愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

経済教室

2014年04月22日 | Weblog
4月20日深夜12時35分から,テレビ東京系で,池上彰の経済教室という番組が始まりました。毎週日曜深夜に30分間放送されます。愛知県では,テレビ愛知で見ることができます。

これは,愛知学院大学経済学部で開講されている経済学特講において,愛知学院大学特任教授である池上先生が講義された内容を編集したものです。この科目は名城公園キャンパスの共通科目として扱われているので,経済学部の学生だけでなく,商学部と経営学部の学生も履修しています。また,遠隔授業システムによって,日進キャンパスでも聴講できるようになっています。

録画していたその第1回目の番組を今日見ました。教養の経済学のような趣の内容ですが,現在進行中のトピックスの解説を織り交ぜているので,ジャーナリズムの延長上にあります。また,学生からの質問に答えながら進行するシーンもあって,まさに池上ワールドが展開されています。

その番組のなかで,池上先生よくぞ講じてくださったと思った言葉。「みなさんは生徒ではなく,学生です。」

私はいつもそれを学生に諭しているのですが,なかなか伝わらないのです。池上先生も同じく感じておられたのでしょうか,履修学生に丁寧に話されました。その趣旨はつぎの通りです。

高校までは検定教科書を使って授業がなされ,そこに書かれた唯一の正解を生徒は覚え,再現する。しかし,大学では,正解かどうかわからない学説についても教員が研究しそれを講じる。正解がひっくり返ることだってあるのが学問の世界だ。したがって,みなさんは自らで学ぶという姿勢で学問に臨み,教員の講義を鵜呑みにはせず,批判的に受け取る必要がある。だから,生徒ではなく学生なのだ。その批判的態度を大学4年間で身につけて欲しい。

まさに,大学教育(高等教育)の真髄を説明しているといえるでしょう。私はせめて少人数のゼミでは,それを捉えて教育を行うべく努力していますが,池上先生は,大教室の講義でも,それを捉えられているのでしょう。

ともかく,なかなか面白い番組なので,うちのゼミ生をはじめとする本学の学生だけでなく,経済に興味を持つすべての大学生に見て欲しいと思います。
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10日経過

2014年04月14日 | Weblog
愛知学院大学名城公園キャンパスにおいて,授業開始から10日経過しました。実際に学生が通学し,教員が授業を行うことによって,色々な運用上の利点と問題点が浮かび上がってきています。私が一教員として感じた利点と問題点,今後のあり方を整理してみます。

まず,利点は,何と言っても,アクセスの良さです。名古屋市営地下鉄名城線の名城公園駅出口からわずか1分でこのキャンパスに到着します。名古屋駅から名城公園駅までは20分足らずで到着します。学生もこの点を高く評価しているようで,日進キャンパスへの通学と比べて,半分の通学時間になったと喜ぶ学生が何人もいます。

また,ICT環境が整っている点も利点です。全教室,研究室から無線LANに接続可能です。大教室ではすべて最新のAV機器が備わっていて,小教室用には多数の貸出用プロジェクターが揃えられています。学生用の貸出パソコンも数十台揃っています。日進キャンパスは,残念ながら,他大学と比べて,ICT環境は遅れていますので(あくまで私の主観),名城公園キャンパスでやっと追いついたと感じています。

セキュリティーにも配慮がなされています,IDカードがなければ,施設の入場や利用ができないように設定されています。さらに,監視カメラがあちこちに設置されています。安心を提供してくれていると感じています。

キャンパスから名古屋城や名古屋駅のビル群が見えることも利点です。今月初旬,名古屋城公園の満開の桜を一望することができました。

ただし,問題点もあります。都市型キャンパスなのでやむを得ないことですが,私も学生も感じるのが,空間的余裕のなさです。教室や研究室は,日進キャンパスとほどではないにしろ,十分な数と広さがあるのですが,それら以外の余裕はありません。学生は,授業の合間,時間つぶしする場所がないと嘆いています。

