愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

合宿2013

2013年09月16日 | 運営
青木ゼミでは,9月14,15日に,神戸で合宿を行いました。その目的は,神戸市の様々な商業施設を視察することでした。南京町(中華街),元町,三宮,ハーバーランドなどを訪れました。また,神戸の代表的観光スポットである北野異人館街も訪ねました。過去,ゼミでは2度神戸を訪ねましたが,そこで宿泊したのは今回初めてです。

神戸市は,人口規模において名古屋市よりも小さいのですが,商業については名古屋市よりも発達している印象を受けます。三宮からハーバーランドにかけて濃密な商業集積を形成しているためでしょう。また,港街であるため,古くから外国文化になじんできたことが街のあちこちに染み出ています。このことも印象を良くしています。

北野異人館街を訪ねる前,ゼミ生の一人が,「異人館街はリトルワールドみたいなもんですか?」などと尋ねるので,私は「あんな人工的なテーマパークではなく,歴史的建造物が残る街だ」と説明しました。しかし,そのゼミ生は腑に落ちない様子で,北野坂を上って異人館街に近づきました。実際,街に着き,旧領事館や居留民の邸宅(異人館),その周囲に散らばるレストランやカフェ,そして普通の民家を見て,「おしゃれな街ですね」と感じ入って,その特異な街の特性を理解したようでした。

私が「名古屋と違って,神戸にはギャルが少ない」という感想を述べると,ゼミ生は「先生はギャルがつくづく嫌いなんですね」と笑いながら,「確かに上品な雰囲気の人が多い気がします」と返答。こういうことが商業活動の在り方と影響し合っているのかどうかも考えて欲しいと思います。

夜泊まったホテルは,警察の共済組合が運営している,官庁街にあるものです。昭和の香りがプンプン漂う古い建物でしたが,格安だったので満足しました。ゼミ生たちの部屋は和室で,昭和の香りと相まって,修学旅行のような雰囲気になりました。

15日は,台風の影響であいにくの雨になりましたが,無事スケジュールを消化して,帰宅することができました。

近いうちに,神戸の商業の現況をレポートにまとめてもらうことになっています。何か資料を見て,それに基づいて文章を書くのではなく,目で見たことを文章化してもらうのです。これは大変難しい作業なのですが,良い訓練になると考えています。

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夏休み中

2013年09月03日 | 運営
今,大学は夏休み中ですが,先日,ゼミでは,3,4年生合同の中間発表会を開きました。長い休みに,旅行に行ったり,アルバイトに精を出したりして,学生生活を楽しんで欲しいと思います。その一方で,勉学に心を砕くのも学生生活ならではのことです。勉学を忘れないようにしてもらうために,中間発表会を開きました。ちなみに,4年生はこれで夏休み中2度目の中間発表会になります。

3年生は,10月の名古屋マーケティング・インカレ中間発表会に向けた準備報告,4年生は,卒論の進捗状況の報告を行いました。

3年生に求めたのは,自分たちは何をするつもりなのか,明確に説明することです。しかし,報告を聞いた限り,不明確でした。

1チームは,店舗で商品を確認した後にインターネットで購買する,ショールーミングを取り上げています。そのチームはショールーミングが起きる条件を探ると言っていますが,それを行うためには,ショールーミングの実態を把握する必要があります。そこをおろそかにして,机上であれこれ悩んでも,良いアイディアが浮かぶはずはありません。実態把握が不十分なため,堂々めぐりの議論を繰り返しています。

もう1チームは,土産物の衝動買いが起きる要因の分析を行おうとしています。そのためには,そもそも衝動買いとは何か,それはどのように起きるのか,非計画購買とは概念上違うのかなど,理論的な基礎を固める必要があります。既に春学期にそのことを指摘していましたが,今なお不十分な検討にとどまっているため,先に進んで,土産物に絞って考察することができないでいます。

4年生には,卒論について書けるところから書いて欲しいと指示していました。残念ながら,実際に執筆を始めている学生は少数でした。ただ,今回の報告では,文献をきちんと調べ,アイディアをうまく練ってきている学生はいました。今回私が面白いと感じたのは,同伴者が存在する場合の小売店における買い物行動の研究です。それは,単独の場合と比べた母娘で行う買い物行動の特質を考察している先行研究を検討し,そのうえで,男友達が同伴者である男の買い物は,単独の場合,母娘の場合とは,どのように違うのか調べてみるというテーマになっています。母娘を男男(友人)に変更しているのです。

学部レベルで,先行研究の追試や,条件を変えた実験・調査の実施を課題とするのは,理系分野では非常にポピュラーな教育方法です。学ぶことは,真似ることから始まるという,勉学の基本を思い起こせば,教育効果が上がるやり方だと思います。それを理解して実践してくれている学生が現れたので,ゼミの教育は前進しているかなと思いました。
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