バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

はいさいFESTAのローリーロールバンド!

2018-05-10 | ローリー/The Waltz
5月5日こどもの日は久しぶりの川崎クラブチッタへ。ローリーロールバンドを聴きに行ってきました。
今の固定メンバーによるローリーロールバンドを観るのは初めて。
開演が近づくと興奮からか落ち着かない俺。
お客さんもいっぱい!

トップは『きいやま商店』。
永遠のトップバッターと紹介されたけど登場するだけでもの凄い盛り上がり。

実は彼らを東京で観るの初めて。今の人気をわかってはいたけれど感動。
※この日一番お客さんが騒いで盛り上がったのは彼らだったように感じました。
マスト、すげーな!
大ちゃんもリョーサも元気いっぱいで弾けてる。
遠目だけどハッキリわかるベースはヘンザンだ!!

3曲めからゲストギタリストにローリーさんが登場。

まるでセンターステージのストーンズのようだ。

たくさんのお客さんの前でローリー&マスト、そしてヘンザン。この3人と何度も何度もライブを企画した自分としてはなんとも感慨深い絵だ。

最後はオキナワロックンロール!これまで以上の凄い盛り上がり。

あのオキナワロックンロールにこれだけたくさんの人が熱狂し、歌っている。しかもギターはローリーさん!
こういう状況なのは知識としてはわかっていたけどとても平静ではいられませんでした。バカだな俺!

胸がいっぱいになったままセットチェンジを待つ。
MCの幸田さんが熱く、長いことローリーロールバンドの紹介をしている。

いよいよローリーロールバンド初来日公演スタート。イントロのコードが掻き鳴らされて「!」リフが始まって興奮で倒れそうになる。
『最後の奇跡』。数日前からチッタの1曲めには何が相応しいんだろう…と勝手に考えを巡らせていた、忙しいようでヒマな俺。
その生産性のない考えの行き着いた先がこの曲だった。
〜押しつけがましい美しさは知らぬ間に誰かを傷つけてる。
初めて聴いた時に耳に突き刺さってきたあのフレーズが人で埋まったクラブチッタに響く。
そのまま間髪入れず『カメジロー』。
怒涛のハード攻勢。アメリカ統治下で沖縄の人々のため未来のために闘った不屈の男カメジロー、伝説の男カメジロー。
そんな瀬長亀治郎を歌ったハードにドライヴするロックンロール。泡盛片手に楽しく騒いでいた会場にいきなり激しく切り込む。
凄いテンションだ。
そこから一転「オキナワから星空を持ってきたんで今からばらまきます!」とスウィートでロマンチックなポップチューン『星空に書いたラブレター』。
イントロのギターフレーズで空気が一変する。そう!こういうロックで素敵なポップスもローリーの大きな側面。
緩急にもほどがある、かもしれないけど俺は「いいぞ!最高!!」と思って聴いていました。
一瞬で空気が変わる美しく切ないメロディ。その香りを残したまま『週末はA&Wで』が登場。
「A&Wの曲!?」と沖縄好きのお客さんたちが反応したのがわかる。なんと本来のアメリカンポップスアレンジではなくスカバージョンだ。うーんバンドだなぁ!というサウンド。
『カメジロー』から僅か1曲を挟んで〜我が心のふるさと憧れのアメリカ。と印象的な決めのフレーズが何度も歌われる。
これぞローリーというメロディに歌世界。
間髪を入れずR&Bテイスト満載のロックナンバー『恋をしようよ』へ。
〜世界中どんな人だって愛する人が必要なのだ黒い人白い人黄色い人そんなの関係なーいのだ!とブルースブラザーズと赤塚不二夫への?オマージュを模して歌うローリー。
最後は…ファンキーソウル!いやファンクチューン!!懐かしというか埋もれた名曲。〜世界の見物人は涙を流しながらマクドナルドを食べてる。賛同者が多いだけで成り立ってる。と歌われる『真っ黒な腹のトナカイ野郎』。これには驚いた。
〜HeyHey奴らをつまみ出せよ。サビが耳に飛び込んでくる。突き刺さるローリーのギター。ベースとドラムとキーボードが一体となったグルーヴ。最高だ!

計6曲。凄い選曲、サイコーのライブだった。

急激な展開の連続に「なんだこの人は!?」とただただ驚いた人もいるかもしれない。

でも、これまでローリーを知らなかった人で
「分かるのに出会っていなかった」人にとっては
あっという間に全てを理解することのできる6曲だったと思う。

必ず、幾人かは激しく打たれたはずだ。そんなライブだった。

会場、場の雰囲気に対しての選曲、ライブのクオリティ
全てに鑑みて最高のライブでした。

いろんなことがわかっているつもりだったのに俺も激しく打たれました。

感動したとかじゃないんだよ。
打ちのめされたのです。






ローリークックやはり別格のミュージシャンです。

2015-09-28 | ローリー/The Waltz
先週日曜日は自分にとって清志郎と並ぶ特別な存在ローリークックのLIVEを早稲田で。
俺に、ライブ仕事でやっていく決心をさせた、背中を押した罪な人。今回は仕事抜き、お客さんとして聴くのはかなり久しぶりでした
ヒリヒリするような緊張感の中、開放感や明るさそして深く美しい叙情性に溢れた音楽が届けられる。極上のソウルミュージック。そして油断していると…鋭く過激、毒とユーモアのたっぷり詰まったロックンロールがやって来る。

