新年度が始まり,はや2週間が経ちました。新入生たちもようやく大学生になったという実感を持つに至っているようです。しかし,授業にまだ慣れていないようです。
大学の授業は,内容が抽象的・難解,板書がきちんとなされない,教科書を使わない場合がある,受講者が多い,各科目は週に1度しか開講されないなど,高校の授業とは違っていて,それらに慣れることができないようです。学生に聞いてみると,何に一番慣れないかといえば,90分という長い授業時間なのだそうです。
私は現在1時限開講の新入生向けの必修科目を担当していますが,授業が始まって40分ほど経過すると,眠るあるいは机につっぷす学生が出始めます。60分を超えると,寝ている学生に加え,起きてはいるがぼんやりする学生をあちらこちらで見ることになります。
高校の授業時間は50分程度ですので,学生たちはそれまでは耐えられるが,それ以上の時間硬い椅子に座り,黙って授業を聞くことはできないようです。
昨年アメリカの大学に滞在した時,その大学の学生は同一科目で40分の授業を週に2もしくは3回受講するというスケジュールになっていると聞きました。こちらの方が,教育効果が上がるのではないかと思っています。アメリカの大学ではどの科目も宿題が必ず出されるので,それを授業の合間に仕上げるとすると,ほぼ毎日当該科目に関する知識に触れる機会が生まれます。日本の90分授業では学生は集中力を維持することはできず,また週に1度の受講では知識が十分定着しません。
大学設置基準やスケジューリングの効率性等を勘案して,現行の開講スタイルになっているのでしょうが,学力低下への対応や学士力確保に向けた教育改革を唱えるならば,科目配当だけでなく,その開講スタイルも検討しなおす必要があると思います。
といっても,私の力ではどうなるわけではなく,教育改革論議には関心を失っているので,個人的にできる範囲で授業のわずかな改善を図るつもりです。90分授業を45分連続2回というスタイルできないか検討し,実験してみるつもりです。時間を区切るだけでなく,授業後半学生に集中力を維持してもらうよう,内容にも区切りを設ける工夫をしたいと思っています。
問題は,新入生が50分という時間に順応しているように,教員の私は90分に順応していることです。意外に難しそうです。
大学の授業は,内容が抽象的・難解,板書がきちんとなされない,教科書を使わない場合がある,受講者が多い,各科目は週に1度しか開講されないなど,高校の授業とは違っていて,それらに慣れることができないようです。学生に聞いてみると,何に一番慣れないかといえば,90分という長い授業時間なのだそうです。
私は現在1時限開講の新入生向けの必修科目を担当していますが,授業が始まって40分ほど経過すると,眠るあるいは机につっぷす学生が出始めます。60分を超えると,寝ている学生に加え,起きてはいるがぼんやりする学生をあちらこちらで見ることになります。
高校の授業時間は50分程度ですので,学生たちはそれまでは耐えられるが,それ以上の時間硬い椅子に座り,黙って授業を聞くことはできないようです。
昨年アメリカの大学に滞在した時,その大学の学生は同一科目で40分の授業を週に2もしくは3回受講するというスケジュールになっていると聞きました。こちらの方が,教育効果が上がるのではないかと思っています。アメリカの大学ではどの科目も宿題が必ず出されるので,それを授業の合間に仕上げるとすると,ほぼ毎日当該科目に関する知識に触れる機会が生まれます。日本の90分授業では学生は集中力を維持することはできず,また週に1度の受講では知識が十分定着しません。
大学設置基準やスケジューリングの効率性等を勘案して,現行の開講スタイルになっているのでしょうが,学力低下への対応や学士力確保に向けた教育改革を唱えるならば,科目配当だけでなく,その開講スタイルも検討しなおす必要があると思います。
といっても,私の力ではどうなるわけではなく,教育改革論議には関心を失っているので,個人的にできる範囲で授業のわずかな改善を図るつもりです。90分授業を45分連続2回というスタイルできないか検討し,実験してみるつもりです。時間を区切るだけでなく,授業後半学生に集中力を維持してもらうよう,内容にも区切りを設ける工夫をしたいと思っています。
問題は,新入生が50分という時間に順応しているように,教員の私は90分に順応していることです。意外に難しそうです。