掛井酒店

純米酒(日本酒)の話題を中心に、ドイツビールやワインなどの入荷情報、日々の出来事を発信します。

蔵元様 ご来訪そして・・

2008-05-28 15:55:23 | 出来事
5月22日は日本酒の「全国新酒鑑評会(製造技術研究会)」でした。
当地広島県東広島市西条に「独立行政法人・酒類総合研究所」が東京から移転して来た関係で、当地で行われる様に成りました。今年は、いつも行われる西条の会場(東広島運動公園・体育館)が修理で使えない為、広島市内の県立産業会館(西館)で開催されました。
いずれにせよ、広島に全国の蔵元さん・関係者の皆様の多くが、お集まりに成る事には間違え在りません。
そういった事情も在り、昨年は「+旭日」(旭日酒蔵)の皆様が当店にお出でに成りました。
今年も21日に、先日ブログでご紹介致しました、島根県邑南の「玉櫻酒造」の櫻尾尚平さんが、来期の造りから一緒に蔵に入る、弟の圭司さんと一緒に当店にお越しに成りました。
お二人共、大変体格がよく頼もしいご兄弟です。(写真を撮っていなかった事を後悔・・・・まだ若い造り手ですが、現杜氏の下、杜氏修行中で色々な事に挑戦され・模索しながら確りしたお酒を造ろうと、頑張っておられます。色んな可能性を秘めた蔵元さんでとてもこれからが、楽しみな蔵元さんです。
今回、沢山のサンプルのお酒をお持ち頂きました。しっかりときかせて頂こうと思っています。
また22日の当日には、これまた先日ブログにてご紹介した蔵元鳥取県東郷温泉の近く「山陰東郷」(福羅酒造)の杜氏福羅隆元さんがお越しに成りました。4月に初めて蔵にお邪魔して以来の再会でしたが、相変わらず容姿とは相反し(失礼ですが・・一見とてもおとなしそうで、もの静かに見えるもので・・・)とても熱い情熱の持ち主なのです。この日は「居酒屋いぶしぎん」で、多くの蔵元さんとお会いする事になっており、勿論福羅さんもご参加という事で、その後一緒に出掛けました。
行ってみると、山口県「中島屋」の中村社長・兵庫県「竹泉」の田冶米社長・島根県「扶桑鶴」大畑専務・先ほどご紹介した「玉櫻」櫻尾さん兄弟・浜田の酒販店の板本さん・・・そしてご一緒した玄人裸足のSUISUI様・pukochi様と、とても濃い一夜を過ごす事に成りました。
特に中村社長・福羅さんとは、席が近くだったもので、これからどんな日本酒を造ってい来たい・・などや、技術面の事をお聞きでき、大変有意義な時間を過ごす事が出来ました。その後、日本海酒造の蔵人の池島さんもお見えに成り、これまた久しぶりの再会で、盛り上がってしまいました。(上写真:向かって左福羅さん・右が池島さん)
時間も過ぎるのも忘れ、小牧教官には大変迷惑を掛けてしまいました・・・反省。しかし福羅様は強いです
こうやって皆さんと交流が持てる幸せ・その様な方の気持が入った商品を皆さんにお届け出来る悦びをひしひしと感じ、とても素晴らしい体験が出来ました。是非皆様にこのようなお酒を楽しんで頂きたいと、しみじみと思いました。皆様ご苦労様でした。



高津川・入荷

2008-05-16 18:25:40 | 日本酒
今年3月蔵見学をさせて頂き、それ以来お取り引きをさせて頂いている、島根県益田市の「扶桑鶴」蔵元(桑原酒場)さんから「高津川たかつかわ」低精白純米酒(精米歩合70%)が入荷しました。
この商品は、蔵にお伺いした時に、きき酒指せていた事もありますし、広島市三河町の某酒屋でも頂いた事が(微妙にタイプは違いますが・・・)あります。
今回入荷した「扶桑鶴 純米・高津川」は、加水・火当てで、今年度仕込まれた(19BY)お酒です(蔵に伺った時、きかせて頂いたものと全く同じもの)。

原料米:五百万石・きぬむすめ(共に島根県産) アルコール度:15.5 精米歩合:70% 日本酒度:+5.0 酸度:2.2 アミノ酸度:1.8 使用酵母:協会7号

精米歩合の割りに、嫌な気に成る味が無くとても滑らかな印象です。とはいへ味わいは確りとしており、ただ綺麗なだけとは全く違います。現状、酒質はまだ若く硬目で、あおっぽい酸味も有りますが、バランスがよく心地好い旨味を感じます。これから熟成と共に旨味・幅も増し、更に楽しいお酒に成ってくれる事と思います。
お燗にしても、味乗りの部分よりシャープな切れや綺麗な部分が目立ちますが、冷めてくると甘味が出てきてバランスが好くなります。
低精白であるとはいへ本格派純米酒で1,800ml=2,150円 720ml=1,075円と非情にリーズナブルなお値段で、毎日の晩酌には非情に心強い1本だと思います。是非一度お試し下さい。



