愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

Nagoya marketing inter-college

2009年06月29日 | 名古屋マーケティング・インカレ
名古屋マーケティング・インカレ第1回中間発表会と懇親会が,愛知大学と愛知学院大学が不参加のなか,6月27日に名城大学で開催されました。名城大学と名古屋学院大学から総勢50名が参加しました。なお,教員は全大学集まりました。私も参加しました。

2ブロックに分かれ,1チーム報告15分,質疑応答5分という持ち時間で,名城大学のチームと名古屋学院大学のチームが交互に発表する形で進行しました。

発表を聞いた印象。プレゼンは昨年並みです。なかなか良かったでしょう。初回にしては,分かりやすく研究内容をきちんと伝えようという意図が感じられました。内容は,昨年同様,皆研究方向性と今後の課題・計画を説明するものでした。これは初回に求められていたことでした。研究方向性は皆定まっていたようでしたが,研究目的が不明瞭なままなものがいくつか見受けられました。これも昨年並みでしょうか。

ただし,質疑応答に問題があった印象です。研究目的のあり方やそこに至るロジックをつくような質問がほとんどなく,重箱の隅をつつく(ロジックを揺るがすものではない)質問が多かったように思います。昨年は,初回でもきちんとロジックのおかしさをつく質問がありました。また,今回質問に対してあいまいな答えしかできないケースが多く,その答えのあいまいさを確認するやり取りもありませんでした。昨年はそんなやり取りが見られました。残念でした。

質疑応答が低調だった理由として,参加大学が2つだったということがあげられるかもしれません。参加者の半分が自分と同じゼミの仲間な訳ですから,昨年よりも緊張感が低くなってしまったのかもしれません。

また,教員の我々がしゃべりすぎたことも理由としてあげられるでしょう。初回緊張感を高めるため(間が持たないこともあってか),発表中,教員が質問やコメントをしたのでしたが,このために,学生は安心もしくは遠慮して,質疑応答を活発にしなかったかもしれません。この点は反省です。あくまで主役は学生なので,教員がコメントする場合は発表終了後休憩時間中に個別に行うことが望ましいと思います。あくまで教員はクルーであることを確認しなければならないと感じ入った次第です。

懇親会が発表会後名城大学近くで行われました。昨年と比べると参加者は半分ほどなので最初は少々盛り上がりに欠けた印象でしたが,途中からは学生らしい愉しい飲み会になりました。名城大学の皆さんには感謝いたします。
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商経会

2009年06月26日 | 運営
愛知学院大学商学部の同窓会組織として,経営学部との合同組織「商経会」が存在しています。なぜ経営学部と合同かといえば,もともと両者は一体だったからです。経営学部は商学部経営学科が分離独立する形で設立されたのです。その総会と懇親会が昨晩名古屋観光ホテルで開催されました。

商学部と経営学部の同窓生は愛知学院大学の卒業生の中では最も多いため,懇親会は大宴会場が満杯になっていました。

商経会は毎年優秀な学部・大学院生数名に奨学金を給付しているのですが,今回うちの3年生ゼミ長がそれを与えられました。懇親会で優秀者として表彰される形になりましたが,パーティー会場で,500人ほどの参加者が見守る中で,壇上に上がるという経験は通常の学生生活ではなかなかないことです。誇らしい一日になったのではないでしょうか。うちのゼミでは初めてのことでしたので,私も少々緊張しました。

さて,残念なことがあります。準備を進めてきた名古屋マーケティング・インカレ中間発表会が開催できなくなったのです。うちの学生から新型インフルエンザ患者が出てしまいました。そのために,キャンパスが全面休校になってしまったからです。さらに,学生は自宅待機が指示されました。大会は名城大学で急遽代替的に開かれることになりましたが ゼミ生はそこに参加することもできなくなってしまいました。うちだけでなく,愛知大学も同様の状況におかれました。やむをえず,今回はうちと愛知大学不参加のまま開催することになりました。

中間発表会を何らかの形で経験しておかないと,本大会に向けて出遅れることになってしまいますので,不参加の2大学は別途後日中間発表会を行うことを予定しています。
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もうすぐ締め切り

