昨夜ご来店の皆様、ありがとうございました。
今夜の黒板日替わりメニューは『塩漬け豚バックリブ』500円。オキナワのスーチカーの骨付きバージョンですね。ちびちびイケます。
急に暑くなりましたね~。このまま蒸し暑い季節にいってしまうのでしょうか?
今夜は水曜日なので高知の日本酒サービスデイ!
亀泉、司牡丹、酔鯨、千代登、仁淀川を400円で♪
春先の気持ちいい季節から蒸し暑い気候になってきましたが…ご好評にお応えしてサービスデイ、続けます。
昨年秋?リリースで先月入手したブツがコレ。
『Island Man / Sunpie Barnes and the Louisiana Sunspots』
Bruce Sunpie Barnes/ブルース・サンパイ・バーンズ、通称サンパイの新作です。
アコーディオンを弾き歌い、ハーモニカも吹くサンパイ。彼は一応、というか大きい括りはザディコミュージシャンということになるのでしょうか?でもハードコアなザディコファンやオールドスクールなザディコファンは彼の音楽をあまり聴かないような気がします。なぜならザディコというにはあまりに他ジャンルの色が濃すぎるから。
HipHopの色濃いザデイコというのはもう市民権を得ており、ハードロックやヘヴィメタル的なものさえ有り?というザデイコですが彼はそれらの枠からも外れているようにさえ見えます。彼が自身のザデイコ(だと思うのですが)に取り入れている(この表現も正しいのか…?)のは中南米のラテン音楽の香りであり、そこを窓口として暗い歴史で繋がっている西アフリカの音楽。そして西アフリカから深アフリカへと広がるその音楽性。20年前の感覚なら完全な「ワールドミュージック」!
それ故か、いまだローカルで本来の実力と魅力を発揮するザデイコミュージックとしてはちょっと異質な香りをまき散らしているようにも思えます。
夜な夜なザデイコで踊りに来る人たちとのやり取りから発熱している純ザデイコよりも、広く遠くまでを見ているようなサンパイは見方によってはより大きな可能性を秘めたミュージシャンだということができるかもしれません。そしてなによりサンパイのメロディや歌声にはなんともいえない親しみやすさがあるのです。懐かしいR&B的でさえあります。そんな部分とアフリカ的な部分のバランス、そのどちらを好きかで受け取り方は変わって来るのでしょう。今作はそのバランスや良し!です。
実は僕にとってサンパイは「本格的なザディコ好きにしてくれた恩人」。それまでザデイコに心底ヤラレるということがなかった(ザディコLPは所持していたし、バックウィート来日公演にも足を運びましたが)、私に、ガツンと一撃をくれたのが彼なのでした。97年に観た彼のライヴは私の耳を変えてしまい(ザデイコ耳に)。その後はザディコのCDを聴いてもライヴの高揚感プラスで聴こえるようになってしまったのでした。
なので自分としてはザデイコ度数高め、R&B風味有り!が彼に期待するものなので、バランス的には少し偏ってるくらいが嬉しいのですが、このアルバムは楽しく聴いております。いい感じです。ワールド風味とザディコ双方に興味の有る方にはお薦めします!
でもザデイコがいい!という方には 97年の『Lick A Hot Skillet』を
R&B風味もたっぷり楽しみたい!方には大傑作の『Zydeco's Got Soul』をお薦めいたします。
土曜日は初登場のダイナさんことダイナマイトミキ!初登場とはいってもゲスト出演経験有り、平日に飲みに来て下さったことも数度有りのお馴染みさんで、リハ時からやぁやぁやあやぁと和やかな雰囲気。本来なら気を遣うべき存在、トランペットの大先輩近さんもバイユーには飲みに来たり出演経験も有りで終始和やかな夜でした。
ジャズ&ゴスペル&ソウルを楽しく聴かせるスタイルのダイナさん。この夜はジャズ度数高め。(レイ・チャールズマナーで始まったけど)ジャズ度数といっても大正~昭和歌謡にまで足をのばしたジャズ度数。ゴスペルの匂いもプンプン。そこからソウルやニューオーリンズまでちょいちょいと踏み込むのでとにかく音楽を楽しませる間口が広い。お客様方はリラックスして楽しんでいました。
陽気でパワフルなミキさん!そして支える「プロミュージシャン!」のバンドは押し引きの柔軟性もバッチリ。皆安心して身を委ねていたのでした。
ウワサ通りのMCには笑いが絶えず、コール&レスポンスもバッチリ。客席は笑顔!でした。
まだまだ引き出しはたっぷりありそうなダイナさん。次の機会が楽しみです!!
★なんと!スカートはブタ柄!のダイナさん(わかるかな?)!あ、女性のスカートを注視して、更に撮影までしたのはワタシではありません。マンデスキョーコ嬢です。念のため♪(1枚目の写真も)
5月24日今度の土曜日はウワサの『ダイナ』さん登場です!