小笹屋・純米吟醸15BY

2008-05-15 09:57:29 | 日本酒
先日、当店の竹鶴の定番商品が品薄に成り、注文しました。
その時いつもの定番商品と、それ以外に最近あまり仕入れていなかった「小笹屋・竹鶴純米吟醸」を今回注文致しました。この商品は、昨年秋の「竹鶴の呑み切り会」で、18・17・16BYきかせて頂いていて、出荷可能商品の一覧表には18BYになっていたので、18BYが来るものばかりと思っていました。すると後になって竹鶴の奥様から電話が有り「専務が15BYが有ると言うのですが、いかがされますかとの連絡を頂きました。げ~そんな隠し玉が有ったのか~・・・・。お伺いしてみると720mlが100本位しか無いとの事(これは、きっと俊夫(専務)コレクション当然二つ返事で15BY を注文致しました商品が来てみてビックリ・・・瓶をかざして見ると、澱が「ふわ~」と舞っておりました。(澱の具合・量は商品によってばらつきがありますが・・)純米無濾過原酒15BY(4年寝かし)とくれば当然と言えば当然・・・。澱も酒質や保存状態によっては、あまりいいもでは無かったすることも在りますが、こういったものとは全く違い、事「竹鶴」に関しては、寧ろ飲み頃サインとでも言いましょうか・・とても歓迎できる状況です。原料米:山田錦(福岡県産) 精米歩合:50% アルコール度数:17.9 酸度1.9 アミノ酸度:1.6 日本酒度:+7.0 使用酵母:協会7号 タイプ:純米吟醸・無濾過原酒 
価格:720mlのみ=2,625円

確りした味・たっぷりの旨味に加へ、柔らかな優しい味わいも感じます。竹鶴をイメージする時に感じる強烈な圧倒的な酸味ではないですが、心地好い適度な・しかしきっちりした酸が利いて、下半身の力強よさのようなものを感じ、後味にまだ少し苦味もあり、まだまだこれからの熟成も期待です。勿論お燗にするとなお良し深い旨味が増し・ふくよかな存在感が現れます。
煮込み料理・燻製・乳製品・出汁を利かした野菜の炊いたもの・・・どんな料理も合わせてくれる、奥行きの深さ厚みがあります。適度な熟成が楽しめる稀少なお酒です。是非この機会にお試し下さい。



頑張る酒造

2008-05-14 18:00:43 | 出来事
先日ブログニに載せた「飲み合宿」の翌日皆様とお別れした後、参加者井上様・mazeさんご夫妻・ いぶしぎんの小牧さん・我々夫婦とで、邑智郡南町(合宿のペンションから20分位の所)に在る、「玉櫻酒造」さんに行って参りました。
今回の合宿にも社長のご子息で、酒造りもされておられる櫻尾尚平さんも参加されており、今回お疲れにも拘らず午前中に蔵を案内して頂きました。
創業から115年と、歴史ある蔵元さんです。現在、300石の造りだそうですが、蔵人は中西杜氏(但馬杜氏)と、尚平氏ご本人を入れても3人とのこと・・。蔵も結構広く3人だとさぞ大変だろうな・・・と思いました。
しかも、尚平氏が造りに参加してから山廃造りなどにも挑戦され、なかなか面白い展開をしておられます。
早速、蔵を案内して頂きました。冷んやりとりとした、蔵に入ると釜場があり、その直ぐ先に、寸胴のような小さな仕込タンク入れ物で、少量の「どぶ」が仕込まれていました。
仕込み蔵です。「天井が少し低いので、櫂入れの時邪魔になるんですよ~」と尚平氏
麹室・もと場・貯蔵庫と・・・・・・・・・見せて頂きました。

そして、いよいよ試飲19BY純米山田錦・五百万石・雄町 18BY五百万石・雄町・また雄町山廃生原酒・山田錦山廃生原酒をきかせて頂きました。
18BY五百万石は切れ味がよく、シャープで程よい膨らみが有り、一番印象に残りました。
19BYまだどれも、渋・苦が強く味わいも硬く今の所、なかなか評価は難しいですが味わいは確りとしており、熟成時が楽しみです。
山廃は常温で頂と、なかなかキレ味もよく旨味があります。しかし種類によって燗酒は、燗付け直後は良いものの、少し温度が下がると味わいが少し・・・・のようなものも。しかし全般的に非情に楽しみなお酒が多く、これから間違えなく良く成る注目の蔵元で有る事は、間違えないと思います。
櫻尾尚平氏は、まだ若く現杜氏の下、杜氏修行をしながらアグレッシブに色んな事に挑戦しておられ、非情に熱意を感じます。来週には当店にもお越しに成るとのとの事、楽しみにしております。これからも期待しています。皆さんもどうか覚えておいて下さい。



飲み合宿 その2

2008-05-10 21:25:23 | 出来事
夜も更けてみんな絶好調・・・元気一杯やっぱり半端無い人たちばかり

暗く成って来ました・・・・そろそろ中へ

そろそろ壊れかけてますよ~教官~

いやいや・・・やっぱり中がいいでしょう~

やっぱり合宿はいいですね~。

飲みの長い夜は、最終組は午前3時まで続きましたとさ・・・・。
次の朝、皆二日酔い無く8:30に朝食をぺろり・・・・
やっぱり純米酒は良いです。皆さ~ん身体に優しい純米酒をお燗で

食材の調達や、お料理、企画・・・・小牧教官本当にお世話に成りました。楽しい一日でした。有難うございました・そしてお疲れ様でした。