愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

名古屋マーケティング・インカレ本大会

2007年12月02日 | 名古屋マーケティング・インカレ
12月1日に午前9時から午後5時にかけて,名古屋学院大学白鳥キャンパスにおいて第2回マーケティング・インカレ本大会が開催されました。愛知学院大学,愛知大学,中京大学,名古屋学院大学,名城大学から,マーケティング専門ゼミに所属する22の学生研究グループが参加しました。ブランド,広告,商業集積,電子商取引という4分野に分かれて,研究発表とそれにつづく討論が行われました。うちのゼミからは商業集積と電子商取引に1グループづつエントリーしました。

午前中に予選発表会が行われ,各分野の優秀グループ(優秀賞)が学生の相互評価(各グループが自分達以外の優れたグループ2つを投票)によって選ばれました。午後は優秀グループによる決勝発表会が行われました。決勝に残ったのは,名城大学大崎ゼミ商業集積グループ「長浜商店街の二極化」,愛知大学太田ゼミ電子商取引グループB班「Edy利用率UP大作戦~in愛大~」,愛知大学太田ゼミブランドグループA班「愛知大学ブランド確立のためのマーケティング」,中京大学久保田ゼミ広告グループ「公共広告を利用した少子化問題に対する意識向上」の4つ。なお,愛知大学太田ゼミ商業集積グループB班「名古屋駅周辺商業の未来予想図」が名城大学グループと同票数のため優秀賞が授与されました(決勝には出られず)。


発表後,全学生グループと特別審査員(日経新聞社の方々)による投票によって,最優秀グループが選出されました。最優秀グループは,中京大学広告グループ。少子化問題に対する意識を向上させるため,公共広告とブログなどのCGMを活用するメディア戦略を提案したものです。目的の明快さ,広告理論の理解,統計手法を使った調査,パワーポイントの使い方,論理的展開,発表の仕方などバランスよく優れていたため圧倒的票数で優勝しました。これは皆納得の結果でした。私もこれなら優勝にふさわしいと思いました。中京大学広告グループの学生でこれを見ている人がいたら,大学生として大変優れた研究能力・プレゼンテーション能力を持っていますので,自信を持ってください。

意外に票数が伸びず,4位に終わったのが,名城大学商業集積グループ。長浜商店街でアンケートやヒヤリングを何度も行い,商店街内部の組織的問題を明らかにした調査ぶりには驚嘆しました。専門家でもここまで明快に内部の問題点を明らかにはなかなかできないので,大学生離れした研究になったと個人的には思いました。内容は抜群に良かったのですが,テーマが大学生好みではなかったのか,プレゼンテーションが少し下手だったのか,評価を得られずでした。ちなみに,特別審査員や教員は評価していたようなので,玄人好み?の発表だったいえるでしょう。審査員特別賞が授与されればいいなと思いながら,そんな権限はないので,ここに賛辞を書きました。もし名城大学商業集積グループの学生でこれを見ている人がいたら,自信を持ってその研究を発展させてください。

大会運営に忙しかったためか,下馬評とは違って,決勝に残れなかった名古屋学院大の各グループの皆さんにはお疲れ様と声をかけたいと思います。もし名古屋学院大の各グループの学生でこれを見ている人がいたら,皆さんの人柄と働き振りに参加した学生や教員は大変感激したことを記憶してください。


なお,うちのゼミはどうだったかというと,いい評価を受けるレベルにはとても達していませんでした。他大学とは明らかにレベル差がありました。その原因は,研究目的を早い段階できちんと明確にできなかったことです。ゼミ生達は中間発表会までちょっとなめていたようです。私のほうで研究のやり方についていくつか指摘はしたのですが,高をくくってそこまでやる必要あるのかというような認識が学生間に広がっていました。私がもっと厳しく指導すべきだったなと反省しています。中間発表会後は学生は自分達で気づいたようですが,軌道修正が少し遅かった感じです。また,努力の程度が他大学と比べて足りなかった。グループ内で分担がうまくなされず,仕事の押し付けあいをしていたところもあったような感じでした。そのためか,積極的に動き始めるのが遅かった。内容は,インターネット・オークションの将来像提案と仮想的エキナカ・ビジネス提案という,提案型発表だったのですが,提案が導き出される根拠が薄弱でした。データで根拠付けるか,理論を駆使して論理を示すのかどちらかが必要なのですが,思いつきに近いようになっていました。私やゼミ生が根拠薄弱さを指摘したのは,やっと発表の骨格が固まりゼミ内で発表練習を行った本大会2日前。修正は難しかったようでした。

うちのゼミ生は今回の結果を反省して,4年生の卒業論文に向けて研究レベルを上げてくれればいいなと思います。インカレは参加することに意義があるのです。そして,それをきっかけに,自分の研究や発表能力のレベルを思い知って,今後の向上を決意してくれればいいのです。

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