バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

『はいからさん』LIVE!!

2008-06-30 | ある日の出来事

080629k昨日はバイユーは定休日。そして雨。自宅でゆっくりとしたいところだったのですが…バイユーの従業員・近田がボーカル&ギターを務めるイカしたロックバンド『はいからさん』のライヴが、よりによって?バイユーお休みの日に地元・武蔵野市は吉祥寺でブッキングされていというので行ってまいりました。
『はいからさん』というバンド名にはどうしても『…が通る』となってしまう年代なのですが~このバンド、音がかっこいいのはCDにて確認済み。でも、ロックバンドはやっぱライヴが良くなきゃぁね。というわけで以前から隙あらばとライヴ日程をチェックしていたのです。なにより、バイユーで働くアノ近田がどんな立ち姿を見せるのか、興味津々。
で、初めての『はいからさん』ライヴ。
これがかなり素晴しかったのです!いやぁ楽しめました!!ポップな楽曲に60年代ブリティッシュビートバンドのようなロックンロール。そこには若さに似合わぬリズム&ブルースの匂いも漂います。
ワンタムにエピフォンのセミアコ。泣かせます。080629k_2
「次のライヴは7月3日なのですが、今日観てそんなにすぐに観たくはないかと思うので、7月12日…」
というなんとも新しい感覚のMCに泣かされました
そしてステージ上の近田がなかなかに絵になっていたことは新鮮な驚きでした。ドラム・大貫とベース・北山と、3人のせめぎ合いにもメンバー間での必然性が感じられなかなか聴かせてくれました。
もっと長いライヴを観たいと思わせる演奏でした。080629k3_3 いや、新鮮な驚きでしたね。バイユー周辺の方々におかれましてはタイミングがあえば是非一度、ライヴに足を運ぶことを心よりお薦めいたします。

080629kcd_2 写真は『はいからさん』の物販スペース。他のバンドと比べてなんだか洒落ています。うーん。
近田の力じゃないな。




AL GREEN の新作、最高。

2008-06-27 | 音楽

Al_green_layitdownもうすでにバイユー近郊では疎まれてしまうくらいに絶賛して、プレイヤーに入り続けていますが…アル・グリーンの新アルバム『Lay It Down』、最高です。ブルーノート第3弾のこの新作は、なにかひっそりとリリースされたような感さえありますがとにかく素晴しい。購入直後は「うんなかなかイイな」と思ったのですが、そんな甘いもんじゃぁございませんでした。あとからあとから良くなってくるのです。なんと素敵な音盤!
「アル・グリーン、衰えないなぁ」という声も多く聞かれますが、彼とて人間。勿論、『HI』での全盛期からすれば、なんらかの衰えは、たとえ僅かでもある筈なのです。しかしそれをまったく感じさせない2008年新譜!移籍直後はえ??と思ったブルーノートとの関係は極めて良好なようです。今のアルの歌声を生かして、クオリティの高い楽曲とするために作り上げられたメロディに演奏、そして音。彼の今の魅力を伝える術を十分に探り、探り尽くした結果辿り着いたサウンドだと思います。でも決して奇をてらったことをやっているわけでもなく、あくまでも聴き手にはさりげなく伝わってくるんですけれどね。もろハイサウンド、って曲でもささやかに練られているのです。ニクイ!
初めて聴いた時には、少々肩すかしを食った感のあったクールにスロウに始まる1曲目(タイトル曲)。実は何度も聴き込んでゆくとこの曲こそが素晴しい!!もうメロメロです。そして一転してビートの効いた2曲目が始まる…もうどうしましょう~という騒ぎです。
この一ヶ月半ほど、食指の動く新譜が多数リリースされていろいろと入手しているのですが、現在までのところこのアルバムが間違いなく一番です。バイユーでは既に「…またコレかよ」となっているようにも感じますが、、、熱烈にお薦めします。素晴しい!