『ダイナマイト・ミキ』
Funky Jazz & Soul! ~女レイチャールズ参上!?~
ダイナマイト・ミキ (Vo&P)/近 尚也(Tp)/高 健太郎(WB)/佐藤とーる(Ds)
★バイユーにはこれまでゲスト出演のみのダイナマイトレディソウルシンガーが遂に自身のバンドで初登場!昨年1月ハチャトゥリアン楽団LIVEに飛び入りした時にはそのビート感、そしてダイナマイトぶりに驚いたものでした。繊細さと豪快さを併せ持つナイスガイ!?。今回はトランペットに吾妻光良&
スウィンギン・バッパーズの今さんを加えた編成。楽しみです♪
開場19:00 開演20:00 料金 2000円(+要1drinkオーダー)
おっと今夜は水曜日なので高知の日本酒サービスデイ!
亀泉、豊乃梅、司牡丹、酔鯨、千代登を400円で♪
「酒盗とクリームチーズ入りのポテトサラダ」500円とご一緒に是非。
『In My Soul / The Robert Cray Band』
現在のブルースシーンのスーパースター!ロバート・クレイの最新作です。
彼が若手注目株と言われ人気を博したのが名曲『Phone Booth』それを含むアルバム『Bad Influence』発表時の1983年。シングル『Smoking Gun』のブルース離れした大ヒット!でブレイクを果たしたのが86年でした。当時は日本のTV(もちろん地上波)でプロモヴィデオが流れるは、日本盤の7インチシングルが発売されるはで、とてもブルースミュージシャンとは思えないような華やかさでした。
そのルックスにスター然としたギタープレイ!B.B.キングの『スリル・イズ・ゴーン』以来のブルースメジャーヒットを放った彼はとにかくスターの輝きに満ちていました。なんといっても夜のヒットスタジオになって出たのですから。
87年の人気絶頂期に立川昭和記念公園で観たロバートクレイバンドは黒人白人混成、盟友リチャード・カズンズ(ベース)がバンマス的にサウンドを締める「これぞ新時代のブルースバンド!」という充実のLIVEを見せてくれました。
しかし、カズンズが脱退しソロミュージシャン色が強くなったこともあり?短期間(ブルースというジャンルにしては若造の33歳!)で頂点に到達した彼は以後、急速に停滞期を迎えます。
それまでにもあった「破綻が無く、端正過ぎる」「上手すぎてつまらない」「ソウル色が強すぎてブルースじゃない」などの批判が、頂点を極めた故かブルースファンの間で語られるようになり、ポピュラーミュージックとしては以後大ヒットのないミュージシャン、ブルースファンからは遠い存在として、良い音楽を続けているのに刺激的でないという曖昧な存在に陥ってしまっていました。
そんな評価が一気に逆転したのが2009年リリースのアルバム『This Time』。カズンズが復帰し、濃密なバンドサウンドが繰広げられるこの作品はとにかく強烈。「刺激がない」との声を吹き飛ばしました。一部では「一気に横綱昇進」との評価も。
続くLIVEアルバムでの充実の演奏に至っては僕も「2場所全勝優勝で横綱昇進」の感想を持つに至ったものでした。
2012年の『Nothin But Love』も素晴らしい内容で(紹介し損ねたけどバイユー・ヘヴィローテーションでした)、B.B.キング以来の新横綱が遂に誕生したと感動したものでした。
ちなみにA妻さんは2010年の来日時の演奏に「横綱相撲」との感想を表していましたね。
そんなクレイの新作。今作も素晴らしいです。1曲目からして地味!地味なのにグルーヴィ。じわじわくる刺激感。そんな感じで「ロバートクレイバンドは盤石だ!」と思ったものの…クレジットを見ると実は今回、久しぶりのメンバーチェンジが行われています。カズンズは番頭として残っているものの近作で素晴らしいプレイを聴かせていたドラマーとキーボードプレイヤーが入れ替わっています。
これは大きな不安材料だったのですが…それは杞憂だったようです!
クレイは好調、いや充実を高い場所で維持しています。全編に渡って素晴らしい。最高のリズムに、トーン。そして派手さがなくとも伝わる緊張感。どれもがグレイト。なんというか安定横綱の風格です。バンドとしての成熟度もバッチリ。2曲目ではなんと新ドラマーとデュエット!8曲目のインストナンバーを聴けばこのバンドの完成度がわかります、この曲でのクレイのリズムギター!なかなかこんな風にはいかないもんです。
端正すぎるとの批判を端正さはそのままで、そのまま深化する事で乗り越えたクレイ。長く横綱を務めて欲しいものです。
本日『バイユーゲイト東北大震災義援金LIVE』や日々の募金で集まったお金を震災遺児の進学奨学金基金『桃柿育英会』に送金して参りました。
今回は『そらいろ横丁JOINT LIVE 6』
出演:コージー大内(ブルース弾き語り)/フルハシユミコ(馬頭琴)/神山てんがい(一人芝居)/ギネマ(俳句朗読)/田村鉄火(ロードックンロール)/澤渡なおこ(二胡)/Asaha(ベリーダンス)
トラフィックジャム/ 沢田ナオヤ
古道具/Poison Biscuits(伊藤あしゅら紅丸&手塚洋輔)
の皆様、そして日々の店頭募金から2万円を送金いたしました。
皆様ご協力ありがとうございました。
微力ながらまだまだやります!
