バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

GW前夜の賑わいからGWへ。

2010-04-29 | ある日の出来事

世間はいよいよゴールデンウィーク本番に突入とのこと(先週の土曜日から始まっている会社もあるらしいですが…)。
昨夜のバイユーはGW前夜らしく!遅くまで賑わいました。御来店いただいた皆さまありがとうございました。いつもお世話になっている方々に新しいお客様。そして久しぶりに訪れていただいた方が何組も…ふと思い出した時に「バイユー行こう」と思っていただけるのはなかなか嬉しいものなのです。どうかこれからもよろしくお願いいたします。
しかし、故に昨夜はバタバタしてしまい手が回らず、お客様に気を遣わせてしまったところがあったのでは?と反省もしています。どうか平に御容赦を。。。

そんな賑わいから一夜明け、世間はゴ~ルデンウィーク。
本日の旧天皇誕生日、みどりの日という祝日も元気に営業しております。どうかよろしくお願いいたします。


長谷川穂積vsフェルナンド・モンティエル、必見です!

2010-04-28 | ボクシング

世間はゴールデンウィーク♪の明後日4月30日は必見のプロボクシングのビッグマッチ!が開催されます。日本武道館での世界ダブルタイトルマッチ~WBC世界バンタム級チャンピオン長谷川穂積、WBC世界Sバンタム級チャンピオン西岡利晃両選手の防衛戦をダブルメインイヴェントとする日本ボクシング史に残るであろう大試合です。

現時点でも日本歴代屈指の実績を誇る両チャンピオンが同じリングで防衛戦を行う、というだけでも一大事なのですが、今回はそれに更なる付加価値が付いています。
この日の大トリを飾る長谷川選手に挑むフェルナンド・モンティエル選手は現WBO世界バンタム級チャンピオンで既に3階級を制覇している世界的なスター選手!この日の試合は長谷川選手の11度目の防衛戦であると同時に実質的なバンタム級王座統一戦なのです。
Vs 過去にWBA王者・渡辺二郎選手が統一戦を行ったことがありますが(統一戦が認められず王座は剥奪、破ったWBCの新チャンピオンになった)、残念ながら対戦相手は世界的スター選手ではありませんでした。モンティエル選手が王座に君臨するWBOは日本では未公認ながら強いチャンピオンが多く、近年運営姿勢が疑問視されているWBAよりも権威を感じさせさえする認定団体で、鎖国体質?と揶揄されることさえある日本ボクシング界がこの試合を認めたのは近年稀に見る英断と言えるでしょう。
長谷川選手が希望し続けた「大きな試合」。減量苦で王座返上を検討していた彼がバンタム級に留まるだけの価値がある、そしてここ数戦の驚異的な強さで本場アメリカで急速に高まっていた「極東のWBC王者ハセガワ」への興味を満たすだけの好カードでもあります。試合は人口1億人のメキシコの2大メジャーテレビ局『アステカ』が生中継、米国でも録画中継され、長谷川穂積選手の実質的世界へのお披露目試合となります。このような世界的注目を集める試合に日本選手が登場するためにはアメリカへ行くしかなかったところを日本国内で開催する意義は大きく、日本ボクシング界にとって「白井義男選手の日本人世界初挑戦&奪取」「竹原慎二選手の世界ミドル級王座奪取」に匹敵する歴史的試合となります。(ファイティング原田vsエデル・ジョフレ戦は当時軽量級が今以上に軽視されていたため今回の方が上と考えます)
そんな大試合に加え、日本屈指の名王者への道を歩んでいる西岡利晃選手の防衛戦も一緒に観られる!こんな凄いことはそうそうありません!!
ゴールデンウィーク、いろいろとご予定はお有りかもしれませんが皆さん是非この本物のプロボクシング大試合をご覧になることを熱烈にオススメします。


古道具&カポウ、そしてGirlsVoiceCafe「3」

2010-04-27 | ライヴ報告

土曜&日曜は連日のライヴ営業。楽しかったし、なんだか華やかでした!

