バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

『東洋線』が岩手からやって来る!!

2012-05-31 | イヴェント案内

バイユー店主大推薦!
ついに岩手からやってくるロックバンド『東洋線』!!

いよいよ今週末となりました。

岩手を中心に東北全域で活躍するV&G、P、Drトリオ『東洋線』。昨年、大船渡で行われた復興支援LIVEでボーカル&ギターの及川智明くんを観て驚き、ファンになり、オドオドと交流開始~

11月にはバイユーでソロLIVEが実現。

とにかく素晴らしかった! 昨年最も印象に残ったLIVEとなりました。とにかくあの声。1曲目でお客さんが金縛りになった光景が忘れられません。

そしていよいよバンドで登場です。
この度、活発に活動しながら未だ仙台以南でのライヴ経験のなかった彼らを遂に東京に迎えることになりました。

今週の金曜日の吉祥寺でのイベント、 そして土曜日バイユーゲイトでのワンマンと 2本のLIVEをセッティングさせていただきました。
強~力に推薦いたします。是非是非、足をお運び下さい。

『東洋線』東京2012
6月1日(金)吉祥寺Planet K 開場18:30 / 開演19:00
前売り¥2000 東洋線は5バンド中3番目の出演です。

6月2日(土)三鷹バイユーゲイト 開場19:00 / 開演20:00
料金 ¥2000 ワンマンLIVEです。


写真で振り返る『5/28町田謙介&牧裕』

2012-05-31 | ライヴ報告

『マチケンマラソンLIVE三鷹編』当日の写真をカメラマン田辺龍一さんが提供して下さいました。数々のバンドマンの写真、バイユーで撮影した吾妻光良トリオのプロフィール用写真でもお馴染みの龍さん、いつもありがとうございます!

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最後の写真はマラソンLIVE継続中には過酷な熱烈なダブルアンコールに応えるマチケンさんです!

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3000人近い人が居ても…

2012-05-31 | 音楽

『ブルース&ソウル・カーニバル2012』での印象的な出来事。
当日の日比谷野音は立ち見も出て、2500人を軽く越える人々が居てビールを飲んだりしていたというのに…。女性用トイレはガラガラでした!男性用は長蛇の列。こんな光景は多くの人の集まる場所で見た記憶はありません。確かに以前から女性率の低いイベントではありましたが…。これでいいのか!?そして女性はまだ比較的若かったのですが、男性陣の平均年齢の高さがこれまで以上に目につきました。これでいいのか!?うーん。


ブルース&ソウル・カーニバル2012を満喫。…ゴトウゆうぞうさん素晴らしかった!

2012-05-30 | 音楽

日曜日は日比谷野音にて『ブルース&ソウル・カーニバル2012』にバイユー組で参加。天気も良く、晴天の野外での楽しさを満喫しました。折しも日比谷公園ではドイツビールの祭典『オクトーバーフェスト』が開催中で、開演前に一杯!と思ったのですが、あまりの人出、あまりの行列に断念。だって俺はトップバッターのゴトウゆうぞうさんを観たかった聴きたかったのだ。なんとなく予感がしたのだ。結果的には、これが英断でした!

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とまぁ、2年振りに野音に帰って来たブルースカーニバル、やっぱり楽しい。多くの知り合い、バイユー出演ミュージシャンの方々と会えるのもこの日この場所ならでは。開演前からほぼ満席。久しぶりに観る大入りのカーニバルだ。喜ばしい、けれどあの主催者渾身の「ソロモン・バーク、大所帯バンドで登場」の時よりずっとずっと入りが良いことに複雑な気持ちになる。