太くて強い柔らかな歌声と強靭なビートに溢れたギタープレイはやはり別格。
技術の凄さに目がいく、という人もいるかと思うけど
やっぱり彼の音楽の魅力はその溢れ出すソウル。

とにかく驚くほど幅広い音楽性。「ブルース&ソウル&ロックンロールのミュージシャン」というわかり易い存在に収まることのない、ただただ自身の音楽に純粋な音楽家でバンドマン。

そんなローリークックはいつも変わらず自分にとっては刺激的で特別な存在であることを再認識した夜でした。

ローリークックに関してはこちらを是非。
もっと…という方は当ブログの左下のカテゴリー『ローリー/The Waltz』をご一読いただければ幸いです。

ローリークック来東京のお報せ。

2014-03-25 | ローリー/The Waltz
ストーンズもやって来て、もうすぐディランも来るけど~
オキナワからローリークックも急遽!久しぶりにやって来ます!
バイユーのお客様の多くはもう体験済かと思いますがとにかく是非一度体験して欲しいと思っています。

3月26日(水)東京・王子 ハイビスカス
Open18:00 Start19:30 ¥3000
問03-3912-1168(ハイビスカス)
東京都北区王子1丁目22-16 まきやビル5F

3月28日(金) 東京・御徒町 沖縄ダイニング和海 
Rolly Cooke & ひがあゆみ Live
Open18:00 Start19:30 ¥3000
問09-3834-1753(沖縄ダイニング和海)
出演:ローリークック、ひがあゆみ

3月29日(土)東京・池尻大橋 Bar E Torattoria Piu 
Open18:30 Start19:30 ¥3000
問03-3719-3710(Bar E Torattoria Piu)
東京都目黒区東山3-1-11サンサーラ東山1F

3月30日(日)神奈川・大船 花いちぜん
ローリークック バースデーライブ
Open18:00 Start19:30 ¥3000
問0467-46-8715(花いちぜん)
鎌倉市大船1-24-35・2F


王子の街でローリークック!

2011-06-27 | ローリー/The Waltz

昨夜は王子のハイビスカスという店でローリークックLIVEのスタッフ業務。
とはいえローリーファンの私。大いに堪能しました。

ギターの音色に、突き刺さって来たり柔らかだったりする太く暖かい歌声に
ゆっくりと心が溶けるような気分を味わいました。大騒ぎ!熱狂!という感じではなく、全身で音楽を受け止めていた客席。お客さんの大きな満足感が伝わってきました。すごく良い雰囲気でした。

熱心なファンの方で参加できなかった方向けに。次は絶対行くぞ~という気にさせるべく、プチライヴレポを~

ギターのコード感と歌声の響き合いがなんともカッチョイー『芭蕉布』でスタート。
「めったに演らない」という『ソウル・チャンプルー』作者ヴァージョンが聴けたお得感。「スウィンギン・バッパーズにカヴァーして欲しいなあ(笑)」というMCから演奏された『痛風ブギ』のジャンプ具合にお酒もすすむお客さん。そしてようやく生で聴けたキヨシローに捧げられた『きよしこの夜』。同じく聴くのを楽しみにしていた『Cherry Fields』。久しぶりに聴いた!『ユグリハイカラ』。
などなど、大満足の2ステージでした。
ラストのひとりバンド状態の『踊ろよR&B』が客席にもたらしたぱあっと視界が開けるような開放感。そして一転『無言の石』『偽りの英雄』とハードに迫ってきたアンコール。もう十分に満足していたのですが。最後にもう1アンコール!で嬉しい『週末はA&Wで』。素敵なメロディ、主旋律とギターだけで十分に立ち上がり聴こえてくるハーモニー。やはりオキナワを代表する名曲です。

そして個人的にはアンコールやラストではなく、さりげなく歌われた『It's a beautiful day』がなんとも沁みました。

震災以後、多くの人の胸のうちにあるであろう「うっすらとした緊張感」をゆっくりとほぐしてくれるかのような手触りのライヴでした。
…もし自分がアルコール入りの「お客さん」だったら、大騒ぎして酔っぱらって「いやぁ良かったYEAH~」となっていたのかもしれませんがどちらでも満足です!!

東京で聴けて嬉しかったです。
次の機会が待ち遠しい方、方、方!お楽しみに!♪


ローリー@青山

2010-07-16 | ローリー/The Waltz

昨夜は僕にとっての " この島国最高のミュージシャン " オキナワの『ローリークック』のマネジメントスタッフとしてのお仕事。バイユーは有能なバンドマンにして従業員、近田が担当しました。

今回の「来日」は青山の『月見ル君ヲ想フ』にて新良幸人さんとのジョイントライヴ。常々「ローリーファンである」と語っている幸人さんとの共演ということでなんとも良い雰囲気のライヴでした。
オープニングにふたりで1曲演った時に「これはいいライヴになるぞ」と思ったものです。その後、若干細切れながら観た幸人さんのステージは勿論素晴しかったのですが、ローリーさんは本当に素晴しかった!初めて聴く『HappyBirthdaySong』への場内からの熱烈な反応には感激しました。やっぱり最高です。
客電が点いてBGMが流れても鳴り止まぬアンコール。充実のライヴでした。

