バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

ありがとうドクター・ジョン。

2019-06-07 | 音楽
今朝、金曜日の朝、起きてすぐ。僕のこれまでの音楽まみれ人生に大きな、そして決定的な影響を与えてくれたドクター・ジョンの訃報を知った。
身体の具合が相当悪いことを聞いていたので遠くない将来…とある程度の心の準備をしていたはずなのに。やっぱりいろいろ、いろいろ思い出してしまって気持ちがなかなか落ち着かない。

「僕の音楽まみれ人生への影響」なんて自分以外の方にとってはなんの意味も興味も持てないものだとわかっているのですが…。
ドクター・ジョンの訃報に接し、あえて記します。

現在の好き度合い、熱狂度合いとは別に、自分のこのロクデナシ音楽生活に決定的な影響を与えた!といえばローリングストーンズとドクタージョン『GUMBO』に他ならない。
(もし3つ目をあげるなら86年に体験したクラレンス・『ゲイト』マウス・ブラウンのライブにおける間口の広い音楽性)

ストーンズの強烈な影響により高校時代からブルース&ソウルにのめり込んでいた 19歳の俺。とにかく毎日出勤するかのように新宿や下北や吉祥寺のレコ屋を、少しでも安い(聴きたいと目星をつけている)盤を求めて徘徊する日々。
そして当時の地元、経堂の街にもたくさんのレコード店があった。行くのは主に中古盤店だったけど新譜屋にも行った。農大方向へ向かう商店街から少し大きめの道を左に入ったところにあった新譜屋。ホームランレコード?(いや、それは一本手前の路地を左に入った薄暗く奥に細長い中古盤屋さんの名前だったかもしれない。新譜屋の名前はこれまでも何度か調べたけどハッキリとはせず…。誰か教えて欲しい。)
とにかくある日、その店で久しぶりにレコードを物色していた。天気良かったなー。

正方形のその店は品数も少なくスッキリとコギレイで当時のレコ屋としては反主流にさえ感じられる場所だった。
前面はガラス張りでとても明るかったのが印象的で、輸入盤も国内盤もある個人経営の新譜屋、今思えばセレクトショップだったなー。
クセがありそうに見えて気さくな店主さんがお客に話しかけ音楽話をしながら「これ聴いてみる?」とシールド以外のものは売り物を直接聴かせてくれて、やがては何か買い物が成立するという、今考えればなかなかに効率の悪い営業形態でした…。
高知の『じゃんじゃん』も『アーカシャ』もこんな感じやったな。でも各地に有ったこういう店たちが沢山の種を蒔いたのだ、と思います。

東京新人の19歳はその日もいろんな話をしながらレコードを聴かせてもらい物色していた。「ブルースは結構聴いてるんだねー」から「ニューオリンズは?」みたいな話になり店主さんが取り出したのが『GUMBO』だった。ブルースでもソウルでもジャンプでもなくニューオリンズ、と地名で尋ねられたのには不思議な感じがしたはずだ。

ドクタージョンの存在は知っていたし、84年の来日公演のマガジンの記事も覚えていた。渋いピアニストと言ったイメージ。
ドクタージョンはこのアルバムだよ。と青空が印象的なジャケットからレコードを取り出し、大っきな音でかけてくれた。

そんな各地でよくあったであろう光景。

天気が良くて明るい午後のレコード店にアイコアイコのあのピアノのビートが流れたのでした。

驚いた!一発で気持ちが持っていかれた…。
入り口の扉は開け放たれていて音が通りに躍り出ている。
ただただ呆然と聴いていると間髪いれず(と感じた)ブロウウインドブロウへ。
これは決定的なものに出会った!とすぐに理解した。
もちろん即その場で購入。もちろんその盤を購入した。興奮して受け取ったのを覚えてる。

四畳半風呂トイレなしのアパートに持ち帰って聴きまくったこのレコード。ルイジアナ、ニューオリンズの名曲の数々をドクタージョンが取り上げ味付けした『ガンボ』は何度聴いても飽きずに興奮できる強力なサイコーの音盤であると同時に、彼の地ニューオリンズの豊かな音楽世界に足を踏み入れる素晴らしき道先案内人でもあったのでした。

この音盤から受けた影響は本当に計り知れない。
ストーンズがザ・バンドが、あと一歩で開いてくれなかったルイジアナへの扉を勢いよく開け放ってくれた。ありがとうドクタージョン。

ドクタージョンの音楽にはガンボだけでなく、素晴らしいものが沢山ある。30数年の間、たっぷり楽しませて頂き、改めて感謝しています。
※なかでも2012年のLocked Downはあっと驚く大傑作!

