バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

ドトウの土日 and…。

2008-04-29 | ライヴ報告

まさに怒濤の如く過ぎて行った土曜、日曜でした。。。

土曜日はノーズのマストのソロライヴ。ゆった~りとした盛り上がり。だけど熱気ムンムン。いつもながら盛り沢山。『おきなわのホームソング』で7月から流れる新曲をいち早く聴けるなどお得な夜でした。
明けて日曜日は~たくらんけプレゼンツ~『あまのじゃっくす』ライヴ。アマチュアのジャックスを名乗る大所帯バンドのライヴは、出演者が大人数な上にお客さんも超満員。酸欠ライヴ?でした。楽しかったけれど疲れた方もいたのではないでしょうか?
バイユーの仕切りが後手後手にまわってしまい御不便をおかけした皆様、失礼いたしました。いやぁ冷房が効かないほどの凄い熱気でした。
なにより。『たくらんけ』そして『あまのじゃっくす』の皆様、ありがとうございました。

そして昨夜は賑やかな春の夜を思わせるバイユーゲイトでありまして…。これまた楽しい夜でした。来店した古いバンド仲間(なぜかみんな管楽器に持ち替えてバンドをやっている)から「どうです?トロンボーンでも始めませんか。仲間にいれてあげますよ(笑)」と誘われたりもしました。ムムム。皆様、御来店ありがとうございました。
今更ながら改めて…バイユーを御贔屓にしていただけていることに感謝感謝の連日であったのでありました。精進いたしまッス。
本日、昭和の日?もしっかりと開店いたします。どうかよろしく♪


本日4/26・土曜日はノーズのマスト、ソロLIVEです!

2008-04-26 | イヴェント案内

本日4月26日(土)はライヴ営業。
石垣島出身のソウルフルなロックバンド『ノーズウォーターズ』のボーカル&ギター・崎枝将人(マスト)のソロライヴです。 Masto
今や大きなライヴハウスをワンマンでいっぱいにするノーズ。でもマストは狭いバイユーも大好きなのです。
毎回満員となるソロLIVEですが…今回はまだ少しは入場可能のようです。よく考えると「前売券を買わない」「予約をしないと」言われる沖縄のファンが毎回早々と予約をしていたことの方が不思議ではありました。
バイユーには当日夕方の気分でふらりと足を運ぶのが楽しいとは思うのですが…なにぶん席数が限られていますからね。。。
今日は予定数終了しておりませんので、御来店いただいた方には立見でも皆さん入場して頂きます!
なにかよくわかりませんが?『ダンディーライヴ』との噂。今夜はダンディーなマストに出会えそうです。
午後7時開店/午後8時開演:終演時間未定。料金は2000円。
お待ちしています。

一度聴けばグッと入り込んでくる素敵な歌を沢山持ってます。バイユーはずっと応援しているのです。声もデカイ!
お楽しみに!


ボクシングはかくも深くて恐ろしい…湯場選手衝撃的KO敗。

2008-04-22 | ボクシング

はい。ボクシングです。

先日の日曜日、昨年12月にこのブログで触れた試合の勝者、日本ウェルター級チャンピオン・湯場忠志選手の防衛戦が彼の地元宮崎で行われた。結果は湯場選手の4RKO負け。挑戦者・沼田康司選手が初の日本王座を獲得した。

日本タイトル3階級を制覇し、昨年の試合では亀田ファミリーとして名前の売れた、牛若丸あきべぇ選手を鮮やかに1RKOに切って落とした湯場選手。かつての手痛い2度のKO敗から学んだモノを糧にひと皮もふた皮もむけたように感じられていたので一報を聞いた時は耳を疑った。折からの宮崎ブーム?の中、宮崎を代表するスポーツ選手という形での注目を集め始め、これまで苦労の源であった地方ジム所属というハンデを武器に変えられそうな気配が漂ってきた矢先の敗戦。重さは計り知れない。