2009年06月21日 | 卒論
ゼミ生たちはもうすぐ締め切りを迎えます。3年生は今月27日に名古屋マーケティング・インカレ中間発表,4年生は7月上旬に卒論テーマ提出。4年生は正直いっていまひとつ。昨年1年間の経験があまり活かせていません。テーマをきちんと設定できない者が何人もいます。「調べて終わり」という結果になりそうなのです。

大学生の卒論(少なくともうちの学部)で多く見られるのが,この「調べて終わり」という展開になるものです。しかも「調べて」が,本の内容を写して,インターネット情報を貼り付けてという安直な作業になっているのがほとんどです。

ユニクロの成功要因を明らかにするとか,トヨタ・レクサスの現状を明らかにするというあいまいなテーマの下,それらを扱った本を2,3冊読んでまとめて,ユニクロはすばらしいブランドです,レクサスは有望ですという感想にしか過ぎない結論を書いて締めくくるというのが典型です。中学生時代の読書感想文からほとんど進歩してしていません。当然知的発達もありません。

仮にユニクロの成功要因を扱う場合,従来指摘されていなかったものを独自に案出することが目指されているならば,そのテーマには価値があるのですが,そういうことは考えもしないのが大半の学生たちです(少なくともうちの学部)。

これを改善するためには,教員が「がみがみ」指導するのが基本なんでしょうが,それだけでなく,卒論提出の条件を明示して,それをクリアしないと合格にならないという措置をとる必要があるのではないでしょうか。私は学部時代教育心理学専攻に属していましたが,そこでは,卒論には,実験,観察,アンケート調査などの1次データ収集を求めるという条件が存在していました。これだけでも十分安直さを追い払うことができるように思われます。さらに,3人の教員による(ゼミの指導教員以外2人加わる)口頭試問をクリアしなければならないことにもなっていました。こうなると,本の丸写しが通用する余地はありません。

以上のように学部で卒論に関する基準が明示できれば学生は逃げ道がなくなり,きちんと研究に取り組まざるをえなくなるのですが,そういうことをする雰囲気はうちの学部にはありません。なお,12月の提出期限をずらすことと,卒論の発表会(ゼミ内ではない)を開催することを昨年提案しましたが,黙殺されてしまいました。学部の「教育改革」などというものには期待できないので,当面やはり「がみがみ」指導するしかないようです。
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ゼミ生募集

2009年06月10日 | 募集
今年もゼミ生募集の季節がやってきました。2年次秋学期からゼミが始まる商学部では,春学期のこの時期,2年生対象に各ゼミでゼミ生の募集を行います。

うちのゼミは人気ゼミとはいい難いので,例年定員をやっと充たせる程度の学生しか応募してきません。マーケティング関連ゼミはどこでも通常人気があるにもかかわらずです。昨年度は2次募集まで行いました。そんな中,今年は募集用パンフレットに,次のような文言を載せました。

「大学生らしい勉強を本気でやってみたいとは思いませんか?このゼミでは,楽に単位を取りたいという学生には応募して欲しくありません。大学らしい学び(研究)にきちんと取り組みたいという学生に集まって欲しいのです。」さらに説明会では,夜遅く図書館が閉まるまで残って勉強しているのがうちのゼミ生たちですと述べて,それなりにハードであることを説明しました。

ゼミ生の中には,この話を聞いて,「そんなことをいったら,だれも応募してこなくなりますよ」と心配する者がいました。応募者が少なければそれでいいと思っています。ゼミ生の募集は人気投票ではありません。たくさんの応募があったからといって喜ぶのはばかげています。そもそも勉強が大変だからと敬遠するようなレベルの学生には応募して欲しくないのです。人気投票のような受け取り方をしている学生には人気取りのゼミに行ってもらえばいいと思っています。

ハードであることをあえて表明したのは,3年次の名古屋マーケティング・インカレへの参加を考えてのことです。ゼミ生たちが発表会に備えて遅くまで図書館で勉強するのは事実です。これはうちのゼミだけでなく,他大学の参加ゼミも同じです(多分他大学生の方がもっと勉強しているでしょう)。これに耐えうる学生に集まって欲しいのです。愛知学院大学商学部はレベルの高い学部であるとはいい難いのですが,だからといって自分を甘やかして欲しくはないのです。