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土曜日は久しぶりの『古道具』。三鷹南口のスーパースター、三鷹のビートルズなどと呼ばれるローカルスターのライヴはやはり楽しい。ご当地ソング『三鷹の歌』(名曲!)こそなかったけれど充実のセットリストで大満足でした。今回リリースした『偉大なる夢』はやっぱりサイコーですね。ブルーグラスやドーグミュージックという若い音楽ファンにあまり馴染みのない音楽を親しみやすく、そしてカッコよくキメてくれる古道具。地元の宝です。バイユーの新人スタッフでハーモニカプレイヤーの「若者」G郎くんも楽しんでいました!次回は8月頃の予定です。お楽しみに!
100424_2 そんな宝物の方々がこの日ゲストに連れて来たのが、女性シンガー『カポウ』さん。可愛らしい外見とは裏腹に個性的な佇まいで音楽する人でした。北海道からライヴ三昧の為にやって来ている彼女が手にする楽器はノコギリとウクレレ。ノコギリを弓で弾き、ウクレレを爪弾きかき鳴らしながら歌います。そう聞くと???どんなもの?と思う方も多いかもしれません。実は僕もそうでした。
数日前に古道具の面々と「当日、ノコギリで歌う女の人をゲストで連れてきていいですか?」「そりゃ、君らがいいと思う人なら信用してるからいいけど…」「いやー結構イイですよ」「ノコギリで?」「そう、ノコギリ。」というやり取りがあって以来。半信半疑というか???な気持ちでいたのでした。
そんなカポウさんの弾くノコギリはとても繊細な響きで、乱暴に言ってしまえば二胡のような音とも言えるでしょうか?(カポウさん、そして二胡を弾く方どちらにも乱暴すぎたらごめんなさい)そして少しせつなげで柔らかい声。ルーツミュージックの香りも漂う不思議な歌世界は個人的にとても気に入りました。
100424_4 そしてそのカポウさんのサポートに先日当ブログでも紹介したジャグバンドオムニバス『ShoutBabyShout』の主催者・矢野忠くんが登場!流石のプレイと空間作りで盛り上げてくれました。なんともカッコイイギター(写真を参照下さい!)弾いてます!

そして翌日は沖縄出身のシンガー『ひがあゆみ』主催のシリーズライヴ『GirlsVoiceCafe 3』。HPやフライヤーでは「2」となっていましたが3回目。今回も3組の女性シンガーがギター片手にバイユーに集合。ドラマーのはーえーも入れて女性4人とのリハーサルはバイユーらしからぬ光景で緊張?しました。

トップは東京出身ながら沖縄で活動していた『nora』ちゃん。若い女の子!という風貌とは裏腹に演奏も佇まいも落ち着いたもので見事。ギター片手に旅するシンガーであるらしく~前日に出演したカポウさんとは船で訪れた北海道でのライヴで知り合って数日前には自分のイヴェントで共演(ノーズも!)していたそうで、今更ながら世間は狭い!と思わされたのでした。

2番目はバンド『BUBBLE GUM』を離れソロとして活動中の『川満さやか』ちゃん。これはもう前回もそうでしたが自分の世界をじっくりと押し出したステージで、お客さんも集中して聴いているのがひしひしと伝わってきました。終盤にはバブルガムのメンバーも登場。大いに盛り上がり熱い気持ちが伝わってきたのでした。

トリは主催者『ひがあゆみ』。ノーズウォーターズのサポートも務めるドラマーのはーえーとのロッキンな30分。他のふたりと違うのは立ってるところ。彼女に座って歌うのは似合わないような気がします。ビンビンと歌の届く30分。ドラムがお客さんを刺激し最後に相応しい演奏でした。そしてアンコールは4人の競演。

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ステージに4人の女性が並ぶのは普段のバイユーを見慣れている目からしたら、まさに異次元!華やかでカッコよく、感激であります。
いや、こうでなくちゃね(笑)!!