この試合、宮崎で行われた為に現時点では東京での放送予定は無し。なのですが…私、イケナイこととは知りつつ非合法な映像でこの試合を観戦いたしました。では以下に…。

試合開始。挑戦者・沼田選手はパンチの有るファイターで、変則的な動きも見せる選手ということでしたが、静かな立ち上がり。ラフに打ちかかって行くわけでなく長身のチャンピオンの動きをよーく見て、ガードをしっかりと固めて対峙する。相手が打ってこないので自分から行く湯場選手。カウンターの得意な選手だけれど、サウスポーのリードパンチである右を出して、自ら試合を作ってゆく。沼田選手は両手をあげてブロック。じーっと見ながらブロック。しかし、手はあまり出さないのにじりじりと前進している。自然と湯場選手は止めて自分のペースをつくる為にパンチを繰り出す。出さされているような格好になる。逆に沼田選手はじりじり前に出ながら、前後左右に自分の距離の自由を獲得している。下がるのも自分次第、という感じだ。しかし、ガードの上を叩く湯葉選手のパンチは、当然時折ヒットする。ボディにめり込む。ガードぬって、破って顔面にヒットする。見方によれば、打たれながら愚直に前進する挑戦者と見えなくもない。2R途中くらいまでこのような展開。チャンピオンには緊張感があり丁寧に打ち分けており、徐々にヒット率が高まるようにも感じた。ところがじっとガードを固めていた沼田選手が少しずつ反応し始める。打ち終わりにパンチを合わせる(返す)ようになってきたのだ。確認するかのように丁寧に返して行く。そして相手のパンチを身体をそらして外し始める。変則的にかがみ込んで外したりもする。軽く仰け反ってよけたりと動きが多彩になってきた。攻める王者、耐える挑戦者ではなくなってきたようだ。それでも、ガードの上から比較的自由に打つことに慣れかけてきている湯場選手は構わず先に打って出る。3Rには沼田選手の打ち返す動きに明らかに意図が感じられ始める。そして4R。多彩に攻めて攻略しようとしたか、チャンピオンがいきなりの左ストレートを繰り出す。挑戦者は大きくよけずに軽く自分にヒットする程度に外し、相手のロングパンチに思いっきり右ストレートをかぶせた。チャンピオン強烈なダウン。…狙っていた。湯場選手は立ち上がったものの、これは効いている。再開後、すぐに連打にさらされメッタ打ち。コーナーへ崩れ落ちると同時にタオルが舞った。チャンピオン交代に騒然とする場内。前王者は立ち上がれない。ダメージは深刻ですぐに担架が運び込まれる。顎を骨折していたとのこと。結果を知って見ていても、衝撃的な内容でありました。。。

新王者・沼田選手はボクシングの奥深さを見せつけてくれたと思う。沼田ファンは大騒ぎしていたけれど、応援していた人たちにとっては一生忘れられないボクシング体験になったことでしょう。

沼田康司選手、スパルタで知られる『トクホン真闘ジム』所属の23歳。3歳から18歳まで孤児院で育った彼は「孤児院でお世話になった先生やジムの会長の恩に報いたい」と語る若者である。
喜びを爆発させる真闘ジム陣営の中にある佐々木会長。豪傑でならし、橋の下からスタートした”丹下団平伝説”とも語られるボクシング人。今は絶滅したと言われる、猛練習で名高いジムを率いて多くのチャンピオンを生んでいる(その昔、私はタイガー道上選手のファンでした)。自らのジムを人間形成道場と呼ぶ佐々木会長は、03年に喫煙している未成年者複数に注意した際に後ろから鈍器(鉄パイプ?)で殴られ意識不明となり、脳内出血を起こして視力を失っている。当時のニュースでは犯人たちは捕まっていなかったはずだ。
佐々木会長はリング上で沼田選手と抱き合っている。すこしは体調が好転しているのならいいな、と思う。そんなボクシング人たちに訪れたこの日の勝利だった。

