バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

暖かい…

2007-01-30 | 日記・エッセイ・コラム
今日は用事があったので9時前に起きて午前中の井の頭線に乗った。やっぱり井の頭線は良い。 いい天気だ。暖かい。ヌクイという感じ。 そういえば昨日というか今朝方、自転車で帰宅する時もあまり寒さは感じなかった(寒かった方には失礼)。 その後、昼食を食べた店で食後のコーヒーを飲んでいて、ふと周りを見わたせば自分以外はみんなアイスコーヒーやアイスティーを飲んでいる(お、遠くにひとりホット発見!)。暖冬か地球温暖化なのかは知らないが、確かに東京西部は温暖化している! 今日の日中はいったい気温は何度なんだろう?暖かくて、辛くなくっていいのだけど、やっぱりちょっと気持ち悪いなぁ…。


愛染なまずショー

2007-01-29 | ライヴ報告
先週末土曜日のバイユーライヴはなかなかに楽しめました。そりゃそうだ『愛染なまずショー』でしたからね♪

先攻はバイユー待望の初登場となる愛染恭介。「僕もファンである…」と言いながら実は忙しさを言い訳にとっても久しぶりに観たのでした。今回はソロでの演奏のためかアコースティック・ギターを抱えて現れた恭介氏。いつものシャープな佇まいの演奏ながらいい意味での大らかさも兼ね備え、懐の深さを感じさせてくれるバイユー初ライヴでした。久しぶりに聴いたため初めて聴く曲も多く個人的満足度も高かったです。特に最後に演奏された『ある街のレクイエム』はいつ聴いても本当に名曲だなぁと改めて思いました。久しぶりに聴いたからか…沁みました。多くの方に聴いていただきたいものだと思います。
「今年はニューアルバムを作る」と話しているのをシッカリと聞きました。そしてここにも書きました。もうやるしかないぞ~。

そして後攻はなまず兄弟。この日は元トラベリンバンド~アプサラスetc、なんとモントルーでマイルスのオープニングアクトを務めたこともあるという高知の大先輩ドラマー・小野秀夫さんを加えた3兄弟ヴァージョンでのライヴ。回を重ねるごとに研ぎすまされてきているなまず。今回のライヴを観ていると今後更なる発展、展開が予想されその誕生に少しでも関われたことを光栄に思いながら熱いロックン・ソウルショーを眺めていました。
中野・末っ子なまずのギターと古田兄のギターが時にはぐらかしたり、煽ったりの会話を交わし楽曲に表情をつけていく。秀夫大兄なまずのスネア&ハイハットワークと古田兄なまずの時には柔らかくそして時には鋭利でもある絶妙のギターカッティングによって切り開かれる、わくわくするような音空間。その隙間を自在にあやつりながら古田兄なまずは熱く歌い、音量的にも広さ的にも小作りなバイユーでワイルドなロックンロールショウをみせてくれました。これぞプロフェッショナル!というライヴでした。あの音量でドラムセットをあやつり絶妙のビートをたたき出す秀夫大兄には本当に驚いたし、寄り添いビートを生み出す末っ子なまずにも感心しきりでした。しかしイチオシは、ファンキーで柔軟なビートに「自由に」乗ることを許されたこの夜の古田光郷兄なまずの右手。まさに「一見の価値あり」でした。
お客さんも 盛り上がってとても楽しいライヴでした。既に5月か6月に愛染なまずで再演を!という話が出ております。この駄文を読んで興味を持った方がいらっしゃれば次回は是非足をお運びください。070127
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今日は『なまず兄弟』&『愛染恭介』LIVE

