルのコンサートに出かけました。ロンドンフィルはこちらに来てからは初めて聴きます。1988年クラウス・テンシュテットと来日した際に、聴きに行き、自分の中では人生5本の指に入る感動的なコンサート体験をさせてくれた思い出の楽団です。

 しかし、今日は、2曲目のチャイコフスキーのピアノ協奏曲を除いては、いま一つ印象の薄い演奏でした。ピアノ協奏曲はSimon Trpceski(私は初めてですが、結構有名な人なのでしょうか?)の演奏でしたが、すごいスピードのタッチでかつ堅実な演奏は、とても安定感のあるものでした。サービス精神も旺盛で、アンコールもやってくれました。

 期待外れは、幻想交響曲です。大編成のオケでさぞかしすごいのだろうと期待が大きすぎたのでしょうか。確かに金管はすばらしい音を聞かせてくれましたが、自分の中では全体の調和があまり良くない、各楽器集団がバラバラとしてまとまっていない感じに聞こえました。4,5年ぐらい前にシャルル・デュトア指揮のN響で同じ曲を聞いたのですが、自分の印象としてはそちらの方が、心を揺さぶられました。ただ、演奏後はほぼ満員の会場から大拍手でしたので、自分の体調が疲れていただけかもしれません。

 今日は飛び込みで、席は3階の最上席から5列目。それでも十分音楽を楽しめますし、なんてたって£12で、映画とほぼ同じ値段ですから、文句は言いますまい。 (★★★☆☆)

演奏後、挨拶するSimon Trpceski 


Royal Festival Hall

London Philharmonic Orchestra
Friday 6 March 2009, 7.30pm

Olivier Messiaen: Les Offrandes oubliees
Tchaikovsky: Piano Concerto No.1
INTERVAL
Hector Berlioz: Symphonie fantastique

Louis Langree conductor
Simon Trpceski piano


コメント
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