バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

土曜の夜はAZUMIのブルースで!!!

2014-07-31 | イヴェント案内

BSR20周年記念LIVEの楽しい夜が終わり、青森のジャパンブルースフェスもフジロックも終わり…シル・ジョンソンも終わってしまった!という皆様…。
8月2日(土)は三鷹バイユーゲイトでAZUMIでしょ!
ホンモノのブルース歌い。素晴らしいミュージシャンです。7時開場8時開演1500円(+1drinkオーダー)「名前は知ってるけど…」なんて方こそ是非!

Azumi

8月2日(土)AZUMI
開場19:00 開演20:00 料金 1500円(+1drinkオーダー)
★もはやベテランの域にはいったブルース界の異端児(と敢えて言いましょう)にして、この国を代表するブルースシンガー。「ブルースイタコ」とも呼ばれたそのファンキーでパンキーなスタイルは極めて刺激的。そしてなんとも沁みる歌心。
ギター片手に全国を旅し続ける「アズミ」が1年振りにバイユーにやって来ます。
凄いミュージシャンです。「名前は知ってるけど…」という方、この機会に是非!


今夜は南部的?土産話PLEASE!

2014-07-29 | メニュー

本日の黒板メニュー!レッドビーンズ&ライス700円ツマミにも<wbr></wbr>なりまーす!
ルイジアナチーズソーセージ600円/<wbr></wbr>ケイジャンチーズバケット450円/<wbr></wbr>ポーリッシュスモークソーセージ600円/ガンボ&ライス900円
もあるぜよ。もちろんニロギも!!
なので今夜は~サザンジンジャー、サザンオレンジ、ハリケーン、そ<wbr></wbr>してネグリタ(ラム)ついでに黒糖焼酎加那ソーダ割を各50円引<wbr></wbr>きでご提供いたします。シル・ジョンソン帰りの方、そしてフジロック帰<wbr></wbr>りの方、青森(ジャパンブルースフェス)帰りの方、BSR20周年帰りの方、土産話大歓迎です!


祝ブルース&ソウルレコーズ誌20周年!の夜

2014-07-29 | ライヴ報告

一昨日はLIVEのない日曜日、定休日でした。めったに行かない渋谷にひとりお出かけ。音楽雑誌『ブルース&ソウルレコーズ』創刊20周年記念イヴェントへ行ってまいりました。途中は今にも始まりそうなゲリラ雷雨にハラハラ。傘がさせないような雨が降り出した~というタイミングで会場のo-nestに滑り込む。
140727_1517bsrshow_2 ほんの少ししか濡れなかった~幸先良し。で、知り合いも多い会場ロビーで早速ビール!
音楽ライターとして著名な湯浅学さんがカッチョイイDJをしている。蒸し暑い中、昼ビールが最高。仙台『いづみや』の佐々木健一さんに熱く薦められ開演前から宮城の日本酒へと突入せざるをえなかったのは誤算でしたが(笑)
かつてバイユーでも佐々木さんから仕入れたことのある極上の酒が激安で振る舞われていて素晴らしい。まずはロビーにおいての湯浅さん吾妻さん、BSR編集長濱田さんたちによるトークショウからスタートという構成。
飲んでるから客席が皆緩んでいてなんともいい感じ。僕は最後列で強力なボクシングマニアであった佐々木さんとボクシング話でコソコソ盛り上がってました~。アイク・クォーティを絶賛し激しく同意する我々。ルベーン・オリバレスやアントニオ・セルバンテス、はてはアイラン・バークレイまで…このままふたりで飲みに行かんばかりの意気投合ぶり。しかし贅沢なことにこのあと素晴らしいLIVEが待っているのです。

トークショウが終わり、外階段を使って階下のLIVEフロアへ移動。雨もすっかりあがってしまった。思えばこの会場も久しぶり。…でもあの豪雨の中だったらお客さんはこの階段をどうやって降りたんだろ?
まずは『ズクナシ』。メンバーが1人抜け、3人になってしまった彼女たち。実は…抜けたキーボードがバンドの色に占める割合が大きかったので、果たしてどうなるかと余計な心配をしていました。しかしそれは完全な杞憂。