ライブでも素晴らしい体験を何度もさせて貰った。青山CAYでのめくるめくソロピアノ。ネヴィルブラザーズと共にテレキャスターを抱えてのインクスティック。九段会館も素晴らしかった。実はまったくの初めてだったゲイトマウスとの野音での共演。ニューオリンズでもライブを体験できたし。良い思い出でいっぱいです。

何度でも言うよ。
ありがとうドクタージョン、マック・レベナック。

今夜はバイユーで
貴方のレコードを沢山、聴くことにします。

本人の覚え書き的な長文、読み進めても実りもオチもなく大変失礼いたしました。
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内田裕也とダン・ペン&スプーナー・オールダムと…

2019-03-19 | 音楽
昨夜のバイユー。
この盤を聴きつつ、カウンターではダン・ペンさんスプーナー・オールダムさん公演の感激が語り合われているという…。

ゆうべこのレコードを聴けて良かったです。
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ビリー・ブレムナーのアンソロジーアルバム。とても良いです!

2019-02-11 | 音楽
バイユー少し前からヘヴィロテ中ながら本欄で紹介していなかった盤。
ロックパイルのギタリストとして知られるBILLY BREMNERの未発表音源や貴重な初期シングル、そして最新シングルまでを収めたアンソロジーアルバム『SINGLED OUT』をこっそりと?お薦めします。
このアルバム、自分は久しぶりの新作!?と思って購入。届いて肩透かしを食った感があったのでなんとなく勢いよく「推薦!」とならなかったのですが、やはりイイものはイイ!

バイユーでよく言うことなのですが、ロックパイルってビリー・ブレムナーの色が濃いバンドだったと思う。もちろん皆で作り上げたあの「ロックパイルサウンド」なんだろうけど解散後ロックパイルの音を今に伝えているのは彼、ビリー・ブレムナーだけだなのは間違いない。
解散後の活動も完全にロックパイルだ。
他のメンバーが同じ場所にとどまっていないのにビリーだけが同じ音楽をリメイクし続けている、と言う見方があるかもしれないがそれは違うんじゃないかと思う。
だってリメイク心だけでこれほど長く、かつての在籍バンドの音やメロディをどの作品でも奏で続けられるとはとても思えない。
ロックパイルにはビリーの音楽的影響が色濃く出ていた、と考えるのが正しいと思います。
とそんな、ビリーがデイヴ・エドモンズやニック・ロウよりもバンドを主導していたかどうかと言う正解不明の問題よりも、はっきりしているのは「ロックパイルを愛する人にとってはビリーの解散後の音源はどれも楽しく聴ける素晴らしいものである」ということです。
僕は彼のアルバムを全部揃えているわけではなかったので今回のアンソロジーで持っていない時期の音源を聴き、やっぱり全部聴きたいなと思ってしまいました。ポップでロックンロールで捻りが入っててとにかく素晴らしい!

もし、ロックパイル好きで解散後の彼の活動を追いかけていないと言う方がいたら
本作を入り口にビリーブレムナーワールドへ踏み込んで見てください。サイコーです。
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ウォルターウルフマンの最新盤(今頃ですが)

2019-01-16 | 音楽

Walter "Wolfman" Washingtonの2018年リリースの最新盤『My Future Is My Past』を紹介しようと思っていてすっかり時間が経ってしまいました。
2008年の『Doin' the Funky Thing』(素晴らしいアルバム!)以来、74歳にして10年振りに発表する作品だからなんといっても重みが違います。

実は聴く前から噂を聞いていたから驚かなかったけど、今作はこれまでのウォルターの作品とはかなり違う手触りのものです。
彼のギタープレイにジャージィな側面があるのはよく知られているけれど、なんとその部分に焦点を絞った
ムーディですらある渋〜いブルースアルバムを作り上げたウルフマンであります。

