4月20日深夜12時35分から,テレビ東京系で,池上彰の経済教室という番組が始まりました。毎週日曜深夜に30分間放送されます。愛知県では,テレビ愛知で見ることができます。
これは,愛知学院大学経済学部で開講されている経済学特講において,愛知学院大学特任教授である池上先生が講義された内容を編集したものです。この科目は名城公園キャンパスの共通科目として扱われているので,経済学部の学生だけでなく,商学部と経営学部の学生も履修しています。また,遠隔授業システムによって,日進キャンパスでも聴講できるようになっています。
録画していたその第1回目の番組を今日見ました。教養の経済学のような趣の内容ですが,現在進行中のトピックスの解説を織り交ぜているので,ジャーナリズムの延長上にあります。また,学生からの質問に答えながら進行するシーンもあって,まさに池上ワールドが展開されています。
その番組のなかで,池上先生よくぞ講じてくださったと思った言葉。「みなさんは生徒ではなく,学生です。」
私はいつもそれを学生に諭しているのですが,なかなか伝わらないのです。池上先生も同じく感じておられたのでしょうか,履修学生に丁寧に話されました。その趣旨はつぎの通りです。
高校までは検定教科書を使って授業がなされ,そこに書かれた唯一の正解を生徒は覚え,再現する。しかし,大学では,正解かどうかわからない学説についても教員が研究しそれを講じる。正解がひっくり返ることだってあるのが学問の世界だ。したがって,みなさんは自らで学ぶという姿勢で学問に臨み,教員の講義を鵜呑みにはせず,批判的に受け取る必要がある。だから,生徒ではなく学生なのだ。その批判的態度を大学4年間で身につけて欲しい。
まさに,大学教育(高等教育)の真髄を説明しているといえるでしょう。私はせめて少人数のゼミでは,それを捉えて教育を行うべく努力していますが,池上先生は,大教室の講義でも,それを捉えられているのでしょう。
ともかく,なかなか面白い番組なので,うちのゼミ生をはじめとする本学の学生だけでなく,経済に興味を持つすべての大学生に見て欲しいと思います。
これは,愛知学院大学経済学部で開講されている経済学特講において,愛知学院大学特任教授である池上先生が講義された内容を編集したものです。この科目は名城公園キャンパスの共通科目として扱われているので,経済学部の学生だけでなく,商学部と経営学部の学生も履修しています。また,遠隔授業システムによって,日進キャンパスでも聴講できるようになっています。
録画していたその第1回目の番組を今日見ました。教養の経済学のような趣の内容ですが,現在進行中のトピックスの解説を織り交ぜているので,ジャーナリズムの延長上にあります。また,学生からの質問に答えながら進行するシーンもあって,まさに池上ワールドが展開されています。
その番組のなかで,池上先生よくぞ講じてくださったと思った言葉。「みなさんは生徒ではなく,学生です。」
私はいつもそれを学生に諭しているのですが,なかなか伝わらないのです。池上先生も同じく感じておられたのでしょうか,履修学生に丁寧に話されました。その趣旨はつぎの通りです。
高校までは検定教科書を使って授業がなされ,そこに書かれた唯一の正解を生徒は覚え,再現する。しかし,大学では,正解かどうかわからない学説についても教員が研究しそれを講じる。正解がひっくり返ることだってあるのが学問の世界だ。したがって,みなさんは自らで学ぶという姿勢で学問に臨み,教員の講義を鵜呑みにはせず,批判的に受け取る必要がある。だから,生徒ではなく学生なのだ。その批判的態度を大学4年間で身につけて欲しい。
まさに,大学教育(高等教育)の真髄を説明しているといえるでしょう。私はせめて少人数のゼミでは,それを捉えて教育を行うべく努力していますが,池上先生は,大教室の講義でも,それを捉えられているのでしょう。
ともかく,なかなか面白い番組なので,うちのゼミ生をはじめとする本学の学生だけでなく,経済に興味を持つすべての大学生に見て欲しいと思います。