
老老介護の果てに、思い出の湖畔で心中を図った夫婦の、台詞のない物語。
30分の短編で、まったく台詞はありません。
何度か声にならない呻きのような声が聞こえるだけです。
もう寝たきりになって自分では食事も排泄もできなくなった妻を見るのは自分も年老いた夫。
部屋はしっかり片付け、妻の髪も綺麗に整え、寒くないよう服を着せてあげて車椅子で病院に連れて行く。
食事を食べさせようとご飯を口に運ぶ夫であったが、食欲がないのか何もかも分らなくなっているのか拒絶し、スプーンを持つ夫の手を振り払う妻。夫も右手の震えが始まり、長年の介護生活の疲れが表情にも現れるようになった。
病院の待合室で見た赤ん坊の寝顔。おむつを替える姿を自分と妻に置き換えているのか何かを想う夫。
他に家族も頼る宛も周りとの交流もないのか次第に思い詰めていく。
部屋に飾られている写真は、湖畔で撮ったボートに乗っている自分と元気な頃の妻の姿。
体の自由が効かない妻をボートに乗せ漕ぎ出す夫。
最後の刻を迎えた時、気が付くと元気で笑顔になった妻と・・・。
認知症。老老介護。死。
身近でもこういったことを抱えているせいか、言葉のない静かな静かな映画ですが何度も何度も涙が溢れた。久しぶりにこんなに泣いた

奥さん役はほとんどが無表情で寝ているシーンですが、元気だった頃の笑顔がとてもチャーミング。旦那さんの俳優さんも表情だけで喜怒哀楽を表現していて、特に食事を滅茶滅茶にされた時の自棄になったところや、最初の明るい笑顔で介護をしていた時から変化していく表情は感心させられました。
映画が終わって外山監督と主演の二人が撮影の事など色々聞かせてくれました。
外山監督は何とまだ30歳。まだまだこれからの作品が期待できます。

主演の二人はさいたまゴールド・シアターという、蜷川幸雄さんの主催する55歳以上の劇団集団の俳優さんなのだそうで、百元さんは映画でも上品な感じでしたが実際はもっと上品で美しい方でした。
旦那さんの役をした遠山さんは、しゃべりだしたら止まらないという感じの、まだまだ元気一杯で卓球も教えているという75歳。
黙っている役は辛くなかったかな~と思ってしまいます。
この映画祭にはちょっと異質な映画なのですが、同じ時間にやっていたホラー映画を見に行かなくて良かった

現実にはもっともっと過酷な環境に置かれている人がいたり、介護や医療の現場は裏側には見えない事も沢山あります。
ぜひ政治家や厚生労働省の全職員には見て欲しいな~と思う映画です。
もしそんな機会があったら、ちゃんと自分でお金を払って観てね


イスラムの国であるアルジェリアで、カトリックの修道士たちは住民とも友好的に暮らしていた。しかしそこにも内戦の戦禍、テロリストが迫る。
アルジェリア軍は修道院の安全を考え保護を申し出るが、6人の修道士をまとめる院長のクリスチャンはこれを辞退する。修道士たちは話し合いの中で、このまま残っていても殺されるだけだと、修道院を離れることを提案する修道士もいたが結論にはいたらない。
クリスマスイブ、突然テロリストが修道院に進入する。それは怪我をしている仲間を手当するため医師でもあるリュックを連れて行こうとするが、クリスチャンは彼は訪れてくる人を診察するためにここにいるのだからと断る。
嵐の日、何度目かの話し合い。修道士達は皆そこに残ることを選択する。
しかし、最後の晩餐になるかのような夜、白鳥の湖が流れる中赤ワインが振る舞われ、皆の目には笑顔と涙が。
このまま静かに終わるのかと思った時、またもテロリストの乱入が。
アルジェリアの映像はあまり見る機会もないが、秋から冬にかけての季節とはいえ荒涼とした大地が広がり、木もほとんどない茶色い風景が続いている。
キリスト教とイスラム教。相容れないはずの地で修道士が存在する理由とはなんだろう。イスラム教では幸せになれないのだろうか。宗教がなければいけないのだろうか。と考えるのは日本人的なのか。アルジェリアがフランスの植民地だったという事が事件の一端でもあったのかもしれない。
アフリカ、中東では現在紛争の真っ最中だ。リビアは内戦状態にもなっており、一刻も早い沈静化を願わずにいられない。
映画では語られなかったその後は、1996年5月23日、武装イスラム集団が修道士達を殺害したいう声明を出し、30日にはアルジェリア政府が遺体を発見した。
しかし、その遺体は頭部のみで、胴体部分は今も発見されていない。
その真相はいまだ謎に包まれており、一説にはアルジェリア軍がテロリストの隠れ家と思い違いし誤射により修道士を殺害。それを隠すために胴体部分を隠匿したというものもある。
クリスチャンの遺書めいた手紙の最後は、アーメンとインシャラーで、結んでいる。