荒川仁人選手日本チャンピオンに!後楽園ホールはやっぱり凄いところです。

2010-04-26 | ボクシング

100422_2 先週、久しぶりに後楽園ホールに行ってまいりました。後楽園ホールといえばボクシングです。ご存じない方もいらっしゃるかと思いますが後楽園ホールはボクシングの為の会場なのです。その上でプロレスリングや笑点のメッカ「でも」あるのです。

観戦に行ったのは八王子中屋ジム所属の荒川仁人選手が日本ライト級王座に挑むタイトルマッチ。そうです、バイユー近辺で知ってる人は知ってる~荒川選手の所属する八王子中屋ジムの中屋廣隆会長は僕の高校の大先輩なのです。縁あってボクシング好きの後輩は日頃から可愛がっていただいております(『高知しばてん魂レヴュー』の協賛社には八王子中屋ジムの名前が!!)。
数々の著名選手を輩出し、名指導者として名高い中屋会長。そうなのです、私の先輩はブルース歌手のRさんのようなヒトばかりじゃあないのです。念のため。ドリモグダァズの面々やザディコキックスのNシダ先輩、英くんと有沢くんのAサワくんだけではないのです!

そんな中屋ジム、現在の看板選手のタイトル挑戦。お誘いを受け、喜んで応援に駆けつけたというわけです。

100422 久しぶりのホールは若干のリニューアル部分が目につきます。通路には歴代世界チャンピオンの金色に輝くネームプレートが新設されています。そしてなんとあの煙モクモクのホールのロビーに喫煙ルームが!!これが時代の流れというのでしょうか??もちろん良いことなのでしょうがなんとなく複雑な気分です。中に興味があったのですが…そこはすでに足を洗った人間が入り込んで良い場所ではないような気がしました。マイノリティ扱いを受ける喫煙者の方の姿は元喫煙者として他人事ではないのです。

この日の興行は判定決着がほとんどだったのでメインイヴェントの開始は9時を過ぎていました。長丁場で若干焦れ気味だったホールは両選手の登場とともに熱気に包まれました。

チャンピオン近藤明広選手の応援団はかなりの熱さ!しかし荒川選手の応援も負けてはいません。歓声でホールがいっぱいになります。近藤選手は1RKOで王座を奪って防衛戦でも強打を見せつけたファイター、そして荒川選手は高い技術に強打を併せ持つ実力者。専門誌の予想でも5分5分と書かれており、実力伯仲の好カードとされていました。しかし僕は荒川選手が有利、いやかなり優勢なのでは?と思っていました。それは昨年の5月に八王子での試合を間近で観戦しての感想です。接近しても発揮される細かく高度な技術にカウンターを取るセンス。そして強打。これはなかなかの好選手だ!と思っていました。というわけでかなり気楽に勝利を期待して座っていたのです…が!!第1ラウンドいきなり近藤選手の右ストレートのワンツーで荒川選手が足を跳ね上げて派手にダウン!タイミング的に足の揃ってしまったところに受けたようにも見えましたが場内は騒然。タイトルマッチで1R決着の経験のある近藤選手が襲いかかります。私、甘い予想が大きく外れて一緒に行ったT先輩と「あああダメージは???」と小声で狼狽。猛攻に晒される荒川選手。しかし、膝の様子から見てダメージはそれほど深くないようで一安心。とはいえ一気に持っていかれたペースを奪い返せるか?と思って身を乗り出していると。襲いかかってくる近藤選手の入り鼻にサウスポーの荒川選手の左アッパーのタイミングが今にも合いそう。当たりそう。攻め込まれているのに意外に距離やタイミングのアドヴァンテージは奪われていません。「これは十分いけそうですね」「そんな感じだね」と会話を交わして試合に集中。その後は観戦慣れだけはした素人の感触通り、少しづつ的確さで荒川選手が上回り始めポイントを奪い返していきました。左アッパーも当たり始め、近藤選手は強引に入れなくなってしまった。それにしても、接近しても揉み合ってもそして離れても雑にならずに繊細なボクシングをする荒川選手はやはり良い選手です。そのうえ強打もあるとなればなおさらです。スタイル的に僕は技術(に伴う強打)とハートを備えた攻防一体型の選手を好む傾向があるので荒川選手のボクシングは非常に好ましい。