日曜日は『THE VOUT Presents 3』。
今回も新たな出会いが幾つも。過去の出演者も現れ、更に交流が深まる…。まさに「小さな大人物」コミさんの人間力を感じさせる楽しい夜でした。
男クサク、ルーツロックしていた『旭荘201』。
ゲストキーボード(デルジヴェットの方)を交えて時にニューオーリンズの匂いも。でもそれ以上に印象に残るのは彼らの酒量。酔拳か?ってくらいの酔いっぷり。心から大したもんだと感心しました。やるなぁ~。
『高橋史朗&夕方メロディ』。繊細な歌心にツヤと張りがあって芯の有る声がガツンとくる素敵なバンドでした。マンドリンもいい感じ。音量的には抑えたサウンドのですが、メリハリも効いてて聴き手を引きつけてあっという間のワンステージでした。しかしよく通る声です。
最後は『THE VOUT』。いい意味で普遍的な佇まい、ロックな安定感が出て来た感じがします。カッチョ良かったです。3人、なんというか絵になってきました。
終演後もコミさんを中心に良い雰囲気。次回も楽しみです。
土曜日は楽しみにしていたワダマンボコンボ。「カリプソで南国気分!」と煽っていたけれど、自分にとってはそんなお気楽なもんじゃなく「音楽」の濃厚さと楽しさにクラクラの夜でした。刺激たっぷり!
「日本の宝アンディー」&「ワールドクラス☆ワダマンボ」とのホメ殺し?がバンドマン界隈で話題になるくらいに持ち上げて来たワタクシ…。
いや、でもやっぱりその通りなのだからしょうがないと思わされた夜でした♪
バイユー従業員マンデスキョーコさんは「世界のアンディー」と…。
世界のアンディー
ティンホイッスルを吹く世界のアンディー
牧さんのコントラバスと共鳴して溢れ出すハーモニー、菅沼くんのビートが底からバンドサウンドを持ち上げてシェイクし揺らす。こりゃぁただごとではありません。この素晴らしさもっともっと多くの方に知っていただきたい、と強く思います。
僕は目の前で繰広げられるワダくんのギタープレイに目がクギ付け!指先が夢に出て来そう~でした(左端で演奏したのでまさに真ん前!)。
もちろん「またやりましょう」となってます。お楽しみに!
5月17日、明日土曜日は昨年衝撃的に素晴らしいLIVEを見せてくれたバイユー限定スペシャルバンドが再登場!
『ワダマンボコンボ』
~ワダマンボ&アンディー(カセットコンロス)/牧裕(吾妻光良&the Swingin Boppers)/菅沼雄太(ネタンダーズ)~
★ニッポンカリプソ界の一番星ワダマンボ(ワダマコト)がバイユー限定のスペシャルなカリプソバンドでバイユーに登場!カリプソ界の裏番長『ロッカリ(吾妻光良&ロッキンカリプソニアンズ)』の牧裕さん参加という豪華版。とにかく素晴らしかった昨年の初演。客席の吾妻さんの「ブラボー!」という歓声が蘇ります。http://bayou-gate.no-blog.jp/bayou/2013/10/post_e56f.html
開場19:00 開演20:00 料金 2000円(要1drinkオーダー)
昨年初冬にリリースされていて今年春に入手したザディコ音盤。
『Destiny/Corey Ledet 』。ザディコは全部同じように聴こえる、なんて聞き捨てならんことを仰る方もいらっしゃるようですが、耳が「ザディコ耳(ザディコを受け入れる耳)」になったら実はそれぞれかなり明確にティストが違うのです。そんなザディコの中でもこのコーリー・レデッは毎回新作を心待ちにして購入する自分にとって大好物のひとりです。(レデットと言うことの多い私、マイケル・デューセはミハエル・デューセ?もしくはマイケル・デューセットではないのか…等なかなか難しい問題です)オールドファッションというか伝統的なスタイルの部類に入るであろう演奏そして選曲ながら、ダンサブルさ加減とスピード感は決して古くさくはなくとにかく爽快痛快。歌いながら挟み込まれる鍵盤アコーディオンのオブリガードフレーズは昔ながら、という感じなのに歌とアコのドライブ感はまさに「今のザデイコ」。その気持ち良さはホント最高で、新譜は毎回バイユーのヘヴィローテーションになっています。
今回も素晴らしい。気持ちを浮き立たせてくれるビートが詰まっています。そしてキレやファンキーさが明らかに増していてバッチリです!
ザデイコ全般好きな僕ですが、このコーリーやホレス・タラハン、ジノ・デラフォースジェフリー・ブラッサード、キース・フランク等は特に大好きです。
そう、アタマから大っきな音で流しておけばそれでOK!な素晴らしい音盤です。季節も良い事ですし、皆さんザデイコをもっと楽しみましょう~。