愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

怒る学生

2013年07月26日 | Weblog
先日,応用商学という少人数実習形式の授業の最終回において,履修者に授業の感想文を書いてもらいました。そのなかに,つぎのような感想を寄せる学生がいました。

「うちの大学の授業は忍耐力養成としか思えないようなものが多い。今日も,200名を超える学生が好き勝手に繰り広げる私語に耐えてきた。あんなものは授業ではない。出席なんかとらなくていいから,私語をやめさせろと言いたい。教科書持ち込み可の定期試験があるが,それでいったい学生の何の能力を測るつもりなのか。今まで5つの応用商学のクラスを履修してきた。どれも良い授業であった。私語がなく,授業の目標が明快だからだ。128単位の卒業要件がすべて応用商学で充たせるならば,どれほど素晴らしいだろうか。」

大教室の授業には問題が多いことは教員側も十分認識しています。私語でうるさい授業を歓迎する教員が存在するはずはありません。また,教科書持ち込み可の試験にはそれなりの教育的配慮が存在する場合があります。しかし,学生の思い込みが紛れていたとしても,その感想からは教育の質の低さに怒る様子が十分伝わってきます。

やはり,教員と学生との双方向コミュニケーションが確保されている,少人数制の授業が重要なのだと,改めて認識しました。学部において,教員と学生との双方向コミュニケーションが確保されている,少人数制の授業の代表といえば,演習(ゼミ)です。そして,ゼミを履修しなかった学生の受け皿になっているのが,実習型授業の応用商学です。これらの充実こそが教育の質向上の柱になると考えられます。

今考えているのが,応用商学の充実です。現在は,ケース・スタディーとして,コンビニエンス・ストア・チェーンのマーケティング戦略比較を行うことをその教育内容としています。学生自らに,複数チェーンの戦略の記述と分析を行ってもらっています。件の学生は,応用商学はよい授業であると評価しています。しかし,実際にはあまりレベルは高くありません。ゼミでやっているような,しつこい議論の展開はありません。学生が調査に時間をかけることはありません。私から学生にダメ出しをすることもありません。学生間のコミュニケーションはほとんどありません。

ゼミを履修できなかった(しなかった)学生が,卒業要件を充たすために,仕方なく履修しているのが応用商学です。正直言って,受講生の学力や意欲は概して低いのです。難しい課題は与えられないので,ゼミの活動の薄まったこと(ゼミもどき)を,要求水準をずいぶん落として,展開してきました。しかし,上記の感想をもたらす学生が紛れているのなら,もっと要求水準を上げてもいいのかもしれません。そして,学生間の学修上のコミュニケーションがもっと活発になるようにしてもよいと考えています。密かに怒る学生がわずかな存在なのかどうなのか不明なので,判断が難しいところです。

なお,ゼミについては,自ら担当している部分についてはそれなりに工夫を繰り返してきました。ただし,徒労感で一杯です。学部全体でその充実に向けた工夫が必要だと感じています。しかし,ゼミは個々の教員の聖域になっていて,学部全体での工夫を講じることははばかられています。基礎演習を通常のゼミに組み入れるというように,履修要件をいじるくらいです。ゼミ充実を学部の方針にしているにもかかわらず,武蔵大学でやっているような(あそこはゼミの武蔵と呼ばれています),学部全体で研究発表大会を開く,ゼミにおける学習方法を示す教科書を出版する,特別の施設・システムを設けるというような動きはありません。学部改革に関わると,徒労感は何倍にもなるので,自分のゼミだけ注視するしかないのですが。

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至急連絡を

2013年07月19日 | 運営
卒業生や在校生からの要望を受けて,このブログを今しばらく続けることにします。

ところで,秋学期からこのゼミに所属することが内定している2年生のなかで,いまだ青木宛にメ-ルを送信していない学生は至急送信してください。4名の学生が送信してきていません。3次募集の結果発表を行った7月9日,商学部掲示板に,アドレス獲得のためメール送信を要請する旨掲示しました。


すでに送信してきた学生には,夏休みの課題をメールにて連絡しました。課題の概略は商学部掲示板にも載せてありますが(7月17日掲載),詳しくはメールで連絡しています。

おそらくメール未送信の学生は,その掲示板すら見てはいないでしょう。夏休みの課題をこなさないと,秋学期の活動は行うことが難しいようになっています。取り残されてしまいます。


宛先は,商学部掲示板に掲載されています。また,学部のHPにも掲載されています。くりかえしますが,至急連絡してください。
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