バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

ヘンザン★ファーストステップ!

2012-01-29 | ライヴ報告

昨夜はノーズウォーターズのベーシスト、ヘンザン★タカヒロのソロLIVE。
様々な場所で時々歌っていたので意外だったのですが、ひとりでライヴをやるのは初めてとのこと。本人にもファンにも記憶に残る夜となりました。120128_2112
アコースティックベースとアコースティックギターを使い分け、オリジナル(ソロ、ノーズ)にカヴァー(ノーズマスト曲、他の人の曲)を交えつつ2ステージたっぷりと聴かせてくれました。そうそう三線も1曲!
とにもかくにも初ライヴ。普段ベースを弾くときの余裕ある佇まいとはひと味違った緊張感が見られて新鮮でした。まさにはじめの一歩、これから作って行くソロライヴの形。進化してゆくのを見るのが楽しみです。
本人的には課題があるのでしょうが…ヘンザン!集まったお客さんたちは楽しんでいたよ~。
『あじさい』『これでいいのだ』『メラメラ』。彼、いい曲書くなあと改めて思ったのでした。

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「2ヶ月に一回くらいはバイユーでやっていきたいです」とのことです!こちらとしてもこれからに興味有り有りです。
というわけで今回見逃したヘンザンファン、ノーズファンの皆様次回はお楽しみに♪


1月28日(土)はヘンザン★タカヒロLIVE!

2012-01-27 | イヴェント案内

明日、1月28日土曜日は石垣島出身の人気ロックユニット『ノーズウォーターズ』の平安山高広改め『ヘンザン★タカヒロ』がソロワンマンLIVEを開催します。
ヘンザン、ベースも素晴らしいけど歌も良いのです!

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『ヘンザン★タカヒロの新年明けましておめでとうございまLIVE!』 
開場 19:00 開演 20:00 料金 1000円(+1drinkオーダー)
お待ちしております。


KOTEZ&江口弘史!堪能しました。

2012-01-24 | ライヴ報告

日曜日は人気ブルースハープ奏者のKOTEZとベーシスト江口弘史のデュオ。
何度か出演していただいたコテツさんですがこのセットでは初めて。
両者が凄いミュージシャンであることはよくわかっていたので、ハーモニカとベース、果たして何をどんな風に聴かせてくれるのか?とわくわくしながら待っていました。

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いや~堪能しました。
ブルースLIVE?と思っていたのですが、それだけでなくギターもドラムもなしでリズム&ブルース、ソウル更にはファンキーモノまで聴かせてくれました。コテツさんいわく「スッカスカ(の音)だからこそ」の言葉通り、ベースが自在に作り出す音の隙間が雄弁に語り、歌心満載の2ステージでした。
そしてふたりのプレイの凄さ。なんというか説明は難しい。素直にカッコイイ!と言うしかありません。

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お客様も大満足の様子でした~拍手や歌声にあらわれていましたね。願わくばこれほどのクオリティ、素晴らしい音楽。あと少し、より多くのお客様に聴いていただきたかったところです。
「へぇ~」と思った方、次回こそ是非!


ギターパンダたっぷりと濃厚にロックンロ~ルでした!

2012-01-24 | ライヴ報告

土曜の夜は1年振りのギターパンダLIVE。

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満員御礼。この日はワンマン、休憩無しのワンステージでたっぷり2時間半近くロックンロ~ルしてくれました。

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バイユーを埋めたお客さんも大満足。

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パンダの着ぐるみにカルピスプレスリーという風貌とは裏腹に、実はなかなかハートブレイカーな(この表現はヘンか…)パンダ先生なのですが「おお!」と胸を熱くし感激しているとすぐに駄洒落とシモネタの嵐。最高でサイテーなソウルマンぶりを今回も遺憾なく発揮してくれました。3月にニューアルバム発売を控えている故、新曲をたくさん聴けました。特に11月頃から歌い始めたらしい『新しい町』という歌は強く印象に残りました。元はカンサス・シティバンドの下田さんの曲らしいのですが若干手を加えてパンダヴァージョンが出来上がっているようです。ガイガーカウンター片手に~♪というのが、なんとものりをさんらしいです。~晴れた日にはガレキを片付け 雨降る夜には酒で温まり~新しい町ができる。リハーサルで聴いて、本番で聴いて…頭の中にこびりついてしまいました。

あと「どうもありがとう最後の曲です」「えぇ~!」「ロクスケェ~!!」の絶叫が消したくても耳に残ってます。

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だって15回くらいはやってたもんね。オッサンはクドイのが基本です。あとは「Yeah~田荘子!!」「こちらこそyeah~」かな?蒲郡!!