140727_1707bsrshow

素晴らしい、ある種感動的なLIVEを見せてくれました。オヤジ連主体のお客さんもジワジワと盛り上がり最後は大歓声。アンコールは出来ない構成だったのだけれど鳴り止まない拍手。鍵盤楽器がいなくなったというのに全編を通じてギターソロは無し。間奏でコードをカッコ良くかき鳴らす衣美ちゃんの勇姿に痺れました。

もちろん本人たちにとってはいろいろ課題があるのかもしれませんが、ブルース&ソウル親父連の心は掴みました。終演直後の客席のあちこちでの会話を聞かせてやりたかった。それくらいに激しく受け入れられていました。…照明の落とされたステージに再び現れキンキラの衣装のまましゃがんで自ら機材を片付ける姿に「素晴らしい」「かっこいい」「あれでこそバンドマン!」と親父たちから更なる賞賛の声があがっていたものです。

そして階上にて再びトークショウ。ゲストとして佐々木健一さんも登場。震災体験を交えて語ってくれました。以前ご本人から聞かせていただいた話でしたが、改めて胸に沁みました。

140727_1728bsrshow

そしてLIVEフロアにて大屋“W.C.カラス”清。清さんを大声援の中観る。

140727_1814bsrshow_2

来て良かったです。もうそれしかありません。
気持ちの入ったLIVEでした。

またまたトークショウを挟んで最後は吾妻光良トリオ+2。暑いからブルースやジャズは弾きたくないとボサノヴァでスタートし、一気にお客さんを掴む。最高!

140727_1900bsrshow

…アフリカシャツは凄かったなぁ(笑)そしてインドネシア製ギター!
最後はお馴染みのキャッツのシュガー!仕事に関係なく観る吾妻トリオがなんとも楽しくて休日満喫を実感、でありました。

アンコールでは全出演者が登場してセッション。盛り上がる場内。ステージにも客席にも笑顔が溢れる。

140727_1955bsrshow

カラス清さんが吾妻さんと並んでギターを弾く姿に感激もひとしお。大歓声の中終了。客電がつく…が収まらぬアンコール。予定外のダブルアンコール。なんと吾妻さんと清さんが2人だけで登場。即席デュオ!!!

…感激しました。目の前の光景になんだか冷静ではいられませんでした。日頃からW.C.カラスのサポートをしているAさんが「とても見てられない」と後方へ下がった気持ちもわかる。でも、一瞬考えてステージ近くまで出て行った俺。なるべく近くで見たかった。
「カラス」という不思議な名前をシャイさんから聞いたのは4年前だったか5年前だったか…。ある日バイユーのカウンターに現れた大屋清さん。「お近くなんですか?」「遠いです」「どちらなんですか?」「富山です」「!?」。そんな会話を交わしました。「バイユーのブログのファンです」と俄には信じ難いことを仰って俺を恐縮させたもんです。お互いにボクシングファンだ、と。そう、楽しくボクシング話をしました。

その1年後くらいでしょうか「バイユーで歌いたい」というとにかく熱く丁寧な手紙が添えられたデモ音源が届きました。一度聴いて、その濃厚すぎる汗と生活のニオイに思わず笑ってしまった俺。なんてオトコクサイんだ!
しかし汗クサクもロマンチックで、時にキザですらある(これぞ自然体のオトコ!)表現はその照れや誇り、そして客観性のバランス具合が、とにかくリアルで。本物だ!と(その時点では実は半信半疑ながら)思わせてくれました。2度か3度聴いて、バイユーゲイトのtwitterに音源に対するコメントを載せた。今考えると失礼な表現もあったかもしれないけど、知らない人も多い(ほとんどだったろう)彼の魅力を、彼という存在に興味をもって欲しくって、まだお客様の来ないバイユーのカウンターの中で携帯でいろいろと考えながらも素直に文章を打った。