例をあげると近年の世界王者だと長谷川穂積選手や徳山昌守選手、川島郭志選手。加えてワイルドさがあれば尚いいですね。アズマー・ネルソン。そして極めつけはマーヴィン・ハグラー!でしょう。もちろん敬愛熱愛する選手となればまた別で、変則ファイターの選手や泥臭い技術を持った選手に思い入れたりして観戦してきたのですがスタイル的にはこんな感じですね。

試合に戻ると1Rのダウンから回復した荒川選手が試合の主導権を奪い返したのですが、近藤選手も驚異的な粘りを見せ応戦。完全にリードするというところまではいけません。しかしクリーンヒット数で上回り優勢が明らかになってきた6R、右フックをヒットするとチャンピオンがよろめきグローブをキャンバスにつきました。明らかなダウン!だったのですが死角だったためか?レフェリーはダウンをとらずに続行。とはいえ荒川選手優勢はますます明白なものになりました。ところが!劣勢の7Rからチャンピオン近藤選手は意地を見せて強引に打ってでました。出鼻を打ち据えられてもひるまずのラッシュ。応援団は絶叫しています。負けじと荒川選手側も大声援。隣のTさんとの会話は困難になりました。押し込まれそうになっても打ち負けたりはしない荒川選手ですがチャンピオンの気迫で混戦模様に。熱戦は時間の過ぎるのが早い。あっという間に最終10R。最後はゴングまで激しいパンチの応酬が続き、歓声でまさにホールが揺れていました。もうT先輩と会話しようにも自分の声も聞こえません。初めてボクシング観戦に来て、こんな雰囲気を体験したらきっと衝撃で知恵熱が出ることでしょう。それくらいに知らない人にとっては異次元の世界。実際、頻繁にホールに足を運んでいた20年近く前には(一時期ですが)音楽のライヴ、というものになんとなく興奮や感激を味わえなくなって困ったという経験があります。凄く興奮している会場で、ついついホールで味わった全身の血が沸騰するような(美しさを伴っているため興奮とは微かに違う)と比べてしまい冷めてしまっていたのです。比べる自体がおかしかったのですが、それくらいに特別なものなのです。暴力の疑似体験をして興奮するのとはまったく種類が違うし、思い入れて応援して感傷や興奮へというのとも少し違うのです。

激しく打ち合ったまま試合終了。大歓声の後、静まりかえるホール。判定が読み上げられ2対0の判定で荒川選手が勝利!逆転で日本タイトルを奪取したのでした。応援団とファンの歓声で再び大騒ぎとなる後楽園ホール。しかし数分前と違うところは、うなだれて声を失った一角の存在です。


2対0ということで1人が引き分けと採点していたのですが、これはちょっと疑問で、実際は明白な荒川選手の勝利だったと思います。ただ近藤選手の気迫溢れる粘りで好試合になったのも事実です。それゆえの接近した採点かと思います。パンチもハートも強いチャンピオンに勝って王座に就いたことは荒川選手の今後にとって大きなプラスとなることでしょう。Photo
アラカワ・ニヒト選手、これから更なる飛躍が期待されます。長文をお読み頂いた皆さま、是非覚えておきましょう!

数日後中屋会長がバイユーに寄って下さいました。お忙しい中ありがたいことです。またできれば、応援に行きたいと思っています。興味を持たれた方は是非一度ご一緒しましょう!

