先週といえば楽しみにしていた山中慎介vsアンセルノ・モレノ戦があったのでした!
本当は会場で生観戦したかったのだけれど、予定がはっきりしたときには既にチケットは完売。小さめの会場を選んだ主催者は読みが甘いとしか言い様がない。
ホンモノのこの階級頂上対決。いいカードならチケットは売れるんです!
負傷判定でWBA王座を追われるまでは6年以上WBA王座に君臨し、スーパーチャンピオンでもあったモレノ。
このモレノが居るのに謎の決定戦をでっちあげてWBA正規王座なる摩訶不思議なチャンピオンを名乗っていたのがカメダコーキだったりする。
ちなみに井岡一翔選手が最近獲ったふたつのタイトルもこれと同じ形のもの。
くしくも両者共にTBS所属で共に三階級制覇チャンピオン。
現在世界標準としては、この「上にスーパーチャンピオンの存在するWBA正規王者」は世界チャンピオンとは認められておらず他団体と王者同士として統一戦をすることは認められていない。
WBOチャンピオンだったカメダトモキがWBA正規チャンピオンと王者同士としての統一戦を画策して「WBAのチャンピオンとは正規チャンピオンではなく、スーパーチャンピオンのことである」と統一戦と認められなかった(強行したため自身のWBO王座は剥奪)のはつい最近のこと。
とまぁボクシングファンにしか知られていない情けない話は置いておいて、ようやく実現した山中vsモレノのバンタム級頂上対決。
強烈な左でKOを連発、
世界の10人にも選ばれた山中と、ほとんど打たれたことがないと言われるほどディフェンスに定評のあるモレノの対決。
見応え十分の内容で堪能しました。
いやー山中選手の左!やはりまともには当てさせて貰えませんでしたね。モレノ、流石でした。そして細かいパンチをまとめるのも上手い!
緊張感たっぷりの12ラウンズ。
自分の採点では引き分けかもしくは僅差で山中選手の負けか?という感じだったのですが
ジャジはアグレッシブポイントを重視して2-1で山中選手の防衛となりました。ハイレベルな際どい勝負。
モレノ選手は判定に大きな意義を唱える事もなく尊敬に値する振る舞いを見せました。
「すっきりしなかった」「地味だった」という声もあるかと思いますが。
この試合を楽しみに待っていた僕は満足しました。
山中選手、負けなかったということはこのレベルでの次戦が待っています。
難敵とのフルラウンドの戦いは彼のボクシングに更なる筋金が入ったことでしょう。
これからが楽しみです。