吾妻さんのファンだと言っていた彼が。プラネットKのバイユーイヴェントで騒ぎ過ぎて「危ないヤツだと思われたかも…」と言っていた彼が、吾妻光良と2人きりで大勢のお客さんに囲まれステージに立ち、歌っている。

140727_2003bsrshow

思えば、初めてバイユーにやって来て歌ったのも7月でした。4年前か。
終演後、深夜のシーナ&ロケッツを観に行って朝まで一緒に飲んだものです。

ほんと月並みな感想でナサケナイのですが、胸が熱くなりました。恥ずかしながら少しだけ目頭も。
終演後、顔をあわせたAさんと俺。感激しやすくなったのは「…トシかねぇ(笑)」
いや、でもそんなもんなのです。

終演後は階上にて湯浅さんのDJにて(アーマのFulltimeWomanのシングルが流れていたのが流石!でした)誰でも参加できる打ち上げ。これって素晴らしい。
…終盤には吾妻さんの独壇場でした~。

『ブルース&ソウルレコーズ』誌これからも楽しませて下さい!
このイヴェントはこれから定期的にやりたいとのことで年内にもう1回とか…。こちらも楽しみです。

<wbr></wbr>


懐かしくって熱くなりました!R&Rオリンピック!!

2014-07-27 | イベント報告

昨夜土曜日は噂と謎の企画『仙台ロックンロールオリンピックナイト』!

86年87年の東北の夏の懐かしい映像に、同世代を中心に集ったバイユーでは何度も歓声や時に笑いが起こり大いに盛り上がりました。
まぁ皆の好きなバンドばかりが出るわけでもなく。。。途中…他人様の過去の映像を肴に「ディスり大会(笑)」(お客様談)という有名バンドマンが対象とはいえあんまりな一幕もありましたが(酒の席ということで…)~
今観ても最高にカッチョイイ鮎川さんやシーナ!そして若きヒロトの勇姿に大満足でした。

140726rr

映像をご提供頂きました秋山英夫さんやTキザワさんなどの当時現場参加組に加え、第1回から参加!していたという、英夫さんのご友人のSさんの貴重なお話も伺え~僕自身が高校生の頃抱いていたこのイヴェントへの憧れを満足させてくれる素晴らしい機会となりました。

Kルちゃんが連れて来て下さった高知出身のKモンさんとは当時の画面に写るバンドから繋がる高知のロックシーンの懐かし~い話で驚きの盛り上がり!でした。アクシデンツが登場したときは「俺、グリーンホールで前座やったき!」「●●クラブ!?」と我々だけローカル度満点!でした(笑)

とにかく、画面に次々と登場するバンドを肴に各自勝手なことを言い合い、そして騒ぐという期待通りの夜でした!
参加していただいた皆様、そしてなんといっても英夫さんありがとうございました。
「続編もやりたいね」という声や、参加できなかった方から「もう一度!」の声も頂いております♪
まだいろいろあるんですよコレが。

140726_2218rr

…でもお客さんかが最も騒いだのは本編終了後に流れた81年のルースターズの強烈なLIVEでした!(これも英夫さん提供)当時の衝撃を思い出したもんです。しかしあの頃のルースターズは本当にカッチョイイ!!


祭りの夜

2014-07-26 | ある日の出来事

昨夜は地元のお祭り。バイユー近辺は夏の匂いが充満。
なんとなくざわざわと楽しい夜でした。
毎年お祭りの夜にあわせて集まっているという地元の若者たちが今年も祭りの〆にバイユーにやって来てくれました。これで3年目?なんとも嬉しいもんです。
普段、音楽飲み屋に頻繁に行くというわけではなさそうな彼ら。
年に一度の集いを、チェーンの居酒屋ではなく地元の“いかにも入りにくそうな音楽飲み屋”で催す、という素敵な若者たちです。感謝。
カウンターはバンドマン比率高め。翌日のR&ロリンピックナイトの話題も時々…(笑)夏の夜でしたね~。皆さんありがとう。

ルイジアナでも高知でもないけど。昨夜もシュウマイ、好評で良かったです♪


金曜夜のバイユー!

