8周年企画最終日第5夜は12月12日木曜日にバイユー馴染みの面々4組で開催されました。いずれも音楽だけにとどまらないお付き合いをさせていただいている方ばかり。それぞれに思い入れがあり、思いだしたりすることもいっぱい。感慨深く楽しませて頂きました。
最初に出演したのはバイユーの元従業員、大濱吾朗。湯川トーベンさんから「バイユーで使ってやってよ」と頼まれた吾朗が石垣島からバイユーにやってきたのは2010年の春、まだ18歳でした。その後、彼個人の問題ではないことでいろいろと苦労を重ね、今年からまた東京での音楽活動を活発化させています。ゲストでハーモニカを吹いたことは何度もあるものの、正式な出演者としてバイユーで演奏するのは初めてでした。
以前のブルースプレイヤーとしてではなく、自作のオリジナル曲を弾き語るスタイルでのLIVE活動はまだまだ発展途上。しかし、本気度は伝わってきました。これからもっともっと良いものを聴かせてほしい、いやくれるでしょう。そう思わされる真摯なバイユー初LIVEでした。
続いて不汁無知ル。渦ヨーコさんとこれまでどれだけLIVEの現場でご一緒したことでしょう。一度も手抜きというか、ただ漠然と演ったりすることのない1回1回の舞台に向けた姿勢には絶対の信頼をしています。LIVE内容、イヴェント自体の相談を出来る出演者なんてそうそう居るものではありません。
この日もチェロの高田さんと共に気持ちの入った演奏を聴かせてくれました。実は(すいません)真っ当な音楽のヒトたちなのです。そして日々、バイユーで楽しく飲んでくれる渦さん、これからもよろしく!なのです。
3番目は愛染恭介。決してキャッチーなシンガーではないし、万人受けするか?といえばそう言い切る自信はないのですが、僕はずっとファンを公言しています。10数年前の深夜、阿佐ヶ谷のバーでたまたま隣になって。「歌っている」と聞き「ウチで演ってみますか?」と自分が当時働いていた店でのLIVEに(出演者を探していたタイミングだったので)軽い気持ちで誘いました。そうして初めて彼の歌を聴いて以来のファンです。その後プライヴェートな友人になったつもりなのですが、今も彼の歌を聴くのは楽しみです。
最近の楽曲中心のいつもながら真摯な語り口のLIVE。その最後に懐かしの『銀河の工業地帯』という曲が歌われたのはなんとも嬉しかったのです。これからもよろしく!
最後はこれまたバイユーお馴染みのMOTEL。バイユー近辺のミュージシャンでありながら、なかなか誘うタイミングがなく初めて出演して頂いたのは開店から2年半くらい経ったころでした。当時は須藤もん、対馬照それぞれソロ名義で活動してました。
MOTELとして積極的にツアーをこなすなど近年は充実した活動ぶり、そしてご夫婦ならではの豊富な練習量ゆえ?の息のあった、クオリティの高いギターデュオサウンド!クールでありつつ、己の体温を感じさせてくれるような歌世界はいつもグイッと引き込まれます。
この夜はなぜかMCがとても受けていた彼ら。初出演以来、ふたりで頻繁に飲みに来て頂いています。これからも息の長いおつきあいをお願いしたいと思っております。
そんな4組の競演。終演後、お互いに知ってはいてもなかなかゆっくりと話す機会もなかった面々が丸テーブルを囲み、音楽談義?その他諸々に深夜まで盛り上がっている光景は8周年企画最終夜に相応しいものでした。
お客様、出演者の皆様ありがとうございました!