土曜日Shyさん、日曜日マスト。充実の土日でした。

2008-06-26 | ライヴ報告

すっかり報告が遅くなってしまいましたが、先週の土日は盛り沢山、というか充実のバイユーライヴ2daysでした。

土曜日はshyさん。
とにかくいつも観る者を熱くするライヴを展開するオキナワンロッカーですが、今回はいつにも増して濃ゆかった!雨天の中ご来店頂いた方々には「ラッキーでしたねー」という感じです。第一部から「ん、いつもより長い?」と思っていましたが、第二部終了後が更に凄かった。アンコールを演り終えて、最後にもう一曲とタヒチアン・ウクレレを持ったシャイさんがふと手を止め「そういえば、バイユーでのライヴはいつも、終わった後もみんな帰らないね。飲んでるよね。ってことはもっと演ってもいいのかな?いや演ったほうがいいのかな?」と言うと、ウクレレを置き、再度ギターに持ち替えると…そこからは気ままに演り始めてくれたというわけです。いやぁ楽しかった!デヴュー時に歌っていたとリトル・リチャードを、その他サム・クックを2曲?3曲?『Something You Got』も演ったな。とにかくアンコールを結局8、9曲。熱唱、ダンス!Shyワールドをたっぷりと体験させて頂きました。狭いバイユーでなんと勿体ない!と恐縮しながらも「バイユーで観るシャイはひと味違う!」を目指している身としては「やったぁ~」という気持ちでもありました。
シャイさん、お客様、長時間のライヴお疲れさまでした。体力も使いましたが楽しかったですねー。次回は秋頃、スペシャルライヴを計画中です。お楽しみに!パワーパワー!!

その心地良い疲れのままに土曜日はフロム石垣島のソウルマン・マストがバイユー到着。
いつもながら客席を巻き込み泡盛の似合うマスト(八重山)ワールドが展開されたわけであります。毎回新曲を用意すると意気込んで臨んでいるバイユーライヴ、そりゃ意気込みが違うのですからタマりません。和田アキ子さんに歌って貰うことを念頭に書いたという新曲『泣くのはやめて』はなんと2度披露(2度目は和田アキ子モノマネヴァージョン)。たっぷり2ステージ、でっかい声で盛り上げてくれました。また、この日は客席に石垣島の先輩ミュージシャン知念輝行さん(森山なおたろうやうただヒカルのギタリスト)が来られていまして、おねだり上手のマストは当然おねだり。最後の2曲では共演、熱いセッションを聴かせてくれました。いやぁいつもながら泡盛の匂いの似合うライヴでした!ひとつ残念だったのはベーアンをセッティングして待っていた?のにHンザンが現れなかったこと。。。いつかね♪

と、オキナワ出身の2人のバンドマンの熱気を引きずって今週のバイユーは営業中であります!
今夜もどうかヨロシク!


ローリー『カメジロー』をリリース!!

2008-06-20 | ローリー/The Waltz

バイユーゲイトでは「この島国最高のミュージシャン」のコピーで知られる、『ローリークック』の久しぶりのCDがいよいよ発売されます!
オキナワ、コザの街でリズム&ブルースバンド『ザ・ワルツ』を率いて早や20ウン年。ミスター・コザ、ローリーの久しぶりのCDはシングル盤。アナログ7インチ、ドーナツ盤じゃないところがなんとも惜しい!のですがそのヘンはミュージシャンの手が届かないオトナの事情ということで御理解下さい。
2008年6月21日(土)発売のシングルのタイトルは『カメジロー』!