2014-07-25 | 営業時間等のご案内

昨夜の暑さ対策生ビールタイムサービス!
豪雨&雷雨&停電の為、まったくサービスとして機能しませんでし<wbr></wbr>た~
よってスライド!本日、8時までハイネケン生ビール550円を4<wbr></wbr>50円でご提供いたします。
そして好評に気を良くして…自家製シューマイ450円、仕込み中<wbr></wbr>です!


夏の夜、昨夜は&今夜は

2014-07-24 | ある日の出来事

昨夜は、あまりの暑さゆえか静かめのバイユーでした。でも焼売が好評で嬉しかったです。2皿食べられた御嬢もいらっしゃるなど、無事完売。
そうそう!土曜日の『仙台R&Rオリンピックナイト』に女性のお客様組の参加表明が有りました~素晴らしい!

ところで、この暑さ。
今日は35度を超えるとか…。よって本日も暑さ対策タイムサービス続行!
8時までハイネケン生ビール550円を450円でご提供いたします。残念ながら、今夜は焼売はありませんが諸々ご用意いたします。では~。


本日のあれこれ。

2014-07-23 | メニュー

この(蒸し)暑さは凄い…。よって本日も暑さ対策タイムサービス!
8時までハイネケン生ビール550円を450円でご提供いたします。
黒板メニューは、暑さに負けず仕込んだ自家製シューマイ450円などなど。もちろんガンボ&ライス900円やチリビーンズ550円なんかも用意しております。寄り道するのも辛そうな暑さですが…是非!


仙台R&Rオリンピックナイト!

2014-07-23 | イヴェント案内

今度の土曜日、7月26日はこんな催しを。
仙台ロックンロールオリンピックナイト
開宴 20:00 入場無料

★40代以上の方は覚えているでしょう…1981年から94年まで開催された『仙台ロックンロールオリンピック』を!早すぎたロックフェス!!
なんといっても「花道」があったのが印象的です。
先日、そんなロックンロールオリンピックの貴重なDVDを2枚いただきました。ロックンロールオリンピックは85年から東北6県限定で放送が始まり3年間放送された後、88年からBSにて全国放送となりました。ネットもなく今よりずっと全国の距離の隔たりが大きかったこの時代。四国在住の中高校生にとって仙台、東北は遥か彼方でした。
出演者のメンツからしても東北限定で放送されていた87年までが(88年以降はバンドブームという言葉が使われはじめています)全国各地から音楽雑誌の写真だけで想像を逞しくして眺めていた『仙台ロックンロールオリンピック』!という感じがするものです。

今回入手したはその86年、87年の放送映像。バイユーで何人かと観はじめたのですが、あまりの時代性の高さに感激「これは観るイヴェントをしよう!」という話になりました(途中で観るのはやめました)。※4月のストーンズナイトが楽しかったから…というのもあります。
その結果…実際に参加していた方々をコメンテーター?として『仙台ロックンロールオリンピックナイト』を開催することとなりました。バイユー近辺に意外に多い東北出身者、80年代前半のジャパニーズロックファンの血が騒ぐイヴェントになりそうです。
今の世の中、探せばバラでいろいろと観ることができるのでしょうが、皆でワイワイ騒ぎながら観ることにこそ意義があると思うのです。
今観ても超絶にカッコイイバンドもあれば、音楽の前にあまりに微妙~なファッションに目がいってしまうバンドもあり楽しいです。
2年間の映像に加え80年代初頭のグレイトな『ファイティング80’s』のルースターズなどなど、日本のロックがメインストリーム進出を始めた時代の映像を用意いたしました。

日時は7月26日(土)8時スタート、もちろん入場無料です。
当時現地に行ったという方は是非名乗り出ていただければ幸いです。

出演はARB/LAUGHIN' NOSE/THE ACCIDENTS/THE STREET SLIDERS/遠藤みちろう/シーナ&ザ・ロケッツwith山口富士夫/ルースターズ/ローザ・ルクセンブルグ/阿Q/JAGATARA /PERSONZ/REACTION/THE BLUE HEARTS/THE WILLARD/アンジー/竹田和夫&ボーイズ・オン・ロックス/ザ・ロックバンド/ナーキ&トマトス/BOØWY/ローグ ほか

如何でしょう!?