昨年に引き続きのジョニー・ウィンターはやっぱり素晴らしかった。登場時や後半に立ち上がって演奏するなど体調も良くなっているようでひと安心。演奏内容はほぼ同じだったけどイキが良かったように感じました。自分は本来あまり好みではない長尺のブルースギター、真っ白いジョニー・ウィンターの奏でるスローブルースは本当に真っ黒だった。圧倒されました。終演後も話したのだけれど、今となってはホンモノの『Got My Mojo Workin'』を聴かせてくれるのはジョニーしかいないのでは?と思う。この曲を演ってビジネス的でないというか、必然性を感じさせる人ってもうそういないのでは?B.Bなら納得?でも必然性ではジョニーに軍配があがるような気がする。彼が歌う時、マディの横で弾いていた姿が透けて見えるようだ。とことん白い肌で黒光りするマディのブルースに寄り添って立った彼の持つリアリティが迫ってくるような気がするのです。しかしスローブルースには圧倒されました。
最後は一見、セッション形式で『Dust My Broom』。ここでジョニーアニキが凄みを魅せました。なんと、他の人にソロを回さない!!ええ??ってくらいに回さない。ひとりで凄い勢いで弾き歌う。もう終わりってくらい演ってもまだ回さない。「誰にも回さないのか!?」と客席がざわめき始めたころ、ようやくサニー・ランドレスに弾かせる。しかしすぐに歌い始める。そしてまた弾き始める。最後までそんな調子で終了。老いてもテキサス・ギタースリンガーの凄みは不滅でした。…しかし(笑)

セミファイナルのサニー・ランドレス、念願の初体験でした。長らく音源では馴染んで来たあの超絶スライドを遂に生体験しました。とにかく凄い。なんだかよくわからないくらいに凄い。…でも正直、僕はギタープレイはあれほど凄くなくてもいいかな。これでもかっていう超絶の演奏に集中力が持ちませんでした。インスト中心でしたしね。誰もが思ったことでしょうが名曲『コンゴ・スクエア』を演ってくれれば良かったのに。でも彼がどれだけ凄いかは良くわかりました。

久しぶりに観た近藤房之助、房さん。貫禄のステージでした。最後の『Same Old Blues』のような楽曲でお客さんを掴む姿は流石のひと言。とにかくウケていました。若いなぁ、自転車の力でしょうか…。ゲスト?のKOTEZのプレイも素晴らしくまさにブルース!でした。終演後2人と、特に房さんとは本当に久しぶりに話すことができて良かったです。

で、この日僕のココロを揺さぶったのは。3日が経過して最も印象に残っているのは。ドイツビールを断念してアタマから観た『ゴトウゆうぞう ワニクマデロレン&マキ』のステージでした。
本当に素晴らしかった。まだ余韻が残ってます。
先日、友人のお葬式代わりのお別れ会で彼が歌うのを聴いて、いつもの司会だけじゃない素晴らしさを知り(CDは聴いていたけど)今回も楽しみにしていたのですが、予想以上でした。1曲目から「え??」という感じで最後はホント、熱いものがこみ上げてきそうでした。おちゃらけの中に挟み込む、今の世の中で暮らすことへの思いとメッセージ、押し付けがましくも無遠慮に同意を求めたりもしない。言いたいことには笑いをまぶす。ふざけているようで細部まで本気の真剣勝負でした。「どないなっとんね」の歌詞、なんて彼の繊細さが伝わってきて胸が熱くなったよ。誠実さ、かね。前述の友人のお別れ会でも歌った、カリンバでの『What a Wonderful World』。晴天の下、ビールを飲みながらコンサートを楽しむ。笑う、その意味をさりげなくも深く感じさせてくれる素敵な説得力でした。観客総立ち!という反応ではなかったけど客席にじわじわと熱いものが広がっているのが伝わってきました。最後の曲のコール&レスポンスでは笑顔で涙が出そう、な感じになりました(泣けた、という方もいました)。最高でした。グッときました。Yeah~!!!流石ブルース・カーニバルの顔!

楽しい野音でした。来年も行きたいです。
行きましょう。


マチケンマラソンLIVEが三鷹までやってきた!

