ご存知の方も多いかと思いますが。僕の高校の大先輩に東京八王子で八王子中屋ボクシングジムを率いる中屋廣隆会長とという方がいらっしゃいます。数々の名選手を育てた名指導者で、独立して八王子にジムを構えてからの快進撃は「テレビ局と提携した大手ジム以外はなかなか有利にコトを運べない」ボクシング界において特筆すべき実績として評価されています。元は彫刻家というボクシング人らしからぬ顔を持つ会長は、今もジム経営者としてよりも理論派の指導者として好選手を生み出し続けています。
ボクシングファンである僕は当然中屋会長のことは知っていましたが、まさか先輩とは知らず…??それが縁あって5年?ほど前から交流がはじまり、今では個人的に親しくお付き合いをさせて頂いています(バイユーでもお馴染みでお客さんと一緒に応援に行ったりしています。)。??そんな中屋さんの八王子中屋ジムが今週末遂に初の世界タイトルマッチに挑みます!??これまで多くの新人王、日本チャンピオン、東洋チャンピオンを生んできた中屋ジムが唯一、未だ誕生させていない世界チャンピオン。その座に遂に挑む日がやってきました。??現在の中屋ジムは何度目かの黄金期、いや過去最高の黄金期を迎えています。ミドル級の淵上誠選手、ウェルター級のチャーリー太田選手、ライト級の荒川仁人選手(先日もホールで試合観戦しました、素晴らしい選手です!)の3人がいずれも日本、東洋を制し世界王座を窺っています。??その中から今回ミドル級の淵上選手が世界王座に挑むこととなりました。?
淵上選手は無名選手から、厳しい(格上との)試合に勝ったり負けたりしながら日本、東洋とチャンピオンへ這い上がってきた叩き上げのファイターです(中屋ジムは叩き上げばかりです)。特に東洋王座挑戦はアマエリートで長らくこの階級日本人最強と言われて来た選手を相手に圧倒的不利予想の中、粘り強くソウルフルなファイトで大逆転KO勝ち。世界戦線に浮上しました。?
しかしながら欧米が主戦場で日本人は挑むことも難しいミドル級…。今回の挑戦は急遽も急遽。なんと試合の記者発表が5月2日、試合は5月12日に遠くウクライナで開催されます。?挑むチャンピオンはゲンナジー・ゴロブキン(カザフスタン)選手。元オリンピック銀メダリストでプロでは22戦22勝19KOの戦績を誇る強豪王者です。?
自分はこの選手の映像を見たのですが…強い!これは強い!!上手くて強い。まだアメリカ進出を果たしていないため世界的ビッグネームではありませんがこれはホンモノです。勝負強い淵上選手とはいえ…うーん。かなり厳しい相手です。
しかし!先日、中屋さんから「我々は下馬評を覆して勝って来ました。困難なほど闘志が湧きます。一泡吹かせてみせます。」と力強いお言葉が!!!??
これまでも中屋先輩の予想や作戦の確かさには驚かされることの連続でした。今回も何かあるはず。
試合開始は土曜日の深夜2時頃とのこと。?頑張れ淵上選手!吉報を待ちます。