もちろん『とばせロック』や『引き潮』『お弁当箱』などなど盛り上がりつつ働きました!とにかくこれでもかとたっぷりと熱演のギターパンダ山川のりをさんありがとうございました。そしてバイユーの温度を強烈に上げてくれたお客様方に感謝。
次回をお楽しみに!


日曜日はブルースハープを!KOTEZ登場。

2012-01-19 | イヴェント案内

今度の土曜日はギターパンダでロックンロール!ですが、翌日日曜日はブルースハープの魅力をご堪能下さい。

2012年1月22日 日曜日
『100% KOTEZ Sings』
出演:KOTEZ(hca,Vo)江口弘史(B)

開場 19:00 開演 20:00 料金 2000円(+1drinkオーダー)

Kotez ★人気実力共に我が国トップクラスのハーピスト、コテツが久しぶりのバイユー出演!ベーシストの江口弘史はアメリカで長く活躍(Mavis Staplesのバンドにも長く在籍)したこれまた凄腕。マチケンさんのバックでのプレイには痺れました!本物のブルース。いや音楽が聴けそうです。

お楽しみに!


義援金入金報告

2012-01-19 | ある日の出来事

昨日、震災遺児の為の育英基金『桃・柿育英会』に
昨年11月の『高知しばてん魂レヴュー2011』の収益金からしばてん魂実行委員会名義で2万円。
昨年11月末の『バイユーゲイト震災復興義援金 企画第10弾』の収益金とバイユー店頭での義援金募金からバイユー名義で3万5千円を入金してまいりました。

しばてんソウルにご来場いただいた方々、出演者の方々、協賛企業の方々ありがとうございました。

バイユー界隈の方々ありがとう。
これからも続きます。お付き合いのほどどうかよろしくお願い申し上げます。

募金活動やチャリティ。昔からなんとなく苦手だけど(うまく説明できない)…柄でもないと知りつつ続けてます。

義援金ブーム?が一なにやら段落、 自分としてはやりやすくなった(笑)
銀行や郵便局でそんな感触。

「え、義援金ですか」

柄でもないとか言っている場合じゃない。他人事じゃないのだ。
まだなんにも終わってないし。いろんなことがまっただ中。

バイユーは地味~に続けます。

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1/21(土)ギターパンダがやって来ます!

2012-01-17 | イヴェント案内

今度の土曜日はロックンロールするジャイアントパンダ
『ギターパンダ』(山川のりを ex.DEEP & BITES、忌野清志郎&2・3's)

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待っていた方も多いはず!ロックンロールパンダ先生が約1年振りにバイユーにやって来ます。思えばサイコーだった前回のバイユー初ライヴの翌週が震災でした。
…遠い昔のようでもあります。
熱く燃えて、笑えて~そしてグッとくるロックンロールショーが再びやって来るのです。
笑いとハートブレイクが同居してます。 ロックンロールなのです。
必見。
開場19:00 開演20:00 料金 2000円(+1drinkオーダー)


豪華な『町田謙介&新井田耕造&片山広明&牧裕』!最高に楽しかったです。

2012-01-16 | ライヴ報告

とにかく目の前の光景の豪華さとその音楽!に終始ヤラレっぱなしの夜でした。
楽しかった!それしかありません。

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満員御礼に感謝。しかし故に行き届かず、申し訳なく思っています。そして私、ほとんどお客様状態で楽しんでいました。でも、いい演奏凄い音楽の前にはこうなるのだ。…いいよね?
どうかご容赦下さい。
実はもうリハ段階から痺れてました。

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片山さんの揺れる歌心には参りました。なんともカッチョイイ人です。
思わず(片山さんでなくても)思わず「コーちゃん」と呼んでしまったらどうしような(笑)新井田耕造さんはタイトなビートに攻撃的なドラミングが切り込んでくるスリリングな演奏。歌と楽器の隙間で呼応する瞬間、何ヶ所も個人的なツボがありました。