ローリークック船長、今夜は京都、明日は大阪でライヴです。
お近くの方は是非足をお運び下さい。

残念ながら僕は東京に居残り。というわけで東京近辺の方はよろしければバイユーへ!
お待ちしております♪


ローリーロールな二日間

2009-11-11 | ローリー/The Waltz

先週末、11月7日&8日はオキナワ/コザからローリークック兄が来日。横浜と吉祥寺で連夜のロックンロールショーを繰り広げました。その二日間に同行したワタクシはローリーロールでタイフーンな日々のダメージにも負けず今日も雨の街に出るのであります。
と、いうわけで?
残念ながら参加できなかった!というローリーファンの為にレポなどをひとつ…。

まずは横浜公演。沖縄出発が1時間遅れた飛行機に悩まされはしたものの、スピーディーで快適な「ほぼ直行バス」の貢献によりなんとか大事なく横浜へ到着。10周年を迎えた人気イヴェント『沖縄ナイト』出演の為、関東で3本の指に入るであろう素敵なハコ『サムズアップ』入り。すぐにイヴェントの主催者、バイユーでもお馴染みShyさんが出迎えてくれる。結構タイトなスケジュールだったもののリハーサル後、ほんの少しだけ『横浜ビブレ』と『ダイエー』を観光に出かける。
で、本番。このイヴェントのお決まり、主催者シャイさんのステージでスタート!いきなり熱く盛り上がる満員の店内。自力でイヴェントを盛り上げるシャイさんの神々しいまでの潔さよ…と感慨深く観ているうちにローリークック兄が呼び出される。シャイさんのステージに加わりふたりで『Cupid』。サム・クック・ラヴァーズの共演に沸くお客さん。そのままローリーLIVEに突入。沖縄ナイトというこのイヴェントを楽しもう、騒ごう!と意気込んでやってきたお客さん、そして自らを初めて観るであろう満場のリスナーを前にしてのステージ。若干、反応をさぐりつつといった趣きの進行にまぶされたローリー独特の緊張感が場内を包む。これはこれでなかなかの観ものでした。お客さんも驚きつつも演奏に反応している。この空気を変えたのが『ゲレン・ノーパー』。稀代のオキナワ・キテレツソングは頭で理解しようとする空気を打破し、泡盛で緩んだアタマに素直に受け入れられたようでした。ストレートに反応するお客さん!最後の『Its a beautiful day』では店内がシンプルに音楽に聴き入っているのが強く感じられ、また反応も良く。スタッフとして嬉しく感じました。充実の40分間だった思います。
その後も『ジョニー宜野湾』さんに『寿』と続きとにかく熱く熱く盛り上がるサムズアップ!『沖縄ナイト』10年の底力を見せつけられた夜でした。誘っていただいたシャイさんに感謝です。

翌日は東京/吉祥寺。武蔵野市、バイユーの地元です。091108会場にはマニアックなフライヤーが貼られている。このフライヤーに記されたプロフィールが凄い!「ファンが客席からくちホーンセクションをする」や「婦人会(婦人クァイ)と呼ばれる熱狂的ファン」などなど吉祥寺の街行く人たちに何をアピールするのか?という感じのマニアックな内容。Pラツカ暦さんの情報が出どころなのだろうか?うーん謎だ。気になった方は是非一度、彼の地オキナワでローリーライヴを体験する事をお薦めします。091108_2

そんなこの夜は5000円飲み食べ放題付きという強烈な激安ライヴ!ローリークックワンマンライヴ付きですよ!!当然店内は開演前よりヒートアップ。ローリー登場前に既に楽しみきっている人たち多数。バイユー近辺では『ディナーショウだ!」との声も聞かれていましたが、食べ放題とはいえひとつずつ注文をしてできたての食べ放題ということで「本当にディナーシヨウだ!」となっていたのでした。
我らがローリークック船長を近くのDィスクUニオンのEサ箱から引きはがしてくるという聖職をこなしたりした後、ライヴスタート。昨日とは違ってお酒と食べ物に満ち足りて熱烈にローリーを待ち望む客席。ギターを綺麗な音で鳴らしつついきなりの『A Change is gonna come』でスタート、続けて『Having a party』。もう堪りません。珍しいアコースティックギター弾き語りの『真っ黒な鼻のトナカイ野郎』や途中で低音弦によるひとりベースソロもあった『傲慢なパーティー』などなど聴き所満載だったのですが、この日のハイライトは初期の名曲『58』。イントロに続き歌い出した瞬間に空気が張りつめるのがわかりました。ギター弾き語りによるディープなソウルの発露。お客さんたちが全身で受け止めているのがビリビリ感じられ濃密な時間を過ごしたのでした。そして個人的に忘れられないのが、今年亡くした僕たちの仲間について触れた後に「今日は東京、ということで…」と演奏された清志郎ナンバー『お弁当箱』。完全に打ちのめされました。決して有名曲ではないので初めて聴いた方も多かったのかもしれませんが、強く響いたのではないでしょうか?この曲、隠れた名曲だと思っております。この曲や『プライベート』の収録されたニーサンズのアルバムは不思議なマスメディアさんたちが言うような今ひとつの作品なんかじゃありません。間違った情報に踊らされてはいけないのです。ローリーヴァージョンの『お弁当箱』は衝撃的で、改めて楽曲の素晴しさを痛感し、そして残念なことに清志郎の不在という目をそらしていたどうしようもない事実を実感させられたのでした。「キヨシロー!」。
そして亡くした仲間の事も再びリアルに感じられました。そんな夜の最後に『It's a beautiful day』はよりソウルフルに響いて…。