それと関連して,学食が混んでいて,昼食がとれないと学生が不満を漏らしています。時間つぶしする場所がないため,学食に長居する学生が多く,このことが客回転を悪くして,学食混雑に拍車をかけています。学内や周囲のコンビニも昼食時混雑しています。日進キャンパスでは,弁当類の販売所があちらこちらにあるのですが,名城公園キャンパスではそれらがないため,少数のコンビニに学生が殺到してしまっています。

空間的余裕のなさについては,残念ながらどうすることもできません。これを解決するためには,都市型キャンパスのあり方を見つめなおす必要があります。

都市型キャンパスというのは,大学施設だけで機能が完結せず,周囲の様々な施設と連携して一つのシステムと化して,完結するようになっています。大きな大学になると,大学が中心になって,その周囲に飲食店や小売店が立ち並び,さらに住宅が建ち,公共施設が存在して大学街を形成します。その大学街が一つのシステムとして機能しています。例えば,東京の御茶ノ水,早稲田,三田などが典型例です。

ちなみに,郊外型キャンパスはたいてい,キャンパス内に必要な施設を丸抱えするのが通常です。周囲との連携は希薄です。キャンパスが独立国のようになります。本学の日進キャンパスもそうなっています。名城公園キャンパスは日進キャンパスとはあり方が違うと意識する必要があります。

名城公園キャンパスにおいては,教職員と学生は周囲の施設の活用を意識する必要があるようです。時間つぶしする場所や飲食する場所,課外活動を行う場所などを,学外に獲得すべく努力するのです。今後重要になるのが,大学から300メートルほど離れて存在している商店街です。現状では,衰退してしまっていて,学生のニーズに対応できるとは思えない商店街ですが,今後学生が積極的にその利用を意識するようになれば,商店街側にとって改善のインセンティブが与えられることになります。もちろん,学生数が2千名程度という規模や,商店街側の店舗構成等を考えると,簡単に改善が実現するとは思えません。しかし,大学の施設拡張が困難な状況では,その方向を模索するしかないように思えます。

空間的狭隘さに不満を持つうちの学生には,大学施設にいるだけでなく,とりあえず,周囲の探検に出て欲しいと思います。

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入学式

2014年04月01日 | Weblog
4月1日,平成26年度愛知学院大学の入学式が日進キャンパスにおいて行われました。今年度は,ほぼ満開の千本桜が咲き誇る中で,式が挙行されました。残念ながら,本日写真をとることができませんでしたが,本当に千本を数える桜がキャンパス内に植わっていて,花を咲かせていました。わざわざその桜を見物に来た家族連れ(入学生とは関係のない)を,キャンパスのそこかしこで見かけました。

商学部では260名を超える新入生を迎えました。商学部の学生が日進キャンパスに通うのは1年次の時のみです。2年次からは名城公園キャンパスに通います。学年によって通うキャンパスが異なるのは,学生にとっては不便であるでしょう。しかし,この桜咲き誇る日進キャンパスを今日目の当たりにすると,1年間ここに通うことができるのは,学生にとって貴重な経験なのではないかと感じました。

私は大学院の主任という役職についているので,壇上に並んで入学式に参列しました。愛知学院大学は曹洞宗によって設立された大学です。式は仏式で行われます。目の前で繰り広げられる仏式の行事に,厳かな気分になりました。毎年,この仏式を,古臭いとか格好悪いとか評して,けなす学生がいますが,残念です。1年次必修の宗教学を学び,仏式の行事を目の当たりにすることは,学生にとっては他では得難い経験になるでしょう。

さて,壇上から,出席者を眺めると,平日にもかかわらず,新入生の父母の姿が多く目に入りました。子女の成長を一目見たいという保護者の熱心さには,ほほえましさを感じると同時に,頭が下がる思いがしました。

式終了後,商学部新入生の保護者を集めて,学部主催で父母懇話会を開催しました。半数の学生の保護者が出席しました。教員の代表者が,学部の概略を説明した後,保護者の質問に対して個別に各教員が答えることになりました。私は,カリキュラムの細かな内容について尋ねる保護者に対応しましたが,またまた熱心さに頭が下がりました。

新入生には,ご父母の愛情と熱心さに感じ入り,「今から様々な貴重な経験をする」と意気込んで,学生生活を送ってほしいと思います。

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