バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

今度の土曜日はShy LIVE!!

2011-06-27 | イヴェント案内

今度の土曜日、7月2日はお馴染みバイユーの熱き看板アクト『SHY』がやって来ます!

Shy1

このライヴは震災翌日 、2011年3月12日に予定されていたものの振替公演です。

あの日、原発事故の深刻さが明らかになる中、やむなく中止を決めました。

店側からは「中止」を言いだし辛いところ、電話越しにその旨を伝えようとしていると…事態の深刻さを察したシャイさんの方から気をつかって切り出して下さいました。
恐縮しました。

その時から心待ちにしていた仕切り直しライヴです。
まだまだ震災の傷跡癒えず、原発事故も収まらない現在ではありますが
「あの日、出来なかったライヴ」を開催いたします。

皆様どうか、お時間のある方は是非バイユーまでお越し下さい。

午後7時開場 8時開演 料金 2000円(+1drink オーダー)です。
たっぷり演っていただきます!


王子の街でローリークック!

2011-06-27 | ローリー/The Waltz

昨夜は王子のハイビスカスという店でローリークックLIVEのスタッフ業務。
とはいえローリーファンの私。大いに堪能しました。

ギターの音色に、突き刺さって来たり柔らかだったりする太く暖かい歌声に
ゆっくりと心が溶けるような気分を味わいました。大騒ぎ!熱狂!という感じではなく、全身で音楽を受け止めていた客席。お客さんの大きな満足感が伝わってきました。すごく良い雰囲気でした。

熱心なファンの方で参加できなかった方向けに。次は絶対行くぞ~という気にさせるべく、プチライヴレポを~

ギターのコード感と歌声の響き合いがなんともカッチョイー『芭蕉布』でスタート。
「めったに演らない」という『ソウル・チャンプルー』作者ヴァージョンが聴けたお得感。「スウィンギン・バッパーズにカヴァーして欲しいなあ(笑)」というMCから演奏された『痛風ブギ』のジャンプ具合にお酒もすすむお客さん。そしてようやく生で聴けたキヨシローに捧げられた『きよしこの夜』。同じく聴くのを楽しみにしていた『Cherry Fields』。久しぶりに聴いた!『ユグリハイカラ』。
などなど、大満足の2ステージでした。
ラストのひとりバンド状態の『踊ろよR&B』が客席にもたらしたぱあっと視界が開けるような開放感。そして一転『無言の石』『偽りの英雄』とハードに迫ってきたアンコール。もう十分に満足していたのですが。最後にもう1アンコール!で嬉しい『週末はA&Wで』。素敵なメロディ、主旋律とギターだけで十分に立ち上がり聴こえてくるハーモニー。やはりオキナワを代表する名曲です。

そして個人的にはアンコールやラストではなく、さりげなく歌われた『It's a beautiful day』がなんとも沁みました。

震災以後、多くの人の胸のうちにあるであろう「うっすらとした緊張感」をゆっくりとほぐしてくれるかのような手触りのライヴでした。
…もし自分がアルコール入りの「お客さん」だったら、大騒ぎして酔っぱらって「いやぁ良かったYEAH~」となっていたのかもしれませんがどちらでも満足です!!

東京で聴けて嬉しかったです。
次の機会が待ち遠しい方、方、方!お楽しみに!♪


今夜は王子でローリークック!

2011-06-26 | イヴェント案内

今夜はバイユーはお休み。定休日です。
しかしお楽しみはあります。
王子駅前にあるステージのある沖縄料理店『ハイビスカス』にて
バイユーが一貫して熱烈に推薦するオキナワンソウルマン『ローリークック』のライヴが開催されるのです!
オフィスローリーのスタッフである私もこれから王子に向けて出かけます。
それでは王子でお会いしましょう!

