愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

きちんと情報収集

2019年05月22日 | 運営
今週,商学部ではゼミ生募集のための説明会を開催しています。半数以上の2年生が出席しています。今後ゼミの見学会を経て,申込期間に入ります。そして,各ゼミで申し込み者に対する選抜が行われます。

ゼミ履修を考えている2年生には,申し込み前に必ず見学会に参加するか,ゼミの担当教員と所属学生に活動状況を聞きに行って欲しい。疑問に思ったことを,担当教員や所属学生に直接質問して欲しい。しかも,それは一つだけでなく,候補となる複数ゼミについて行って欲しい。

例年,ゼミの履修に関する2年生の行動を見ていると,きちんと情報収集したうえで,申し込みをしている学生が多くない。同級生や上級生から伝わるあいまいな伝聞を基に申し込みを行う学生がたくさんいます。その伝聞は間違った情報を含んでいます。例えば,うちのゼミに関する伝聞では,「青木ゼミは服装の取り決めがあって,必ず毎週スーツ着用であるそうだ」「青木ゼミは出費がかさむうえに,アルバイトができないらしい」「青木ゼミでは課題が山のように出されて,こなせないといってゼミ生が泣いている」など。現役のゼミ生や卒業生はこれらがでたらめであることを知っています。うちのゼミでは服装に関する取り決めをしたことはないし,ほとんどの学生はアルバイトをしています。しかも決まった出費は3年次の日経ビジネス定期購読だけです。さらに課題は1年にせいぜい2つです。

うちのゼミだけでなく,他のほとんどのゼミについても,似たようなでたらめな噂が乱れ飛び,それを真に受ける学生が存在しています。噂がその学生の申し込み行動に影響を与えています。でたらめな噂が飛び交うのは人間社会の常なのでやむを得ないとして,問題はその真偽を確かめようとせずに,学生生活上重要な履修選択をする学生の意思決定や行動です。

この意思決定や行動は,実は,3,4年次の就職活動にもつながっています。志望する会社の研究をきちんとせずに,説明会や選考会に臨む学生が多くいます。就職活動は人生の一大事だからきちんと情報収集する,しかし,ゼミはそれほど重要でないからほどほどの情報収集で済ませると考える学生がいるかもしれませんが,大学の内部における情報収集すらきちんとできない学生が,学外の企業に関する手間のかかる情報収集をきちんとできるとは思えません。

ゼミの志望・選抜に関する活動は,就職活動の良い予行演習になります。良い就職活動したいと考える2年生は,まずはゼミに関する情報収集をきちんと行ってください。
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再掲 もうすぐ募集

2019年05月20日 | 募集
昨年度掲載したブログ記事を再掲します。

2年次秋学期から始まるゼミ(演習Ⅰ)の募集期間に入りました。まず,今週説明会が開かれ,その後ゼミの公開,面接と続きます。うちのゼミを志望する商学部学生はごくわずかであると思いますが,その学生はゼミの方針を知った上で応募してください。

当たり前ですが,ゼミではきちんと学問に向き合ってもらいます。週に1度,出席さえしていれば単位が取れるということはありません。週に1度の演習の時間では,ゼミ生は自分たちが調査・分析した事柄をプレゼンテーションしなければなりません。それに対して,教員や他のゼミ生が改善を促すべくコメントします。そのコメントを受けて,次週までに修正を図らなければなりません。これをずっと繰り返します。一度決めたテーマを半年間もしくは1年間ずっと追究してもらいます。

調査・分析においては,たくさんの文献を読まなければなりません。1冊か2冊の指定された本を読んで,その内容をまとめて報告して終わりということはありません。テーマに関係する専門書や論文を何十も自らサーベイして読んでもらいます。さらに,データベース等で新聞や雑誌の記事も何十も検索してもらい,社会の動きと理論とのつながりも捉えてもらいます。週に1度の演習の時間以外に,自発的にこれらを行うことになります。

文献調査がある程度終わったら,企業に対するヒヤリング調査,消費者に対するアンケート調査,店舗の視察などを行うことになります。

文献と格闘するなんてつまらなそうだし,ヒヤリングやアンケート調査なんて面倒くさそうだと思う人は,うちのゼミに応募しないでください。そういう地道な作業によって学問に向き合うことの楽しさを感じたいという学生に応募してきて欲しいと思います。

キャンパスを訪ねてくるゼミの卒業生は,必ず,「ゼミでは後輩にきちんと勉強させるようにしてください。じゃないとつまらない学生生活になります」と私に要請します。最近の卒業生だけでなく,卒業して10年経つ卒業生もそのフレーズを異口同音に述べます。卒業生たちはゼミの活動に意義を感じていたようです。

うちのゼミでは,卒業してから,キャンパスを訪ね,後輩たちに向かって,「きちんと勉強しておかないとつまらない学生生活を送ることになるよ。自分はまあまあ充実していたと思う」と語ることができる人を求めています。
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