2007-01-27 | イヴェント案内
本日土曜日はライヴ営業です。
出演は『なまず兄弟』と『愛染恭介』。

もうすっかりおなじみの古田光郷(元バウンド~ボイラーズ~FULUTABAND~ふるたら等)&中野靖之(仏壇返しや永井ホトケ隆バンドで活躍中!)のロックンソウルDUO『なまず』。とにかく熱いライヴには定評がある古田氏、未体験の方は是非!!今回は伝説の名ドラマー小野秀夫氏(トラベリンバンド!~アプサラス)が参加という豪華版であります。
そして、共演はバイユー初登場!僕自身が以前からファンである『愛染恭介』。SoSoのギタリストとして知られている彼ですが、個人的にはソロ活動での(パーカッションとの2人組でのライヴが基本なのですが今回はソロスタイルです)一聴するとクールで難解な手触りの歌たちの根幹に流れる、血の熱さや暖かさとのブレンド具合にこそヤラれています。アングラフォークロックの様な佇まいでもありますが間口は広いし、なにより「ウタゴコロ」が有ります。シャープで不可思議な叙情性や、聴く者の想像力を退化させることのない曲の数々は是非多くの方に聴いて欲しいと思います。

もちろん両者初共演。お時間ある方は是非、足をお運び下さい。
19:30開店20:00開演で料金は1,500円となっております。


自転車をこいで

2007-01-26 | 日記・エッセイ・コラム
一昨日自転車を購入しました。ずっと欲しかったのだ。
10年以上乗っている自転車くんはチェーンがイカレかけているため、ペダルは重くて車体には歪み有り(修理はかなり大変と言われた)。そのうえライトの接触は悪いし、更には数ヶ月前に左のブレーキが切れているという悲惨な有り様。このような盗難車仕様なだけあって、深夜のみならず昼間でさえパトロール警察官様に頻繁に停められるという始末。しかも古すぎて防犯登録ナンバーの照会もできないとのこと…。さすがに買わなくてはと思っていた。

武蔵小金井の『カレーのプーさん』が営業を再開しているようだったので野菜チキンカレーを食べに出かけ
(いつもながらウマイ!その昔初めて食べた時はかなり重い感じがしたのにすっかり慣れてしまった)
その帰り道に小金井市シルバー人材センターのリサイクル品売場で望みの品!を発見して即決となった。
暗くなると自動的に点灯するオートライトと3段変速付きの27型。防犯登録料込みで¥8500。もちろんピッカピカというわけではないけれど乗り心地は素晴らしい!バイユーへの通勤が楽しくなりました。
自~転車をこいでぇー♪空の道ィの果てまでぇ~♪
てな気分です。




暖冬

2007-01-23 | 日記・エッセイ・コラム
暖冬であるらしい。昨夜もバイユーのお客樣方がそう話していた。確かに1月後半にしては気温が高い、とは思う。テレビニュースで観たニューヨークの映像には半袖姿の人が映し出されていた。そういえば去年冬のバイユーでは「寒い寒い!」と何度も言われたけど今年は記憶にないなぁ。あ、約一名エアコンでも足らず電気ストーブの前にへばりついていた人がいらっしゃったか。。。それ以外はあったかいねーばかり言われている今年の冬だ。うーん、こんなことでいいのか?
と言いながら…暖冬であることは認めるけれど温度差も有りそれなりに寒さは感じるし、早く暖かくならんかなぁと日々思っている私なのでありました。
以前ここにも書いたのだけれど、近年温暖嗜好の傾向がますます強まっているように思います。精神と肉体の軟弱化といいますか…。
カリプソでも聴きますかね。