しかし、湯場選手が心配です。やはりボクシングは深くて…。


LIVEで春の豊かな週末

2008-04-21 | ライヴ報告

土曜、日曜とバイユーはライヴで賑やかでした。実り多い豊かな週末を過ごせたので、疲れ気味では有りますが非常に満足しています。

土曜日は『ロイキ&山崎よしき』さんによるブルースライヴ。
ブルースというものは、音楽的決まり事がはっきりしている割になかなかに多種多様で、いろいろな手触りのものがあるのですが…この夜はかなりヘヴィで濃い味のソレでありました。2人とは思えぬ深さ。2ステージたっぷりと楽しみました。バイユーはブルースに包まれていましたね。『デスレター・ブルース』なんてこのふたりならではのサウンドでした。お客さんもゆったりと楽しんでいただけたようで何よりでした。初めてバイユーに出演していただいた山崎さん。機会があれば『ローラーコースター』も観たいな、と思いました。ありがとうございました。080419
そして日曜日は三鷹界隈のローカルスターバンド『古道具』のボーカル&ギターでもある『岩田亮』とソロでは3度目の登場となるギターマン『矢島康孝』ジョイントライヴ。両者とも三鷹が地元なうえ、最近は共に『ル・オードムーゲ』(バイユー界隈で結成された音楽集団)との関係を深めている為、バイユーライヴはホームゲームの趣き。店内はすぐに満員となりました。さすが、三鷹の名士のふたり。客席にはレコードショップ『Pレード』オーナーや三鷹ナンバーワン・レストラン『CFァーム』のオーナー夫妻。そして三鷹北口屈指のベースプレイヤーMさんら、三鷹セレブの姿もちらほらという豪華さでした。個人的には「あー急にCFァームでゆっくり食事したくなったなぁ」などと思いながら働いておりました。080420_4
ギターとマンドリンを駆使したインストゥルメンタルナンバーを聴かせる矢島くんはソロでは久しぶりのバイユー登場。最近は各地で活発にソロ活動を展開しているだけあって充実した演奏でした。1曲ごとにきちんとした(台本でもあるのか??)MCがあるのには驚きを隠せませんでした!!
岩田くんはバンド(古道具)の枠だけでは納まりきれない、シンガーソングライターとしての歌心を存分に発揮するべくソロ活動を開始したばかり。この日も素晴しいオリジナルナンバーを中心にたっぷりと聴かせてくれました。080420_3 終盤は矢島くん、玉井さん(アコーディオン、ハープ)、エンタくん(カホン)のサポートを受け『岩田亮&オウドウ』として盛り上げてくれました。『ウーララ』から始まり、名曲『星になりたい』や『Ophelia』などなど…バイユーの温度はすっかり上がってしまったのでした。終演後も大賑わい。素晴しい地元ミュージシャンと楽しい夜を過ごせて、いい気分の夜でありました。

土日、ご来場の皆様。ありがとうございました。


今夜はロイキwith山崎よしきBLUES LIVE!

2008-04-19 | イヴェント案内

今夜のバイユーはブルースな夜です。高知の誇るブルースシンガーROIKI(ロイキ)さんとローラーコースターを率いて34年!ドラマーの山崎よしきさんの共演でお送りいたします。
こってりとした夜になりそうです。是非軽装でお集り下さい。
19:00開場/20:00開演 料金1500円+1drinkオーダーです。
久しぶりのロイキにーさん、楽しみです!


Marcia Ballの新譜!

2008-04-18 | 音楽

昨日、雨模様の武蔵野にニューオーリンズの香りの詰まったMarcia Ballの新作が到着しました。タイトルはPeace, Love & BBQ』という素敵さ加減。Marciaballpeacelovebbq 楽しくてソウルフルな音楽が詰まった好盤です。1曲目はヘヴィーローテーション当確の素晴しさ。ニューオーリンズ音楽のいろいろな要素をまとめて煮込んだような楽曲ですが、コッテリ感より初夏の爽やかさが感じられます。アコーディオンはテレンス・シュミエン!。その他にもイアン・マクレガン、マック・レベナック(ドクター・ジョン)等がの名前が…。そしてクレオール・ベートーベンことワーデル・ゲゼルク( Wardell Quezergue)さんがホーンアレンジで参加、元気なところをみせてくれています。

これまで彼女の新譜は時々購入するくらいだったのですが、これからは毎回購入することになりそうです。それくらいに好印象の音盤です。これからの季節にぴったりなのです。


土曜日は濃ゆーいBLUES LIVEです。

2008-04-16 | イヴェント案内

来る今週土曜日(4/19)のバイユーは濃ゆーいブルースライヴをお届けいたします。
出演は、土佐の高知の偉人でありシーンを代表するデルタブルースマンでもあるROIKI(ロイキ)こと寺田革(アラタ)と日本で最も長いキャリアを持つ現役のプロフェッショナルブルースバンド(34年!)『ローラーコースター』のバンマス&ドラマー山崎よしき。DUOライヴとなります。
ふたりはROIKIの2ndアルバム『河原マチノJulie』でCD丸ごと1枚共演したという深くて臭いそうな仲であります。Photo
ロイキにーさん、バイユーでの フルライヴは本当に久しぶりです。とにかく!酒にピッタリの歌とギターを演ってくれます。初登場の山崎さんも本当に楽しみです。濃ゆーい夜となるのは確実なのでゆるゆると飲みながらの御鑑賞をお薦めいたします。春のサタデイナイトをブルースで!
お待ちしております。
土曜日です! 19:00開場/20:00開演/1500円。


