バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

絵金縦遊伝高知公演を見届けて参りました。

2017-11-29 | イベント報告
バイユーに日々集う方々はご存知であろう
神山てんがい、渦ヨーコを中心とする
『絵金縦遊伝』高知/赤岡公演が日曜日、盛況のうちに無事終了しました。

構想10年。7年?8年?かけて準備して2度の大掛かりな東京公演、数度の小規模公演を経て、いよいよ彼らがゴールと定めていた約束の地、絵金のふるさと高知/赤岡での公演が実現。
そして多くの方がご存知のようにその規模が凄かった(笑)
先月は海老蔵がやった(彼の希望!)芝居小屋『弁天座』で3公演。東京から4トントラックで大道具運んで。総勢10名で乗り込む無謀極まりない大勝負。

心配された方も多いかと思います。無理無理!の声も多数!!

しかし、蓋をあければ
毎回100名を越えるお客様(大きく越えた回もありました)、そして熱気。
素晴らしい出来でした。正直、感動しました。そりゃするわやー!

周到な準備と並はずれた情熱があったうえでの奇跡的な成功でした。高知の方々の応援協力も大きかった!

どうやら夜逃げはせずに済んだようです。

つきましては
公演を終えて帰国した2人をバイユーゲイトでお馴染みの面々で囲んで高知公演の報告をしてもらい、労える人は労ってあげようという集いを計画いたしました。

題して『絵金縦遊伝赤岡公演報告会』

やっぱり報告は必要でしょう!
これだけ大騒ぎしたんだから笑

またこれを機に初めて高知を訪れた方々の打ち上げも兼ねようと思います。

開催は、公演を終え赤岡での挨拶回りを終え、神山てんがいが帰国した直後の
12月4日 月曜日。時間は8時半から。
参加費等はありません。

お忙しい時期かと思いますが
ぜひふたりに色々突っ込みにお集まりいただければ幸いです。

『絵金縦遊伝』本体のイベントではなくバイユー向け企画なので他の出演者、スタッフ方々の来場は未定です。

W.C.カラスの素晴らしさを堪能。マーヴェラス!

2017-11-29 | ライヴ報告
すっかり旧聞となってしまたけれど。11月17日は富山からW.C.カラス清さんがやってきました。
関東では意外に少ないというワンマンLIVE。たっぷりと聴かせていただきました。

この夜のカラスさんは。誤解を恐れずに綴るとまさに「横綱相撲」。
特に1部の後半の店内の空気に火をつけるが如き演奏歌唱にそれを感じました。

そんなことを言うと、やれ安定感が出てきたとか破綻がなくなったというように捉える向きがあるやもしれませんが
そういうのと違うんだなー。

ミュージシャンとしての格というかそういうのを感じたのですよ。

それはバイユー10周年フェスの時にキャリアや演奏編成、演奏形態を考慮しての出順を超えて終盤のメインステージをお願いした時。
ストラト1本で広いステージと客席に相応しいパフォーマンスを繰り広げるのを目の当たりにした時にも思ったけれど
この夜はもっと強く感じました。

この数年間のたくさんの場所、人の前での演奏が培った凄み。

これほど短期間で格(あんまり好きな言葉じゃないけれど)が変わった人もいないだろうと思う。
と同時にこれほど短期間で変わるものじゃない。
本来持っていたものが表層に現れるきっかけがあっただけなのだろうと思う。

13年目を迎える直前のバイユーで聴けて、これまでのあれやこれやを思い出すような体験ができてとても嬉しい夜でした。
お客さん、ファンの方々も満足気だったなぁ。

清さん、これからもよろしくお願いいたします。

こんな感じで火曜日。

2017-11-28 | ある日の出来事

火曜日のバイユー。いろいろ思い出しつつこのレコードを聴いてます。
最初の2曲は今もキラキラしてますね。グレイト。
休日に窓開け放して…のイメージかな。
濃いみどりいろと青。そして太陽。
素晴らしい音楽にはかなわないな。

とかなんとか
物思いにふけってる場合じゃないのです。
皆様お待ちしております!

今夜は金曜日ですが W.C.カラスLIVEを開催します!たっぷり聴いてただきます。

2017-11-17 | イヴェント案内
今夜11月17日は金曜日ですがライブ営業。
富山からW.C.カラスがやってきます!!!
11月17日(金)
W.C.カラス

開場19:00 開演20:00 料金2500円(+1drinkオーダー)
★バイユーゲイトを東京のホームとHPに表記してくださっているご存知富山在住で木こりでありつつも全国各地で活躍中のブルース、ロックシンガー
大屋 W.C.カラス 清さん。
関東近辺では久々のソロワンマンLIVE!たっぷりやっていただきます。
これまでバイユーで色々な形態でのライブを開催してきたカラスさん。バイユーはいつでも待ってるし、毎回とても楽しみにしているのです。ソロでたっぷり!存分に味わえそうで楽しみです。

もし、まだ未体験の方がいたら勿体無いですよ〜
バイユーの看板スターの一人です!