Photo_3   『カメジロー』??という方の為に以下に少々拙い説明を…

伝説の男、不屈の男と歌われるカメジローこと瀬長亀次郎氏はその歌詞のとおりまさに伝説的な存在で、米軍占領下の沖縄で軍の圧制に対する抵抗運動を行った不屈の闘士として知られ「カメさん」の愛称で県民に親しまれた元那覇市長で元衆院議員。
那覇市長時代には市民が自主的な納税によって「カメさん」を助けようとし、当選前の納税率が77%だったのに対し当選後は86%にものぼり、最高で97%にもなったという「伝説」も残っている。結局占領軍により被選挙権を剥奪され市長在任期間は一年足らずと短かったが、那覇市政をめぐる米軍との攻防は、瀬長亀次郎に対する沖縄県民の絶大な支持を呼んだ。

返還前の沖縄で占領軍による投獄や追放、弾圧にも屈することなく、沖縄の未来の為に戦った亀次郎氏は政治家というよりも沖縄の人々にとってはフォークヒーロー(民衆の英雄)的な存在であります。
そんな瀬長亀次郎をローリーはこれまでもアイドルと公言し『週末はA&Wで』の中では、ベイブ・ルース、カシアス・クレイ、ジョン・F・ケネディ、サム・クックとならんで瀬長亀次郎の名を叫んできた。最近でも自身のブログの中で”自分にとってオーティスやジョンと同じく自分の心をつかんだひとり”と語っているようにいつか真正面から取り上げる日がやってくるであろう存在であったようだ。そして歌われ始めた『カメジロー』。4月にバイユーで歌われた時も強烈な印象を残したロックンロールナンバーが久しぶりのリリース楽曲として選ばれたのでした。

~我が心のふるさと憧れのアメリカ♪~というフレーズが耳に残る『週末はA&Wで』の中に歌い込まれる『瀬長亀次郎』という、時にはアンビバレントとさえとられそうなリアルなオキナワを誰はばかることなく歌うローリー。そして一筋縄ではいかない、音楽マニアのココロをくすぐるのレヴェルを越えたアレンジや音作りを見せることも多いローリーであるが今回の『カメジロー』はそのままズバリのタイトル通りの正面突破。言葉がまっすぐに届くストレートなナンバーとなっています。確信犯的ギターリフによりにドライヴする、ポップでソウルフルなロックンロール!新鮮でさえあります。おそらく全てに必然性があるのだと思う。
政治家を題材にした楽曲ということで政治的なイメージを持たれる方もいるかもしれないけれどカメさんはきっとそんなのとは違うのだ。「オーティスやジョンと一緒」といきなり言われてもピンとこないかもしれないけれど、ローリーのカメジローさんに対する、そんな五月蝿い諸々をを超越した「歌いたい」気持ちがきっと伝わるはずと信じています。
沖縄県内のみならず広く、多くの方に聴かれることを願っています。

カップリングナンバーはファンや沖縄の25歳以上?の方々にはお馴染みの『ウートートー』が新録音で収録されています。かつて18年近く前にNHK沖縄『新しい沖縄の歌』でながされていた子どもたちをテーマにした楽曲の再録音は、瀬長亀次郎氏が守ろうとし作り上げてきたオキナワを次の世代に繋いでいきたいという思いにより選ばれました。

ローリークック「カメジロー」
収録曲    1. カメジロー  2. ウートートー
税込1000円。LOVELAND RECORDS LLR 0001 

発売日前日には店頭に並ぶものらしい?のでバイユーでも本日より販売を開始いたします。どうかよろしく!

以上、自らが制作に関わった作品をささやかに?紹介、お薦めさせていただきました!

★明日は沖縄にてレコ発ライヴがあります。

<CD発売記念ライブ>
2008年6月21日(土) 那覇市・TOP NOTE
開場19:00 開演20:00 チャージ3000円
問合せ098-869-9077 (TOP NOTE)


沖縄の方、滞在中の方は是非!!


