今の固定メンバーによるローリーロールバンドを観るのは初めて。
開演が近づくと興奮からか落ち着かない俺。
お客さんもいっぱい!
トップは『きいやま商店』。
永遠のトップバッターと紹介されたけど登場するだけでもの凄い盛り上がり。
実は彼らを東京で観るの初めて。今の人気をわかってはいたけれど感動。
※この日一番お客さんが騒いで盛り上がったのは彼らだったように感じました。
マスト、すげーな!
大ちゃんもリョーサも元気いっぱいで弾けてる。
遠目だけどハッキリわかるベースはヘンザンだ!!
3曲めからゲストギタリストにローリーさんが登場。
まるでセンターステージのストーンズのようだ。
たくさんのお客さんの前でローリー&マスト、そしてヘンザン。この3人と何度も何度もライブを企画した自分としてはなんとも感慨深い絵だ。
最後はオキナワロックンロール!これまで以上の凄い盛り上がり。
あのオキナワロックンロールにこれだけたくさんの人が熱狂し、歌っている。しかもギターはローリーさん!
こういう状況なのは知識としてはわかっていたけどとても平静ではいられませんでした。バカだな俺!
胸がいっぱいになったままセットチェンジを待つ。
MCの幸田さんが熱く、長いことローリーロールバンドの紹介をしている。
いよいよローリーロールバンド初来日公演スタート。イントロのコードが掻き鳴らされて「!」リフが始まって興奮で倒れそうになる。
『最後の奇跡』。数日前からチッタの1曲めには何が相応しいんだろう…と勝手に考えを巡らせていた、忙しいようでヒマな俺。
その生産性のない考えの行き着いた先がこの曲だった。
〜押しつけがましい美しさは知らぬ間に誰かを傷つけてる。
初めて聴いた時に耳に突き刺さってきたあのフレーズが人で埋まったクラブチッタに響く。
そのまま間髪入れず『カメジロー』。
怒涛のハード攻勢。アメリカ統治下で沖縄の人々のため未来のために闘った不屈の男カメジロー、伝説の男カメジロー。
そんな瀬長亀治郎を歌ったハードにドライヴするロックンロール。泡盛片手に楽しく騒いでいた会場にいきなり激しく切り込む。
凄いテンションだ。
そこから一転「オキナワから星空を持ってきたんで今からばらまきます!」とスウィートでロマンチックなポップチューン『星空に書いたラブレター』。
イントロのギターフレーズで空気が一変する。そう!こういうロックで素敵なポップスもローリーの大きな側面。
緩急にもほどがある、かもしれないけど俺は「いいぞ!最高!!」と思って聴いていました。
一瞬で空気が変わる美しく切ないメロディ。その香りを残したまま『週末はA&Wで』が登場。
「A&Wの曲!?」と沖縄好きのお客さんたちが反応したのがわかる。なんと本来のアメリカンポップスアレンジではなくスカバージョンだ。うーんバンドだなぁ!というサウンド。
『カメジロー』から僅か1曲を挟んで〜我が心のふるさと憧れのアメリカ。と印象的な決めのフレーズが何度も歌われる。
これぞローリーというメロディに歌世界。
間髪を入れずR&Bテイスト満載のロックナンバー『恋をしようよ』へ。
〜世界中どんな人だって愛する人が必要なのだ黒い人白い人黄色い人そんなの関係なーいのだ!とブルースブラザーズと赤塚不二夫への?オマージュを模して歌うローリー。
最後は…ファンキーソウル!いやファンクチューン!!懐かしというか埋もれた名曲。〜世界の見物人は涙を流しながらマクドナルドを食べてる。賛同者が多いだけで成り立ってる。と歌われる『真っ黒な腹のトナカイ野郎』。これには驚いた。
〜HeyHey奴らをつまみ出せよ。サビが耳に飛び込んでくる。突き刺さるローリーのギター。ベースとドラムとキーボードが一体となったグルーヴ。最高だ!
計6曲。凄い選曲、サイコーのライブだった。
急激な展開の連続に「なんだこの人は!?」とただただ驚いた人もいるかもしれない。
でも、これまでローリーを知らなかった人で
「分かるのに出会っていなかった」人にとっては
あっという間に全てを理解することのできる6曲だったと思う。
必ず、幾人かは激しく打たれたはずだ。そんなライブだった。
会場、場の雰囲気に対しての選曲、ライブのクオリティ
全てに鑑みて最高のライブでした。
いろんなことがわかっているつもりだったのに俺も激しく打たれました。
感動したとかじゃないんだよ。
打ちのめされたのです。