三浦雅也を祝福!の夜

2017-11-17 | ライヴ報告
少し日が経ってしまったけど日曜日は夜のストレンジャーズ三浦雅也ソロアルバム『冒険王』発売記念LIVEでした。

堪能しました。皆満足気でした。良いライブでした。
と同時に、いやぁライブってやっぱり生き物だ。面白いもんだなぁとつくづく思いました。

ギターインストゥルメンタルで穏やかに始まったこの日のライブ。
その空気感からはそこからの展開が読めなく僕は「ん?」と思いました。
というのもここ最近の三浦くんのバイユーでのライブの感じと新作CDの内容から漠然と、
固唾を飲んで見守るような緊張感ビンビンのレコ発ライブになるのでは?と思っていたからです。

でもこの1曲目からはその感じも、かといって親しみやすい感じもどちらも読み取れず、
なんだか自らに言い聞かせるというか慈しむような響き具合で「これはどういう展開になるのかな?」と興味深く聴いていました。

その後はいつも通り、緊張感とやりたいことを存分にやっている凄みの感じられる歌声。
そしてロックを愛するものに親近感を持たせる彼のカッコつけない大らかさとが音楽に説得力を加味する、そんなTHE三浦雅也といった演奏が続きました。

それが少しずつ、いつの間にか。いつもより柔らかな、というか親しみやすい「楽しい手触り」に変わってきたのには、最初少し戸惑いました。

そうなってきた理由は彼の音楽を笑顔で迎えるこの夜のお客さんの雰囲気もあったと思うし、そしてそれを受けて三浦くんが感じたところもあったのだと思う。
自然な感じで、良い意味の緩さも出てきて店内にリラックスした雰囲気が広がってきたのでした。

そんな状況をしっかりと掴んで時に朗らかに、時に厳しく激しく歌う三浦雅也は素晴らしかった。
勝手な予想とは違って、少し戸惑って観ていた僕もいつしか幸せな気分で聴いていました。

※盟友、夜のストレンジャーズ宮坂哲生も参加!ボーケンオー!(ロッケンロー!にも聞こえてくる)

終演後話すと本人からも「楽しいライブになってしまった」というような感想が聞かれました。
そう、最初から「今日はこうしようと」と考えたのではなく、時と場所が作ったこの夜の幸せな空気でした。
誰もが彼が作り上げた素晴らしいソロアルバムの完成を祝福していました。

『三浦雅也/冒険王』傑作です。
是非多くの方の耳に届くよう願ってやみません。

おめでとう!これからもよろしくお願いします。

俺と仲間たち!楽しかった!!

2017-11-13 | ライヴ報告
土曜日はバイユーゲイト界隈のオープンマイクや弾き語りイベントではずっと以前からお馴染みのシンガー河原敬介の企画による『俺と仲間たち』というアコースティックLIVEでした。
三鷹に縁の深い人々3組を集めたこの夜は三者三様、存分に楽しませてくれました。

まずは主催の河原敬介くんとこちらもバイユー界隈ではお馴染みなとちん(かつては古道具のライブでの「みたかのうた」での振り先導でも印象深い)によるデュオ『WOOD NOTES』。

ポップロックテイストのハーモニーを聴かせてくれました。二人の歌声に爽やかさがあるのでメジャー感があるけれど、実は2本のギターの響かせ方からしてなかなかに渋い内容で、最後はクールにヘヴィにキメてくれました。

2番手がこの日の目玉として敬介くんが呼んだ『TONIGHT NUMBERS』。元ファントムギフト、ランブリンローズという80年代のロックシーンを体験している人にとってはおお!という方々のアコースティックユニット。

アコースティックと行っても弾き方、聴かせ方共にロック。ロックンロール。イベントタイトル『俺と仲間』に連動した1曲目からして何がやりたいのか明確。

先日世を去った伊藤耕さんとの思い出が語られた後演奏されたのは『空を見上げて』。終始変わらぬロックスピリットに溢れたライブでした。
やっぱりやりたいことをやりたいようにやる姿こそが僕には重要ですね。

最後はバイユー界隈、三鷹(南口商店街)での著名度では右に出る者がいないであろう高山JACK健二郎率いる『リヒトとジャック』。ブルース臭満点の男女デュオ『ちくわぶ』のギタリスト理人はとても久しぶり。
なんとこの日の二人は真ん中にコンデンサマイク1本を立てての演奏でした。バイユーオープンマイクでコンデンサマイクライブの楽しさを探ってきた僕とジャックですが全編これでやるのには驚きました。
そして、素晴らしかった!