at プラネットK。こちらまで楽しい気分になりました。

2008-04-14 | ある日の出来事

昨夜は吉祥寺のライヴハウス・プラネットKに出掛けてきました。
お目当ては『秋山さんと玉井くんと岩田くんと矢島くんとエンタ』。バイユーのカウンターで生まれ増殖を続ける音楽集団『ル・オードムーゲ』の裏ヴァージョンバンド。最後だけエンタって呼び捨てなのが(高知風に言えば呼び切り)『クロスビー、ステイルス、ナッシュ&ヤング』のヤングみたいな後味でなかなかにキュートです。ん??CSN&Yは全員呼び捨てか。
ま、そんなことはどうでもよくて…非常に楽しそうに演奏する方たちで聴いているこちらまで楽しい気分になりました。080413k1 基本的にフロントマンの岩田亮(from 古道具)のソロ用楽曲を演奏するのですが、それに加えてギタリスト矢島康孝のコーナーやカヴァー曲も有りという30分?とは思えぬ盛り沢山な内容でした。特に2曲目にして矢島ソロコーナーというのはなかなか斬新だった!! アコースティックギターを抱え、インストゥルメンタルナンバーを華麗に演奏する後ろの暗がりでひと息つく他のメンバー達…という図は絵的にどうみてもワンマンライヴで1時間以上演奏してきたコンサート中盤という風情で080413k_3 「これは新しい!」と思ってしまいました。
最後はメンバー全員が大好きなTHE BANDの『Ophelia』。大好きな曲を大好きですオーラ全開で演奏する姿をみてこちらも笑顔となりました。
美味しいお酒が飲めそうな空気が充満していたのですが、終演後時間がなかったので後ろ髪を引かれながら帰宅。頭の中には『星になりたい』と『Ophelia』がぐるぐると廻っておりました。飲めなかったのがなんとも残念だったので、用件終了後自宅にて『澤乃井』の新しぼり、蒼天という酒をゆっくりと楽しみました。久しぶりのプラネットK、いい場所でした。行って良かったです。


武蔵野タワーぁ?

2008-04-13 | ある日の出来事

土曜日の午後、三鷹駅北口周辺バイユーあたりをフラフラと歩いていたらこんな看板が!080412 …いつの間に。

武蔵野タワーズ。付けも付けたりって感じィ?このあたりでタワーと言えば『田無タワー』のことだったはず!!夕方、原付で走っていてふとした拍子に視界がひらけて田無タワーの灯りが見えたりすると思わず「…翼よあれが田無タワーの灯だ」と思ったりしたものです。今さら西東京市なんて言われてもねえ。。。

とにかくいよいよバイユーの隣に40階建相当の高さの(実際は31階建)ビルディングが2本出現するわけです。0804122
ツインタワー、複合開発。勇ましい文字が踊ります。
三鷹日本海側の明日はどっちだ!?


THE BAND

2008-04-11 | ある日の出来事

『THE BAND』。バイユーでのこのグループの人気は驚くほど高い。The_band1 なぜザ・バンド好きが集まるのか本当に不異議だ。看板に『バンド』を連想させる言葉を書いているわけでもないのに…。不思議だ。バイユーでは同じように、ロニー・レイン、ジェシ・エド・デイヴィス、ブルース・コバーン、キンクス等の人気も高いのであるが『バンド』の人気は飛び抜けている。武蔵野市中町1丁目ではザ・バンドはストーンズやビートルズと同じようなロック・ミュージックを代表する存在で、その中でも最も重要なミュージシャンたちとされている。The_band2 バイユーに顔を出す若者の中には、世の中どこでもストーンズやビートルズよりザ・バンドなんだと思っている者もいるのかもしれない…。

朝から東京が大混乱した雨の一日も、深夜はザ・バンドのリクエストタイム。毎日ターンテーブルにのせているが…素晴しい。勿論、私も大好きです。毎日聴いても飽きません。
でもこの人気の高さは異様だな(笑)
昨夜はそんな『バンド』好きのバンドマン、今月バイユーにも出演する『岩田亮』さんからの差し入れの”色と味の濃い野菜”を、お客様方に振る舞って極めて健康的なバーとなりました。それでも余ったデッカくて色の濃いほうれん草を自宅に持ち帰り、今日の昼食はベーコンとほうれん草のパスタを頂きました。天気も良くて気持ちいいです。
岩田さんありがとう。4月20日(日)はよろしく!Theband4_2Theband6 Theband5 The_band3