ビザールでござーる 3

2008-06-17 | うんちく・小ネタ

ひさしぶりの「3」です。
今回のビザールはカップ麺。
080617 『ブラジリアン・チキン』。凄いです。こんモノ買っちゃぁいけないと思いつつ買わされてしまいました。だってブラジリアンチキンやよ!どんな味かまったく見当のつかないスゴさ。ブラジルにもチキンにも反応してしまいました。最初見た時は「…いかんいかん」と買わなかったのですが2軒目のコンビニさんでついつい。。。
で、お味の方は…

最初の一口は「お!コレはとんだ掘り出しモノかも!?」と思ったのですが…。なにより味が説明できません。塩味?ポテトとチキンソーセージのような形状のもの(濃い味)が入ってます。コレが定番になったら驚きです。日本とブラジルの関係が更に深まることでしょう。でも、チリトマトヌードルだって当初はまさか定番化するとは思わんかったもんな…。
以上、ブラジリアンって響きには勝てませんでしたの巻でした。


BobbyCharles!

2008-06-16 | 音楽

Bobbycharleshomemadesongsボビー・チャールズのCD『Homemade Songs』が発売されました。ブツが届く前から「これって本当に新譜なの?」と海外のサイト等をチェックしていたのですが…届いてみると。。。

まぁ半新作、といった性質の作品でありました。はっきり年代のクレジットはないのですが楽曲ごとの参加ミュージシャンが記されており、それぞれ旧作でのメンバーそのままのセットが何曲かづつ収録されているようです。オクラものも有れば再収録もあるようで…同じ頃、友人の知識人Sモリ様が詳しく教えてくれたところによると~15曲中7曲が新録モノだそうです。
でもまぁ半分でも新作は新作です。良くも悪くもボビー・チャールズです(悪くはない!!)。

良い音盤です。ゆるーい世界にズブズブとハマリこんでバイユー状態を楽しんでいます。そしてなにより声がイイときているから堪りません。昨年ジョン・フォガティの新作を聴いた時にも思ったけれど、やはり声の良い人にはかないません。曲も良かったりしたらイチコロです。

「梅雨ってルイジアナだよね」「梅雨ってバイユーだよね」「梅雨ってスワンピーだよね」
訳の分からない言葉が行き交う最近のバイユーゲイトでありますが。最適なBGMとなっております。
団扇かなやっぱ?


中野督夫LIVE、センチな夜ではなくてゆるりと良い気分の夜

2008-06-16 | ライヴ報告

土曜日はセンチメンタル・シティ・ロマンスの中野督夫さんのソロライヴ。
夏を思わせる陽気の中、センチのファンや地元民が集結。バイユーは満員の盛況でした。

督夫さんはゆるりと余裕たっぷりに素晴しいギタープレイと歌を披露。ゆるゆると進行してゆくライヴは時間を忘れさせてくれました。途中、三鷹南口の老舗喫茶より女性シンガー『しもーれ』さんがゲスト参加、素敵な歌声を披露して下さって更に和むバイユー。
気がつけばかなり長時間のライヴとなってしまっていました。
本当にゆったりとした客席時間で格別な夜となりました。
督夫さん、お客樣方、ありがとうございました。
中野督夫さんは次回は秋に登場予定。
スペシャルな企画で、と考えております。乞うご期待!


本日、6/14(土)はセンチの中野督夫さんソロLIVEです。

2008-06-14 | イヴェント案内

本日、土曜日はライヴ営業。
センチ・メンタル・シティ・ロマンスの中野督夫さんのソロライヴです!
Photo
「三鷹を盛り上げよう」(名古屋アクセントで)
と元気な督夫さん。
大御所とさえ呼ばれそうなベテランミュージシャンでありながら、若々しさと元気に溢れています。狭いバイユーで豪華なライヴ!
開場19:00/開演20:00 料金 1500円です。

今夜は是非、バイユーへ。


距離とスピード

2008-06-14 | ボクシング

木曜日のプロボクシング、皆さん御覧になったでしょうか?
私は観ました。バイユーで、お客様方と一緒に。
世界タイトルマッチ2試合、プロボクシングを堪能そして満足されたでしょうか?
私は満足しました。極めて真っ当にボクシング、でした。そんなあたりまえのことさえ脅かされていた昨今でしたので嬉しい限りです。