マンドリンとギターによる生音デュオ。繊細で美しい部分がたくさんあるのに、アコースティックスウィングな感じというよりももっと泥臭い手触りを感じました。こういう音楽をマニア向けじゃないカタチで表現させるのがジャックの真骨頂ですね。

3組、皆が濃かった。濃厚でした。これがすべて三鷹繋がり。

そうそう『TONIGHT NUMBERS』の元ラブリンローズ・シュウジさんは20年前、僕と同じ飲み屋に通っていて何度か深夜に一緒に飲んだことのある間柄でした。
20年!流石に「懐かしいねー」と昔話に花が咲いたのでした。こうしてまた繋がるとは…
河原敬介、ヤルナ!ってかことで。感謝します。

『俺と仲間』次はどうくるのか、楽しみです。

今夜は三鷹組の夜!

2017-11-11 | イヴェント案内
今夜はこんなLIVEが!
11月11日(土)
『俺と仲間たち:三鷹アコースティック編』
出演:WOOD NOTES(河原敬介&なとちん)/ TONIGHIT NUMBERS(チャーリー森田 exザ ファントムギフト、
剣堂シュウジ exランブリンローズ、ムシュ増田)/ リヒトとジャック(野崎理人 高山 Jack 健二郎)

開場19:00 開演19:30 料金1500円(+1drinkオーダー)

★三鷹をホームグラウンドに活動するミュージシャンを中心としたアコースティックな夕べ。
「アコースティックと一口に括れども三組三様(ハーモニー、R&R、スウィング)の世界を展開致します。今回ネオGSの雄、元ザ ファントムギフトのチャーリー森田が元ランブリンローズの剣堂シュウジ、Perのムッシュ増田と共にレアなアコースティックセットで登場。楽しい一夜になる予感です。是非ご覧下さい。」主催の河原敬介より。

三鷹組としては興味津々なのです!

Shyさんを堪能!

2017-11-11 | ライヴ報告


昨夜はShyさんライブ!
バイユーでは久しぶりのワンマン、たっぷり楽しみました。
実は若干お客様の入りが振るわなかったのですが…
勿体無い〜!!と思いつつも
残念ですが、こんなこともあります。
店としては次回頑張るのみです。

そのかわり、比較的手がすく時間があったのでいつもよりゆったりシャイさんを満喫できたのでした。
ほんとはライブをじっくり聴けないくらいがいいのですが痛し痒しですねー。
でも昨日は昨日で、楽しみました。
次回22回目は更に気合い入れて迎えます!

オープンマイクショウ!今年もありがとうございました。

2017-11-11 | ライヴ報告
木曜日は月イチ企画『チャリティオープンマイクショウ!』でした。
この日はチャリティ企画としては通算55回目、東北震災遺児の方々への奨学金基金への募金LIVEの34回目でした。
今年は今回が最終回の予定です。
来年もよろしくお願いいたします。

写真はクロちゃん、二胡・澤渡さんとのインスト。
大マジ、ガン見。

無敵の二人

2017-11-08 | 本と雑誌


このノンフィクション作品を読んだのは、題材となった人物に興味があったから。

北海道のボクシングジムから初めて日本チャンピオンが誕生!
長く「チャンピオンベルトは津軽海峡を越えられない」と言われたジンクスを破った快挙。
そして、その選手を一から育てたのがボクシング未経験、それまでOLをやっていた女性だった。

当時実際に「二人」の活躍を目にした自分は本当に驚いたものでした。
そのジムには当時他にトレーナーなどのコーチ陣はなく、金髪の少しムスッとした女性がセコンドに立つ姿はインパクト十分。
未経験から育てられたというボクサーも社交的な雰囲気のない少し暗くてクールな風貌。
大きなハンデがあると言われた地方ジム所属の彼がやがて「世界」の声がかかるような存在になると尚更育てた女性トレーナーに目がいく。
彼女はまだ若いのに爽やかでもにこやかでもなく、貫禄があるように見えた。

そんな、当時気になっていた女性トレーナーが沸騰するような信念と情熱で一人の選手と向き合い闘っていた様が、本人目線を中心に描かれている。
遠くから見ていた自分にはタネ明かしをされるような興味深い1冊だ。