2012-05-30 | ライヴ報告

ウワサの『24駅、24日間連続マチケンマラソンLIVE』、月曜日は第13夜!とうとう三鷹までやって来ました。バイユーには『町田謙介&牧裕+シータθ』での出演。
マチケンサポーターのバイユーだけあって連日LIVE開催中ながら大入り。僕もホッとしたのでした。
前日夜に携帯で話したときからわかっていたのですが…12夜連続LIVEを経てもマチケンさん、元気です。当日あってもいつもの町田謙介。声もいつも通りです。食欲もあるよ、とのこと。
どの店でも言われるようなのですが、いつもと違った町田さんを想像していたので(本人には失礼ながら)ちょっと拍子抜けしました(笑)リハも歌ってこなすので本当に13日連続でやってるのか~?という感じでした。

そしてLIVE!そりゃあもう素晴らしかったです。特別なツアー中ということもあって少し非日常な佇まいも感じられる素敵な演奏。牧さんのベースがいつも以上に太く迫ってきたのが印象的でした。この2人のデュオは繊細なシンガーソングライターものに加え、イングランドのバラッド(伝承歌)やトラッド的な手触りの楽曲を2本のアコースティック楽器の絶妙なハーモニーで聴かせるのが特徴です。メロディ重視の繊細さと緊張感がなんとも心地良く、そこに乗っかる町田さのあの特徴的な独りハーモニーのような声…まさにめくるめくという感覚。
この日はそこにほぼ全編で、町田さんとの声の相性が驚異的に良いシータθが参加。ハーモニーがもうひとつ加わりなんとも深かった!シータ、頑張ってました。これまでバイユーで何度もコーラスする姿を観て来ましたが、特に良かったです。本人はかつて「…私、J-POPですよ」と遠慮気味に言ってましたが、ソロで歌った曲もこの先の展開が期待できる出来でした。一筋縄ではいかないバンドマン達と渡り合うことで得た肥やしが徐々に効いてきているのではないでしょうか?秋頃バイユーでメインとして初LIVEの予定です。

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町田さんの歌声は強靭です。たっぷり2ステージ!そのうえバイユーに集ったお客さんたちの(従業員含む)容赦のない熱烈なダブルアンコールにもしっかり応えてくれました。凄い!!終演後の打ち上げにも(店に気を使ってのはず)当然のように参加。ホント凄い人です。

いよいよ後半に入ったマラソンLIVE!皆さん是非どこかに駆けつけることをお薦めいたします。完走祈願!!


月曜日は特別にLIVE!『町田謙介&牧裕』登場です。

2012-05-27 | イヴェント案内

明日月曜日は特別にLIVE営業(たぶん初めてです)。
以前もおしらせした『町田謙介中央線全駅マラソンライブ ~24駅・24日連続唱破! 走れ中央線! 歌えマチケン!!~』が遂に三鷹にやってきます!

第13夜三鷹編はウワサのバイユー限定のスペシャルユニット『町田謙介&牧裕』での登場です。バイユーではお馴染み、『吾妻光良&スウィンギン・バッパーズ』のウッドベースプレイヤーにしてバンマスの牧裕さんとのデュオはブルースから踏み出し、メロディと2本の楽器のハーモニーを重視した独自の選曲で迫るスペシャルユニットです、お楽しみに。
で、絶賛進行中のマラソンLIVE。マチケンサポーターのバイユーとしてはなかなか気になるところで日々話題に出ております。
で…先日バイユーシフトを利用して応援に行ってまいりました!場所は国立『くにたち村酒場』。オープンしたばかりのヨーロッパのカフェ風の会場は雨にもかかわらず満席。この日はシンガーの藤原美穂さんとのデュオでいつもと少し違ったマチケンワールドを楽しみました。後半にはゲストでハーピスト西村ヒロさんが飛び入り、おお!お得~でした。

