愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

こっそりつぶやき

2015年07月30日 | Weblog
今年度の春学期定期試験が終了。現在私は定期試験採点中。ある選択科目の春学期最終授業における,TAをやってくれたゼミ生の言葉を思いだす。「今日,受講学生たちがどのように授業を聴いているのか眺めていたのですが,面白いですね。」「先生が試験前に覚えておくべき重要事項を説明している時,ノートをとっていない学生がたくさんいたのですよ。あの項目は試験問題とその解答に関わるはずだから,ちゃんと聞けば試験対策になるはずなのに,ノートをとってないんですよ。」「これじゃ試験の解答がきちんと書けるわけないと思うのですが,どうなんでしょう?」

その科目の試験が終わって,答案を採点し始めると,意外にも,予想よりも出来がいい。高得点の答案が例年よりも多い。きちんと理解していたのでメモをとらずに済んだということか。思い起こせば,学生たちはノートは取っていなかったが,ぼんやり眺めていたわけではなかった。きちんとスクリーンや教員の顔に目の焦点が合っていた。

TAがその指摘をした翌日,別の1年生向けの必修科目で試験対策になるよう重要項目を説明していたところ,ほとんどの学生は,焦点の合わないとろんとした目で,ぼうっと眺めているだけだった。ノートをとらない。この時は,「試験対策の話をしているのだから,きちんと聞きなさい!」と注意した。そうすると,学生たちはおずおずしぶしぶノートをとり始めた。

この科目の答案を採点してみると,やはり出来は良くない。とくに,学生たちがぼうっと眺めていた時に説明した内容に関する問いは,まともな解答が少数という有様。

ノートとりが重要なことは言うまでもないが,集中して話を聞くという受講態度も重要ということ。こういう当たり前の学習態度をどう指導すればいいのやら・・・。
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英会話

2015年07月15日 | 運営
うちの大学では、毎月、English Lunch Club という催しが開かれています。日進キャンパスで1回、名城公園キャンパスで1回、計月2回開催されています。文学部の英語学担当の先生たちがコーディネーターとなり、学生と教員が集まって、昼ご飯を食べながら、英会話を楽しむというイベントです。留学を希望する学生がメイン参加者です。私は、アーカンソー大学への留学生派遣の案内役を務めている縁から、名城公園キャンパスにおけるその会にはなるべく参加するようにしています。

今月の会が先日開催されました。ゼミ生に強く指示して、それに参加するように促しました。そのおかげで、6名のゼミ生が参加しました。とにかく何でもいいから英語で会話するということが参加の条件です。無理やりに参加させられたゼミ生たちでしたが、弁当の内容や就職活動の進行などについて、何とか片言英語で話をしていました。

そもそも、なぜゼミ生に参加させることにしたかというと、英語を忌避する意識をなくして欲しいからです。英語を使わずに仕事を続ける人が大半ですが、思わぬ形で英語学習を強いられるケースがあります。ゼミの卒業生のなかに、就職後英語を使わざるを得なくなった人が存在しています。英語学習を強いられた時に積極的に学習することができるように、ゼミ生には今のうちから心構えを形成して欲しいのです。

文科省や経済界が英語教育の推進を唱えて来ましたが、英語を苦手とする大学生は大変多い。昔より増加している印象すらあります。そのような学生たちは、英語全般について苦手意識を持っているのですが、英会話についてとくに強く苦手を感じているようです。多くの人々は、学校における英語教育が酷いから英会話の苦手な学生が多いと考えています。いわく、学校では文法や読解中心の使えない英語を教えていると。しかし、本当でしょうか? そもそも、すでに、中学や高校の英語教育は、文法や文章読解中心から脱して、リスニングに多くの時間を割くようになっています。センター試験の英語にもリスニング試験が含まれています。

しかしながら、一向に学生のリスニングを含めた英会話力は高まっていない様子です。素人考えですが、学生はじめ日本人の英会話力が低いのは、教育現場以外で英語を聞いたり話したりする機会が少ないからでしょう。幸福なことに、日本では、日本語でほとんどのコミュニケーションが完結するようになっています。学校で習ったことが、日常生活に結び付いていないので、能力向上しないのでしょう。

なお、中等教育の英語学習において、文法や文章読解の扱いを軽くしたおかげで、学生の文章の読み書き能力は落ちてしまった印象です。結局、昨今の改革は、英語の会話ができないだけでなく、読み書きもできない学生をたくさん生み出してしまっているのではないかと思います。

ともかく、せめて月に一度でも、英会話に参加する機会を設けて、「英語なんて無理」というゼミ生の意識を払しょくできるようけしかけていきます。


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