イグアナスの新作を待つ。

2008-04-10 | 音楽

かねてより敬愛するルイジアナ産のロックバンド『THE IGUANAS』が久しぶりの新作をまもなくリリースするようだ(すると信じたい)。ルイジアナ近辺のローカルスターで一般的にはきっぱりマイナーと言い切れる彼らではあるが、バイユーでは相当にメジャーである。アルバムもビデオも全部揃っているし、なおかつ頻繁に流れる(空耳で~まだ飲んでます♪って聞こえると言われるアレです)。
もともと大好きで愛聴しているバンドだったのだが、97年にニューオーリンズで何度かライヴを観て以来、すっかりイカレてしまった。ギター、ベース、サックスをフロントに据えるルーツロックバンドで、スペイン語によるヒスパニックルーツ(テックスメックス味)な楽曲も多い。ブルースやソウルはバンドの基盤として強く持っているようだけれども無理に表に押し出すということはなく、イナタイ歌モノやルイジアナR&Bや彼の地ならではの匂いを持つロックンロールを奏でるバーバンドという佇まいがなんとも堪りません。楽器も盛んに持ち替えます!!アコーディオンも弾きます!!ユルユルな気分になるが手触りはロックンロールバンド。希有な存在です。個人的にはルイジアナのザ・バンドと呼んでもいいのではと…呼ばないか。。。ではルイジアナのロス・ロボスと…いや、ルイジアナのサー・ダグラス・バンド(ダグ・サーム)と。。。というか、あのなんともいえない場末感に素晴しい音楽。居合わせた観客にこよなく愛されるであろう佇まいはイグアナスはイグアナスでしかないという気がする。少ししかお話ししたことはないけれど、素敵なバンドマンたちでした。そうですイグアナスはイグアナス!Iguanas1st
近年はレーベルがマイナーとなってしまった上に初期盤CDは廃盤となっている為、誰もが気軽にアルバムを入手できるというバンドではありませんが、機会があれば即購入をお薦めいたします。

そのイグアナス、日本のメディアから情報を得ることは殆ど不可能なため、彼らのオフィシャルHPhttp://www.iguanas.com/をまめにチェックすることでしか動向を伺うことはできないのですが。…昨年、真ん中近くでサックスを吹くデレク・ヒューストンが脱退したというNEWSを、たまたまジャストのタイミングで目にした時は本当にびっくりしました。ルックスが良く、片足をあげて吹いたりするデレク。ステージ上のヴィジュアル的にもかなり印象度の高かった彼の脱退は「え、イグアナスはどうなるの??」と一瞬心配してしまうくらいに衝撃的でした。しかし、その後も(HPを見ると)ドサ周り的なツアー?は順調に消化されているようで一安心。そこに「アルバム製作中」のニュースが!いや、楽しみです。HPで最近のLafayetteでのライヴが観れるのですが(ホームビデオのような音質です)。デレクがいないということ以外は、変わらぬ姿を見せてくれています。最初に言ったように非常にローカルでマイナーな彼らですが、世界に散らばる「イナタイ音好き」の方々の界隈では大メジャーとなる可能性有り!として強くお薦めいたします。
興味を持って頂ければ幸いです。