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そして豪華なメンバーを引き連れ気合い十分の町田さん!前回のバイユー出演はライヴレコーディング。それぞれにライヴの熱さ度は同じなれど…破綻を恐れないというか好んで危ないところにも踏み込む。瞬間を楽しみ味わい尽くす。そんな「針」の振り切れ方がこの夜は最高に刺激的でした。
牧さんはバンドを歌わせ、支えるプレイ。セッション的になりがちなスーパーバンドをバンドたらしめていました。
紅一点、ゲストのシータθは緊張必至の状況下、ピリっとした中にもリラックスした表情を保ちバンドに潤いを与えていました。大したもんです。インターバルに片山さんから「歌、うまいねー」と言われていたのがおかしかった。

アンコールの拍手、ホント熱烈でした。
終わったばかりですが。また観たいです。

遠路お越し頂いた初登場、新井田耕造さんに感謝。同じく待望の初登場、片山広明さんに感謝。いつもお世話になってます牧裕さんに感謝。いつもバイユーを華やかにしてくれるシータに感謝。そして!毎回素晴らしいライヴを聴かせてくれる、昨夜の素晴らしいメンバーを集めて下さった町田謙介さんに大きな感謝を送ります。
そして窮屈な中、長時間楽しんでいただいたお客様。どうもありがとうございました。

今度の土曜日は『ギターパンダ』先生がやってきます!


今夜は町田謙介スペシャルバンド!新井田耕造さん片山広明さん初登場!!

2012-01-15 | イヴェント案内

今夜のバイユーはスペシャルです!
町田謙介スペシャルバンド!!

開場 19:00 開演 20:00 料金 2500円(+1drinkオーダー)
出演:町田謙介(Vo&g)WITH 新井田耕造 (Dr)
&片山広明(Sax)&牧裕(Wb)
guest シータθ(Vo&Cho)

★これは豪華!!バイユー他で録音したライヴアルバムをリリースしたばかりのマチケンが豪華なバンド編成で登場。元RCサクセションのドラマー新井田耕造 さん!に加え、キヨシローさんの隣での活躍も鮮烈!『生活向上委員会』『D・U・B』『デ・ガ・ショー』そして『渋さ知らズ』などなどでブロウしてきた片 山広明さん!そこにベースで吾妻光良&スウィンギン・バッパーズの牧裕さんが加わるというクラクラするほど豪華な一夜です。


リトルキヨシpresents充実の夜でした!

2012-01-15 | ライヴ報告

昨夜のバイユーはソウルフルに弾けるロックンローラー、リトルキヨシpresentsシリーズの第1弾。3組の出演者それぞれが素晴らしいライヴを見せてくれた充実の夜でした!

最初はバイユー従業員でもある『はいからさん』の近田崇仁。

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R&B臭漂う勢いのある演奏で、良かったです。新曲をはじめ最近の楽曲のふくよかさにも感心。この日は普段の活発なライヴ活動の縁で誘われたそうで、なかなか気合いも感じられました。いつものバイユーよりも少し若いお客さんたちに向け店の宣伝もしてくれて、感謝でした。

2番手は人気ロックバンド『STANCE PUNKS』のベーシスト川崎テツシくん。

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地道に弾き語りでの活動を続けているだけあってしっかりと自分の色をもった「シンガー」してました。歌世界も魅力的。ゲストでペダルスティールギターの宮下広輔くんを迎えてじっくりと聴かせてくれました。当日に書いた、という新曲も瑞々しくて良かったです。

そして最後はリトルキヨシ。「いい企画になった」という充実感と最後はキメテやる、なステージ!?

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ワンピックアップのエピフォンをかき鳴らしながら大きな声でお客さんに声をかけ歌い始めるともうそこはリトルキヨシ・ワールド!ガツンとキメテくれました。
それぞれの出演者のファンが同じくらいの割合で集っていたバイユーですが少しづつ反応が良くなり…アンコールまで。
良いライヴでした。震災後に書いた曲ばかりでライヴをやっているというリトルキヨシ。その衝動と熱はまだまだ醒めていないことがはっきりとうかがえる立ち姿でした。

終演後は出演者たちとこの国のこの街の現状について雑談。自分たちのあり方立ち方そして笑い、についていろいろと話したり…。「なんでもかんでも絆で誤摩化すな~」との持論で意気投合したり。(縁をこそ大切にしたいものです。)ライヴも含め充実した時間でした。
昔馴染みのキヨシくんや近田をきっかけにした新しい出演者、そして縁の広がりはバイユーにとっても良い刺激で、今を乗り切り踏ん張るに相応しいものであると感じた夜でした。

『リトルキヨシpresents』次回は3月末頃の予定です。お楽しみに!