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昨日の時点で町田さん元気です♪
皆さん、是非、明日バイユーでお会いしましょう!午後7時開場8時開演です。

では私、これから晴天の日比谷野音に『ブルース&ソウルカーニバル2012』を楽しみに行ってまいります。


温かく盛り上がりました。

2012-05-27 | ライヴ報告

昨夜の冨岡ツカサLIVE、盛況でした。
昨年末に亡くなられた、新宿2丁目のバーのマスターの追悼企画。僕も生前お世話になった方(キャリア40数年という大先輩)を偲ぶ夜ということで、実は少々緊張気味でしたがそんな心配はまったくの杞憂、温かい空気に溢れた素敵な時間となりました。
この日のための新曲をはじめ、故人ゆかりの楽曲を中心のステージ。この企画をバイユーでやれて本当に良かったと心から思いました。

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馴染みの新宿から、遠く三鷹まで足をお運びいただいた皆様どうもありがとうございました。至らぬところもありましたかと思いますが、これからも地道に精進いたしますのでどうかよろしくお願いいたします。


ドクター・ジョンの新作『Locked Down』強~力な大傑作です!

2012-05-25 | 音楽

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すっかり紹介するのが遅くなってしまいましたが…バイユー店内ではもうすっかり今年屈指の傑作としての評価も定着しつつある1枚、『Locked Down / Dr John』です!
これは驚きの素晴らしさ、驚異の大傑作です!

(僕が知らなかっただけで)とても有名らしいブラック・キーズというバンドのダン・オーバックという人がプロデュースした(演奏、曲作りにも全面参加)本作。実は、事前に「ドクターがヴードゥーロックに回帰」というような評判を聞いても「ふーん」という感じでした。その理由はというと、個人的に最近のドクタージョンのアルバムにすっかりときめかなくなっていたからです。近年の彼のアルバムはどれもイイのですが、僕にとってはどれもそこそこ、で興奮!ということがまったくなくなっていたのでした。
モロニューオーリンズ路線、ロック路線、ジャージーな感じ、オールドファッションモノ。どれも「ああ、いいねー」という感じ。正直なんとなく物足りない、燃えない、という存在になっていたのでした。あの『ガンボ』で僕を一気にニューオーリンズ音楽に引きずりこんでくれた恩人であるというのに…。
ドラマーのエンタくんから「いいです。ヴードゥーロック、って感じですよ」と言われても「別にヴードゥーロックをそんなに聴きたくもないしなあ」という感じでした。

で、それからしばらくしてベースプレイヤーのタモツさんが持参した本盤を聴いたのですが…
もう冒頭から大興奮!音面の禍々しさ(こういう感じをヴードゥーロックというのかな?)と切れ味、いきなり引き込まれます。作り込まれたウッドベースの音をはじめとした独特のガレージ感には好みが分かれるかもしれませんが、僕は一気に気持ちを高揚させられました。勿論即購入!
とにかく音楽のマジックが溢れています。ドクターのニューオーリンズ・テイストを下敷きにした新しいリズム感覚。それに絡むギター!ルーツミュージックの常套句を全て飲み込んでぶっ壊してコラージュしたかのような新鮮なリフやオブリガードに、飛び込んでくる尖ったフレーズの絶妙の言語感覚には心から脱帽です。オールドスタイルに聴こえる管楽器にもひと捻りが有り、ありきたりにならない。ジングル的に挿入されるサンプリング音源のオールドジャズがいかがわしい空気とともに夜の街の深淵にいざなう。『St. James Infirmary』のメロディが出て来たと思ったら不似合いなぐらいの勢いでギターが切り裂きビート解釈を一変させる。とにかく聴き所満載。ドクターの歌詞を含めた語り口もワイルドで、サウンドとの一体感を感じさせます。とにかくこのダン・オーバックという人のセンスが素晴らしい、イキきるところはイキきり抑えるところは抑える。音楽のマジックを生み出すツボを知っているかのようです。
違うタイプの作品なので??と思われる方もいるかもしれませんが、僕はオル・ダラのファーストアルバムやロス・ロボスの『コロッサル・ヘッド』に驚き、聴き狂っていた時と似た感覚を味わいながら毎日のようにこの『ロックド・ダウン』を聴いています。ゴッタ煮感や切れ味が堪りません。本当に傑作です!

