AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

ITCのアナログ度(3)

2016-07-24 13:06:53 | 学問のススメの涙












世界的な音楽家を輩出している桐朋音楽大学 斎藤秀雄先生は小澤征爾、秋山和慶、堀米ゆずこ他多くの世界的音楽家を輩出しています。桐朋は音楽の英才教育ですから、上手い法が優先 1年生でも上手ければ一軍です。下手であれば、4年でも2軍です。桐朋ではない女性指揮者さん西本智実さんは、ロシア国立サンクトペテルブルク音楽院で、1ヶ月間は2台のピアノだけで、2カ月目でようやくオーケストラを指揮する。毎日指揮者のスコアー(総譜)をピアノで弾かされ毎日の様にテストがあり、教室にいる生徒さんが日毎に減っていったそうです。こういう研鑽がないと音楽も含めて。クリエーティブな発想は生まれないでしょう。上には上がおり、下には下がいます。どこまで高みを望めるかでしょう。同じ様にこういう教育をしていかないと良い文章も企画もデザインも磨かれないのです。「ゆとり教育」を行った事で公立学校の劣化と私立学校が更にレベルを上げております。時々学校に依頼され演習ゼミとかやりますが、思うことは「中学 高校で何を教わってきたのだろう?」自分から何かをやる(能動的)、何もやらない(受動的)では雲泥の差となります。中学 高校と「教師達は何を教えてきたんだろう?」でも十数年前の学生達は、個々に課題を競ってやってくれました。ここ数年は全く違います。最近 慶應大学湘南キャンパスの学生さんから相談を受けますが、彼等はハングリー精神が旺盛です。やはり福沢諭吉の精神が実戦で活かされているのでしょう。東大の情報環境学科の大学院の方々もやりたい事をちゃんと自分の核として持っています。要は今の様に恵まれた環境でもハングリー精神を失わない若い方々もいるという事です。



如何にITCを導入しても申し訳ないのですが、元来持っている個々のスキルをあげる事は出来ません。英才教育はやはり必要なのです。