Open17:00 Start18:30 ¥3000 
問ハイビスカス 03-3912-1168 東京都北区王子1-22-16まきやビル5F


ねっとりとブルースな夜

2011-06-26 | ライヴ報告

昨夜はブルースナイト!梅雨空の中、お集り頂いた皆々様ありがとうございました。
最初に登場した『山本 “ブルーズを蹴飛ばせ”慎也&よっちゃん』はブルースとブルースルーツのオリジナルを交えたみずみずしい演奏。

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張りの有る声でブルースなのにポップなオリジナルを歌うヤマシンさん、ブルース愛に溢れるステージを見せてくれました。

そして土佐の高知の生んだ偉大な?ブルースマン、ROIKI先輩。
ヤマシンさんからは「大御所一歩手前、僕ら中堅世代からは目の上のタンコブ」と流石の上手い表現で紹介されたロイキにーさん。ヤマシン目当ての女性客が多いのに気を良くして、いつもの下ネタブルースの数々、お下品な歌とギターをねっとりと聴かせてくれました。

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初めてのお客さんには、下ネタのキレ(ウケ)も良く、ブルースナイトに足を運んだお客様らしく各自楽しんでいたのが印象に残りました。110625_2140_2 ブルースの現場感を強く感じさせる演奏でした。噂(下品な)ばかりでまだ観たことがない!という方は是非一度体験をお薦めいたします。

山本慎也さんロイキさんありがとうございました。梅雨とブルース。ねっとり感いっぱい、季節感有るライヴでした!


土曜日はブルースナイト!

2011-06-24 | イヴェント案内

6月25日今度の土曜日はブルースナイト!
お馴染み、土佐の高知の生んだ偉大な?ブルースマン『ROIKI』と

Roiki2010

音楽ライターとして知られる
『山本 “ブルーズを蹴飛ばせ”慎也』

Photo

2組によるサタデーナイトBLUES LIVEです。
とにかくねっとりと暑い!梅雨終盤の週末。ブルースで更にネットリ!いや客席はビール片手に爽やかに楽しもうではないですか!!
午後7時開場8時開演、料金は1500円(+1ドリンクオーダー)です。


カレー初登場!

2011-06-23 | メニュー

暑い。本当に暑い。から、ではないですが。いや、それもあるか?
バイユーメニューにカレーが仲間入り。 開店以来初めてのことです。

実はこのカレー、バイユー開店前からレシピを用意していたもの。僕が開店前まで働いていたN形町のレストランで、時々助っ人に来てくれていた料理人さん(既にセミリタイアした最年長の方)が賄いで作ってくれたカレーに感激して教わり、アレンジしてバイユー開店に備えていたものなのでした。

が、当初の~午後3時頃からの食事有りの音楽喫茶構想~が早々に頓挫したことと、諸々の理由でメニュー落ちしていました。

それが何故今!?については曖昧にしておきますが…
野菜をたっぷり煮込んで裏ごしした『バイユーカレー』800円、初登場です。
野菜の種類はこういうご時世なのでお店を2、3店舗まわって入手可能な(産地が好ましい)ものを10数種類選ぶので「どの野菜!」とは決まっていません。なので肝心のベースが少しづつ変わります。
でも基本は野菜カレー。
うーん。あえて特徴といえば(基本的)に茄子やキノコ類が裏ごしされて入っているところでしょうか。
具はその時々で…。今回はシメジとエビです。
これまた開店前から予定していた、仕込み時に出来る『裏カレー』も数量限定で出現中です。

以上カレーのお知らせでした! オナカの空いている方は是非。

カレーライスつまみながらビールって僕は結構好きなのです。
バケットでお出しすることも出来ます。


先週土曜日は古道具とSTRINGS CLUB

2011-06-22 | ライヴ報告

すっかり報告が遅れてしまいましたが先週土曜日のバイユーはお馴染み『古道具』と初登場『STRINGS CLUB』のライヴでした。
震災直後にバイユーの都合で延期したライヴの仕切り直しだったので私、気持ちが入っていました。
でも終わってみるとそんな気負いを忘れさせてくれるくらいにリラックスして楽しませてもらったのでした。盛況感謝!

初登場の『STRINGS CLUB』、噂通りの楽しい演奏でした!110618strings_club_2 全編楽しかったのですが特にバンジョーがビート感あるプレイで気持ち良くしてくれました。まぁカウンターの中の僕に一番近かったというのも大きい(笑)若干22歳のサックスの女の子もスウィングというよりもロック!なブロウで楽しませてくれました。
そして古道具、久しぶりだったからかいつも以上に「良く」感じました。「いいなぁ~」と何度も思いましたね。4人が軽快に演奏するのをみていいバンドだなぁと再確認しました。

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流石地元の星!三鷹の空気が似合います。バイユーにとって大事なバンドです。まだ観たことない、方は是非一度。
お客さんも和やかに盛り上がって良い雰囲気。この日はバイユー震災復興義援金企画第5弾として行われ、バンドとバイユーの上がりの一部が義援金として寄付されます。この日は8400円。義援金募金箱に集まったお金と共に今月末に入金してまいります。両バンド、お客様のご協力に感謝いたします。


ローリークックが東京にやって来ます!