荒川選手、八王子中屋ジムの皆さまおめでとうございました。


7月にはAZUMIさんがバイユー初登場!

2010-04-22 | イヴェント案内

ちょっと先の話なのですが、お知らせを。
多分梅雨も明けているであろう7月17日に知っている人は当然知ってる、AZUMIさんがバイユーにやって来ます!
弾き語りのブルースシンガーなのですが、かなりはみだしている方です。黒人音楽愛好家界隈ではビッグネームと言っても良いでしょう。なんとも形状しがたい個性的なAZUMIさん。「ブルースイタコ」と呼ばれたりもしていました。僕自身もライヴを観るのは10年振りくらいなので非常に楽しみです。ちょっと先ですが是非覚えておいて下さい♪

バイユーライヴの詳細はこちら
AZUMIさんHPはこちら


謎のまま去って行ったエドウィン・バレロ

2010-04-21 | ボクシング

新聞等でも報道されているようにプロボクシング2階級制覇チャンピオンでベネズエラ出身のエドウィン・バレロ選手がこの世を去った。一時日本のジムに所属し、2度の防衛戦を日本人挑戦者とも戦ったバレロは馴染み深い選手だっただけに衝撃は大きい。

その衝撃の大きさは
彼が奥さんを殺した後、留置所で自ら命を絶ったという事実ゆえになんともいいようがないほどだ。
27戦27勝27KO。パーフェクトレコードを残してリングからもこの世からも去っていったバレロ。日本のテレビで何度も家族での幸せそうな映像を目にしていただけに、今回の一件にコメントのしようもない。彼らの間に何があったのか?すべては謎のままだ。

Photo ではボクサーバレロについては?
全勝全KOの彼のボクシングは荒々しくスピード豊かなものだったが、脇が甘く打ちかかる時にはアゴがあがってしまう喧嘩のようなフォーム。ガードや細かい技術という点でも「世界最高峰」というレベルではないように思えた。なのに全ての対戦者は敗れ去った。
彼のリングでの姿は凶暴そのものだった。特に倒しにかかったときの荒れ狂うようなラッシュ、その時の目には狂気の色が濃く、ハッキリいって見ていて気持ちの良いものではなかった。
暴力的でありながら美しいボクシングは子どもにも見せられる格闘技だと思っているが、バレロのボクシングは子どもには見せたくないと思わされるものだった。
リング上の凶暴性というとマイク・タイソンを思い出す人も多いかと思うが、タイソンはボクシングとして昇華した中から時折覗く凶暴性であったし、はっきりとボクシングであったといえる。しかしバレロの凶暴性はあまりに危うかった。試合後、対戦相手や家族に見せる笑顔を見ているとあの狂気は錯覚だったのかと思えるが、残念ながらリング外でも時おり狂気の片鱗を覗かせることがことがあった。「これはボクシングとしてはギリギリだ。」これが僕のバレロ評でした。

それではどれくらい強かったのか?という疑問については…なかなか難しい。
マネジメントの問題等もあって、バレロはいわゆるビッグネームとの対戦は実現していないのだ。現在のプロボクシング界最大のスター、マニー・パッキャオ選手と階級も近かったため対戦が期待されたが、それ以前のレベルの強豪選手との戦いも実現しなかった。もちろん世界王座2階級制覇を達成しているし、日本のトップ選手(本望選手、嶋田選手)を倒しているし世界チャンピオンとしての力があったのは確かだ。しかし本望選手、嶋田選手という世界レベルの選手には善戦を許している(ドクターストップ等であって完璧に倒したわけではない)ことからも、世界最高レベルの選手(他階級のチャンピオン等)と戦ったときにあの完成度の低そうなボクシングが通用するのか疑問視されていた。メイウェザーにパンチが当たるのか。あのあがったアゴはパッキャオのカウンターに耐えられるのか?全ては謎となってしまった。全勝全KOという生涯成績ながら世界中のボクシングファンは「バレロとは一体何だったのか?」という疑問を抱き続けることになってしまった。
暴力的に過ぎて「これが素晴らしいボクシングというものだよ」と人に勧め辛いファイトスタイルに、スキャンダラスでショッキングな結末。残念でならない。本当に最悪のストーリー。