091108_3 静かな感動の後はしっかりと打ち上げ、シーサーズさんの瀬戸内海よりも深いご好意に甘えてすっかりリラックスして楽しませていただきました。吉祥寺シーサーズ、素晴しい!皆さん是非足をお運び下さい。店長さんスタッフの皆様、本当にありがとうございました。

そしてお客様に感謝です。


本日は吉祥寺でローリークックを!

2009-11-08 | ローリー/The Waltz

昨日は休業につき失礼いたしました。
本日は定休日。私は吉祥寺にてローリークックのソロライヴにスタッフとして立ち会います。
場所は吉祥寺シーサーズ、吉野屋の隣のビル~バナナレコードの地下です。
Open18:00 Start19:30 ¥5000(飲み放題・食べ放題) 問0422-20-3001
飲み食べ放題5000円って飲む人にとっては激安です!ローリーをたっぷり聴いて刺激的なお酒を!食事もおいしいお店です、お待ちしています♪


ローリークック『It's a beautiful day』

2009-10-06 | ローリー/The Waltz

Beautifulday

昨日なれそめ?を綴ったローリークックの、2009年新作
『It's a beautiful day』
をご紹介いたします。

その前に、前述のなれそめの続きを記しておきますと~ローリークック氏とは8年間に渡って内地での仕事をご一緒させていただいた後、 紆余曲折が有り~結局『オフィス・ローリー』という事務所を設立、ローリークックのマネジメント全般をとりおこなうこととなり、レーベル運営更にはCD制作へも乗り出してしまうこととなり現在に至ります。
もちろん自分は三鷹でバイユーゲイトをきりもりしているので、沖縄在住の豪腕マネージャーが実質的に取り仕切っているのですが私も事務所代表としてそれなりに忙しい日々をおくっています。

思えば遠くへ来たもんです。。。

そして今回、マネジメント開始以来2枚目のCDを自分達のレーベルLoveLandRecordsからリリースいたしました。それがこの『It's a beautiful day』通算8作目となる5曲入りの作品です。 もちろん沖縄だけでなく全国でご購入いただけます(吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズと同じ!メタカンパニーの配給です)。 アマゾンやバイユー店頭でも発売中です。
制作に関わった人間が言うのもなんなのですが強力な作品に仕上がっております。
ある意味嫌われることや誤解を恐れず、これぞローリークックという名刺代わりとなるような1枚を目指しました。
ライヴに来て味わう衝撃に近いような作品です。

これまで本人があまりメディア露出に積極的でなかったこともあり、ほとんど本土に紹介されてこなかったローリー。そんな彼を初めて広く紹介しようという意図があります。ピンポイントで突き刺さる人に届けたい(探し出したい)、そう思っています。

浅く広くではなく、深くピンポイントに突き刺さる…。
勝手な思い込みですが、このブログを覗いて下さっているに方は突き刺さる可能性が高そうなように思います。そこでお願いです。バイユーゲイトや不肖私に小さな興味の有る方、今回のローリーの新作を 騙されたと思って(オールドな言い回し!)聴いてみて下さい。 そう、是非ご購入頂けないでしょうか。
自信を持ってお薦めします! 以上、勝手なお願い失礼いたしました。

『It's a beautiful day / ローリークック』5曲入り 1800円
LOVE LAND RECORDS LLR0002 配給 メタカンパニー 03-5273-2821

そしてそんなローリーが今週、

1年ぶりに東京にやってきます!!


ローリークックを聴いているかね?

2009-10-05 | ローリー/The Waltz

Rollyguitar バイユーゲイトに足をお運び頂いている方々におかれましてはご存知の方も多いかと思いますが、僕が熱烈にファンで応援しているミュージシャンに沖縄のローリークックさんという人がいます。
バイユーゲイト開店前に勤務していた阿佐ヶ谷チェッカーボード時代から周囲に呆れられるほどの入れ込み具合であったゆえ、おそらく説明の必要はないかと思いますが…唐突ながら以下に軽くなれそめを。。。 (以前、mixiに記した内容と重複する部分があります)

ローリーは基地の街コザの出身&在住で86年からリズム&ブルースバンド『ザ・ワルツ』を率いて活躍。近年はソロでの活動がメインとなっているシンガー、ギタリスト、ソングライターです。