石立鉄男がスターだった頃

2008-04-09 | テレビ番組

一昨日深夜、帰宅後なんとなくテレビをつけたら石立鉄男が出ていた。懐かしの『パパと呼ばないで』。主演:石立鉄男 子役:杉田かおる。2
そう、石立鉄男は子どもの頃テレビの大スターだったのだ。脇役ではなく、看板スター。当時を知らない人にはちょっと信じ難いとは思うけど…。
この夜放送されていたのは第1回。ちょうど始まったところだったようだった。会社の同僚宅で朝まで麻雀をやった石立鉄男が電車で帰宅する場面。当時の、昭和の東京が画面にあらわれる。時は1972年、昭和47年の東京だ。住宅街を行く石立鉄男。72年の東京は知らないけれど、72年の高知県のことなら知っている。いや、72年の東京だってテレビの画面を通してよーく知っている。この頃はテレビが世の中の共通メディアだった。
まったくありきたりに、懐かしい。こうだったよなぁ。と思う。
この時代よりもう少し前(トニー谷やクレイジーキャッツの映画等)の映像を見ても、同じ匂いがある。そしてもうすこし後、昭和50年を過ぎたあたりもまだ30年代から繋がった時代だという気配がある。いったいどのあたりで街の匂いが変わってしまったのだろう?
なーんてことを考えながらドラマを見続けてしまった。すぐ寝るつもりだったのに。石立鉄男のファンというわけでもないのに…。
そう、それだけ面白かったのだ!特に意味深いとか感銘を受ける、グッとくるなんてことがあるわけでもないのだけれど、面白い。第1回にしてこの先1年間、お茶の間を引きつけるだけの力に満ちている。大ヒット作だからあたりまえなのだけれども、この時代のこうした”作り物”の持つ、いや目指した”普遍性”というのは強力なものがある。
より多くの人を引きつける。その雄々しく素敵な立ち位置が、いつから産業的で無機質なつまらないモノと同義語になってしまったんだろう。そしていつしか時代はクソったれな1980年代へと繋がってしまうのだ。いや、一回切れてしまったのだと思う。
例えばかつての歌謡曲の普遍性が持つ人格、には強烈な個の香りがあった。個人的でありながら目指す普遍性、大衆性。ハナから志が違うのだ。
あ~匿名やアンケート、調査?とかいうものの罪は大きい、と今更ながら思います。
石立鉄男さん、時代を代表するテレビスターだったんですよ。驚きです。Photo そして画面の中の彼は驚くほどキラキラしている。主演ドラマをゴールデンタイムに連発していました。『水もれ甲介』も見てたなあ。。。

『パパと呼ばないで』第1回、別に「このドラマ好き!」とまでいかなくても来週も観たんだろうなあと思わせる出来でした。昨年亡くなってしまったのがなんだか不思議な気がします。


錯覚が激戦を生むのか?榎vs粟生戦を観て…

2008-04-08 | ボクシング

ボクシングネタです。

この話題についてまったく基礎知識がないという方がほとんどかと思いますので、まずは少しばかり説明を。

なんだよ、またボクシングかよ。という方には
今回は読むべきところがいつもより更に、無いような気がしますのでどうか御勘弁を。。。

先日行われたボクシングファン大注目の大一番、東洋太平洋フェザー級チャンピオン・榎洋之vs日本フェザー級チャンピオン・粟生隆寛の一戦。榎選手は日本タイトルを返上して東洋王座に就き防衛中、世界2位の肩書きを持つ無敗のチャンピオン。方や粟生選手はアマチュアボクシング界のスーパースターで史上初の6冠王として鳴り物入りでプロデヴュー。未来の世界王者と注目されながら順調に出世を重ね、現在無敗の日本王者として世界ランクにも名を連ねている。このフェザー級を代表するボクサー二人がそれぞれの王座と世界挑戦権を賭けて激突する注目の試合でありました。近年世界フェザー級のレヴェルは高く、日本から挑むには国内最強を証明してからでないと説得力がないというのは正論なのですが無敗で世界ランク上位に位置し、所属ジムも世界戦開催能力があるという状況での潰しあい的対戦は極めて稀なことなのです。特に榎選手は年齢的にもピーク時の世界挑戦が近々巡ってきそうという状況下で、危険な試合を受けたのには本当に驚かされました。危険な試合。そう、この試合がボクシング界で大きく注目されていたのは”予想がつかない”という理由によるのです。通常、ライバル対決や大一番という試合でもやはり予想というものはある程度できます。結果はどうあれです。今や伝説の名勝負となっている『マーク堀越vs高橋ナオト』戦ではやはりマーク有利の声が大きかったですし、『薬師寺vs辰吉戦』では辰吉、『コウジ有沢vs畑山戦』では畑山が圧倒的優位という見方がされていました。しかし今回は専門誌で展望を述べる現役選手、僕の周囲のボクシングファンや関係者。誰もが「どちらが勝つかわからない」と言う程の予測不能度の高さでした。チケットは早々と完売。当日券も無しの本当の完売。名勝負誕生の予感にBSでは生中継も行われ、全国に僅かに生息する心あるボクシングファンはドキドキしながらゴングを待っていたのでした(自分もテレビ観戦です)。
結果は12ラウンドをフルに戦っての引き分け。3人のジャッジが3人とも引き分けとする結果となりました。ダウンシーンも火の出るような打ち合いもなく、そして己のプライドを賭けた捨て身のアタックもないという山場のない展開のままレフェリーにより両者の手が挙げられたのでありました。