やっぱりドクターはニューオーリンズ音楽じゃなきゃという方には好みが分かれるのかもしれませんが、僕にとっては彼の長い長いキャリアの中で5本の指、いや3本に入る屈指の名盤登場!だと感じています。10曲というコンパクトさも名盤の顔をしています。72歳でリリースした強力な傑作、コーフンを隠せません。
最高です。


ヘンシモの冨岡ツカサ、ソロでバイユー!

2012-05-25 | イヴェント案内

明日、土曜日のバイユーLIVEは『高知しばてん魂(ソウル)レヴュー』の看板スター!『henssimo』の冨岡ツカサがソロで登場です。思えばなかなかに久しぶり。本人も気合い十分のようで楽しみです。料金 2000円(+1drinkオーダー)18:30開場、19:00開演とちょっと早めです。お気をつけ下さい。 


コージー大内CD発売記念LIVE大盛況!

2012-05-24 | ライヴ報告

先週の土曜日はコージー大内2ndアルバム『X(ばってん)ブルース』発売記念LIVEバイユー編。日頃からコージーを応援しているバイユー、お世話になっているバイユー、気合いを入れてこの日を迎えました。
その気合いに心から協力してくれたのが好漢トミヤマヒロツグ(Drinkin'Hoppys)。打ち合わせにも参加してくれ、小編成ホッピーズでのゲスト出演+賑やかしと~感謝感激のサポートぶりでした。120519_1810 写真は打ち合わせ中のコージー&トミヤマ軍団。トミヤマくん、まだ余裕の笑顔です。いつもと違い、先輩待遇にくすぐったそうなコージーの佇まいが印象的でした。

そして本番。バイユーは満席で熱気十分。暑い!まずはホッピーズ。気持ちよく盛り上げてくれました。普段と違い十分な環境ではなかったかもしれませんがお客さんにはウケてました。サンキュー!

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そしてコージー登場。第一声の「オーイエイ」でいきなりコージーワールドへ!以前からコージー大内は日本屈指の「Oh Yeah!使い」だと思っていたけど、このオリジナリテイは本当に凄い。いまだかつて日本にこんな「Oh Yeah!」を放つ人はいなかった。ガイジンのモノマネのオーイエーイ!を越えた新たな地平がここにありました。

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序盤のMCで「…ずっとやってきた曲で1stの時も今回も録音する候補にあがったけど(原曲に対抗するのが大変で、というような意味を言った)できんやった。…この曲に決まっとろうが!」と『Mojo Hand』が演奏されたくだりにはシビレましたね。

全般に渡ってコージーがここ数年でプロのメインアクトとしての佇まいを獲得したのを再認識させられるLIVEでした。地方に行って自分の曲を知っていて、(聴きたくて)聴きに来てくれたお客さんの前で演奏する新しい日々によって培われた貫禄(つまらない言葉だけれど)のようなものが、色濃く感じられる素晴らしいライヴでした。もちろん、普段は以前とまったく変わらないんだけどステージでONになった時の姿はファーストアルバム発売記念LIVE(バイユーで開催した)の時の彼とはまるで別人でした。

