愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

Gifts

2015年03月28日 | Weblog
先日,今年度の卒業生,鈴木さんと牧野さんが研究室を訪ねてきました。そして卒業記念の贈り物を届けてくれました。何を贈ってくれたかというと,ごみ箱とティッシュ容れ。「研究室にそれらがないために,先生はいつも困っていたのを見ていたので」という言葉を添えて。

さらに,彼女たちは,「いつも先生に,私たちの女子力のなさを嘆かれていたので,今日は女子力が高まったことを知ってもらうために,敢えて家庭用品をプレゼントすることにしました」という言葉も付け加えました。なお,ごみ箱は青,ティッシュ容れは木製なのは,青木へのリスペクトを表すためとか。女子力がアップしたのかな・・・。

ありがたく使わせてもらいます。

卒業生には,卒業後はいつでもキャンパスを訪ねて来て欲しいと思います。


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マーケティング

2015年03月02日 | Weblog
もうすぐ卒業するゼミの4年生には,今の時期,是非読書をして欲しいと思います。

毎年同じことを話していますが,働き始めると,落ち着いて読書をする余裕がなくなります。そして,社会人になると,ほとんどの卒業生は大学時代にきちんと勉強しておけばよかったという後悔の念を口にします。したがって,最後の長期休みに,とくに大学の学問に関係した読書をして欲しいのです。

マーケティングを学んできたゼミ生に良書を紹介します。斎藤泉『またあなたから買いたい!』徳間書店です。この本は,山形新幹線の車内販売担当者として活躍し,カリスマ・アテンダントとしてメディアに何度も取り上げられてきた斎藤さんの体験談を基に構成されたビジネス書です。他の販売員の4倍売るという驚きの販売体験に基づいています。

短大学生の頃からアルバイトで始めた車内販売の仕事。少しづつ工夫を重ねるうちに,驚異的な売上高を獲得する販売員に成長した斎藤さんが,その体験から得た車内販売の極意を本書は伝えています。これは車内販売に限らず,様々な業界におけるマーケティングの神髄を示していると評価できる内容です。本書には,顧客のニーズや購買行動をくみ取る徹底した顧客志向の姿勢,そのための観察や仮説検証の重要性,周到な事前準備や小さな工夫の積み重ねの必要性,アプローチのタイミングの重大性,対話の有効性などが具体的体験談とともに書かれています。

包装された弁当の中身を乗客に伝えるため,その写真入りのPOP作成を会社に要望したところ,会社側に難色を示された。そこで,自分で弁当の写真を撮り,それを基にした手作りPOPで乗客に商品提案したところ,弁当が飛ぶように売れた話。顧客の声を基に,自分で食材を探し,メニューを検討し,パッケージのお品書きも自分で書き,同僚の販売員にイラストを描いてもらって作り上げた新弁当開発の話。顧客の価格判断に対応しつつ,つり銭をスムーズに出すために,会社側と価格の設定でやりあった話。などなど,ちょっとした身近な体験談がたくさん盛り込まれていて読み易い。しかし,マーケティング理論にきちんとつながる事例ばかりです。

私の講義は退屈で,学ぶことは少なかったかもしれません。本書を読んで,最後にマーケティングの学びを整理して卒業して欲しいと思います。本書は発売されてから5年経ちますが,内容は古びておらず,まだ書店の店頭に並んでいます。

なお,例年卒業予定者には,読書と並んで,長期の旅行も勧めています。社会人になると,長期旅行の時間的余裕もなくなるからです。もし行き先が決まらないならば,山形新幹線に乗って旅行に行くことを勧めます。その車内販売に注目してみるのは面白いでしょう。斎藤さんの薫陶を受けた販売員が今活躍しているそうです。

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