慶事と梅雨明け。

2014-07-22 | ある日の出来事

本日7月22日ようやく梅雨明けとのこと!毎年思うのですが、梅雨明けという響きはなんとも良いものです。
そのうえ、バイユー近辺には「慶事」もひとつ…。
開店最初期からのお客様、カウンターでもステージでもお馴染みのYジマくんに待望の第1子が誕生。なんとも気分が良いのであります。

というわけで、今夜は梅雨明けスペシャル!9時までハイネケン生ビール550円<wbr></wbr>を450円で!そして夏こそ土佐の酒!亀泉、司牡丹、豊乃梅、千代登、仁淀川、<wbr></wbr>酔鯨を終日50円引きにてご提供いします。皆様、是非♪


シンガーソングライターの夜。

2014-07-22 | ライヴ報告

昨夜は双六亭のベーシスト『コウノカオル』と『中村翔』によるシンガーソングライター競演でした。
サカタというブランドのハンドメイドギターを弾き(素敵な音、マイク乗りが良い!)歌う中村翔くん。

20140719

暖かい手触りの歌を聴かせてくれました。ギタープレイもなかなか渋い!

コウノカオルはソロプロジェクト『TRICKY HUMAN SPECIAL』を名乗っての出演。

20140719_2

ギター弾き語りに始まりキーボード弾き語り~更にはゲストベーシスト・ワッキーとウォッシュボード中原由貴(双六亭)を加えての演奏と多彩で多才。ポップな楽曲、そして演奏。腕利きベーシストの裏の顔をたっぷりと見せてくれました。最後は中村翔くんも加わってアンコール。

20140719_3

両者共たっぷり聴かせて楽しませていただきました。またご出演いただくつもりです♪
まずは9月6日(土)『双六亭』!対バンはなんと『古道具』!!お楽しみに。


今度の土日のLIVEです!!

2014-07-18 | イヴェント案内

今度の土日は連日LIVEを予定しています。
まず7月19日(土)
出演:TRICKY HUMAN SPECIAL(コウノカオル)/中村翔

開場19:00 開演20:00 料金 1500円(+要1drinkオーダー)

Photo

★『双六亭』のベースプレイヤーで先日ソロアルバム『孤独の巨人』をリリースしたコウノカオルくんがソロ名義で初出演。共演はブルージィでなかなか渋いシンガーソングライター中村翔。どちらもヒューマンタッチな歌うたいです。

翌日7月20日(日)
『近田崇仁セレクション4』
出演:近田崇仁(はいからさん)/清水英明(THE WATTER)/中井大地(ぶ~ちゃい)

開場19:00 開演19:30 料金 1000円(+要1drinkオーダー)

Photo_2

★バイユー従業員でロックバンド『はいからさん』のVo&G 近田崇仁が交流のあるバンドマンを集めて紹介してくれる “近田仕切り” 企画の第四弾。ウタゴコロとロックンロール!がキーワード??

翌日月曜日&祝日はバイユーの営業はお休みさせていただきます。


ジョニー・ウィンター追悼。

2014-07-18 | 音楽

突然のジョニー・ウインターの訃報。情報源がリック・デリンジャーの奥さんだけという状態がしばらく続いたので誤報では?と一縷の望みを抱いていましたが…スイスの空の下ジョニーは逝ってしまいました。

昨夜のバイユーは天候のせいもあって静かな夜でしたが、お客様方と彼のレコードを聴き続けました。…前の晩に大きな音で聴いたばかりでした。

140718_0531_2

“狂乱のブルースギタリスト” 。僕はいわゆる弾きまくるギタリストというのは基本的に、いやまったく好きではなくって彼、ジョニー・ウインターは極めて稀な例外にあたります。

