愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

学期末

2020年07月30日 | 運営
今週で春学期の授業は終了します。現在は学生からレポート課題を提出してもらっている最中です。ほとんどの科目が遠隔授業であるため,成績評価は提出されたレポートによるケースが大半です。

私の担当科目においてもこれまで何度かレポートを提出してもらいました。それを読んで,以下のように「まずいな」と思ったことがあります。

まず,学生のパソコン操作スキルが総じて低いということです。ワープロソフトがうまく使えないため,文章中文字のポイントやフォントが統一されない,レイアウトを読み易いように設定できていない,図表をうまく挿入できていないなど,書式に問題のあるレポートが続出しています。スマートフォンが普及し始めた2012年頃からパソコン操作スキルの低い学生を見かけるようになりましたが,今はそういう学生が多くを占めます。そして,それがレポート作成に現れています。昨年度は手書きによる試験解答であったため,あまり露呈していませんでした。遠隔授業の今期,パソコン操作スキルの低い学生の多さが明確化したようです。

また,文章の書き方そのものに問題のあるレポートも続出しています。2000字を超える長文なのに,ほとんど段落分けをしていないものがたくさん見受けられます。段落分けができていないがゆえに,読み手にとっては,当然,読みづらい。また,書き手にとっては内容の整理がつけづらい。段落分けしていないレポートは今一つ論理性に欠けるものが多い印象です。小中学校の国語の時間,段落の重要性を習ったはずなのに,こうなっているのは,TwitterやLineなどの短文投稿に学生が慣れてしまったからかもしれません。学校の国語学習と,生活上の言語の操りが分離してしまっているのでしょう。

1年生の必修科目においては,段落分けやフォント・ポイント統一などについて注意喚起したので,学期末の最終レポートにおいては改善が見られます。2年生以上の学生が履修している科目においては,「小学校で習うようなことを上級生にわざわざ諭すことはないかな」と思い,注意喚起しませんでした。しかし,その科目の学期末の最終レポートを今読んでいて,後悔しています。
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