歌舞伎とブルーズ

2007-01-22 | ライヴ報告
昨日は早起きに挑戦。11時過ぎには国立劇場に着いて歌舞伎を観た。新春興行中でしかも国立劇場会場40周年記念とのことで豪華な顔ぶれ。尾上菊五郎が4役、全編に渡って活躍する「通し狂言 梅初春五十三驛~うめのはるごじゅうさんつぎ~」(鼠小僧次郎吉が出てきます)。その他出演は、中村時蔵、尾上松緑、尾上菊之助、坂東三津五郎、等々。イヤホンガイドをつけずに観劇したので、展開についていけるかなぁ?と思っていたけど特に問題は無く十分に楽しめました。
舞台装置などの荒唐無稽な演出にあきれて、手元の資料を読むと江戸時代の舞台絵にそっくり同じものが載っていて、当時からこうだったのだと改めて驚く。「歌舞伎者」なんて言い方があったわけだ!
幕間にはゆったりと弁当を食べ、客席に投げ込まれた手ぬぐいはしっかりキャッチするなど~歌舞伎を味わい尽くし?ました。しかし、豪華なのはいいのだけれど5幕13場はやはり長かった。面白かったけど、疲れたというのも事実。かなり疲れてそのままバイユーへ。昨日は休日ではなくライヴ営業だったのでありました。
夜は歌舞伎から一転してブルーズ。デルタブルースの金田DELTA正人、とブルース&タップダンスのローンウルフ造田、両氏よるバイユーでは意外に珍しいブルース一色のライヴでした。インターネットでバイユーを知ったというお客様方に来店していただくなど狭い店内ゆえそれなりに盛況。じっくり、ゆったりと盛り上がった夜でした。御来店いただいたお客様、ありがとうございました。
しかし盛りだくさんで長い一日でした~。楽しゅうございました。本日月曜日も元気に、営業しております。
写真は熱演する金田正人&タップ中のローンウルフ造田、両名のライブ風景です。

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2006年ベストアルバム

2007-01-17 | 音楽
私事の小さなお知らせ。
日本最古のブルースサイト(笑)『ブルース銀座』の
(トップページより、バイユーリンクを御参照下さい)
年頭恒例企画『年間ベストアルバム10選』に今年も寄稿しております。楽しく2006年の新譜10枚を選びました。
いつもながら、まぁなぐり書きでクダをまいているようなもんでありますが、お時間のある方は覗いてやって下さい。
あ、ほかの選者さんたちはなかなかの識者揃いで、僕は毎年大いに参考にさせていただいている充実の企画です。
http://members.jcom.home.ne.jp/bluesy/best10/2006/


下北沢ウーララ

2007-01-16 | 酒と食事
日曜日、休日を利用して下北沢の『ウーララ/ooh La La』に行ってきました。ウーララは20年以上の付き合いの友人が昨年下北沢にオープンした居酒屋もしくはバーとしても使える、まぁ食って飲める店だ。
オーナー店長の杉本は昨年まで名古屋で、東海地区にその名を轟かした(笑)超有名サルサクラブ『エル・ココ』を経営しており(私も住み込みで働いた、というか遊ばせてもらったこと有り)久しぶりの東京復帰なのであります。
お店の肩書きは「名古屋めし酒場」となっており、名古屋の食い物で飲む店だ。もちろん音楽も良い。杉本は一昨年のバイユー開店パーティの時にはカウンターの中に入って一緒に第一歩を踏み出してくれた恩人でもあり、ウーララはいわば兄弟店?なのである。なのであるがこちらも日々の仕事に追われ、これまで深夜や開店前の訪問が多く、いわゆる正しきお客様時間に行ってゆっくり飲み食いしたことがほとんどなかった。近々誰か誘ってゆっくり行きたいなと思っていたのものでした。それがようやく実現した日曜日、以前からウーララに興味を持っていたバイユーのお客様方も一緒に下北遠征とあいなったのでありました。定番の手羽先、味噌カツ、どて等々美味しくいただきました。短い期間ながら名古屋暮らし経験のある身として…(小声で)なかなかのものだと思います。名古屋モノのみならず個性的で旨い肴が揃っていて、そのうえ焼酎の種類が豊富で深夜に訪れた時に銘柄を眺めて「むむむ…」と思わされたものでした。この日はボトルを入れて飲んだけどいろいろな種類を味わってみるのもお薦めです。写真でおわかりのように…オシャレさでバイユーは少し負けてるかなぁ~。。。廊下があるという点では勝ってるな(笑)。
下北沢南口から3分(三鷹北口1分のバイユー大勝利!!ん?三鷹って下北に勝ってるのか??)。南口の階段をおりてそのまま真っ直ぐ(大きめの通りが3つあるうちの一番右)直進。左にマクドナルドを見ながら坂をゆるゆると下っていきます。人通りの多い道をぬけると右前方に『餃子の王将』があります。その道を隔てた向かいに小さい『ガスト』があるのでその2階が『ウーララ』です。火曜定休03-3487-5616。下北辺りにお出かけの際は是非!
久しぶりに武蔵野市を脱出、楽しい夜でした。おつきあいいただいた方々ありがとう。感謝♪Photo_25
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井の頭線