深夜に縦長のメイプルリーフで聴いた咆哮するウルフマン!汗の飛び散るねっとりしたファンキーブルースはここにはありません。
丁寧に歌い込まれた極上の音楽があります。
聴けば聴くほど、クオリティの高さが伝わってくる素晴らしい音盤。
アナザーサイド・オブ・ウルフマンワシントン!
バイユーで営業中に流すにはちと静かすぎるけどグレイト!そう思っていました。
が、紹介し損ね時間が経ってみて改めて聴くと…。

素晴らしいんだけど自分の聞きたいウォルターとはやっぱりちょっと違うなぁと思ってしまった俺でした。
彼がこれをやらんでもいいんじゃないの?と。
時間が経ち、聴く回数が増えると印象も変わるものですね。

素晴らしい音楽であることは間違いないです!アーマ・トーマス、アイヴァン・ネヴィル、ジョン・クリアリーなどのゲスト陣も好演。
これまでのウォルターの音盤を所持している方には、10年振りの新作です。購入をお薦めいたします。
彼の音盤を1枚も持っていない人には他のアルバム(『Out of the Dark』や『Wolf Tracks』かなぁ前作も素晴らしいです。)をお薦めしようかなぁ。
以上、ちょっと非常識な紹介文でしたー。スンマセン。
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嵐の夜のブルース・コバーン

2018-10-01 | 音楽
強力台風によりJR全線が運転取りやめた夜のブルース・コバーン。沁みました。
この20数年ライブを観たい人の最上位に位置し続けていた人をついに目撃。73歳にしてあの素晴らしい演奏。幸せな時間でした。


とにかくこれだけは!と願っていた Last night of the world を歌ってくれて感無量。
後できくとこの最終公演まで1度もやってなかったとのこと…行って良かった。

もう1曲!の It's going down slow はアンコールでお客さんが口々にリクエストをせがむ中、僕もはっきりと伝えられたので(聞き流されましたが笑)満足です。



至近距離のブルース・コバーン、最高でした。

"8時を持ってJR全線運行取りやめ"という史上初の決定が午後1時前には出され、早々に帰り道が絶たれる中ライブは決行の知らせ。
もうどうにでもなれ!と六本木まで駆けつけたのですが、帰りはちょっとした冒険気分でした。
幾人かの方からありがたいアドバイスを頂き、悩んだ末地下鉄を乗り継いで渋谷まで出て、運行中止間際の井の頭線でなんとか吉祥寺まで。
ここまででもしょうがないか!と思っていましたが
「少し中央線が動いている」との情報通り動く電車を目撃!
JRの予告の8時を過ぎてのちらほら運転に感謝。
ホームに上がるとまさに次が最終。なんとか乗って最寄駅に着いた時には既に暴風の序章、帰り道少し怖い瞬間もありました。
必死で帰り着き、ようやくビールにありつくと家が激しく揺れる暴風雨開始。
吉祥寺や渋谷に取り残されなくってよかった〜。
思い出に残る夜となりました。
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ウィルコジョンソンバンドに再会。

2018-09-21 | 音楽
18日火曜日はお休みシフトにさせて頂き
4分の3 Berryという面々で、ウィルコ・ジョンソンを観に行ってきました。
初めて観た時から32年かな。水道橋、新宿、恵比寿、ロンドン、京都…色々な場所で観てきた「あのギター」を抱えた姿にまた会えて嬉しかった。
前回観てから5年?6年?さすがにウィルコもノーマンも歳をとったな、とは思ったけど
ウィルコジョンソンバンドに会えて良かったと心から思った夜でした。
美味い酒でしたー。バンドやりたくなるよね笑




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2018年8月17日の朝、アレサの訃報。

2018-08-17 | 音楽
俺19歳と15歳で出会ったともだちと久しぶりにゆっくりつもる話をして別れた後の朝。
三鷹駅ホームへ降りる階段で立ち止まって開いたfacebook。
20代前半にずっと一緒にやっていたベーシストの書き込みを見てアレサの訃報を知る。

レディソウルよ安らかに…。
覚悟はしてたけど寂しいです。
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ニールヤングのアーカイブ作『Tonight's The Night Live』に手をだす…

2018-06-21 | 音楽
基本的に近年流行りのアーカイブものにはあまり手を出さないようにしているのですが
4月にリリースされていたニールヤングの『Roxy: Tonight's The Night Live』に手を出してしまいました。