2011-06-20 | イヴェント案内

オキナワ、コザからローリークックが東京にやってきます!

6月26日、日曜日。会場は王子の『ハイビスカス』。ライヴ用ステージのある沖縄料理店が会場です。
バイユー界隈の方々にはすっかりお馴染みかと思いますが、私バイユー店主が熱烈にお薦めするグレイトなミュージシャン『ローリークック』に関しては当ブログ、カテゴリー『ローリー/The Waltz』をご参照下さい。
では日曜日は王子でお会いしましょう!

6月26日(日) 東京王子 ハイビスカス
Open17:00 Start18:30 ¥3000 問03-3912-1168
東京都北区王子1-22-16まきやビル5F

というわけで今夜もバイユー地道にやってます!


今夜は古道具&STRINGS CLUBでスウィンギーに!

2011-06-18 | イヴェント案内

今夜6月18日土曜日はライヴ営業。
震災直後、バイユーの都合で中止となってしまった “三鷹のローカルスター” 『古道具』のライヴをようやく仕切り直して開催いたします!

当初共演予定でした『Hee Haw Woo Boys』の皆さんとは残念ながらスケジュール調整が適わなかった為、後日改めてご出演頂く予定です。

で、代わりと言ってはなんですが、中央線界隈では既に話題のジャグバンド『STRINGS CLUB』が名乗りを上げて下さいました。ブルーグラス、アコースティックスウィングの『古道具』との共演、非常~に楽しみです。尚、両バンドの申し出も頂きバイユーも交え話し合った結果、3者それぞれの収益から震災復興義援として募金をすることとなりました。義援金企画第5弾です。どうかよろしくお願いいたします。


キンチョーのマチケンレコーディングLIVE無事終了!!

2011-06-13 | ライヴ報告

日曜日は町田謙介、マチケンさんの次作のライヴアルバムの為のレコーディングLIVE。4回行われる録音の、バイユーは第2夜。第1夜の荻窪ルースター公演に下見に出かけていた私、現場の空気が伝染して前夜から「非常~に緊張していました」。
お昼過ぎからレコーディング機材のセッティング。

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そして和やかなリハーサル。

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そんな中、粗相があってはいけないとピリリとしている私。
「いやー緊張しますねー」といたってリラックスした様子の従業員・近田(はいからさん)。
既に予約で満席であった為きっちりと座席を用意しお客様を待つ。バイユーでプロモ映像を撮るそうでカメラクルーの方々もやって来た。
そして本番。

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それは当然、気合い十分のマチケンさん。素晴らしかったです!ルースターでは気負いも感じられた瞬間もありましたが、狭いバイユーでは柔らかささえあったように思います。2部から終盤にかけては客席もリラックス。そんな中、私の緊張のみ最後まで解けず。そのわ~けは~♪

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写真の左端、カウンターの内側に向けて差し入れられたレコーディングマイクの存在ゆえでした。洗い物等の音を録るそうです。そりゃぁキンチョーします。
でも、この緊張感があったからこそ、忘れられない夜となりました。そうですねバイユー開店の日、ローリークックのバイユー初登場、吾妻光良トリオの初回、ロッキン・カリプソニアンズ『福田さん』レコーディング時などと並ぶ印象深い出来事となりました。

町田さんの音楽を知ってから25年近く。感慨深く、感激でした。ど~うかライヴアルバムに無事採用されるテイクが録れていますように!

そして、打ち合わせ下見、荻窪、本番と3度もご一緒させていただいた録音スタッフの方々お世話になりました。加えてミュージシャンの方々。何より町田さん、録音場所に選んで頂き、ありがとうございました。

緊張しました~。


楽しかった!吾妻光良ニュートリオ

2011-06-13 | ライヴ報告

土曜日はお馴染みバイユーの看板アクト『吾妻光良トリオ』。
この日の編成はニュートリオ!というのは嘘で正式には?『吾妻光良トリオ(マイナス1)+1』。ちょっとわかりにくい名称ですが僕が付けたわけではないので(笑)。
出演者は吾妻さん、牧さんそして湯川さんの3人。要するに諸事情により、岡地さんのいないトリオ編成だったのですね。まぁニュートリオ、ということで。