2007-01-14 | まち歩き
井の頭線に乗っている。 東京で何年暮らしていてもなかなか電車嫌いが治らないのだけれど、井の頭線だけは例外的に許すことができる。天気の良い午後の渋谷行きなんて、好きな部類に入るかもしれないくらいだ。深夜の吉祥寺行きの満員状態でさえもそれなりに我慢できる。昔は沿線に住んでた。羽根木公園は憩いの場所だったなあ。 路線の短さもあるし、そしてやっぱり車窓か眺める風景ののどかさが大きいのだと思う。駅間も短くって良い。井の頭線、この風情を保ってほしいものです。
だけど渋谷にはあんまり行かないんだな。これが。


梁石日

2007-01-13 | 本と雑誌
久しぶりに梁石日を読んだ。知ってる人は知っている、僕はヤン・ソギルさんのファンなのだ。まだ読んでなかった『異邦人の夜』が文庫化されていたので上下巻まとめて購入。いつものことながら読み始めるとあっという間に引き込まれ一気に読んでしまった。やっぱり梁石日は凄い。力強さにクラクラする。ワカゾウの頃から最も敬愛し今も愛読している色川武大さんとは文学的にも視線や手触りも大分違うようにみえるけれど、ぼくには同じ種類の逞しさや誠実さが感じられる。なにより梁石日さんは新刊に出会うことができるのだ!その強みは大きい。 本書は『断層海流』の続編という位置づけ。舞台はバブル期の東京。不法滞在となってしまったフィリピン人女性、自らの出自を隠し日本人として生き、政治や裏社会ともつれあいながら不動産の世界で成功した在日朝鮮人の男の異邦人として生き抜こうとする姿が描かれる。梁石日が強靭さをみせつける。 凄味のある作家さんです。数ある著作の中で個人的に一番好きなのは、ありきたりかもしれませんが『夜を賭けて』かな。一級品のエンタテインメントでもある。むせかえるようなニオイを書ける作家さんだ。偉大であります。


オン・ボクシング

2007-01-12 | ボクシング
『オン・ボクシング』。ジョイス・キャロル・オーツの著作のタイトルだが~久しぶりの更新はこんな感じで。

先日、元・日本ライト級&東洋太平洋ライト級チャンピオン坂本博之選手の現役ラストファイトを観戦した。最初に彼の試合をホールで観たのは確か東日本新人王決勝戦だったからもう14年以上も前のことになる。その後多くの試合を観てきた。1階級上の日本王者桑田選手とのチャンピオン同士の一戦や幾度かの防衛戦、バリバリの世界一線級の前・世界王者ファン・マルチン・コッジ戦…。そして4度に及んだ世界挑戦。なかでも1Rに2度の激しいダウンを奪い、あと1度ダウンを奪えばタイトル奪取というところまでチャンピオンを追いつめたサムエル・セラノ戦は忘れられない。あの日自分は両国国技館の2階席上段から、チャンピオンの腰が3度目となるダウンに向けてガクッと落ちたのをこの目でハッキリと見た。タラレバは禁物だけど、あそこでレフェリーストップ試合終了を宣告しても(勿論少々早めとはいえ)十分許される範囲内だったはずだ!と思う。もっととんでもないマッチメイクや、試合にかかわる茶番が横行する現在の状況からすると全てが本当にあまりに純情に過ぎなかったか?
一瞬の機会がすり抜けていった1R終了のゴング後、二度と坂本選手が世界タイトルに触れることはなかった。遂には試合を完遂することなく、打たれてカットした傷によってレフェリーストップでこの試合を落すこととなった。…今更ながら、あの日タイトルを奪っていれば、あれほどに身体を痛めつけるその後のキャリアも必要なかったはずだ。と思う。
最後の世界挑戦はファン誰もが勝利を信じた畑山戦。激戦ではあったが信じ難い完敗。手を出しながらゆっくりとリングに崩れてゆく彼の姿は今でも脳裏に焼き付いている。あの日の横浜アリーナも坂本を応援する声は圧倒的に男が多かったなぁ。。。