榎選手は右構えで、時間をかけて磨き上げてきた鋭く出どころのわかり辛い「左ジャブ(リードブロー)」を強力な武器とする選手。新鋭・粟生に比べて、これまでの対戦相手の質の差からいえば「榎有利」の声が挙っても不思議はないところなのだけれど、対する粟生選手が左構えでスピード豊かなスタイルであるため予想は混沌とした。左構えの粟生選手は、普段榎木選手が左ジャブで潰してきた相手とは構えが逆で、得意のパンチが当たり辛い組合わせなのだ。そのうえ売りはスピード。右構えの選手が必ずしも左構えの選手を苦手とするわけではないが、右構えの選手と戦うことが殆ど(やはり右利きが多いのだ)で慣れきっている左構えの選手と比べ、右構えの選手は左構えの選手との戦い辛さを感じている者が多い。そして榎選手はかねてより「左の選手が苦手」と言われているボクサーなのだ。戦前、「今回は(得意の)左ジャブは封印する」というコメントが聞こえてくるなどサウスポー(左きき)対策に不安が感じられていたことも予想を難しくした要因だった。080405vs_2
試合は予想通りスピードを売りにする粟生選手が足を使い軽いパンチではあるがポイントを奪いに行く。対する榎木選手は左ジャブをサウスポー用に調整したスタイルで無骨に崩しにかかる。確実に距離を殺さんと繰り出す左は魅力十分。しかし、緊迫感のみで試合が盛り上がらない展開になっていく。榎選手は距離を詰め、一瞬相手の攻め手を潰しても危険な場所になかなか踏み込まない。一方粟生選手は手数と軽いヒットでラウンドの大部分を軽快に過ごしながらも明らかに榎選手の圧力を肌で感じているように見えた。左右、特に左にサークリングしていたのだけれど、合間に左右に身体を振る度に、それは相手のプレッシャーを身体から外そう外そうと専心しているように感じられた。それ自体は悪い動きではないのだけれど外して危険なエリアへ飛び込む!という気配はほとんど感じられなかった。たまに飛び込んでも退路を作った上でのこと。ねじ伏せる、というような気概はまったく感じられなかった。榎木選手も同様で自分のプランを遂行して勝利を掴むことに邁進していて、そこに制御ギリギリの闘争本能や観客の期待を意識した姿をみることはできなかった。両選手ともにプロの醸し出す濃密な空気は感じさせていたが、トップ選手同士の激突でしばしば見受けられるユラユラと立ち上がるようなオーラはまったく感じさせてくれなかった。
思うに、観戦者たちが思う以上に両者は相手のことを高く評価していたのだろう。世界タイトルマッチまであと少し(この試合はWBA公認の指名挑戦者決定戦でもあった)、絶対に落とせない試合を強敵と戦う。その緊張感に溢れていて、そしてそれだけが現れた試合だった。

時に、世界トップクラスの選手同士が激突するスーパーファイトと呼ばれる試合では「自分が相手より圧倒的に優れている」「力でねじ伏せてやる」そんな客観的な戦力分析を軽く凌駕した「過信」のようなものを振りかざした選手同士が、試合開始と同時にもの凄いテンションで打ち合うことが多々観られる。
強烈としか形容しようがない『ハグラーvsハーンズ』や近年では『パッキアオvsマルケス』。これらの試合で歴史的名勝負を演じた選手達には、相手が自分と並び称される程の実力者で自分に大きな敗北の危険が迫っている、故に保身にまわるというような部分は微塵も感じられなかった。自らのスタッフが懸命に励んだであろう戦力分析などもゴングとともに投げ出して(もちろんトッププロであるから我を忘れているわけではない)、自分が明らかに優れているといういわば「思い込み」に乗っかって相手に襲いかかるのだ。ハーンズと対戦した時のデュランなどもあきらかに思い込んでたと思う(思い違いだったが)。それはほとんど「錯覚」のようなものかもしれない。しかしそれを錯覚でなくする能力があってこそ名勝負が生まれる。マルコ・アントニオ・バレラがナジーム・ハメドを破った試合はその逆で、無敗のハメドに対してバレラは「自分が真っ向うからぶつかっても全ての面でまさっている」とはまったく思っていなかったはずだ。「こういうプランを成し遂げて(たならば)ハメドに土をつける力が(自分には)ある」と信念を持って12ラウンドを戦い勝利したのだ。ゆえに彼に「思い込み」や「錯覚」はなかったと思う。そしてこの試合は当時世紀のビッグマッチと呼ばれたにもかかわらず、数年後の現在まで多くの人の話題にのぼるような名勝負とはなり得ていない。
今回榎vs粟生戦を観て、観客の血を沸騰させ総立ちとさせるような伝説の名勝負には実力者同士ゆえの「錯覚」が多分に必要なのではないかと思ったのでありました。