10数年前偶然に、NHK-BSで彼の映像を観て強烈な衝撃を受けた僕は 、当時「沖縄から出ない」と伝説的に語られていたローリーの音楽に会うために大っ嫌いな飛行機に乗ってコザを目指すことになりました。
それまでリスナーとして、観客やスタッフとして内外問わず様々なミュージシャンを観聴きしてきましたが、ローリーの衝撃は別格でした。「 こんな細長い島国にこんなシャレにならないような勝手で本気の強い音楽を放っている人がいる」というだけで すっかり目が離せなくなってしまったのです。 その頃は国内のミュージシャンでは清志郎さんばかり聴いていたのですが一気にローリーが肩を並べてしまったのでした。
もちろんその衝撃を周囲の人々に興奮して話しました。
ところが、自分にとってはこれほど衝撃度が強くわかりやすいローリーの音楽の凄さがなかなか伝わらない!! とここで読んで下さっている方の中には「いや俺はバイユー(チェッカー)で聴かされてすぐに好きなったぞ!」という方々もいらっしゃるでしょう。でも実はその何倍も何倍もの人に聴かせていたのですよ。
なかなか良さ、凄さが理解されない。残念な思いをしたものです。
それではと、その後縁あってご本人とお付き合いいただけるようになったのを機に 「沖縄から出ないローリー」を東京(内地)に呼んで、ライヴの凄さでファンを増やす!という荒技にでたというわけです。そうして実現したのが2001年のジロキチ2daysでした(シカゴプランニングには多大なお世話になりました)その後、現在まで毎年最低1回はツアーを 企画し、名古屋や大阪、神戸などなどローリーの海外公演を定着させていきました。~その中には今も7月が来ると「よくやったなぁ」と当時のスタッフと同窓 会でもしたいような気分になる2004年の『THE WALTZ 来日公演』がありました。~
そんな活動を繰り返してきてわかったこと。確かにローリーの音楽の衝撃度は高いけれども、簡単に大ヒットに結びつくような「浅く広く」浸透するような種類のものではないようなのです(メロディには普遍性があるというのに)。
前述のように必死でプロモーションしてもなかなか反応が鈍い反面、一部の気に入った人やピンと来た人のほとんどが熱烈な支持者と なるという姿が多々みられました。チェッカーやバイユーでCDを流していて、気に入って購入した人のなかで短期間に全種類を買いそろえてしまった人の多い こと多いこと…。 どうやら彼の音楽は深く鋭くピンポイントに突き刺さるものであるらしいのです。それってミュージックビジネス的にどうなの?って話はありますが。
僕の素直な感想です。

でも突き刺さされるタイプの人たちって多分、自分の周りには、まだまだいるはず(多いはず)です。

バイユーゲイトにご興味のある方にお訊きします。
ローリークックを聴いていますか?


ローリー『カメジロー』をリリース!!

2008-06-20 | ローリー/The Waltz

バイユーゲイトでは「この島国最高のミュージシャン」のコピーで知られる、『ローリークック』の久しぶりのCDがいよいよ発売されます!
オキナワ、コザの街でリズム&ブルースバンド『ザ・ワルツ』を率いて早や20ウン年。ミスター・コザ、ローリーの久しぶりのCDはシングル盤。アナログ7インチ、ドーナツ盤じゃないところがなんとも惜しい!のですがそのヘンはミュージシャンの手が届かないオトナの事情ということで御理解下さい。
2008年6月21日(土)発売のシングルのタイトルは『カメジロー』!

Photo_3   『カメジロー』??という方の為に以下に少々拙い説明を…

伝説の男、不屈の男と歌われるカメジローこと瀬長亀次郎氏はその歌詞のとおりまさに伝説的な存在で、米軍占領下の沖縄で軍の圧制に対する抵抗運動を行った不屈の闘士として知られ「カメさん」の愛称で県民に親しまれた元那覇市長で元衆院議員。
那覇市長時代には市民が自主的な納税によって「カメさん」を助けようとし、当選前の納税率が77%だったのに対し当選後は86%にものぼり、最高で97%にもなったという「伝説」も残っている。結局占領軍により被選挙権を剥奪され市長在任期間は一年足らずと短かったが、那覇市政をめぐる米軍との攻防は、瀬長亀次郎に対する沖縄県民の絶大な支持を呼んだ。

返還前の沖縄で占領軍による投獄や追放、弾圧にも屈することなく、沖縄の未来の為に戦った亀次郎氏は政治家というよりも沖縄の人々にとってはフォークヒーロー(民衆の英雄)的な存在であります。
そんな瀬長亀次郎をローリーはこれまでもアイドルと公言し『週末はA&Wで』の中では、ベイブ・ルース、カシアス・クレイ、ジョン・F・ケネディ、サム・クックとならんで瀬長亀次郎の名を叫んできた。最近でも自身のブログの中で”自分にとってオーティスやジョンと同じく自分の心をつかんだひとり”と語っているようにいつか真正面から取り上げる日がやってくるであろう存在であったようだ。そして歌われ始めた『カメジロー』。4月にバイユーで歌われた時も強烈な印象を残したロックンロールナンバーが久しぶりのリリース楽曲として選ばれたのでした。

