相撲で長文失礼します。
こどもの頃相撲好きだった。ご贔屓は富士桜関だったかな。麒麟児戦には毎場所興奮したもんだ。黒姫山に高見山…。そして朝潮太郎。
若貴くらいからあまり熱心に観なくなって、朝青龍なんて気がつけば綱取り場所だったくらい。
もちろん時間があれば観てたがそんな感じ。
そんな自分がバイユー従業員で今や一部で「相撲の人」とまで言われるマンデスキョーコさんの相撲熱が伝染したか…いつしか相撲熱再燃。きっかけは白鵬の格好良さにヤラレたことかな。それに今相撲面白いしね。
昨日観ていると、新入幕の阿夢露(あむーる)関が三日目にして幕内初勝利をおさめたたとインタヴューを受けている。真っ白い肌、青い瞳。ロシア人の彼の見た目はまるっきりガイジンだ。
阿夢露関、なんと10年かかっての新入幕とのこと。耳に残る名前を十両でよく聞いていたので新入幕とは思わなかった。大怪我をしたり苦労を重ねての新入幕。スピード出世のイメージの強い外国人力士では稀な例か。よく特殊な相撲社会で我慢したものだと思う。
そのインタヴュー。我慢の10年を感じさせる完璧な日本語。もちろんガイジンアクセントなんてない。とぎれとぎれの言葉をつなぐ接続語というか「やっぱ
り」や「いえ。とは言っても…」というようなニュアンスも完璧。目を瞑って聞いてれば日本人。その外見と裏腹の見事な日本語に彼の過酷な環境を想う。
よく、大人になって覚えた外国語にはどうしても「日本語訛りの英語」や「中国訛りの日本語」「英語っぽい日本語」のニュアンスが消えないなんてことを言うけど。本当に過酷な環境下ではそんなことなどないことがよくわかる。白鵬の日本語にモンゴル訛りなんてどこにもない。
外国人力士に通訳をつけず、まわしをつけさせ、チョンマゲを結わせる。そして現代日本とはかけ離れた特殊な伝統社会での最下層から始まる集団(全寮制)生活。こんなスポーツ、他にあるのかね?
ようやく辿り着いた幕内初勝利を噛みしめる阿夢露関の、感情を一生懸命押さえた表情にはなかなかグッとくるものがありました。
熱心に見ている最近の大相撲。今場所の贔屓は前述の大横綱白鵬に加え栃ノ心に阿夢露、旭天鵬。そして琴勇輝に勢。
なんと外国人力士が過半数!正直、白鵬という素晴らしい横綱が居るのに中途半端な日本人横綱待望論なんて僕にはない。もちろん強い日本人力士が登場すると
いいな~というくらいのあたりまえの日本贔屓の気持ちはあるけど。相撲社会という過酷な状況を生き抜き、真っ当にあがってきて現在上位に君臨する外国人力
士を歓迎できないなんて、なんだか「大相撲愛」がないなぁ~と思ってしまう。
でも思えばずっと見続けているプロボクシングでも昔から日本で活躍する外国人ボクサーに強いシンパシーを抱いていたなぁ。
今でも「誰が好きでした?」と訊かれれば必ず挙げる、熱烈なファンだった~故グレート金山(李東春)選手のような著名選手だけじゃなくて。ジュンピート日立、ジュンタン佐藤、アラビラモア木村、ジェス・マーカなど多くの名前が思い出される。
そんな話をしているとバイユーカウンターに座っていたK山Tがいさんから「それって一種の性癖みたいなもんですね」と言われたのでした…(涙)
今場所は白鵬の優勝が見たいです!!!