ブサかわ犬で全国区の人気になった『わさお』。
わさお本人(本犬)が演じるこの映画は今の飼い主である菊谷節子さんと出会う前に、捨て犬だったというオリジナルの物語。
わさおは小さいころシロと呼ばれあきら君に飼われていたが、お母さんを事故に遭わせたのはシロのせいだと、シロをくれた東京の叔母に返してしまうが、直ぐに家を抜け出してあきらの住む青森へ走り始める。
シロは成長し大人になり、白神山地を走り抜けるその姿をみた町の人達は、白いライオンを見た! との噂が相次ぐようになった。
不思議な風貌と風格のあるライオンのようなその大きな体。今まで野良犬を何匹も世話して来た節子さんは、山にはクマ出没の情報もあり心配で、そのわっさわさの姿から「わさお」と名付けて世話をするようになる。
その後、あきら君とわさおはもう一度出会うことができるのか、わさおがあきら君を遠くから見つめるその表情には込み上げて来るものがありました。
上映後監督からウラ話なども聞けて、調教されたプロの動物俳優とは全く違うわさおの名演技は感心させられました。
ただ、撮影初日から山に逃亡してしまいスタッフみんなで探しまわったとか、わさおの映像だけで55時間分のフィルムを回したとか、苦労もあったようですが、最初に薬師丸ひろ子さんから約束事があったと言います。
それは、わさおができなくても怒らない、イライラしない。わさおのせいにしない。わさおを自由にさせるという、自らも犬を飼っている薬師丸さんの条件でした。
ブサかわとか言われているが映画ではホント可愛いんだわさお。なんだか目もパッチリした? 遠くを見つめる目は凛々しくもあり足も長い。
~ってわさおって、秋田犬なんだとか。てっきりチャウチャウかと思ってたからなあ。
また飼い主役の節子さんを薬師丸ひろ子って~ちょっと可愛すぎなんじゃないのかなあ。
その薬師丸ひろ子が舞台挨拶に!ってちょっと期待したんだけれど、来なかったなあ。
「セーラー服と機関銃」までファンだったんだよなあ

全国の犬好きの人、犬を苦手な人も、ちょっとお疲れ気味の人にもオススメ♪です。
じんわり


3日目招待作品の紹介をするフジテレビ・笠井信輔アナウンサー。
年間130本以上劇場で映画を見ると言う笠井アナ。前日は分りませんがこの日はアディーレ会館での4本を見たことでしょう。
27日は姿を見せなかったので、翌日の特ダネのために帰京したのでしょうか。

企画プログラムとフォアキャスト部門を上映していた夕張商工会議所。
小さな特設劇場で、フラットなので席によってはスクリーンが観ずらいものの、映写機(といってよいのかな?)が立派なもので、映像も美しく、上映前後に監督や俳優のインタビューやウラ話等を目の前で聞けて試写会でも味わえない面白い雰囲気です。
それにしてもやっぱり雪が多い夕張。

映画祭の醍醐味(かな?)アディーレ会館前庭でのバーベキューパーティ。
料金は暖かい感謝の気持ちのカンパ制。なのに夕張の寒さは半端じゃない! 手袋をしていない手は一気にかじかむほどで、懐かしい真っ赤に灼けたダルマストーブでも背中は寒い!
モツ鍋、山菜鍋、ジンギスカン、鹿肉、ホタテが振る舞われ、お酒もあって思わず手が出そうで車で来たのを忘れそうです。

スコット・ピルグリム出演の斉藤…慶太さんか、祥太さん。(どっちだったか(^^; )
と、予定になかった再登場のスコット・ピリグリムのTシャツを着た笠井アナ。

帰りは10m先も見えない濃霧。
また映画の世界に引きづり込まれたのかと思った。
先週西区の主任児童委員部会の部会長になったばかりだというのに、早々に各区の部会長を集めた札幌市主任児童委員の連絡会への通知があった。
札幌市の何かに提出しなければいけないので、このタイミングで連絡会の監事を決めなければならないということで、手稲区はまだ未定だったが招集せざるを得なかったとか。
この連絡会でも、やはり継続されている方が3人ほどで大半が退任されていて、出席した9人のうち6人が連絡会は初めてとのことだった。
自己紹介のあと監事の選任になり、主任児童委員歴が一番長い方に代表監事になっていただき、他にも就任歴の長い順に副監事1名、監事1名が選ばれ、もう一人の監事も私より長くされている方が3人はいたのでこれで決まりかとホッとしていると、誰かが「もう一人は男性が良いのでは?」との提案。
しかしもう一人の男性は私と同じ4年目だけれど、年齢も上そうだし~♪ と思って安心していると、社会福祉協議会の人が「BEMさんの方が半年長いので~お願いできますか?」と。
ぬぅわにぃ~
まあそれほど大変そうではなさそうだし…って今までもそう言われて来たんだよな。
民生委員児童委員って、なり手がホントに少なくて欠員のある地区がどんどん増えているので、頭数増やすくらいは協力しようか。こんなこと言うと怒られるな(笑)
…これって、交通費くらいくれるのか(^^;
札幌市の何かに提出しなければいけないので、このタイミングで連絡会の監事を決めなければならないということで、手稲区はまだ未定だったが招集せざるを得なかったとか。
この連絡会でも、やはり継続されている方が3人ほどで大半が退任されていて、出席した9人のうち6人が連絡会は初めてとのことだった。
自己紹介のあと監事の選任になり、主任児童委員歴が一番長い方に代表監事になっていただき、他にも就任歴の長い順に副監事1名、監事1名が選ばれ、もう一人の監事も私より長くされている方が3人はいたのでこれで決まりかとホッとしていると、誰かが「もう一人は男性が良いのでは?」との提案。
しかしもう一人の男性は私と同じ4年目だけれど、年齢も上そうだし~♪ と思って安心していると、社会福祉協議会の人が「BEMさんの方が半年長いので~お願いできますか?」と。
ぬぅわにぃ~

まあそれほど大変そうではなさそうだし…って今までもそう言われて来たんだよな。
民生委員児童委員って、なり手がホントに少なくて欠員のある地区がどんどん増えているので、頭数増やすくらいは協力しようか。こんなこと言うと怒られるな(笑)
…これって、交通費くらいくれるのか(^^;