そんな若干の編成の違いのある今回でしたが、いつも通り早々と予約で完売となりバイユーは満員の盛況。素晴らしいライヴが繰り広げられたのでした。最近演りはじめたというニューカリプソソング『8handred long』素晴らしい社会派ぶりを堪能いたしました。♪国技館が揺れてるぜ~♪
思えば、この前のカリプソソング『福田さんはかっこいい』は発表時にも客席をさざ波の要に広がる笑い、同意共感のうねりにカリプソの発火点!を体験したものでしたが、この日も「まだ3、4回目」とのことで初めてのお客さんが多くやはり「カリプソの発火点」を味わえたのでした。
…という話以上にこの日のライヴはとにかく楽しかった!!

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いつもとどこが違うのか説明が難しいけれど、とにかく心軽快に楽しく聴けたのでした。演奏の手触りの違いは明らかで。終演後、良くいらっしゃるお客様方からも同様の発言多数。茶木のギターを抱えた吾妻さん、なんだか違う!2時間でした。
当ブログに時折登場するYウジくんとそんな話をしていたら、牧さんいわく。「そうかな?違うことがやってないんだけど。でも(身体が?)軽かったかな。」
吾妻さんがMCでも言ってましたがこの日は午前中集合でレコーディング(木下航志)がありしかもその後、昼酒を嗜み「疲労少々」だったとのこと。
そんなことを思い出したあと「しいて言えば油が抜けていたのかもしれないなあ…」と牧さん。とその時「あ、そうか油といえば岡地が居なかった!」。

岡地さんが油、というわけではないでしょうが、なんともリラックスした気持ちの良い演奏で心から楽しめたのでした。正直、震災後これほどリラックスして音楽を楽しめたことはなかったかも…。
吾妻さん、牧さん、湯川さんに感謝です。


町田謙介バイユーでLIVEレコーディング!!

2011-06-07 | イヴェント案内

来る6月12日、日曜日です!店主が敬愛する“マチケン”こと町田謙介さんがバイユーでLIVEレコーディングを開催いたします!!
これは凄いことです。今から興奮を隠しきれないのです。
ブルースから大きくはみ出したブルースマン、一度聴いたら忘れられないマチケン印の声、ギター!僕が初めて彼の音楽に触れたのは20歳の頃でしたでしょうか?そんな長いキャリアを持つ町田さんの次のアルバムは初のライヴアルバムを予定しています。そしてそのレコーディングがここバイユーで行われるのです。そりゃぁ興奮もするのです。
録音は中央線のライヴスポット4ヶ所!僅か4ヶ所の中に選んで頂けただけでも嬉しいというのに、その他の3ヶ所が素敵な偉大な先輩店ばかり。届けられたフライヤーを見れば見るほど光栄です、感を感じているのです。

Recordinglive075

とにかく楽しみです。良いテイクが録れればいいのですが…。先日の打ち合わせでは客席にもマイクが立てられるとのこと、マチケンさんのCDに参加するチャンスでもあります!
レコーディングということもあり限定人数のライヴですがあと少し残席有りです。とにかく必見!!お楽しみに~。


今日も

2011-06-06 | ある日の出来事

土曜も暑かったけど
今日は更に暑い~。自宅では冷房使ってないぞ!!
計画停電はデマ(ヤラセ)だったとかいう報道があるけど
なんやかやと腹立つから使わん!

バイユーでは最低限使いますし、笑顔ですよ~♪
では今夜!


マダムギター meets ホッピー on the Bayou !

2011-06-06 | ライヴ報告

超満員、暑かった!
昨年11月のバイユー5周年企画での初顔合わせから半年と少し、マダムギター長見順トリオ(&牧裕&岡地曙裕)とDrinkin' Hoppysの再共演は梅雨の谷間、熱気と湿気溢れる大盛況となりました。
先輩方に挑むホッピーズは気合い十分。2度目のバイユーで音量設定も良好、生音のサックス陣の音色が素敵な手触りで良いショーを見せてくれました。

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そしてマダムギター。いつもより若者率の高い中、我々「中年」まで!バッチリと楽しませて下さいました。コール&レスポンスも賑やかに、地域を盛り上げる曲から最後の(私の)大好きなブルースナンバーまでエレキではなくアコギを抱えてロッキン!でした。お客様方からも満足~の声多数。賑やか華やかな夜となりました。

