掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

我慢会2010in豊平(Ⅱ)

2010-08-31 19:00:58 | 出来事
暑い中汗を拭き拭きキジ鍋や、竹鶴の燗酒を飲む「我慢会」なのに、ちっとも我慢していないかのように笑顔で胚を傾けられる変な頼もしい方々・・・さすが居酒屋「いぶしぎん」で鍛え上げられた精鋭達恐るべし・・・・・・
釜茹での刑第一号に成ったのは事もあろうに「小笹屋・生もと純米大吟醸」この会にかかっては、純米大吟醸だろうが容赦は有りません暑い中コンロの前で、素敵なお燗を付けて下さるのは、今年も玉さんと山賊殿いつも大変感謝感謝です。
その間にも、松尾キジ園の美味しいお料理は次々と運ばれて参りました。
前菜(胡瓜なます・南蛮漬け・豆の胡麻和え)
無花果の天婦羅とオクラ(揚げ出し風)
鳥肝と韮の炊いたん
茄子の煮物
天然鮎の塩焼き
キジの焼き鳥

名古屋コウチンの焼き鳥
モモ肉の焼きとり
他にも煮豚などなど・・・・毎年、この料理プラスお弁当もあったのですが、食べ切れないので今年からその分減らして頂いたようです(賢明な選択)
しかし、どれもこれも何とお酒とよく合う事か・・・・・。キジの深い旨みがなんとも竹鶴とよく合い至福の時でした。参加者の皆様も、料理によってお酒の味わいが変化する楽しさを堪能されておりました。
小牧様にはいつも本当に素敵な企画をして頂き、限りでとても感謝しております。とても楽しませて頂きまして有難うございました。その後お約束の、集合写真を・・・・・。今回も皆さん死者が出ることなく無事に我慢会を終える事が出来ました。でもこの後、数名は「いぶしぎん」にて二次会が・・・・・・・



我慢会2010in豊平

2010-08-30 19:00:49 | 出来事
この残暑厳しき中、毎年恒例と成りました「我慢会」が山県郡北広島町(旧豊平町)の松尾きじ園さんで開催されました。
この会は、広島市中区三川町の居酒屋おなじみ「いぶしぎん」の小牧さんの企画によるものです。
昨年もブログでご紹介致しましたので、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、松尾きじ園さんの美味しいきじ料理と竹鶴を楽しむ会なのです。と・・・ここまではよいのですが、ここからが「我慢会」の我慢会たる由縁ですが、何と鍋部屋の中にはきじ鍋用のカセットコンロが4台。当然竹鶴は煮酒燗酒飲む為燗酒用のカセットコンロが1台。勿論部屋にはエアコンは無し汗たらたら・・・・・掻きながら、首にはタオルを巻き楽しむ会なのです。
こんな話をすると、もの好きだな~と思われる方も多々有る事と思いますが、これが結構気持ちがよかったりして・・・
(注)決して皆Mでは有りませんん・・やっぱり・・・
そんな恐ろしい素敵な会に集合した変わり者精鋭は、26名。午前10時30分基町の裁判所前から貸し切りバスに乗っていざ北広島町へ・・・行きのバスの中では、今回のスペシャルゲスト竹鶴酒造・石川杜氏の方から、現在RCCラジオ毎週水曜日放送中「バリシャキNOW」のコーナー「間違えだらけの酒常識」の番外編と言う事で、「間違えだらけの放置プレー」と題して、マニヤックな方々の為の正しい日本酒の放置プレー(特に開栓後放置プレー)についてのお話が有り、皆さん興味深く聞き入っておられました。内容はまた詳しくお話を・・・・・・。
バスに乗ること1時間余りいよいよ松尾きじ園に到着です。まずはお約束の記念写真。皆さん素面でまだまだ元気一杯
写真撮影終了後、メンバーは会場へ・・・・
そこに待っていた物は、じゃ~んきき・・きじ鍋
そしてお酒は早速・・・・・・
ここで、今回釜茹での刑になった気の毒なお酒達をご紹介しておきましょう。
清酒竹鶴 純米20BY
清酒竹鶴 雄町純米17BY
清酒竹鶴 純米合鴨農法米17BY 
清酒竹鶴 生もと純米(加水バージョン)19BY
竹鶴 酸味一体純米19BY
竹鶴 熟成純米八反12BY
竹鶴 秘伝純米19BY
清酒竹鶴 純米吟醸生初しぼり(室温放置)20BY
小笹屋竹鶴 純米原酒 宿根雄町20BY
小笹屋竹鶴 純米原酒 大和雄町20BY
小笹屋竹鶴 生もと純米大吟醸原酒19BY
小笹屋竹鶴 生もと純米原酒18BY  
石川杜氏ご持参の?酒 以上13種