明日土曜日はリトルキヨシpresents川崎テツシ(STANCE PUNKS)そして近田崇仁!

2012-01-13 | イヴェント案内

ん?13日の金曜日なんだ~
不吉な世相もなんのその。今夜は優しいK子さんと二人体制でお待ちしています。

そして明日は
11月の震災復興義援金企画への出演が大好評だったソウルフルなロックンローラー!リトルキヨシの企画です。 熱くてカッチョイイパンクバンド『STANCE PUNKS』の川崎テツシ、そしてバイユー従業員でもある近田崇仁という
魅力的な3組が出演、お楽しみに。

1/14(土)
出演:リトルキヨシ / 川崎テツシ(STANCE PUNKS) / 近田崇仁(はいからさん)
開場 19:00 開演 20:00 料金 1500円(+1drinkオーダー)


日曜です!町田謙介スペシャルバンド「新井田耕造&片山広明バイユー初登場!」

2012-01-12 | イヴェント案内
いよいよ今度の日曜日です!!!!

2012年1月15日(日)町田謙介&新井田耕造 (Dr) 片山広明(Sax) 牧裕(WB) guest シータ
θ(Cho)
★これは豪華!!バイユー他で録音したライヴアルバムをリリース<wbr></wbr>したばかりのマチケンが豪華なバンド編成で登場。
元RCサクセションのドラマー新井田耕造さん!に加え、
キヨシローさんの隣での活躍も鮮烈!『生活向上委員会』『D・U<wbr></wbr>・B』『デ・ガ・ショー』そして『渋さ知らズ』などなどでブロウ<wbr></wbr>してきた片山広明さん!

そこにベースで吾妻光良&スウィンギン・バッパーズの牧裕さんが<wbr></wbr>加わるという
クラクラするほど豪華な一夜です。必見!

19:00開場 20:00開演 料金2500(+1drink<wbr></wbr>オーダー)

マチケンスペシャルバンド、これはサイコーです!
皆さん是非に!!

バイユーでも収録した!町田謙介のLIVE盤『中央線ヴォヤージュ』

2012-01-11 | 音楽

マチケンこと町田謙介さんのLIVE盤『中央線ヴォヤージュ』。11月の初めに当ブログでPVの紹介はしたのですが、CDも発売になってます!
ご存知のようにバイユーでも収録が行われたこのアルバム。
当然店頭で販売しております。収録している時からわかっていたことですが、素晴らしい作品に仕上がっています。皆さま是非是非ご購入を!

Photo JIROKICHI、Bright Brown、Roosterという中央線の誇る名店たち、そしてバイユーゲイト!に加え屋外でも録音された本作。各所数曲ずつが収録されているのですが「中央線(のライヴスポット)を旅する」というコンセプト通り、各地を縦横無尽に駆け回るという構成になっており既存のライヴアルバムとはひと味違う個性的な作品となっています。
フェイドアウトさえもある音の繋ぎ方も新鮮で、ただライヴを収録したという感は薄く~各店を行ったり来たりしつつ一枚の、いや一遍の作品としてマチケンワールドの中を旅することのできるような作りとなっています。
そして特筆すべきは、その「音」。各所それぞれの場の鳴りを重視した録音で、バーライヴの客席に座って聴くことのできる音を忠実に再現しています。事実、バイユーで録音されたトラックを当日と同じスピーカーで聴くと今この場で生演奏を聴いているかのような、なんとも不思議な気持ちになってしまうくらいです。
演奏をその空気ごと録音し、グラスの触れ合う音~厨房の中にまでマイクが向けられた本作の音。これは日頃バーライヴに接することの多い方にとっては耳馴染んだ音でありつつこれまで自宅では聴くことのできなかった音であり、嬉しく大切な一枚になることだと思います。ただ、大きな会場でしかライヴを聴いたことのないという方の中には、最初CDとして耳馴染みのない音に思え、若干の違和感を感じる方もいるかもしれません。でも聴き進むうちにこのサウンドの生々しさ、町田さんの歌声のリアリティに引き込まれることは間違い無し!パソコンで試聴してもわからない生の音楽が沁みて来ます。そして次は、各地のライヴスポットに足をのばしてみることをお薦めいたします。

演奏者とスタッフの気持ちがカタチになった良い作品です。
おまけにバイユー録音。是非、当店でお買い求め下さい。

そして今度の日曜日は町田謙介バイユー登場です!