残された子どもたちが生き抜いていけることを祈ります。


今度の土曜日のライヴを前にやってきた『古道具』

2010-04-20 | ある日の出来事

Photo さて今度の土曜日24日は久しぶり(約1年半ぶり?)の『古道具』ライヴ。
非常~に楽しみなのですが、そんな彼らが先週連れ立ってバイユーにやって来(てくれ)ました。揃ってというのはなかなか珍しく、嬉しかったのですが~そのうえお土産が!このたび遂にリリースされる初オフィシャル音源の入ったCD(オムニバス)を持って来てくれたのでした。曲は彼らのキラーチューンのひとつでもある『偉大なる夢』。
オムニバスアルバムとはいえ1曲目に収録されていて作品のカオとなっています。出来も素晴しい♪Photo_2

みなさま是非、今度の土曜は古道具のライヴを観てCDを購入する!というゴールデンな週末として下さいますようお願い申し上げます。4月24日(土)午後7時開場/8時開演、料金は1000円です!

★この『ShoutBabyShout』というCD、国内のアコースティック系スイングバンド、ジャグバンドを集めたオムニバスアルバム(アメリカやスイスのバンドも入ってる!)で今回で4枚目なのですがなかなかに濃い!矢野忠という怪しい人物(笑)が主催しているのですが、これは大した仕事です。

10数年前、僕がガーナの太鼓を演奏するグループに熱心に参加していた頃に高円寺南口駅前広場で声をかけて来た泥棒髭の怪しい男、矢野忠。YanooRecordを立ち上げて今やBarLiveMusic界の顔役?となっています。怪しさも極めれば…ですね。
矢野くん今回のも聴いてるよーまた遊びに来てね~♪


ブログでスペインへ返信!

2010-04-20 | ブログ

昨日のブログにスペインからコメントをくれた、バイユー開店時からのお客様で貴重な若き友人・マコトくんにコメント返信を書いていたのですが
いつしか長文になってしまいました。
だったらメールにしようかなとも思ったのですが
コメント欄用のつもりで書いていたので、ならいっそ…と今日のブログで公開返信(コメントも公開ですしね)としてしまうことにしました。どうかご了承下さい。
では以下に

★★★
おお!マコトくん~
スペインからありがとう!!

なんだかえい感じやねぇ~。

しかしB.B.をスペインで(しかも地方都市!)観られるのはなんとも好運な!
素晴しい体験となることでしょう。

初めてのB.B.、君ならきっとショックを受けるはずです。
彼の、佇まいから沸き立つブルース濃度。ショウビズの中から滲み出るリアルブルース。

僕は若い頃、レコードや華やかな映像を観てB.B.を理解して?
そのうえ「少し物足りないなー」なんて思っていました(理解してない!)。
日本の野外ジャズフェスティバルでにこやかに演奏する彼をテレビで観ながら「もうすこし黒っぽいというかドロくさい、そうパンキッシュなほうがホンモノやよなー」なんて浅はか極まりないことを考えたりもしていました。
でも30近くになった頃の日比谷野音でバッパーズに続いてステージに登場したB.B.は1曲目の『Let the good times roll』のHe-y Everybody!のひと声で、最初のギター一発で僕を羞恥の谷に叩き込んだのでした。
思い出してもハズカシイ!!今も昔もワタシは浅い!!