今回のアルバムの看板曲、公民館(家族で暮らしていた)の管理人を務めていた亡き母親を歌った『大鶴村のサイレン』はいつも以上の素晴らしさ。思えばこの曲をはじめてライヴで演奏したのはバイユーだったんだよなぁ…。あの時も感動したけれど、4年間で作品として別次元まで昇華したように感じました。以前からこのブログで書いていましたが、聴くものの心にグッと染み込む楽曲ながら感傷に引きずられたりしないコージーの歌唱、演奏がなんとも気高いものを伝えてくるのです。
『ブルース&ソウルレコード』誌で濱田編集長が「…無粋な直接的な言い回しを選ばずとも、何気ない日常の中の母と子の愛情、家族愛、そして郷愁が歌からにじみだす。ある種のヒット曲が失っている“品”がここにある。」と書いていたけれど、彼は言葉だけでなく立ち姿も(下品な世界の住人ながら)気高いものを感じさせるのです。
ジャンルを越えた普遍性も感じさせます。かつてバイユーのイヴェントで一緒になったShyさんと意気投合して共演ライヴを開催したり、今夜のホッピーズとも芸風は違っても感覚的に同じ人に対しての間口の広さを感じさせるのでした。まぁとはいえ誰とでもセッションできるようなタイプの音楽(プレイヤー)ではないですけどね~(笑)。
と、そんなコージーにバックをつけて彼をバンドスタイルにアレンジするのではなく、彼の演奏に後からウワモノとして乗っかるとうという形で果敢にも共演に挑んだトミヤマ組の健闘は称えられます。「トミタくん!」と呼ばれて登場、吾妻光良さんのかわりにサンタに扮して(CDと同じ)セリフを言う、そして打ち合わせを無きものにされつつウォッシュボードでコージーのブギーに挑むトミートミヤマくん。

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…癒されました。ありがとう!
しかし、方言セリフに関しては上手い下手の前に「あまりにヘタレ!」でした(笑)

でも客席を笑顔にしたトミヤマ組の姿にもなんだか気高いものを感じたよー。ホント、胸が熱くなりました。
初めてコージー大内を聴く人も結構居た熱心な客席から生まれる心からのダブルアンコール。「コージ~、バイユーでレコ発やってよかったやろ~」と自分の手柄でもないのに言いたくなるような素敵な夜でした。お客様に大きな感謝!

そして傑作『X(ばってん)ブルース』が広く、多くの方に受け入れられますように!


土曜日はコージーレコ発LIVE!

2012-05-17 | イヴェント案内

ん?今はレコ発って言わんのかな。でもCDレコードだもんね。ええんよねー。

というわけでいよいよ土曜日です。
5/19(土)
コージー大内 セカンドアルバム『ばってんブルース』の発売記念LIVE!

咀嚼しきったライトニン・スタイルに日田弁(大分県)によるオリジナルブルース。 長いキャリアの中、まさに充実期を迎えているコージーのブルースを是非!。

開場 19:00 開演 20:00 料金 1500円(+1drinkオーダー)
Guest Drinkin'  Hoppys


マチケン中央線マラソンLIVE本日よりスタート!

2012-05-16 | イヴェント案内

いよいよ本日よりスタート!
『町田謙介中央線全駅マラソンライブ ~24駅・24日連続唱破! 走れ中央線! 歌えマチケン!!~』

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中央線全駅を終点から始発まで毎日ライヴをやって駆け抜けようというなんともイカれた企画!そんな無謀な企てをライヴ録音さえ経験した「マチケンサポーター」のバイユーは当然無関係ではいられません!バイユー限定のスペシャルユニット『町田謙介&牧裕』で、極めて珍しい月曜 LIVEを開催します。

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そして(私も少しだけ関わった)高尾、武蔵小金井、武蔵境をよろ

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しく!そしてヒロナリ企画のジロキチを!!

とはいってもやはり第13夜/三鷹編バイユーゲイトでお待ちしております。
ブルースから踏み出し、メロディと2本の楽器のハーモニーを重視した独自の選曲で迫るスペシャルユニットです、お楽しみに。

そしてこの「愛すべきお馬鹿な企画」とも呼ばれるグレイトなイヴェント全体をどうかよろしく!熱烈応援してます。


コージー大内待望のセカンドアルバム登場!そして土曜日にバイユーでレコ発LIVE!!