~我が心のふるさと憧れのアメリカ♪~というフレーズが耳に残る『週末はA&Wで』の中に歌い込まれる『瀬長亀次郎』という、時にはアンビバレントとさえとられそうなリアルなオキナワを誰はばかることなく歌うローリー。そして一筋縄ではいかない、音楽マニアのココロをくすぐるのレヴェルを越えたアレンジや音作りを見せることも多いローリーであるが今回の『カメジロー』はそのままズバリのタイトル通りの正面突破。言葉がまっすぐに届くストレートなナンバーとなっています。確信犯的ギターリフによりにドライヴする、ポップでソウルフルなロックンロール!新鮮でさえあります。おそらく全てに必然性があるのだと思う。
政治家を題材にした楽曲ということで政治的なイメージを持たれる方もいるかもしれないけれどカメさんはきっとそんなのとは違うのだ。「オーティスやジョンと一緒」といきなり言われてもピンとこないかもしれないけれど、ローリーのカメジローさんに対する、そんな五月蝿い諸々をを超越した「歌いたい」気持ちがきっと伝わるはずと信じています。
沖縄県内のみならず広く、多くの方に聴かれることを願っています。

カップリングナンバーはファンや沖縄の25歳以上?の方々にはお馴染みの『ウートートー』が新録音で収録されています。かつて18年近く前にNHK沖縄『新しい沖縄の歌』でながされていた子どもたちをテーマにした楽曲の再録音は、瀬長亀次郎氏が守ろうとし作り上げてきたオキナワを次の世代に繋いでいきたいという思いにより選ばれました。

ローリークック「カメジロー」
収録曲    1. カメジロー  2. ウートートー
税込1000円。LOVELAND RECORDS LLR 0001 

発売日前日には店頭に並ぶものらしい?のでバイユーでも本日より販売を開始いたします。どうかよろしく!

以上、自らが制作に関わった作品をささやかに?紹介、お薦めさせていただきました!

★明日は沖縄にてレコ発ライヴがあります。

<CD発売記念ライブ>
2008年6月21日(土) 那覇市・TOP NOTE
開場19:00 開演20:00 チャージ3000円
問合せ098-869-9077 (TOP NOTE)


沖縄の方、滞在中の方は是非!!


2月10日といえばオキナワでTHE WALTZ !

2008-02-11 | ローリー/The Waltz

そうなのです。2月といえばオキナワでザ・ワルツなのです。
毎年2月10日、”この島国最高のミュージシャン”という(バイユーによる)キャッチフレーズで知られるローリー率いるオキナワン・リズム&ブルースバンド『THE WALTZ』が沖縄にてワルツのバースディというスペシャルライヴを開催しているのです。今回で22回目!!バイユー近辺では20回の記念大会にはツアーを組んで参加したものですが(当ブログのバックナンバー カテゴリ「ローリー/The Waltz」2006年2月あたりを御参照下さい)今回は雪の三鷹に居残り。武蔵野の冬にまみれ、ああ今頃は~という夜を過ごしたのでありました。
オキナワの地には全国各地からオールドファンをはじめ多数のローリー/ワルツフリークが集結し大いに盛り上がったと伝え聞いております。
丁度開演して少し経った頃、現地に乗り込んでいる諜報部員から「いきなり『MELLOW SAXOPHONE』!(オープニングはおなじみ『Jumpin' at the 酔ing』)」という歓喜のメールが…。ああああえいねやぁ~。ここからのメールは無視しよう(笑)
17周年?の時にTマちゃんから「1曲目はMemphis Soul Stew!」というメールを貰ったのを思い出しましたね、、、、。
流石『SAX A GO GO』のワルツ。リトル・リチャードやドン&デューイ、ネヴィル・ブラザーズやストレイキャッツでもおなじみのロイ・モントレル作の『MELLOW SAXOPHONE』をカマしてくれるとは…。Mellow_saxophone実はスペシャリティのシングルなんて素敵なモノは持ってないんだれけど写真を載せてみます。 バイユーでは別音源を聴くことにします。辛抱タマリません。


今年もOKINAWANN CHRISTMAS!!

2006-12-12 | ローリー/The Waltz
「先をこされた…」。
先日パラパラとナイスな沖縄情報誌『ピラツカ暦』をめくっていると…「お!」。
CD紹介コーナーに「クリスマスアルバム」特集が組まれていて、THE WALTZの『OKINAWANN CHRISTMAS』がジャケ写入りで紹介されている。
新譜ならともかく2002年発売(内地は2003年)のこの名作を取り上げるとは!!
まっとうな編集者、音楽関係者として至って当然のことではあるのですが~「む、ヤルナ!」と思ったものです。
そして、「そろそろブログかHPで推薦宣伝せんといかんねー」と考えていた私は冒頭の感想となったわけであります。競争か?(笑)
というわけで昨年もこの時期に当ブログで紹介いたしましたが今年も推薦いたします。
ローリー・クック船長率いる、齢21になろうかという青年リズム&ブルースバンド『THE WALTZ / ザ・ワルツ』作、世界唯一!?の全曲オリジナル作によるクリスマスアルバム『OKINAWAN CHRISTMAS』。サイコーです。
一年を通じておすすめですが、この季節は特に楽しめます。更にクリスマスプレゼントの定番でもあります!!この名作についての私的詳しい紹介はバイユーリンクの『ブルース銀座』の中の1コーナー「年間ベストアルバム選」の2003年欄、私の項を御参照下さい。
そして勿論、バイユーでも販売中です♪

