だったか。
カザフスタン。
被爆した両親から、両腕がなく生まれてきた、今や、初老の域に入っている御仁。
465発の核爆発があった実験場の村で生まれた。
絵筆を口にくわえ、故国での惨劇、あるいは、核なき未来へ向かう絵を書いていた。
表題は、表現がその通りだったか、おぼつかないけど。
つまり、核実験は終わらせる、ということを断言しているところを伝えたかったんだよね。
夜中の、でもないか、遅いメールに起こされ、テレビのスイッチをひねったら。
いや、今では、リモコンのボタンを押したら、が正しい表現だな。
NHKのドキュメンタリー、「激動の世界をゆく」という番組をやっていて。
旧ソ連時代のカザフスタンでの実験映像も流れていたけど、凄まじいものだね、無知というのは。
CIAのエージェントだという噂もあった落合信彦が、アメリカは、アリゾナだったか。
ネイティブの居住地で、やっぱり、同じような実験に、観光地のような感じで、見学に。
なんて光景を描いていたけど、結果、ハリウッドで西部劇を撮った俳優がガンでなくなる。
とかね。
なんだけど、そんな世界で、くだんの、カザフスタンでは名前の知れた、という。
両腕のない画家さんが、表題の物言いを自然にしていることが。
たぶん、人々の琴線に働きかけ、集合意識、あるいは、集合無意識が形成され。
という仕組みでもあるんだろうと思う。
もっとも、原子力ムラと呼ばれる人士方は、こんな番組を、ナイーブな、センチメンタルな。
リアルでない、叙情的な、左翼的な、あと、なんだろう、とにかく、そんな具合に捉え直すのかも知れないけれど。
なにせ、国営テレビ局NHKというのは、右からも左からも攻撃されているからね。
という意味では、ポーランドの話も興味深かった。
ワレサ議長だっけ、東欧の春、共産政権からの独立を目指した、あの「連帯」に参加した、やっぱり初老のインテリが。
強権的な現政権を支持し、片や、彼より少し若いジャーナリストは、時の権力にアンチを唱え。
もっと民主化を、という構図。
そんなことを言えば、昨夜の「せごどん」もそうだ。
誰だったか、せっかく、「直虎」で、井伊家の好感度アップしたのに、佐野史郎の井伊直弼がぶち壊しちゃった。
なんて表現される、かの大老、井伊直弼にしたって、安政の大獄に象徴される。
独裁的な、強権的な、冷酷な、ひどいことを、しかも、せごどんを殺そうともした。
なんてことになるけど、大きな歴史の流れの中では、一人の、あるいは、一つの勢力の役割をになったに過ぎず。
善悪の二元論ではかたずけられないものではあるんだよね。
もっとも、実際に鉄砲の弾が飛んできたら、そんなことも、言ってられないけど。
たしかなことは、弾は飛んできてない、ということで。
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