まわりで起こっていること

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「コタール」のフランス語での意味を探していた。

2020年05月07日 | Weblog

表題のコタールは、カミュの「ペスト」での登場人物。

彼は、犯罪者でどこかから逃れてきて、オランの街へ流れ着いた。

と言う設定だけどね。

すると、くだんのペストが猖獗を極め、って流れだ。

ところが、彼、まわりが騒ぎ出すと、なぜか、居心地がよくなってくるんだよね。

誰も彼もが、お互いを監視、とまではいかないかも、だけど、疑いの目で見るわけだ。

あいつ、ペストじゃね、くらいの話だね。

俺にうつすなよ、って具合だ。

オランの町中の人々が、そんな気分になっていることに、彼は、安堵する。

ってシーンが、面白くてね。

ペストは死をもたらすから、怖いはずなんだけど、しかし、ペスト禍が終息すると。

コタールは、犯罪者としてどこかへ収監される、んだよね、たぶん。

終わってほしいけど、終わってほしくない、みたいな。

これ、犯罪者という設定だけど、僕的には、ごくごく普通の、よくありがちな。

つまり、他者を疑う、恐れる、訝しむ、みたいな心理で暮らしてる、そんな姿を想像し。

「犯罪者」という設定でなくても、どこにでもいそうな、そんなキャラと見ると。

ということで、面白くて、いつか、このブログに書いてみたいな、なんて思っていたんだ。

なにせ、わが方も、今や、相互監視みたいな気分、濃厚な社会の住人、でしょ。

どこかの店先に張り紙したり、誰だか、ガラスを割っちゃって、みたいな映像、流れていたな。

そもそも、social distanceだっけ、距離を空けろ!距離を、ってなもんだ。

ひょっとしたら、本質を突いている、そんな標語かもしれないよ、なんて悪魔の囁きにも。

なりそうな。

そこで問われる人間力、なんて続けると、どこかの賢人みたいだけどね。

ところで、表題。

このコタール、フランス語ではどんな意味なのか、ってのが、なぜか興味深くて。

例えば、山田、なら、山と田んぼ、でしょ、当たり前だけど。

そんな具合に、コ・タール、なんて書くと、co tard、で「共に&遅い」となる、とかね。

なんか、寓意的な名前だったら、おもしいろな、なんてね。

朝から、そんなことが気になっていたわけだ、平和だね。

いずれにしても、「ペスト」や「COVID-19」やは、普段見れない姿かたちをわかりやすくしてくれて。

って、当たり前といえば当たり前か。

さて、朝刊のお休みの今日、素敵な一日にしますよ、きっぱり。

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