嶋田雄大選手、これまでのキャリアの集大成となるリングで精一杯戦ったのではないでしょうか。結果はKO負けではありましたがこれまでのリングでの濃密な時間を感じさせてくれる戦いぶりでした。怪物王者バレロ選手の予想していない近距離から、しかもまっすぐの位置からのカウンターを何度もクリーンヒットさせ、時に僅かではありますがグラつかせもしました。ストレートを打つには近すぎるような短い距離からフック気味の軌道で、王者のアゴを的確に打ち抜いたのには驚かされました。バレロ選手が距離をとって打ち合うべきか否かを一瞬躊躇してしまうような展開。このまま終盤までいけば、もしや?と思わせてくれました。20080612vs
立ち位置という距離感だけでなく、パンチの軌道による距離の掌握。どう相手をはぐらかすか?ではなくどうやって打ち合うべきか?にこだわったボクシングを見せてくれました。
残念ながら危険な序盤を無事に乗りきったあとは、タイミングや距離感に徐々に対応を見せ始めたバレロ選手との打ち合いに、そのままの前懸かりの流れでつき合ってしまい。空間支配のアドヴァンテージをチャンピオンの多彩な攻めによって少しづつ失い、なによりそのダイナマイト(カミナリ)パンチでダメージを蓄積され膝のバネをなくしていきました。そして結果は7RKO負け。
両者の戦歴から言えば順当な結果となったのでしょうが、ボクシングの深淵を覗こうかという手前くらいまでは魅せてくれて、なかなかに味わい深い一戦でした。嶋田選手本人いわく”最高の舞台”で存分に戦い、そして怪我なくリングを降りられたことを喜ばしく思います。

メインに登場した長谷川選手。これぞ世界チャンピオン!という戦いぶりを見せてくれました。挑戦者ファッシオ選手も南米では評価の高いファイターだったのですが、格の違いを見せつけました。1R開始1分くらいで、相手を見切ったようで完全に呑んでかかっていました。ゆったりとした構えから、スピードに溢れる的確なパンチ。あまりに圧倒的にリング上の時間を支配しているので
油断が恐いなと思ったくらいでした。それくらいに差のある1Rでした。2Rが始まると、長谷川選手は完全にファッシオ選手のパンチの出どころをすっかり把握してしまったことが素人目にも見てとれました。そしてそれを自在に支配できる圧倒的なスピード差。その気になれば12回全てを自らのポイントとするフルマークでの判定勝ちも可能であったと思います。しかし、スピードに絶対的な差があり、そして動きを見切っているのですから「油断」というレベルの話ではなかったのです。あっさり左カウンターで強烈なダウンを奪う。スピードとタイミング。目にもとまらぬ、とはこのことでテレビの前の我々には見えたけれどファッシオ選手には見えなかったであろうと思う。驚いたような顔で倒れている。結局難なくストップして、KOで6度面の防衛。噛み合わせの妙もあるが次元の違いを見せつけた。20080612v6
世界王座を防衛して傷ひとつない長谷川選手を見て、かつて川島郭志選手がセシリオ・エスピノ選手に圧勝した時を思い出しました。現時点で長谷川選手は近年では川島選手や徳山選手とならぶA級の世界王者であり、今後の更なる飛躍を予感させるこの夜の試合でした。…でも「弱い相手だったなあ」と思う人もいるのかなぁ~。そんなことはなかったですよ。
この他にも東洋太平洋タイトル戦が1試合、贅沢なボクシング興行でした!


今夜は7時からボクシング

2008-06-12 | ボクシング

昨日、当ブログに記した通り今夜は7時から日本テレビ系でプロボクシングを観戦いたしましょう!
東京在住でお時間のある方はもちろん、日本武道館へ!