しかしなおもボクサー人生は続く。凄まじいカウンター一閃、最終RにKO敗を喫した佐竹戦を経て~椎間板の手術を克服し更に2年半後に再起。2連勝後の47戦目、この日のラストファイト迎えたのだった。競技としてのボクシングスタイル的には「自分にとって最も好みのボクサー」というわけではなかったけれど「熱」を感じさせる選手で、どうにも目を離すことのできない存在だった。

引退試合の後楽園ホール、これがもうどうしようもなくボクシング、だった。昨今TVで華やかなモドキとは全く違う、明らかに別のジャンル。穏やかに、しかし落ち着き無くざわつき続けるメインイヴェントまでの客席。電気が落ちいつもの入場曲が流れ大歓声の中入場する坂本選手。大歓声といっても騒ぎを求めた類いのものではなくあくまで個々人の匂いがする。みんなで無理に手拍子を合わせたりするわけでもない。近しい人間や関係者の中には大きく盛り上げようとする姿もみうけられたが、超満員のホールの観衆の多くは音頭に合わせて熱を高める様子は無い。南側の客席の暗がりからは息を詰めてリング上で挨拶するボクサーを見つめている様子がみてとれる。暗闇の上部、最上段には昼間の1時、2時から辛抱強く列を作り入場した者たちが立見自由席をビッシリと埋めているというのに。熱く求めているはずの彼らが黙している。目をこらしても特段大きく拍手している風でもない。そんな空気でありながら全ての目がリング上にキリキリと集中している。いつものように静かにリング上に立つ坂本博之。見事になんのパフォーマンスもない。
ボクシングへの熱い情熱を日々感じさせている若手リングアナウンサーが中央に歩み出て、若干…いや大いに過剰でクサイ、紹介コールにとりかかる。手短にしているのだろうが通常とくらべれば何倍あるのだろう?ボクサー坂本博之の功績を称える口上が述べられる。この日のみ許されるクサさ。爆発ではなくゆるゆると熱が上がる観客。「取材の方、メディアの方もひとときペンを置き、最大級の賛辞をおおくり下さい」に続いて坂本博之の名前がコールされた。ようやく遂に!沸点まで上がりきった熱気からすると、意外なほど控え目な大きさの拍手がホールを包みこんだ。しかし隅々まで全てが熱い拍手を贈っている。決して大声はあげているわけではないが大きな大きな賛辞が感じられた。軽く手を挙げ応える坂本選手。見慣れた光景も最後だ。
試合開始、静まりかえる場内。客席から男の声で「坂本!愛してる」と声が飛んだ。ふた呼吸くらいおいて「俺も」。そしてそこし遅れて別の方向から次々に「俺もー」「わたしも。」と声があがる。みんな一瞬躊躇しながら思い切って声をあげているような感じが、悪くない。
試合は、若いタイのカノーンスック選手に苦戦。押し込む力に苦労した。圧力の強さはかつての坂本の長所だった。打たれた。若干ながら劣勢。反則スレスレのムエタイ式のプッシングにやカチあげに対応しきれない。5Rに頭をぶつけて左目の上を切ると傷が深く、7R終了後レフェリーが試合をストップ。判断を静かに受け入れる坂本。勝敗は負傷判定に委ねられ~ドロー、引き分けの裁定が下された。負けでもおかしくはなかった。
ホールを超満員にした現役最後の試合はスッキリと豪快に勝つどころではなく、10R最後まで戦うことも許されなかった。勝敗に関係なく、最後となる10R目を大歓声の中戦い大きな拍手を受けるという場面すらも与えられす、唐突に打ち切られた。一呼吸おいて結果を受け止める観客。自然発生的に拍手が巻き起こる。なんという地味な結末。
月並みな言い方だけど、これがボクシング。みんな「ボクシング観たなぁ」と思ったはずだ。金を払ったからって望み通りの興奮や快感が保証されているわけでもない、ましてや暴力の疑似体験が味わえるわけでもない。手軽さの対極にある。保証がなければゴールデンタイムのTVには相応しくないのだ。何より、才能がありそのうえ激烈な努力をしたからといっても必ず報われるわけでもない~という至って当然のことがこれ以上ないほどわかり易く顕われる。リアルな事このうえない。そしていくら選手に賛辞をおくったところで消え去ることの無い、澱のような後ろめたさ。…その上で、これ以上「面白い」ものは無いというのも事実。「リアルなんて実生活で十分」という声もありそうだけど、とことんリアルでありながら時には現実ではありえないようなことが起こるのがボクシング。
時間にあわせて始まったり終わったりするものではないのだ。
引退式は自らが育った福岡の児童養護施設「和白青松園」で行うらしい。そして今後、後進の指導をしながら福祉に関わっていく予定とのこと。らしいな。と思う。
通算戦績は47戦39勝29KO7敗1分け。20070107