この後は、また次回に・・・・・・・。



夏ばてをこれを飲んで・・・・・・

2010-08-21 12:46:53 | 食品
残暑お見舞い申し上げます。 
今年は、ず~と暑い「暑い暑い・・・」と言うと、さらに暑くなるようで言いたか~ないが言いたくなる
お盆を過ぎてもまったく涼しくなる気配がありません
熱中症も多く、我々も販売しているポカリスエットやアクエリアスなどの栄養飲料が大変な品薄状態に成っています。TVや病院等でも勧めていて、熱中症防止に皆さんが気を付けてこまめに飲まれ、そういった事も関係していると思われます。

実は日本にも古くから夏ばて防止の健康飲料というものがあるのをご存知でしょうか
その飲み物とは「甘酒」なのです。今では冬の寒い時に飲む・・・というのが当たり前のようになっていますが、実は江戸時代・夏場には町に甘酒売りなる者もいて盛んに飲まれており、現在でも「甘酒」と言う言葉は、俳句などでは夏の季語にもなっています。
(RCCラジオのバリシャキナウを聞いている方だったら、先日の「間違えだらけの酒常識」のコーナーで取り上げられ、お聞きなった方もいらっしゃるかと思いますが・・・。)

先日ふと、テレビのワイドショーを見ていると夏ばて対策で「甘酒」の事を取り上げていました。昔は、夏ばてから夏に亡くなる方が多く、その防止として「甘酒」が珍重されたようです。この番組の中でも「甘酒は飲む点滴」として紹介していました。
実は「甘酒」と言うのは、ビタミンB1
(疲労回復・倦怠感の回復効果) ビタミンB2(中性脂肪を減らし生活習慣病の予防効果)ビタミンB6(脂肪肝を防ぐ効果)パントテン酸(糖質・脂肪・たんぱく質の代謝などに不可欠なサンソを補助する役割)ピオチン(アレルギー症状の原因と言われるヒスタミンの増加を抑える働き)イノシトール(脂質コレステロールの代謝効果)などが含まれており総合ビタミンドリンクなのです。しかもビタミンの吸収率は何と90%以上と言われ、下手なサプリメントを飲むよりも数段効果が期待できる代物なのです。
さらに「甘酒」には、オリゴ糖がヨーグルトの如く腸内環境を整えので、便秘や肌荒れなどの予防改善・体内の有害物質の排出にも役立ちますし、ブドウ糖・必須アミノ酸も多く含んでおり、病院でよく行われる点滴もブドウ糖溶液・アミノ酸溶液・ビタミン溶液が入っていて、甘酒の成分と類似しています。まさに「飲む点滴」といわれる所以です。当店でも、お取引頂いている蔵元:山口県周南市の「寿・中島屋」さんの米麹から造られた
(家庭でよく作る酒粕をお湯に溶いて砂糖を加え作られるものではない)300ml瓶入りの飲み切りサイズ(小売値段300円)の甘酒を取り扱っております。こんな、天然で造られた栄養飲料はいかがでしょうか甘みも麹由来のもので甘ったるくなく、優しく旨みたっぷりの味で麹のツブツブ感も確りあり、とても美味しいです。ご心配なく、勿論アルコール度はゼロ。ドライバーやお子様にも安心して飲んで頂けます。

【ご覧の通りたっぷりの麹が・・・・・】 勿論、自宅で作ろうと思へば米麹があれば可能ですが、この味やはり本職にはかないませぬ・・・・・。夏ばて気味のあなた・・・いかがでしょうか
これからもまだまだ暑い日が続くようですが、どうか皆様暑さを乗り切って下さい。



お勧め新入荷ワイン(2)

2010-08-19 19:00:49 | ワイン
先日、南仏ラングドック・ルーション(ミネルボワ地域)の新入荷ワインのご紹介を致しましたが、その続編で御座います・・・・・・
前回のワインもとてもポテンシャルの高い素晴らしいワインでしたが、今回も負けず劣らずのとても素晴らしいワインです。
そのワインとは
「ROBERT MATHIS COTE DE BEAUNE VILLAGES 2007」
(AC.COTE DE BEAUNE VILLAGES)

「ロベール・マチス・コート・ド・ボーヌ・ビラージュ 2007」
(AC.コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュ)