2012-05-15 | 音楽

長~いキャリアを誇るコージー “ライトニン” 大内が満を持して発表したファーストアルバム『角打ブルース』が中央線音楽界、日本ブルース界、いや音楽界の枠さえ越えた反響を持って迎えられてからはや4年。
それ以来、彼の九州、大分の日田弁で歌うブルースは大きな注目を集め、『弁ブルース』の騎手として充実した活動を続けて来ました。そしてついに!この度、待望のセカンドアルバム『X(ばってん)ブルース』が発売されました。Photo_3
親しく付き合っている人間を褒めるのって難しく恥ずかしいものなのですが…これが素晴らしい内容!日本のブルースアルバムの枠を軽々と越えてしまっています。

実は、長い時間をかけて熟成された楽曲が詰まったファーストアルバムと比べてわずか4年は如何にも短く、心配する声もあったのですが…全ては杞憂でありました。大きな注目を集めてからの4年間はこれまで以上の濃密な時間だったということなのでしょう。熟成具合もバッチリです!
今作収録の楽曲がバイユーで新曲として歌われていた頃には正直、これまでの曲を演奏する時に感じさせる強力な説得力との差を感じたこともあったのですが、出来上がった『ばってんブルース』にはそんなところは微塵もありません。それどころか更に濃厚でさえあります。
赤裸々でリアルな等身大のブルース。日田弁の響きの中から中央線での彼の日常も透けて見えてくるようです。そして手に入れた深い表現の向こうにはこの4年間に訪れた全国各地のライヴで手に入れた新たなブルース表現があるのでしょう。

ここ2年ほどの彼のライヴの充実振りはバイユー近辺でも話題になっていて、このタイミングでつくるアルバムが悪かろう筈がない、と思っていましたが予想以上の力作です。

ファーストアルバム発売直後からライヴで披露し始め、CD未収録ながら代表曲として認められて来た『大鶴村のサイレン』。子どもの頃家族4人で住んでいた大鶴村の公民館、管理人として毎日正午と午後5時にサイレンを鳴らす母親の思い出を歌ったこの曲(レコーデングが待望されていた)はバンドヴァージョンとソロの2ヴァージョンを収録。発表当時の生々しさに表現の完成度が加味され最高のタイミングでの録音となりどちらも代表曲に相応しい出来となったように思えます。

吾妻光良、鮎川誠 さんという音楽ファンの信頼度の高いふたりが絶賛推薦のコージー大内2ndアルバム『X(ばってん)ブルース』!末席からバイユーも推薦いたします。是非に!

そ・し・て、
今回も制作の場として協力したバイユーゲイトではファーストアルバム発売時に引き続き

『CD発売記念LIVE』を開催いたします。今度の土曜日、5月19日です!
大いに盛り上げたいです。皆様、ご来場どうかよろしくお願いいたします。


春のお誕生宴。盛況感謝。

2012-05-14 | ライヴ報告

先週の土曜日はバイユーなぜか恒例、4月5月6月生まれのお客様を対象としたバースディLIVEパーティーでした。
なんで春生まれがこんなに多いのでしょう?今回お祝い対象は11人!!
お誕生席(ステージ)に次々と春生まれの方、そしてその方を含むバンドが登場。普段歌うことや演奏することのない方も皆熱演。楽しい夜となりました。

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写真は今回のメインアクト、『ザ・マー』。彼らにとって2度目の演奏から~Kざま鋭二さん&K友やすゆきさんの漫画家先生ふたりを中心に捉えたショットです。ウケてました!

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そしてもう一枚は、お楽しみのケーキ♪今回は地元で昭和の香りをふりまく名店『かねこ洋菓子店』さんで購入しました。

春生まれ、いいよなーと羨ましがる声が聞こえてくるような夜でした。みなさん、おめでとうございます。良い一年を。