南無煩悩大菩薩

今日是好日也

雌伏の時間の重ね方。

2012-01-18 | 古今北東西南の切抜
(切抜/日経新聞)

炭素繊維は、鉄に比べて重さで75%の削減、強度でほぼ10倍だという。

世界でもトップシェアを握るのは、ニッポンの繊維メーカーであり、いよいよ自動車メーカーとの合弁で飛躍を目指すようだ。

取り組みから足掛け苦節は、50年だと言う。

半世紀の間、資金と労力を絶やさず続けて来た結果と今の役員は言う。

繊維産業だけの話でもない。かってのフィルムメーカーなどでも、デジタル化による需要衰退において、フィルム技術の転用研究に力を入れていた会社は成長し、逆にそれに固持し、シェア確保の為排他的に動いたかっての巨人は見る影もない。

続けていなければものにならないことと、続けているだけではろくなことにならないもの、を隔てるものはなにか。そしてその判断に必要な時間はどれほどか。

会社の寿命は30年とよくいわれる。ただ逆に今の有名かつ安定的な会社は、30年ぐらいの雌伏を経て成長を遂げたところも多い。

色々と考えさせられる。


資金と労力は、行け行けでもだめだろうし、通せんぼしてもだめなものだということはわかる。

この繊維メーカーは、東レ であった。
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