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終演後も、前日が誕生日だった順さんの為にホッピーズのメンバーからニューオーリンズスタイルの生ハッピーバースディが贈られるなど笑顔に満ちた楽しい夜となったのでした。いや、俺も飲みたかったくらいでした。暑かったし。

さてますます暑くなってくる武蔵野の梅雨!今週末は豪華二本立てです。
11日土曜日がバイユーの看板アクト『吾妻光良トリオ(マイナス1)+1』
12日日曜日がスペシャル!!『町田謙介レコーディングLIVE at バイユーゲイト』

これは凄いです。あのマチケンさんが次作に予定するライヴアルバムのレコーディングをなんとバイユーで行います。もちろん客席の声も入ります。マチケンのCDに参加するチャンスです!
両日共に既にご予約を頂いておりますが、残席有りです。
特に吾妻さんは残席少なくなっております。
マチケンさんもライヴレコーディングを行うため、立ち見席を設ける予定はございませんのでご予約をお薦めいたします。

では、今夜もどうかよろしくお願いいたします。


深澤晟雄という人を知りました

2011-06-03 | 日記・エッセイ・コラム

『深澤晟雄』さんという人を私、恥ずかしながら知りませんでした。

ふかざわまさおさん。1957年から65年まで岩手県沢内村(現・西和賀町)の村長として「豪雪・多病多死(特に乳児死亡)・貧困」の追放を目指し尽力、いや闘った方です。知ってる人にとっては「え?知らなかったの??」なのだと思いますが…。

当時の沢内村は貧困に喘ぎ、乳児死亡率も6%(東京では約2.7%)を超えていたそうです。豪雪のため道は閉ざされ医者にかかることもできない状況のうえ、開業医はなく診療施設に派遣されてくる医師は問題のある者が多く、なかには薬物中毒者もいる有り様であったとのこと。 また、貧困のため病院にかかることは家の財産を失う、という考えも根強く治療を受けずして死ぬこともあり家計の負担にならないよう自殺する高齢者も少なくなかった。
医者には死亡診断書を書いてもらう為に行くという状況を憂いて村長を志した深沢さん。彼は生命尊重の志のもと~逆境の中多くの困難と戦い、ブルドーザーやバスの導入による豪雪期の交通の確保、そして優秀な医師を持つ病院整備に成功。更に1歳未満児と60歳以上に国保10割給付を断行し遂には乳児死亡ゼロを達成したのでした(地方自治体初の快挙)。
ゼロですよ、ゼロ!62年、昭和37年の話です。

乳児と高齢者の医療費無料化については時の岩手県庁から国民健康保険法違反として待ったがかかったのですが
深澤村長は
「国民健康保険法に違反するかもしれないが、憲法違反にはなりませんよ。憲法が保障している健康で文化的な生活すらできない国民がたくさんいる。訴えるな らそれも結構、最高裁まで争います。本来国民の生命を守るのは国の責任です。しかし国がやらないのなら私がやりましょう。国は後からついてきますよ。」
と語り村議員達を説得、断行した。

しかし、生命尊重の政策は財政面ではすぐに結果を出せなかったのでしょう
二期目の村長選では財政問題などを突く相手を迎え苦戦した。
その時に訴えた言葉がこれ
「生命の商品化は絶対に許されません。人間尊重・生命尊重こそが政治の基本でなければなりません」
応えた村民、投票率は90・1パーセント。わずかに305票差で勝利を収め奇跡的な成功へと歩み始めたのでした。

うーん。すべてがあまりに情けない現状と違いすぎる。

政治家とは職業ではなく他者の為、社会の為、理想のために殉じる役割では?などと考えるのはあまりにナイーブに過ぎるのでしょうか?「青いね」と言われたりするのでしょうか。まぁ戦国時代なんかは己の権力欲で闘っていたのでしょうけどね…。でもオキナワの瀬長亀次郎さんをはじめ、確かにまっとうな人もいたのです。今の国会議員さんにもいる、と思いたいのですが。

65年、食道癌に倒れ59歳で村長のまま世を去った深澤さん。彼の死を悼み、吹雪の中2000人(人口6000人)を越える村人が沿道を埋めて、村長の遺体が福島の病院から帰村するのを出迎えた。
この時の写真が残っているのですが…胸が熱くなりました。
Photo_2
※彼のことは俳優の長谷川初範さんがラジオに出演し、自分の出演作として深澤さんを演じた映画の話をしていて知りました。
『いのちの山河~日本の青空~』時間を作って観ようと思っています。