ジョニーは弾きまくります。これでもかってくらいに息つく間もなく。トレブリーなトーンで容赦なく攻めたててきます。高校生の時初めて『CAPTURED LIVE』を聴いたときは正直呆れ返りました(すぐに大好きになりましたが!)。
ジョニー・ウィンターは確かに弾きまくります。「こんなに隙間なく音を繰り出さなくてもいいじゃないか」というくらいに。でもそれは俺たちやリスナー、そして他のギタリストにとっての話。ジョニーにとっては弾かなくてはならないのです!彼の「弾かないと死んでしまう」というくらいの切迫感による「音数の多いギター」と「怒鳴るような歌声」「突き刺さるブルース衝動」は何物にも代え難いオリジナリティとリアリティがあると感じるのです。

例えばスティーヴィ・レイ・ヴォーン、素晴らしいギタリストだとは思いますが…彼のプレイをしばらく聴いていると「弾き過ぎやなぁ」とついつい思ってしまいます。
ステーヴィはただ垂れ流すようなギタリストではなくテキサススタイルのギタープレイには素晴らしいリズムもあり切れ味も抜群。テクニックも表現力もケチをつけるような類いのモノではありません。…でも弾き過ぎ、とは思ってしまうのです。
音楽って難しいなぁ。胸に突き刺さるかどうかは別モノだ。それはもちろん個人の感覚や好みの違いによるのだろうけど、ジョニーのギターは音の洪水と感情のほとばしりに飲み込まれているうちにグイっと来るのです。

僕は彼の音楽が大好きだったけど特別マニアックに接していたわけではない。なのにとても寂しく思うのはやっぱりあの2011年4月の初来日公演を体験したからだと思う。訃報がもしそれ以前だったら「体調不良」とは聞いていたし「ああ、残念だなぁ。大好きだったのに、早すぎるよ」くらいだったかもしれません。
でもあの異様に長く感じた震災直後の日々に日本にやってきたジョニー・ウィンター。「目も見えてないらしい」「指がもつれる」「自分で歩けないのでは?」との悲観的な声が多く、期待せずに待っていた僕らの前で驚異的に素晴らしいLIVEを見せてくれました。感動的ですらありました。しかも翌年の野音を経て、最近では体調回復も伝えられ安堵していたので悲しさもひとしおなのだと思います。

Photo晩年のマディを支え“義理の息子”とまで言わしめた。真っ白なジョニー。
昨夜はレコード盤に加え、お客様が届けて下さった84年の強烈なジョニートリオのLIVEを観ました。時はギタースリンガー期…とにかくむせかえるような凄まじいプレイの連続。ヘヴィな音で弾きまくるスタイルからブルースロックやハードロック的に聴く人さえいるジョニー・ウィンター。でも彼は紛れも無くブルースプレイヤーなのです。
ゲイトマウス・ブラウンが、アルバート・キングがジミー・リードがロバート・ロックウッドがギター・スリムがハウンドドッグ・テイラーがそれぞれブルースギターといっても、まったく違うスタイルであるように…。見た目的には真っ白で黒人とは違いすぎるジョニー・ウィンターが実は~ひたすら感情を振り絞り「弾かんと死ぬ!」というような切迫感で弾きまくるという個性~を持った真性ブルースマンだということが強力に伝わってくるのです。そう、時にロックンロールやハードロック的に聴こえるブルースを弾き歌う人なのです。
84年のジョニー兄貴、「饒舌なのに言いたいことを伝えきれない!」狂おしい感情が爆裂するかのようなスローブルースに打ちのめされました。ギターってあんなに弾きまくってもいいんだ!(…これは間違ってますね)

前述の感動的だった2011年の初来日公演。当ブログでのレヴューを読み返してみると…。もちろん拙文ではあるのですが、お時間のある方には改めて読んで頂きたいなと思いました。こちらJohnny Winterのブルースが東京に響いた夜を小声でリンクしておきます。
2番目の写真は人形師みねちゃん作の逸品、長らく飾られています。

Photo_2

…最後は僕の古くからの友人、高知在住のMエダくんが
うえーん。俺のジョニーウインター愛を見よ!安らかに。」と見せてくれた愛の結晶です。


イグアナス『Sin to Sin』

2014-07-17 | 音楽

僕のこよなく愛するルイジアナのルーツロックバンド、イグアナス。彼らの2012年発売のアルバムを少し前に入手しております。それがコレ!