Bbkingもはや最晩年に至ったと思われるB.B.キングですが、年齢的なハンディがあるからこそ奥底にある枯れようのないブルースが味わえるのではないでしょうか?
だといいいねー。
いや、なにより会えるのが羨ましい!
幾度となく同じ構成のステージを演ってるはずなのに「え?今日はなんか特別な日なのかな?」とドキドキさせてくれるズルくてニクイお方。
危うさの上に立つアーティステックな表現とは対極に君臨するブルースの王様!
帰国したら土産話をよろしく!

すんごく羨ましいけど
東京にはもうすぐ長谷川穂積vsフェルナンド・モンティエル戦がやってきます。
昨日無事にモンティエル選手が来日!試合は本当に行われそうです!!

ではお元気で。


BobbyCharles最後の新作…最高です。

2010-04-19 | 音楽

Timelessbobbycharles 先日残念ながらこの世を去ったボビー・チャールズ。
実は亡くなる前にニューアルバムのレコーディングを済ませており、リリースを待つ状況にあったとのこと。その新譜にしてラストアルバムがこれ『TIMELESS』。
発売直後にお客様の持ち込みで聴いて「やっぱりいいなぁ~」となっていたのですが、無駄に多忙?という理由などで購入が遅れておりました。
そして改めてゆっくりと聴いてみると…。
と、とにかく素晴しい!最高と言ってしまいます。良い曲が良い演奏で、素敵な声で吹き込まれていて言うことはありません。1曲目の『HappyBirthdayFatsDomino』だけが既発曲のリミックスヴァージョンなのですが、盟友である「ファッツ・ドミノに捧げる」(彼は健在です生きています!)と書かれたこのアルバムに相応しい、楽しい手触りで必然性を感じます。何度も聴いているうちにこの曲じゃなきゃぁ駄目だった?とさえ思ってしまうくらいです。2曲目以降は新録音。ブックレットに写真もあるようにドクタージョンとサニー・ランドレスが大活躍している本作。ドクターのピアノプレイはリズムと歌心に溢れて優しく響き、サニー・ランドレスのスライドギターも僕にとっては珍しく手放しで誉められる素晴しいものであります。なんだかサニーランドレスのファンの方には叱られそうですが…僕にとって彼のギターの印象は、フレーズも音色も素晴しく凄いプレイヤーなのはわかるのですがいつもほんの少し「やりすぎ」「弾き過ぎ」、音色も含めてトゥーマッチな感想を持ってしまう「好きでありながら微妙なもの」でありました。しかし本作では(僕にとっての)ギリギリの所でバランスがとられており、多彩に歌っていてなんとも良いギタープレイを披露しています。いや、いつもの彼が嫌いというわけではないんですけどねー。
そんな様々な要素が素晴しいこの『TIMELESS』。多くの方に是非お薦めいたします。
いやー、コレを気に入らない人とはお友達になり辛いかなぁ~などと思わされる「心をほぐしてくれる名作」です。

これで最後なのがなんとも残念。


土曜の夜を焦がした?ヒロナリSession!

2010-04-19 | ライヴ報告

20104172_2 土曜の夜はヒロナリBayouSession。第2回の今回は自身の率いるバンド『GO-AHEAD』の高瀬順(Key)とのデュオ。いつもプレイしているメンバーでありながらふたりきり、の適度の緊張感も有り聴き所たっぷりのライヴでした。ニューオーリンズ風味はもちろん。ふたりゆえのフットワークの軽さも生かした選曲で、あっという間の2ステージでした。噂のスペシャルマル秘ゲスト(著名バンドSのボーカルEさんでした!)も無事にステージに引っ張り上げ、場内を沸かせました。ちょっと得した気分でしたね♪
次回は6月末あたりに計画中です。お楽しみに!


昨日の速報&個人的メッセージ&本日はお休みいたします。

2010-04-18 | 営業時間等のご案内

昨夜は盛り上がりました~♪鍵盤とギターのふたりで揺れる店内。ちょっと日本離れしていたかも。終演後も盛り上がりました!と、取り急ぎ報告を。 そして個人的メッセージをひとつ。Tキザワさん、Tキザワさん。ご心配なく~。あなたの思った場所にあります!