ハタチの頃onthebeach、tonghtthenight、timefadesawayを聴き狂っていた身としましてはさすがに即買いでしょう!
上記のアルバムがあまり好きでない方にはおすすめいたしません。
創作衝動のおもむくままに、録音したばかりでリリースされてなかった『TONIGHT'S THE NIGHT』をオーディエンスの前でエキセントリックに披露するニールヤング。
(アルバムはその後、少々オクラ状態となる)
若造の心に引っかかったヒリヒリするようなニールヤングが、生々しく現れる。
僕にはもはやこの音源が良いのか悪いのか、よく分からない。
rustneversleeps以降のグランジのゴッドファーザー的なニールヤングとも少し違う手触り(かなり地続きだけど)。
この曲たちを人前で演奏することに意味があったんだろう。

アンコールには後にonthebeachに収録されるwalkonが演奏されている。堪らん。
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FAT'S DOMINOのためのセカンドライン。

2017-11-02 | 音楽
ファッツ・ドミノのセカンドラインパレード。
寂しいけどライブで見れて良かったです。


しかし…インターネットって凄いな。
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FATS DOMINOさんありがとう。

2017-10-26 | 音楽
昨夜遅く、お客様がバタバタっと帰り洗い物を済ませた深夜0時前。
手が空いてスマートフォンでインターネットを開くと飛び込んできたファッツ・ドミノの訃報。
うわ…。となりつつも詳細を追う。
明らかになってまだ時間が経っていないようで情報が少ない。Wikipediaも存命中の人物になっている。
でも誤報ではないようだ。

世の中的にはチャック・ベリー、リトル・リチャード、ボ・ディドリーと並ぶ黒人のロックンロールオリジネイターの一人として認識されているファッツ。
僕にとってはニューオーリンズ音楽の楽しさ、奥深さを教えてくれた偉人の一人だ。御年89歳。あのカトリーナの際には死亡説?らしきものも出たものの、その後逃げ遅れた自宅から船で救出される様子がニュース写真で流れ安堵したものでした。あれから17年。大往生の部類に入るのかもしれませんが、やっぱり寂しい。
ひと懐っこい風貌に、親しみやすい楽曲。素晴らしいピアノ、バンドサウンド。たくさんのメジャー大ヒット曲。ニューオーリンズ音楽の魅力を世界中にわかりやすく伝えた人でもあります。
その後閉店までのバイユーにはファッツさんが大きな音で流れたのでした。

個人的には97年にニューオーリンズで運良く観ることができた時の姿が思い出されます。
あの時点でも半ば引退状態で、登場した時の大歓声。ピアノを押してステージを移動し始めた時の会場の興奮は忘れられません。



※写真は全て私撮影。ものすごく久しぶりに引っ張り出しました。しかしファッツさんの服の色が記憶とは違う!!(笑)自分の記憶って全くあてにありません。記録ってあったほうがいいのかないほうがいいのか…

こうして書いていてふと思い出しました!
80年代終盤のある日、下北沢ストンプで昼間にKと二人で『LA LA』を練習したことを。
とても鮮明に。

ありがとうファッツ・ドミノ。

伊藤耕さん、遠藤賢司さん、亀渕友香さんと短期間に続いて気持ちの切り替えが難しいですが。

あまりに月並みなんだけど。
音楽を楽しんでいきたいと思います。
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亀渕友香さんとGAS

2017-10-26 | 音楽


『BACK STAGE』

素晴らしい歌、楽曲。そして演奏。
名盤です…。

このレコードとの出会いは15年以上前。
オキナワのローリーさんがこのアルバムから何曲もライブで取り上げていることがきっかけでした。

名曲群…オリジナルを聴いてみると
良いのは曲だけじゃなかった。

藤井裕さん、石田長生さん。音楽は残る。
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空を見上げて

2017-10-18 | 音楽
俺にとってのフールズ!
30数年前、高知で高校生だった。

フールズ/空を見上げて


今朝、青空見てると聴きたくなった。
熱心なファンではなかったけどこの曲はたまに聴きたくなるのだ。
なんとも言えん開放感。
(ゆうべはバイユーでどんなに探しても探しても、当時川村レコードで買ったLPが見つからなかった。時々聴いてたのに。そんなもんか)
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『フジーユー』聴こうぜ。

2017-10-17 | 音楽


昨夜のバイユー。

もう3年も経ったのか…。サイコーのプレイや楽曲がほんと色々なところにたくさん有るけど。
このアルバムは格別に素晴らしい。
グッとくる歌声。ソウルフルでロックしてる。
多くの人に聴いて欲しい。