榎、粟生両選手は「絶対に勝つ」と言いながらも「負けるわけがない!」というような「錯覚」をおこすほどではなかったのだろう。そしてそれは決して悪いことではないと思う。これが世界挑戦にもうすこし遠い段階での対戦だったら鬼塚vs中島第2戦のような激戦になった可能性だってあるはずだ。でもそれだけがボクシングじゃあ、ないしね。

思いつくままにタラタラ書いてきたけれど個人的には…
「絶対に落とせない」というプレッシャーの中でトップ選手同士が探り合い、お互いの型を崩し合った12ラウンズは、特別な緊迫感に溢れていて決して退屈するようなものではありませんでした。「後半になっても悠長に崩しから入っている場合か!」という声も(TV解説も含め)あったようですが「行きたくても行けない」あの感じも、極めてプロボクシングだなあと思ったわけです。だからこそ、そこを乗り越えた(稀に現れる)激戦から受ける感銘も大きいのだと思います。

というわけで、よくぞ実現した!というこの好カード。僕は楽しみました。個人的感想としては僅差で粟生選手の勝ちでも良かったんじゃないかなと思いました。

以上。ボクシングに興味のない方、どうも失礼いたしました。


花見会無事終了!

2008-04-07 | ある日の出来事

土曜日はバイユー花見会。天候にも恵まれ多くの方にご参加頂き楽しい一日を過ごしました。
短時間参加だった方、二次会のみ参加の方も含めて一体何人にお集り頂いたのでしょう。特になんの企画も無い、のんびり~ゆったりとした桜の下の宴でしたがお楽しみ頂けたなら幸いです。そしてなによりお忙しい中、ご参加ありがとうございました。
心配された桜もなんとか残っており一安心。Tマイさん選定の花見会場ものんびりした穴場的スポットでなかなかに良かったです。

ではご挨拶を。
「縁あって桜の下で時を過ごした皆様、
是非来年も貴重な春の一日を御一緒できればと思っております。
ありがとうございました。
そして様々な理由で参加がかなわなかった方々(決定が遅くてごめんなさい)、
来年こそはご一緒できることを楽しみにしております。」

二次会の最中、土曜日のこんな時間にデレデレと飲んでいるということに軽い罪悪感もありましたが…それゆえに楽しかった!そして最後は結局、栄ちゃんまで行ってしまいました。
そうです、今日からは真っ当に働きます。また、どうかよろしくお願い致します。感謝。


本日バイユー花見会!

2008-04-05 | イヴェント案内

本日4月5日・土曜日、バイユー花見会08を開催いたします。晴天に感謝。僅かに残った桜に感謝。

時間は午後4時より~(3時半には集合しましょう!)
場所は:三鷹の森ジブリ美術館東隣の芝生広場です。
詳細は当ブログの数日前「4/5・花見会08」を御参照下さい。

単純に言うとジブリ美術館前のバス亭からずっと奥に入っていった広場です。三鷹駅南口からジブリ美術館行きのバスに乗るか、玉川上水を左手に見ながら上水に沿って歩き、大 通りに出たら渡って右折。道なりにジブリに向かうもしくは吉祥寺からは調布方面行きバスが沢山出ているので(ジブリ前を通る)、バスの場合はこちらも良いか と思います。吉祥寺から歩けます。

まとまって行きたいな、という方は
3時に三鷹駅改札集合への参加をお薦めいたします。

参加費無し完全持ち寄り制です。各自、自分や他人のことを考えて飲み物、食べ物などを御持参下さい。もちろんバイユーも持ち込みます。野外で必要そうなモノを持参すれば高評価かも!
僕はもちろん、バイユースタッフ・KサハラもTカダも参加いたします。どうかお気軽にご参加下さい。