だけど読み終えて作者への興味も湧いたのでした。
自分の思う「書くべきこと」に絞った筆致は娯楽的な親切さには欠けるかもしれないけれど、その分書き手の熱量の高さが伝わってくる。

「実話をベースに取材を重ねて書いた小説」(登場人物の名前が若干の仮名になっているのはその為?)。

事実を曲げた部分はないようだけれど、作者の力でページをめくらせる部分が強く印象に残る。

序盤、主役である赤坂トレーナーの少女時代の描写が魅力たっぷりだ。特に濃い内容ではないのに引き込まれる。
なんだかわからないけど面白そうだと思わせるところは子供の頃読んだマンガたちのようだ。
相撲部屋入門前の『のたり松太郎』や柔道部時代の『ドカベン』、ボクシングを始める前の『あしたのジョー』と言ったら言い過ぎだろうか?

そして素晴らしいことにこの本は描かれたた二人への更なる興味を呼び起こさせる。

彼ら二人の現在を知りたくなったし、
久しぶりに彼の試合の映像を観たくなったのでした。

古田&ヤス!素晴らしい!!

2017-11-06 | ライヴ報告

文化の日金曜日は楽しみにしていた『古田&ヤス』のライブでした。
パーカッションでゲスト参加の予定だった吉岡優三くんが急遽ドラムに変更。トリオのロックなスタイルでの演奏となりました。
いやー素晴らしかった。
とにかくビートが気持ち良く、それをガッシリと掴んで古田さんの甘く激しいハスキーボイスがドライブする。ソウルミュージック好きにな堪らん演奏でした。
古田さんの歌声、ヤスくんのブルージィでファンキーなギター、優三君のドラムプレイはもちろん最高なのですが
この日一番の僕に強い印象を残したのは古田さんの弾くリズムギター。
力任せにカッティングするのでもなく
と言って控えめなタッチでもなく
絶妙の音の太さ、強さ、柔らかさ。そして切れで迫ってくるギタープレイ。
なかなかああはいきません。
強靭なビートを柔らかく繰り出すのって相当な難易度なのです。
色気も凄みもあってもう最高。
ああ、あんな風にコードを弾けたらなぁ(簡単にできるわけないけど!)
そう思って見てました。

熱くなりますね。
MCで何度かBerryをイジられたのには…
こんな凄いプレイをしている人にイジられてかなり光栄でした(笑)

そんな『古田&ヤス+優三』なんと次回が決まっています。2月3日(土)。お楽しみに!


BOUNDの復活CDを宣伝にやってきたグレイトドラマー「ネッシー木村」さん

Boundの古田さんのLIVE!明日です。

2017-11-02 | イヴェント案内
先日少し嬉しかったこと。
イベント終了後、終演BGMに大きな音で先日ここでも紹介した京都の『バウンド』の復活作を流していました。終演後に言葉のハッキリとわかる日本語の曲を流すことはほとんどないのですが(終演したばかりのLIVEに色をつけてしまうから)この日はお客様参加型イベントだったので思い切ってかけてみました。
ブログで紹介して以来、聴くたびにこの盤の持つ気持ち良さにどんどんハマっていた僕は皆と大きな音で聴きたいと思ったのでした。

しばらく流していると、信頼するご近所在住ミュージシャンのTくんが「これは??」「凄くいいバンドサウンドだ。」と声をかけて来て、このアルバムについてひとしきり話したのですが、感想や感激が自分の反応と近くてなんだか嬉しかったです。そうなんだよーって感じ。
BOUNDで来るわけではないですが11月3日(金&祝)古田光郷さんが京都からやって来ます。今回も気合の入ったロックンソウルミュージックでバイユーを揺らしてくれることでしょう!
楽しみです!!


11月3日(金&祝)
古田&ヤス

出演 古田光郷(BOUND from京都 exなまず兄弟)中野靖之(exなまず兄弟)< ゲスト >吉岡優三(per)

開場19:00 開演19:30 料金2000円(+要1drinkオーダー)
★京都から古田光郷さんが再びやってきます!
現在京都にて30年の時を経て復活した『BOUND』を率いて活躍中、ついに新生バウンドのニューアルバムも発表した!!古田さん。かつてはバイユーからスタートした『なまず兄弟』を率い、東京で熱く活動していました。バイユーには何度も出演し、開店して日の浅い店をガンガン揺らしてくれたものです。
俺の大好きなギタリストヤスくんとのデュオはソウルフルな歌と、ファンキーでブルージィなサウンドで最高です。是非に!
また今回は、弟分?吉岡優三(exMONSTER大陸 他)がゲスト参加。