挑戦者・嶋田雄大選手が自身のブログで今夜の試合へ向けた決意を語っております。
是非御一読を。http://www.shimadabox.net/archives/000528.html

ボクシングファンには知られた話なのですが、嶋田選手は高校生の時からボクサーになる夢を持ち、卒業後アルバイトをしてお金を貯めて、ボクサーになるため単身ニューヨークへ渡っているのです。そして帰国後ヨネクラジム入門。そして今夜に至るというわけです。
片やバレロ選手も圧倒的な戦績(23戦全勝全KO)を残しながら、過去の交通事故での治療歴から本場アメリカでのライセンスが発行されず、世界的スーパースターへの道を閉ざされてきました。しかしそれが今回ようやく、アメリカのコミッションの再診により「健康上問題がない」とライセンスが発行されることとなりました。世界的ビッグマッチへの出場が決定的となった彼も、また何が何でも負けるわけにはいけません。
ボクシングです。


Solomon Burke 68歳の新作!

2008-06-12 | 音楽

Solomon_burkeソロモン・バークの新作『Like a Fire』が到着しております。
1940年3月生まれなので68歳での新作です。『Evrybody Needs Somebody To Love』(RollingStonesや映画BluesBrothersでカヴァーされた)などなど有名曲の数々で知られる彼は、聖職者であったというのに21人の子どもを授かっているというスグレ者。グレイト・ソウルマンのひとりです。
ソロモン・バークといえばすぐにそのゴスペル・マナーに裏付けられた厚く深みがあってドスの効いた声を思い浮かべるのですが、流石に70歳近くともなると少しまろやかな声になっているように感じられます。この新作、そんな彼の現在の声を生かした渋い音楽を豪勢な音で展開。しっかり時間もお金もかけて作られた作品です。プロデュースはスティーヴ・ジョーダン。いい仕事してます。お洒落という感触さえある立派なソウルアルバムに仕上がっています。ドッカーンという爆発力はないかわりに、ゆったりじっくりと聴かせてくれます。表題曲がECプトンさんの書き下ろしであるため、ワタクシの周囲では色眼鏡で見られたりしそうですが…今のソロモン・バークを生かした、丁寧な良盤となっております。

うーん、改めて見るとジャケットもオッシャレーだなぁ(ん?お洒落ってもう使わない??)


明日はボクシング世界タイトルマッチを観なければなりませんよ…

2008-06-11 | ボクシング

えーっと、ボクシングです。

明日、6月12日(木)日本武道館にてプロボクシング、ダブル世界タイトルマッチが開催されます。
『WBC世界バンタム級タイトルマッチ/チャンピオン:長谷川穂積vs挑戦者:クリスチャン・ファッシオ(ウルグアイ)』『WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ/チャンピオン:エドウィン・バレロ(ベネズエラ)vs挑戦者:嶋田雄大』日本テレビ系で放送です。
皆さん、是非御覧になることをお薦めいたします。本当です。

僕は長谷川選手のファンなので、彼の6度目の防衛戦はとても楽しみです。公言通りにKOで勝って念願のアメリカ進出を果たして欲しいと期待しています。しかし、そこは世界タイトルマッチ。そんなに簡単なわけではありません。今回は自分としては珍しく挑戦者ファッシオ選手についての知識がほとんどないので試合の予想がつきがたくなんとも言えませんが、だからこそ試合が楽しみです。長谷川選手はいつもの華麗なボクシングを見せてくれるはずですし、そのうえアメリカ進出のハードルとしてKOを公言しているのですからどのような試合運びをするのか?興味津々です。