「ロバート・マチス」は、1720年にブルゴーニュに最初のネゴシア業
(自社畑の葡萄ではなく、買い付けた葡萄を使用してワインを醸造して販売する業者)を始めたメゾン・シャピィの所有するブランドです。
1990年にボーヌ出身のアンリ・ムルゲ氏がオーナーを務め現在は、シャピィ氏の伝統を受け継ぎつつ個性とバランスを特に重視したワインを造り続けています。
また醸造家でもある彼は、現在ネゴシア業も務める傍ら、17haのバイオダイナミック農法を実践する自社畑も所有しワインを造っています。
コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュは、ボーヌの広範囲で使用が許可されています。今回ご紹介したワインは通年は、買い付けて来た葡萄で醸されるものですが、今回の2007ビンテージに限り何らかの理由で、すべてペルナン・ヴェルジェス地区の自社畑でビオデナミ
(簡単に結うと=最も徹底した有機農法)で栽培された葡萄を使用して、造られています。と言う訳で、格上の畑名の付くAC.ペルナン・ヴェルジュレスを名乗れるレベルの品質の、なんとも贅沢なワインに仕上がっているのですあ~それなのに・・・・お値段は通常の「ロベルト・マチス コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュ」の価格3,150円本当だったら5000円前後といったところでしょうか・・・・・。多分2008年のビンテージ以降は通常のものに戻る事でしょう。ですからこの2007のビンテージを逃す手はないでしょう~・・・・・。
使用葡萄はいわずと知れたピノノアール。ピノノアールの上品でエレガントな味わいとルビーの輝きのような色調で、ベリー系の果樹感もあり、とてもバランスのよいワインという印象です。味の乗りは、これからどんどんよくなってくると思われますし、柔らかいニュワンスが出てくる頃には、素晴らしいワインになると思われます。



お勧め新入荷ワイン

2010-08-17 19:10:56 | ワイン
先月末、いつもお世話に成っている大阪八尾市のインポーター「飯田」さんが、お勧めのワインを数本か持ってこられ、当店で試飲をさせて頂きました。
「飯田」さんは、広島市内で年に数回試飲会を開催して頂いている他、大阪からこうやってこまめにお勧めワインを持って来て、取引先を回って下さいます。私にとっても試飲してから仕入れが出来るので、本当に助かっています。
その際、気に入ったワインを後日注文させて頂き、本日その商品が入荷致しました。
先ずは、今回入荷商品の目玉というか・・自身とても気に入ったワインが有ったのでご紹介します。

「ANNE GROS ET JEAN=PAUL TOLLOT LES CARRE」
AC.MINERVOIS

「アンヌ・グロ・エ・ジャンポール・トロ・レ・カレタル」
AC.ミネルヴォア

このワインは、仏のブルゴーニュ・ボーヌ・ロマネの名家「グロ一族」の一人で、20年以上もワイン造りをしてきたアンヌ・グロ女史ジャンポール・トロ氏の手によって南仏のラングドック・ルーション地域で造られています。
【アンヌ・グロ女史】2人は南仏でその経験を融合させ、何年も掛けて探し出した場所ミネルヴォアのガゼルという土地を見つけました。その土地はヴォーヌ・ロマネと同じ標高220mの山麓という素晴らしい環境、豊富なミネンラルをもたらす石灰岩・砂質の多様な土壌性。それに山麓を年中吹き抜ける風ミストラル
(mistral)が害虫を自然に防いでいます。
【ガゼルの土壌】また葡萄品種は、「カリニャン」「グルナッシュ」「シラー」「サンソー」といったポテンシャルのある品種で、その樹齢の古さはこれからの様々な期待要素を持っています。
特に本商品は、遺産ともいえる約1世紀を経た古木の手済みされた「カリニャン種」のみを使用し造られた、このドメーヌの中ので最高峰のワインです。
【カリニャン104年の古木】ACミネルヴォアにはグランクリュは有りませんが、あれば間違えなく選ばれるであろうワインと言えます。
味わいは、エレガントで上品な旨み、深く濃醇な味わいながらスルリと喉を通り、余韻も心地よく渋などのタンニンも多少は残りますが、ソフトな印象で古木のカリニャン種の偉大なポテンシャルを感じます。
試飲時、一口含んだ瞬間思わず笑顔になってしまうような素晴らしいワインでしたし、自身カリニャン種の印象がガラリと変わったワインでもありました。
ご覧の2008年本商品が記念のファーストヴィテージとなります。
値段は5,000円 と、少しお高めですが内容を考えると大変お買い得なワインと言えるでしょう。現時点でも、これだけ美味しいのですからこれからの熟成はさらに楽しみになって来ますし是非味わって頂きたいワインです。
他のワインたちは、また次回ご紹介致します。