先週末、11月7日&8日はオキナワ/コザからローリークック兄が来日。横浜と吉祥寺で連夜のロックンロールショーを繰り広げました。その二日間に同行したワタクシはローリーロールでタイフーンな日々のダメージにも負けず今日も雨の街に出るのであります。
と、いうわけで?
残念ながら参加できなかった!というローリーファンの為にレポなどをひとつ…。
まずは横浜公演。沖縄出発が1時間遅れた飛行機に悩まされはしたものの、スピーディーで快適な「ほぼ直行バス」の貢献によりなんとか大事なく横浜へ到着。10周年を迎えた人気イヴェント『沖縄ナイト』出演の為、関東で3本の指に入るであろう素敵なハコ『サムズアップ』入り。すぐにイヴェントの主催者、バイユーでもお馴染みShyさんが出迎えてくれる。結構タイトなスケジュールだったもののリハーサル後、ほんの少しだけ『横浜ビブレ』と『ダイエー』を観光に出かける。
で、本番。このイヴェントのお決まり、主催者シャイさんのステージでスタート!いきなり熱く盛り上がる満員の店内。自力でイヴェントを盛り上げるシャイさんの神々しいまでの潔さよ…と感慨深く観ているうちにローリークック兄が呼び出される。シャイさんのステージに加わりふたりで『Cupid』。サム・クック・ラヴァーズの共演に沸くお客さん。そのままローリーLIVEに突入。沖縄ナイトというこのイヴェントを楽しもう、騒ごう!と意気込んでやってきたお客さん、そして自らを初めて観るであろう満場のリスナーを前にしてのステージ。若干、反応をさぐりつつといった趣きの進行にまぶされたローリー独特の緊張感が場内を包む。これはこれでなかなかの観ものでした。お客さんも驚きつつも演奏に反応している。この空気を変えたのが『ゲレン・ノーパー』。稀代のオキナワ・キテレツソングは頭で理解しようとする空気を打破し、泡盛で緩んだアタマに素直に受け入れられたようでした。ストレートに反応するお客さん!最後の『Its a beautiful day』では店内がシンプルに音楽に聴き入っているのが強く感じられ、また反応も良く。スタッフとして嬉しく感じました。充実の40分間だった思います。
その後も『ジョニー宜野湾』さんに『寿』と続きとにかく熱く熱く盛り上がるサムズアップ!『沖縄ナイト』10年の底力を見せつけられた夜でした。誘っていただいたシャイさんに感謝です。
翌日は東京/吉祥寺。武蔵野市、バイユーの地元です。会場にはマニアックなフライヤーが貼られている。このフライヤーに記されたプロフィールが凄い!「ファンが客席からくちホーンセクションをする」や「婦人会(婦人クァイ)と呼ばれる熱狂的ファン」などなど吉祥寺の街行く人たちに何をアピールするのか?という感じのマニアックな内容。Pラツカ暦さんの情報が出どころなのだろうか?うーん謎だ。気になった方は是非一度、彼の地オキナワでローリーライヴを体験する事をお薦めします。
そんなこの夜は5000円飲み食べ放題付きという強烈な激安ライヴ!ローリークックワンマンライヴ付きですよ!!当然店内は開演前よりヒートアップ。ローリー登場前に既に楽しみきっている人たち多数。バイユー近辺では『ディナーショウだ!」との声も聞かれていましたが、食べ放題とはいえひとつずつ注文をしてできたての食べ放題ということで「本当にディナーシヨウだ!」となっていたのでした。
我らがローリークック船長を近くのDィスクUニオンのEサ箱から引きはがしてくるという聖職をこなしたりした後、ライヴスタート。昨日とは違ってお酒と食べ物に満ち足りて熱烈にローリーを待ち望む客席。ギターを綺麗な音で鳴らしつついきなりの『A Change is gonna come』でスタート、続けて『Having a party』。もう堪りません。珍しいアコースティックギター弾き語りの『真っ黒な鼻のトナカイ野郎』や途中で低音弦によるひとりベースソロもあった『傲慢なパーティー』などなど聴き所満載だったのですが、この日のハイライトは初期の名曲『58』。イントロに続き歌い出した瞬間に空気が張りつめるのがわかりました。ギター弾き語りによるディープなソウルの発露。お客さんたちが全身で受け止めているのがビリビリ感じられ濃密な時間を過ごしたのでした。そして個人的に忘れられないのが、今年亡くした僕たちの仲間について触れた後に「今日は東京、ということで…」と演奏された清志郎ナンバー『お弁当箱』。完全に打ちのめされました。決して有名曲ではないので初めて聴いた方も多かったのかもしれませんが、強く響いたのではないでしょうか?この曲、隠れた名曲だと思っております。この曲や『プライベート』の収録されたニーサンズのアルバムは不思議なマスメディアさんたちが言うような今ひとつの作品なんかじゃありません。間違った情報に踊らされてはいけないのです。ローリーヴァージョンの『お弁当箱』は衝撃的で、改めて楽曲の素晴しさを痛感し、そして残念なことに清志郎の不在という目をそらしていたどうしようもない事実を実感させられたのでした。「キヨシロー!」。
そして亡くした仲間の事も再びリアルに感じられました。そんな夜の最後に『It's a beautiful day』はよりソウルフルに響いて…。
静かな感動の後はしっかりと打ち上げ、シーサーズさんの瀬戸内海よりも深いご好意に甘えてすっかりリラックスして楽しませていただきました。吉祥寺シーサーズ、素晴しい!皆さん是非足をお運び下さい。店長さんスタッフの皆様、本当にありがとうございました。
そしてお客様に感謝です。