聴きやすい様、今もバイユーのCD棚でジャケットがこっち向いているのです。



…こちらこそだよ。
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ブルース・コバーン6年振りの新作。

2017-10-08 | 音楽
カナダのシンガーソングライターでグレイトギタリストでもあるブルース・コバーンの6年振りの新作アルバム『BONE ON BONE / BRUCE COCKBURN』が到着してます。

コバーンは僕にとってアルバムが出ると必ず購入する数少ないミュージシャンの一人です。
60年代から長いキャリアを誇るコバーン。彼の音楽を聴くようになって20年、の遅れてきたファンの僕ですが、初期の代表作の素晴らしさはもちろん90年代以降の作品も大好きで万遍なく楽しんでいます。
オールドファンで近年の作品をあまり評価しない方もいるようですが、彼の楽曲や声、ギターは年齢を重ねても錆び付いていないと感じています。
この20年、コンスタントにアルバムをリリースしていたコバーン。こんなに間隔があいたのは初めてです。2枚組のアコーステジックアルバムや編集盤もありましたがやっぱり新作が聴きたかった!
リリースが発表されてから聴けるのを心待ちにしていました。

そうして届いたこのアルバム。
エレキギターでのバンドサウンドが中心のいわゆるコバーン節がたっぷりと聴けるファンなら大満足の1枚となっています。
一般に「冬のコバーン」「雪のコバーン」と呼ばれる透明感のある詩的な楽曲。深みのあるダンディな歌世界。そしてクールで尖ったギターサウンド。
これら全てが十分に楽しめます。
なんだか6年振りというのが嘘のようにこれぞコバーン!なアルバムです。

でも今回印象に残ることがひとつ。
コバーンは怒っています。
これまでも社会性のあるテーマの楽曲を発表することの多かった彼ですが、今回は6年間の蓄積、いやここ数年の世界情勢、世の中への怒りを隠すことなく現しているようです。
歌詞を全部解するわけでないですが1曲目の『States I'm In』から抑えつつの怒りが伝わってきます。
曲によっては歌声にも怒りがこもっています。
そう思って聴き直すと
ギターサウンドも攻撃的に感じます。

濃厚な力作です。33枚目のアルバムを発表した72歳。まだまだ創作意欲は衰えてなんかいません。
凄いミュージシャンです。

彼のファンは絶対に買い、です。
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Bound 約30年ぶりのフルアルバム!

2017-10-06 | 音楽
80年代半ばに京都から登場。全国のライブシーンで熱く活躍しただけでなく、ソウル、ファンク、ブルースルーツのバンドでありながらテレビでも頻繁に楽曲が流れる!(フロムAやポカリスエットのCM)など強い印象を残した『バウンド』(88年解散)。

長く東京を拠点に活動していたフロントマンの古田光郷さんが京都に居を移したのを機に、27年ぶりの再結成を果たし現在まで精力的に活動を続けていたがとうとうフルアルバムがリリースされた。

『Beat Machine / Bound』



アルバム冒頭からガツンと掴まれます。ハッキリ言って新しいことなんて全くやってない。誤解を承知で言えば音楽としてはなんとも古臭い。あっと驚くような感性の爆発があるわけでもありません。
(すいません)
でもね!生きてんだ。ビートが。いきなり体温が上がるくらいに。
そして歌声が、メロデイや歌詞以上に雄弁に迫ってくるのだ。タマラんよ。コレは。


アルバム冒頭。古田さんの、ビートをリズムを自分の懐に抱き込むかのように抑えた歌い出しからグッときて、
目の前が開けるようなサビ部分では鼻の奥がツンとするくらいにビートを感じる。

そしてギターがイイ音してる。2曲目のイントロではこのギター欲しい!と思います。

ビート、ビートって言って馬鹿みたいだけど。この感じはそう簡単に出るものではありません。
とにかく全編から「生命力」を感じます。
生きて音楽やってるって本当に素晴らしいんだけど、その素晴らしさをこうやって形にできるのってなんて最高なんだろう。

聴くものを強引に元気づけるような手触りの音楽でもないし、もちろん有害応援ソングでなんかないんだけど
心や身体に力や潤いを与えてくれる生気に溢れています。

ソウルフルでファンキー!



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