そしてなによりの注目はもう一試合!デヴュー以来23戦全勝全KOの怪物王者バレロに36歳の嶋田選手が挑む一戦です。
このブログでも何度か触れてきたことですが、ボクシングの奥深さや面白さを堪能させてくれる試合には、派手なKOや華麗な技術戦以外に”一見してスピードやパンチ力に劣ると見られる選手”や”凡庸に見える選手が”全ての面で上回ると思われる選手”に対して目には見えにくい形で翻弄し、いつしか自分のペースに巻き込み、同じ土俵に引きずり込んだあげくに破ってしまうというものが有ります。このなんとも納得し難いような不可解な試合結果には度々、敗れた選手が不調だったという解説がつけられることがあります。でもそうではないのです。2本の手のみを使って攻撃し、そのヴァリエーションをギリギリの高みで競っているトップ選手同士の場合、自分の長所を殺されてしまうとあたかも絶不調のような試合をせざるをえなくなってしまうのです。
どんなにパンチの強い選手でも当てられなればどうしようもないし、どんなにハンドスピードの早い選手でもパンチを出そうとするときに相手がスピードの関係ない近距離にばかりはいってきていればそのアドヴァンテージは生きないし、また相手のスローなリズムにあわせてリング内ですごしているうちに知らず知らずのうちに自らもスローテンポになってしまたりするものだ。
世界のトップクラスの選手には昔からこのような選手が存在する。近年では辰吉選手を2度に渡って撃退したダニエル・サラゴサ選手がそうだった。一見非力なガチャガチャのファイターのように見えて、いつしか相手は自分のテンポでパンチを出せる距離にはまったくとどまれなくなってゆき、サラゴサ選手のパンチは当たらないと思っている距離から最短距離を飛んで来てクリーンヒットする。それが試合中に次第に…という時もあれば、辰吉戦のように試合開始直後ということもある。試合開始ゴングと同時に飛び込んだところに不思議なテンポと距離であっさりとストレートを顔面に受けた辰吉選手はそのままペースを奪われ、気力で激しく応戦したが試合中ずっと同じまっすぐを顔面に浴び続けた。そう、距離の錯覚をおこさせることに長けているのかもしれない。そんな選手のボクシングを見ることはボクシングファンの大きな楽しみのひとつではあるのだけれど、現在の日本選手で数少ないそんな存在が今回の挑戦者、嶋田雄大(たけひろ)選手だ。
思えば目立たない選手だった。日本ランク上位にあがってきても冴えない印象だった。なのに勝負強い。決してシャープともいえないし、ハードパンチャーでもない。華麗なテクニシャンでもない。なのに相手のパンチを貰わない、貰っても効かない。一見盛り上がりのないような試合展開の中で小さく自分のパンチをあてていく。世界挑戦間近という選手と戦っても、格上と見られる選手と戦ってもいつもそうだった。それにしてもここまで時間がかかったなと思う。
「嶋田ってけっこうやるんじゃない??」と思われるようになってからでも4年くらいは経っているのではないだろうか?なんといってもデヴュー時、畑山隆則(幻のヨネクラ練習生時代)と同じバイト先で働きながら一緒に練習していたという「先輩」なのだ。
近年は不思議な勝負強さに加え、相手を自分の土俵に引きずりこんだあとは怒濤の強さを見せることも多い。一気に試合を詰めることも覚えたという感がある。36歳での世界初挑戦のため苦労人という言葉を使う人もいるようだが”遅咲き”と呼びたい。

キャリア20年の集大成として挑む相手がウワサの怪物王者ということで不運という声もあるようだが、僕は以前からバレロ選手と嶋田選手の戦うところを見てみたいと思っていました。挑戦者の怪我により急遽巡ってきた代役挑戦。本人もかねてからバレロ挑戦を希望していたし、なにか運命的なものを感じます。
バレロ選手はKOキングと謳われていますが、テクニックのない乱暴なだけのファイターではない。かなりラフなスタイルに見えてその当て勘、細かい技術には驚かされる。なのに、嶋田とやればどうだろう?と思ってしまう。
それは嶋田選手が相手を翻弄しているところを見ていても、なんとなく納得できないような気がする程に不思議だからだ。相手の出方に応じた絶妙の位置取り。距離を少しづつ殺して、自分の当たる角度に修正していっていると思われる泥臭いボディワーク。打ち込まれたときの身体の寄せ方の嫌らしさ。徳山選手の相手の長所を殺すボクシングより更に判りづらい独特のスタイルだと思う。まさかバレロ選手のあのラフなモーションに綻びを見つけられるのか?そしてからめ手により息詰ったところに一気に攻めかかるシーンが見られるのか?まったく想像がつかない期待感でいっぱいです。