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ローリー・オン・ザ・バイユー

2006-11-16 | ローリー/The Waltz
ロフトの翌日はグッタリ、まったりと営業。
深夜に三鷹在住のミュージシャン、ローリークック氏が来店。
閉店時間を過ぎていたので看板の電気を消してカメラマンのMシマ氏と3人で雑談する。

翌11/10金曜日はバイユーでローリークック・ライヴ(ほとんどシークレットライヴ)を行う。

夕方からゆったりとリハーサル。SギンBパーズのMキさんが激励?に訪れた。アーティスティックな雑談。
「勉強になるかも!?」そっと耳をそばだててみれば……レコの話をしているようだ。。。

19:50、シークレットにしてはお客さんが集まった。いい感じに熱気溢れる店内になっている。あんまり超満員もツラいよね。…なのにバイユーマナー?土佐時間で大いにおして、コザンチュのローリー氏にあきれられながら(実は船長は時間に正確な方なのです。ウチナータイムを押しつけてはなりません)ハンク・クロフォードが流れる中、20:20頃開演。

1曲目は『ホリディ・モーレー』。ちょっと陽気なヒネクレ具合が楽しい、マットミさんによるワルツヴァージョンや先日披露されたチャック・ベリーなラケンロールヴァージョンとも違う、ちょっぴりダークでミディアムスローなロックチューンぶりにとっても驚いた。これが強烈で痛快で最高!僕はなんとなくキンクスを思い浮かべた。どこが似てるってワケじゃないんだけど…。是非、今度こそリリースして欲しいと強く思います。

エ?どのヴァージョンかって??マキシシングルにして、存在するといわれる4ヴァージョン全てを収録というのはどうでしょうか!?あ!!更に思いつきました!EPにしましょうEPに!A面に『ホレディモーレー』4ヴァージョン(入るかなぁ)。B面に『ゲレンノーパー』2ヴァージョン(もちろんワルツのR&Bスタイルのヤツ収録です)。うーん12インチかなぁ。どうですかみなさん!?(誰だよ)完全予約生産で1枚¥5000くらいなら欲しい人は結構いるのでは?その後時間をおいて正規盤CDに収録すればイイわけですよねー。一般の方にはCDで~ローリーファンたるものやっぱアナログ盤でしょう!いやぁ楽しみだなぁ。

この日のライヴは気の向くまま進むような、ある意味自由度の高い構成でいつもの東京ライヴとはちょっと違った手触りの選曲だったように感じた。強いて言えばかつて初めてコザモッズで観た時と似た感覚を思い出した。普段着、ということか?
次が予測できないのでドキドキするライヴだった。選曲的にも珍しかった。何より曲順かな?2ndステージ後半になっても終わりが近いのかもわからない感じ。強く届けられた『無言の石』が終わったあと「次の曲で…」と言われて終わりを知ったという次第。アンコールでは客席のノーズウォーターズ、Hンザンに捧げられた?『星空に書いたラヴレター』、偽弟Tモン夫妻に捧げられた『It's a Beautiful Day』に加えてあと3曲も演ってくれて大満足だったのですが。欲を言えばもっと聴きたかったなぁという気もした。~終電なんて(気に)しなくてもいいよ~♪ライヴには不参加のMスト&Mヤコも深夜に登場。
なんせ結局、帰れたはずの人々も大勢残りバイユーは朝まで営業。こんなことなら朝まで聴きたかった。…それは大変か(笑)というわけですぐに次の機会に期待が高まっている次第です。早く次を!!

ローリーさんこんな狭いところでありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。

お客さんは。。。楽しんでいただけたはずです!ありがとうございました。
Mヨンさんマッコ(ル)リありがとうございました。
豊橋のRエコさんおっきい柿をありがとー。
Yジくん栓抜きロボサンキュー。

2006 11/10 at 三鷹バイユーゲイト セットリスト

1st set
ホリディ・モーレー
それゆけ糸満娘
Waltz For The Lonely(Chet Atkins)~
My Little Town
初恋
I Love You Kozaの街
この街はいい街だよ
ウイスキーナイト
フェンスに消えた花嫁

2nd set
冬のCanvas
風の中のスナフキン
Real Snow
Evening Dreams(Billy Butler)
海を歩く男をUFOが見てる
ハンビー・サンセット
悲しい嘘
無言の石
情熱の橋

encore 1
星空に書いたラヴレター
It's a Beautiful Day
週末はA&Wで

encore 2
僕はクリスチヤン
ママがサンタ


ローリーロールバンド、セットリスト

2006-09-11 | ローリー/The Waltz
セットリスト

2006年9月10日 日曜日 於:原宿ルイード
ローリークック/ローリーロールバンド
(Ba平安山高広、Key高嶺チカシ、Dr田代浩一)

1.WOO-TOO-TOO
2.マブヤー
3.HABU
4.初恋
5.I LOVE YOU KOZA 00
6.嘘つきジェリー
7.情熱の橋
8.ホリデー・モーレー(モーレーモーレ)
9.キジムナー
10.ママがサンタ
11.Happy Birthday Song
12.B列車で行こう
13.最後の奇跡
14.永遠の詩
15.17の冬
16.ロックンロール・シューズ
17.Too-Too-May
18.二日酔いのホリデー(with ゆいま)
19.ベール・ベル(with なおき、ゆいま)
20.Little Song
~encore~
21.週末はA&Wで
22.It's a Beautiful Day


ローリーロール!看板に偽り無し

2006-09-11 | ローリー/The Waltz
御来場いただけた方!もうわかってますよね!?
最高のロックロールショウでした。この2時間半をどう消化したらいいのでしょう?
あの暑くて熱い日曜日の夜を越えて、元気に月曜日をこなしているのでしょうか?とっても心配です。
『情熱の橋』を『Happy Birthday Song』を『I LOVE ME』や『永遠の詩』、そして『Little Song』を『It's a Beautiful Day』を、胸に秘めて曇り空の今日を過ごしていますかぁ!?
昨夜はありがとうございました!