Iguanas_sintosin

『Sin to Sin / THE IGUANAS』
彼らについてはこちら当ブログでの拙文をご参照下さい。

そんなに大好きなバンドの2012年のアルバムを最近入手?それには訳があります。
極めてマイナーでローカルな存在の彼らの情報というのは実はボーッとしていると気付かずに時が過ぎてしまったりするのですが…一応リリース後少しして気付いては、いました。
ただ!今回はいざネットで購入しようとすると配信オンリーだったのです。モノフェチ的な傾向もある自分としてはちょっとどうかなという感じだし…。バイユーで「新譜、ダウンロードしました!」っていうのも相当間抜けです。なにより配信って怖い!!(笑)
~最近は海外、特にアメリカのサイトではアナログLPもしくは配信というのが多くなってきて、CDが買えない場合も出てきました。携帯端末でソフトとして音楽を楽しむか、モノとして入手するならジャケが大きくて音も良いLPか、という2極化が進みCDは急速に中途半端な存在になりつつあるようです。近年新譜をアナログLPで購入すると、中からLPと一緒にコロリという感じでジャケットのないCDが出て来ることがあります。もちろん大袈裟に「LP&CD2枚組」なんて明記されていません。「CDはあくまで携帯端末に音源を取り込むためのもの」という考えに軽いショックを覚えます。
オマケCDが入っていない場合は、ダウンロードのパスワードが書かれた紙が封入されていたりします。凄い時代です。(日本ではまだそこまでいっていないようです)~

ところがCDがまったく作られていないかというとそうではありません。どうやらCDはLIVE会場での手売り用、として?作られているようです。まぁ物販スペースでパスワード書いた紙を売るわけにはいけませんしね。
そんなブツ、は本人たちのサイトで売っている場合も多いのですが…イグアナスのサイトからはニューオーリンズの素晴らしい!レコードショップ『ルイジアナミュージックファクトリー』のサイトへ誘導されてしまいます。
…送料高いなぁ。回避して、考えつく限りのネット上のショップを探しました。
しばらくしてUSアマゾンでブツを発見!送料もバッチリ。よし!いざ購入、となった時に最後のエンターキーを押すといきなり送料表示が6倍くらいに変換されて表示されました。このパターンは国外に出荷しませんと同義語です。流石に断念。
アメリカ国内のCDショップが並ぶ、日本アマゾンのマーケットプレイスへの出品もなし。もう配信で買うか…。と思いつつも放置してしまっていました。
そんなある日「そういえば時間が経って「手売り」も一段落したらネット上にブツが出ることあるよなぁ」と久しぶりに検索すると…なんと日本アマゾンにCD在庫有り!!即購入したというわけです。
…長文失礼しました。

そんな彼らの4年振りの新作。冒頭からビート感と音色に少し驚きます。この感じは少しジャムバンド的(あまりいい名称だとは思いませんね)??そんなマイナーチェインジ感といつもの色が混ざりあってとても良いです。3曲目には早くもガレージ的なクンビアナンバーが登場。スペイン語の曲の音作りも意欲的で、バーで演ってるサウンドというよりはスタジオで煮詰めたゴッタ煮感も強く。本来の軽さはそのままにロスロボス的?なミクスチャーボーダーミュージックの匂いを振りまいています。ラスト2曲のダークな音作りには(店で聴くには微妙でしたが)ラテンプレイボーイズを思い出したりしました。
あ!決してロスロボスフォロワー度か高い、と強調しているわけではありません。イグアナスはイグアナス。ニューオーリンズのクラブの香り漂う本作、少し地味目で沈んだムードが魅力的だった前作よりも好き、ですね。
意欲作です。