…残念ながらこれまで特別熱心な嶋田ファンとはいえなかった自分は「頑張れ嶋田選手!絶対に勝ってくれ!」というようなことを言えたものではありません。なので「嶋田はやってくれるはず!」とも言いませんが

嶋田選手どうか、テレビの前のボクシングファンにボクシングの奥深さ、面白さを体験できるような素晴しい試合を見せて下さい。

とコメントしておきます。

そして大きな怪我なく、できればベルトを巻くところを見たいです。

うーん、バレロ選手もいい選手なんだよなー。

日本テレビ系です。皆さん是非。そして見た後はバイユーへ。
…バイユーでもその時間はテレビタイムの予定です。
一緒に観るというのもいいですね。


Michael Doucetのソロアルバム!

2008-06-11 | 音楽

新着盤華やかな梅雨のバイユーです。梅雨ってバイユーな季節ですねー。蒸し暑くって不快なのもまぁ、これも一回りしてやってきた季節かと思えばなかなかに味わい深いものです。
さて、新着盤です。
遠く南西ルイジアナからやってきました。グレイト・ケイジャンバンド『Beausoleil/ボーソレイユ』のフロントマン、マイケル・デューセのソロアルバム『from now on』です。From_now_onmichael_doucet
もっとも有名なケイジャン・バンドである『ボーソレイユ』。前作は30枚目の記念ライヴアルバム(最高!!)でありました。マイケルのフィドルを中心としたダンサブルで哀愁漂うバンドサウンドにカラリとした南国感がフランスルーツのケイジャンに混ざり込んでいる、大げさ(これみよがし)ではないミクスチャー感覚(死語と言われました)がなんとも魅力的な個性溢れるケイジャン・ロック(?)バンドです。僕はかつてニューオーリンズでライヴを観て以来、新作はチェックするようにしています。
そんなボーソレイユの顔(アルバムによってはボーソレイユというバンド名にMichael Doucetの名前がくっついて表記されているものもあります)のソロアルバムは、とにかく素の手触りの生々しい作品です。ほとんどを自らのフィドルのみか、ギターなどもうひとりのミュージシャンとつくりあげていて、ソロアルバムもソロアルバム…時にデモのような雰囲気さえも漂うプライヴェート感たっぷりの作品です。1曲目はアコースティックギターとフィドルによる『Everything I Do Gonna Be Funky』!…カッコイイです。
とにかく全編ザラリとした感覚でたっぷりと聴かせてくれるケイジャンサウンド。そのスッピン度の高さゆえ、ポップミュージックとしてはあまりに不親切かもしれませんがバイユーゲイトには似合っているように思います。フィドル・ソロ・インストゥルメンタル・ナンバーも多く、万人にお薦めはできないような気もしますが、とても気に入っています。

梅雨を味わうに相応しいルイジアナサウンドかと…。


IAN DURYの7インチシングル

2008-06-10 | 音楽

080604敬愛するイアン・デュ-リーの7インチシングル盤です。なんと頂き物。感謝感激です。
曲は『What a Waste/Wake Up』!
なんというか、シングル盤特有の音圧と立ち上がりの良さを越えたドロリとした感触が驚きです。特にB面のWakeUp!~Wake up! Makelove with me~のネットリとしたささやき重量感には本当に驚かされました。思わず…リー・ペリーは関係ないよね?別ミックスか!?ってくらいです。いや、別ミックスかもしれません。

ドロリとした音の塊、最高です。Aベさんありがとうございました。楽しませていただいてます。