3王者圧勝、の大晦日ボクシング。

2012-01-10 | ボクシング

昨年の大晦日はご存知のように(気づいてないなら少し悲しい)プロボクシングの放送が2番組、世界タイトルマッチ3試合が生放送されました。
諸事情により録画観戦したのですが、その感想というか覚え書きを…。

はじめに、なんといっても内山選手!凄い試合を見せてくれました。西岡選手のラスベガス防衛がなければ年間最高試合&MVPクラスのパフォーマンスでした。世界的知名度では内山選手を上回る(パッキァオやガンボアとの対戦経験も有り)暫定王者(廃止祈願)ソリス選手とハイレベルな技術戦の末、とことん追い詰めたうえでの11R劇的なノックアウト防衛。カウンター1発、それも左のショートパンチでロープまで吹っ飛ばし失神させる強烈な結末。

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正直、これほどのレベルのボクシングを見せられるとは思っていなくて驚きました。KOが売り物の内山選手ですが、やみくもに強打を振るうのではなくそれまでの過程、捨てパンチやディフェンスそれぞれに意図があり、どこかで読んだ意見と同じように「理詰め」にさえ感じられるボクシングでした。どっしりとした危なげない佇まいでひとつひとつ相手を追い詰めてゆき最後は右の大砲ではなく左ショートでしとめたこの夜の内山チャンピオンには凄みと風格が漂っていました。
実は録画を見る前にちらりと目に入った新聞の目次欄に「井岡防衛」としか載ってなかったので、途中まで「こんな完璧なボクシングで負けたのか??」とドキドキしながら観ていましたが杞憂でしたね(笑)試合時間が遅くて新聞の締め切りに間に合わなかっただけでした。
20111231wba スーパーフェザー、昔風に言えばジュニアライト級でのこの充実ぶりは次のアメリカ進出!さえ期待してしまいますね。このテクニカルな試合振りを見てると「ノックアウトダイナマイト」という雑なイメージのニックネームは似合わないような気がしてきます。でも強烈な失神TKOでやっぱりダイナマイト、なのかな?
とにかく凄い試合でした。多くの方が観たのならよいのですが…。

井岡選手はやはり素晴らしい才能の持ち主のようですね。でも相手のエンジンがかかる前に決まってしまったので若干消化不良気味な感はありました。とはいえワンチャンスにあのコンビネーション、そしてフィニッシュ。非凡なものを見せつけてくれました。ただ残念ながらあまりに早く世界レベルで戦い始めたためか…勿論年齢もあるのですが…。プロボクサーとしての彼からは、なんというかこう…ボクシングファンの胸を締め付けるような切迫感や佇まい、存在そのものの魅力というようなものがまだまだ伝わって来辛いのです。彼はなかなか好青年なようですし、彼のせいではないので今後に期待ですね。強さ才能、プラス「何か」を求めてしまう勝手なボクシングファンなのです。

そして残念ながらチャンピオン、カバジェロ選手に敗れた細野選手。最後まであきらめない魂は見せつけてくれたけれど勝敗的にはまったく届かなかった。とことん圧力をかけて自慢のハードパンチを振るうボクシング。感動的な頑張りと言えないこともないのだろうけど、西岡選手や長谷川選手、井岡選手、内山選手の幅広く奥深いボクシングを見慣れてしまった最近のボクシングファンには些かナイーヴに映ったのではないでしょうか。勝って欲しかったけれど、12Rを通じて勝利の予感もビッグパンチが当たる予感もしませんでした。2度目の世界挑戦失敗、しかし!2度とも強豪王者に挑んだ真っ当な挑戦ではありました。健闘は称えたいと思います。

という3試合共に観て損なし!の正しきプロボクシングでした。…どのくらいの方がご覧になったのでしょうか?気になるところです。