新年初バイユー

2007-01-06 | 日記・エッセイ・コラム
昨日より2007年のバイユーが始動。御来店いただいた皆様、ありがとうございました。賑やかで楽しい夜でありました。

昨夜、T井さんより”WET WILLIE”なるB級バンドのCDをお借りして聴いていると、これがバカバカしくってなかなかカッコいい。…そうして聴き続けていると、いつしか無性にJガイルズバンドを聴きたくなって(ウェットウイリーには思い起こさせるものがあったのでした)『BLOODSHOT』をターンテーブルへ、更にその後お客様の声援?もあり『FULL HOUSE』にまで針を降ろしました。
いやぁ!カッコイイなぁ~バカバカしさだって1枚も2枚も上だぁ。最高のB級ロックンロール/R&Bバンド!今やまったく評価は高くないようですが~青き青年たちはこのような、深みや含蓄とはほど遠いところから聴こえてるロックンロールに耳を
傾けるようでなくてはイカンなぁ。などとおじさん風に思った夜でもありました。いやいやピーター・ウルフってワイルドなのに軽くて薄っぺらでなんともいえなくイイなぁー。Photo_24



頭を切り替えて~

2007-01-04 | 営業時間等のご案内
今日は早起きして忙しく働いてます!なんとなくやることが山積なのだ。
そうそう、トップページにしか記載してなかったかもしれません、バイユーは明日1月5日(金)から2007年の営業を開始いたします。
初日、金曜日はもれなくお餅がついてまいります。海苔付きです(笑)おお。


新年の御挨拶

2007-01-01 | 日記・エッセイ・コラム
2007年がはじまってしまいました。
昨年最後の土曜日は皆さん、バイユーに足をお運びいただき誠にありがとうございました。感謝感謝でありました。本年もどうかよろしくお願いいたします。

久しぶりの休日。ひたすらゴロゴロしています。
元旦ならではの朝酒。そして楽しみにしていたコタツで天皇杯決勝を眺めながらの昼酒。熱燗が似合うのです。更には正しく新年に年賀状をしたためながらの午後酒。日本酒が友だちです。このブログを更新したら晩酌の予定です。そろそろ泡盛にしようかな…。今日だけは酔っぱらいっぱなしの1日をおくっているのです。本日お仕事の方には誠に失礼、であります。
ああ、コンビニもファーストフードも全部閉まっているゴーストタウンみたいなお正月が懐かしいな、と思いながらもテレビの生番組で芸人さんが働いているのを観たりしているのです。
さて、、、テレビ番組をチェックすると…おお!今夜は『たけしのお笑いウルトラクイズ』があるではないですか!!
「以前は毎年正月はお笑いウルトラクイズだったんだよなぁ、たまにはやらんかなぁぁ」などとと番組欄を見ていたので、思わず歓喜の声を上げてしまいました~。いやぁ何年ぶりの復活なんだろ?くっだらなさは不変かなぁー。というわけでテレビを肴に泡盛となります。テレビを肴ってなんか新しい!?