そして今日、日曜日はお休みします。どうかよろしくお願いします。


記憶にないほどの春冬。

2010-04-17 | ある日の出来事

寒くって冷たい雨が降っていた4月16日。 「春だというのに寒いねー。」というのではなく完全に冬の寒さ。

久しぶりの栄ちゃんへの道中、 雨かと思いきや地面がザラザラ。みぞれ?いや物陰にはうっすら白いものが…こんなの記憶にありません。どうなってんだ地球!

でも栄ちゃんにはやっぱり大満足です。素晴らしい♪


真夜中のボクシング(小野寺vs亀海)

2010-04-13 | ボクシング

昨夜は雨で帰りの足がなかったので「久しぶりに(本当に)飲みに行こうかな?」と思ったのだけれど、2時50分からボクシング日本スーパーライト級タイトルマッチのテレビ放映があったことを思い出し、バイユーで観て始発のバスで帰ることにした。
深夜のボクシング観戦は久しぶり。昨日行われた小野寺洋介山vs亀海(かめがい)善寛戦は実力者同士の好カードとしての呼び声が高かった試合。そして事実、その試合は前評判にたがわぬ熱戦となったのでした。
結果は有利と言われた挑戦者・亀海選手が素晴しく巧みで強いボクシングで序盤から2度のダウンを奪い、終始圧倒。終盤9ラウンドでチャンピオン・小野寺選手を右ストレートで豪快にKO、新王者となりスター誕生!を印象づける夜となった。亀海選手はこの夜は足こそあまり使わなかったものの、巧みな位置どりで至近距離で「打たせずに打つ」才能豊かなボクシングを披露。大いに驚かせてくれました。終始圧倒された小野寺選手もチャンピオンの誇りを感じさせる魂溢れる戦いぶりで好試合を造った。
そう、僕がガキの頃から、赤の他人の殴り合いに勝手に思い入れたりさせられたりしてきた「マジック」はこんなボクシングにあったのだ。真夜中の四畳半で眠気も酔いも吹っ飛ばされ、胸を熱くしたものでした。
変なボクシングもどきを観せられている場合じゃぁないのだ。
こんな試合が多くの人に観てもらえればボクシングの魅力が広く強く伝わるのに、と思わされる一戦でした。亀海(かめがい)選手、スーパーライト(旧ジュニア・ウェルター)級という世界の壁の厚い重い階級ながら可能性を感じさせる選手でした。ハートも強そうだ。大きく報道されているわけじゃないから、誰もが観られる時間に再放送すればいいのに。。。フジテレビ、サンキュー!川島郭志さん(元世界王者。大ファンでした!)の的確な解説も素晴らしかった!。


雨の月曜日ですがどうかよろしく&土曜日はヒロナリセッション。マル秘ゲスト有り!

2010-04-12 | イヴェント案内

昨日はバイユーはお休み。月曜から気合い入れて!なのですが朝からシトシトと雨。でも某バンドマンの方によると「雨の日こそ寄り道」なんだそうです。
というわけでお持ちしております♪

珍しく3週続けてライヴのなかったバイユーですが今度の土曜日はガツンと開催いたします。
出し物は、ニューオーリーンズテイストの『ヒロナリBayouSession』です。
10数年に渡ってニューオーリンズで活躍してきたギタリスト・ヒロナリの2010年武蔵野小仕事シリーズの第2弾です。
今回の相方は自ら率いる『GO-AHEAD』の高瀬順(Key)。
そして!オトナの事情で名前は明かせませんが
当日は豪華マル秘ゲスト有り!でお送りいたします。

詳細はこちら。お時間のある方は是非!お待ちしております。

…「マル秘」、口頭ならこっそりお教えしますけれどね~。すいません!