ローリークック!
ちょっぴりキンキーで、それでいて暴力的なほどに繊細でストレート。
音楽マニアのココロを鷲掴みにするギタープレイ、に楽曲。
そして細かい理屈抜きに胸に突き刺さるメロディ。
個人的なメールに書いたばっかりだけど
…万人にわかりやすい存在ではないかもしれないし、ましてや沖縄ブームとやらで消費されるような音楽では決してありえない。
でも共鳴するものを持った人に入りこんだら、もうその人は冷静ではいられない。僕らが子どもの頃ヤラれて、道を踏み外してしまったような
まさに特別な音楽。ブラックミュージックやロックミュージックなんかと同じ。まぁジャンルなんてなんの意味もないのだけれど…。
ローリーズ・ミュージックのコワイところは、音楽の嗜好なんぞまったく問題とせず、ましてやオキナワかどうかなんて関係なく、いたってまっとうに人の心臓を鷲掴みにするという即効性にあります。そしてその音楽の全体像からは極めて高濃度のオキナワの匂いが立ちのぼる。彼の音楽をきっかけにして沖縄という土地や文化?に入っていったという方も多いのでは?と思います。とくに音楽に詳しくなくっても沖縄に詳しくなくってもそんなことまったく関係ないのであります。そんなところは僕にとって、往年のニューオーリンズR&Bのヒット曲を思いおこさせるのです。自分は先にニューオーリンズを知っていたわけではないのです。10代の終わりに彼の地の匂いをプンプンさせる音楽にガツンとやられ、その土地へ思いを馳せていったわけであります。サウンドの表面はどうであれ立ちのぼるニューオリンズ印。
いやいや、そんなことはもうどうだっていいのだ。要はこのとんでもなく素晴らしいミュージシャンの立ち姿を知っていて聴かない人、そしてそれを黙殺している音楽業界とかいうものが自分にはまったく理解できないのだ。そして理解なんてしたくもないのであります。
僕が語りかけるのは未体験の方に向かってのみです。各自いろいろ事情や意欲の問題、そしてタイミングもあり~生の姿に出会うまでの時間には個人差があるでしょう。でも、いつか必ず、一度!
今回のライヴ前に長年その素晴らしさを語ってきかせていた友人が、僕の知らないところでローリークックの素晴らしさに出会い、昨夜ライヴを初体験されました。本当に小さな事ですがとっても嬉しかったです。MMさん、驚いたでしょ!?
「大勢で何かすると誰かが傷つくのさー♪」「愛が流行れば弱いものいじめが増えてくる」などなど珠玉のメロディの隙間から言葉が飛び込んできて、帰り道まで離れないのだ。そして胸を熱くする熱。

開演予定時間を少々過ぎて登場、『ウートート』で始まったステージはノンストップで2時間半を超えました。
今回は『初恋』もありノーズのマストーも満足。『ベールベル』(「沖縄の変な文化を押しつけるなーというかんじの曲です」と紹介された・笑)が披露されてKTさんも満足。『ベールベル』冒頭を客席から歌ってマストも大満足。『ホリデーモーレー』も嬉しかった!久しぶりの『I LOVE YOU KOZA 00』ではへェンザァんクックも奮闘。そして『17の冬』(リックダンコとリチャードマニュエルの名前が叫ばれた)や、この曲が未発表であることは犯罪的ですらある(これじゃシブヤヨーイチみたい?)『Little Song』のようなミディアムロックサウンドはローリークックのギタ-1本のローリーロールバンドの魅力いっぱいでした。ワルツやノーズバックの時よりもギターを沢山弾くローリー兄。キーボードの参加するローリーバンドスタイルでは鍵盤に多くを任すぶん、1本のみのギターながら自由度が高く、出て来る音は他とは明らかに違うテイストとなるのです。いわばローリークックの魅力が堪能できるセットというわけです。
A&Wでは「沖縄の人には気をつけて~コザの人にはもっと気をつけて!石垣の人にも気をつけて~」と
かねてからの(笑)「沖縄にも悪い人はいっぱいいまーす」というメッセージ?の進化型が挿入されました。これを東京や大阪の沖縄関係のでっかいフェスティバルでやったらどうなんだろぅ?(苦笑)ま、そんなあたりまえのこと、みんな笑うと信じたいのですが…。
最後の最後は『It's a Beautiful Day』。みんなしっかり聴きましたよね?早くリリースしてほしいものです。

とにかく看板に偽りなし。まさに「この島国最高のロックンロール&ソウル」でした!
今回、機会を逃した方は次回に是非!