その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

リサイタル FRANCESCO MELI

2009-03-12 16:44:40 | コンサート (in 欧州)
 先日、ロイヤルオペラのリゴレットでDuke of Mantua役で生きのよい歌を聞かせてくれたFrancesco Meliのリサイタルがあったので行ってみました。

 場所は、昔、教会として使われていた場所をコンサート用に改装したSt.Jonn's Smith Squareです。


 すごい声量に圧倒されました。人間って、鍛えるとここまで声がでるのかと驚かざる得ません。ロイヤルオペラではこんな人たちが歌っているのかと妙に感心します。ホールに響き渡る声でした。

 ロイヤルオペラでは、いつも壁際後方の席が多いのですが、今日は、前から4列目。双眼鏡が無くても良いし、表情も良く分かります。近すぎて、彼の声量に吹き飛ばされるような感覚です。

 声も張りがあっていいです。ただ、甘~い歌系には少し硬いかもと思いました。

 サービス精神も旺盛で、アンコールは4曲か5曲ぐらいやってくれ、大満足です。 (★★★★☆)

左がFRANCESCO MELI、右がピアノのMATTEO PAISです。



Wednesday 11 March at 7.30pm

ROSENBLATT RECITALS
FRANCESCO MELI tenor
MATTEO PAIS piano

Liszt Tre Sonetti del Petrarca
Mozart Fuor del mar Idomeneo
Rossini Le sylvain Péchés de vieillesse
Donizetti Inosservato penetrava…Angelo casto e bel Il duca d’alba;
Favorita del Re….Spirto gentil La favorita
Ed ancor la tremenda porta Roberto Devereux
Verdi La mia letizia infondere I lombardi
Bellini Svanir le voci…Meco all’altar di Venere Norma

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BYZANTIUM その2

2009-03-12 08:00:09 | 
 昨日の続きで週末に行った「ビザンツ展」関連です。

 展覧会も良かったのですが、同じく感心したのは、ビザンツ展のガイドブックです(たしか£3.5だった)。良くある展覧会のカタログの他に、エデュケーションガイドと言われる、時代背景とか展示物を簡単に解説してくれる小冊子を購入しました。

 主要な展示品は写真で載っているし、「エデュケーション」というだけあって、各章ごとに簡単な考察用の問いが載っているのです。たとえば、What does this mosaic floor tell us about the tastes and interests of the upper classes in the early Byzantine period? (このモザイク状の床は初期ビザンツ帝国の上流階級のどんな趣味を物語っているでしょうか?)といったような具合です。

 問いを通して、展示品やその時代背景等について考えさせるというのが、素晴らしいと思います。今、Webでも載っていますので、興味のある人は覗いてみてください。
 EducationalGuideはこちらから

こんな感じです

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