ただ,私が強制して遅くまで残している訳ではありません。皆自発的に勉強しています。自分で自分を追い込んでいるのです。グループで助け合いながら(あるいはあれこれぶつかりながら),追い込んで頭を使うことを面白がってくれる学生が見たいのです。そういう学生とともに学びたいのです。

昨年,名古屋マーケティング・インカレ本大会が終わった後の反省会で,ゼミ生の何人かが「こういうことをするのが大学だと思っていました。大学生らしいことが経験できた良かったです」という感想をもらしました。そういう気分を味わいたい学生に応募して欲しいと思っています。
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エントリー

2009年06月05日 | 名古屋マーケティング・インカレ
先週,3年生に名古屋マーケティング・インカレのためのエントリー・シート提出を行ってもらいました。このシートをきちんと書き上げて,5月中に提出しないと,出場することができないのです。

今回うちからは4チームがエントリーしました。家庭用ゲーム機のマーケティング戦略を考察するチーム,コモディティ化した商品の差別化を考察するチーム,タダコピの広告効果を考察するチーム,コンビニエンス・ストアのマーケティング戦略を考察するチームという4つです。それぞれまだまだテーマがあいまいで,仮説を導き出せるレベルには達していませんが,何とか方向性は決まったところです。

6月27日に第1回発表会がありますので,そこまでに,テーマをきちんと説明し,この先本大会までに何を作業として行うのか研究計画を表明できるようにして欲しいと思っています。

なお,第1回発表会はうちのゼミ主催で愛知学院大学で開催します。既に準備が進んでいなくてはならないのですが,昨年度と比べると,ゼミ生の動きが遅いのが気がかりです。打ち合わせもきちんと行われていません。かなり心配です。何をすべきかリーダーたちが十分理解していないようです。昨年のリーダーたち(4年生ゼミ長,副ゼミ長たち)は高校時代に生徒会長等を経験していたこともあってか,学生主体で催しを行なうことに慣れていました。3年生は4年生から一通り段取りの伝承をしてもらっていますが,主体性に欠ける様子です・・・。

ただ,研究発表するだけでなく,発表会開催にも主体的に学生が関わるというのは教育的意義があると考えています。3年生には,「他大学学生をお迎えする」というホスピタリティー・マインドを持って,きちんとやり遂げて欲しいと思います。

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ゲスト

2009年06月02日 | 名古屋マーケティング・インカレ
先週3年生のゼミに,日経BP社の荒武さんが参加されました。日経ビジネスのアカデミックサポートの説明に来られた訳です。ついでに,ゼミ生の名古屋マーケティング・インカレ・エントリー・シートについてコメントを頂きました。

新聞は簡潔に書かれすぎているので,予備知識がないと理解できないことが多いが,雑誌は丁寧な解説がなされている。そのため,日経新聞は難しいかもしれないが,日経ビジネスは読み易いし,分かり易いという荒武さんの説明に,ゼミ生たちは納得していたようです。私も本当は日経新聞をゼミ生には毎日読んで欲しいと思っています。しかし,学生があれを読みこなすのは至難であると理解しています。恥ずかしながら,そもそも教員の私が読みこなしていません。金融や経済政策の記事などでは理解できないものが出てくるのです。それを日経ビジネスで補うことができます。

また,日経ビジネスは取材記者が多いので,ライバル誌よりも取材が徹底している。自社スタッフによる記事が多いので,特集記事などの統一感が取れているという説明にもゼミ生たちは納得していたようでした。

ただ,日経ビジネスは昔は部長以上の管理職しか読めなかったのだが,今は学生にも読んでもらえるように政策を変えたという説明を聞いた時には意外だったようで,ゼミ生の一人は「なぜ学生に広めているのですか?」と質問しました。長期的なブランド力向上のためという答えがなされました。将来の顧客を早めに手なずけようということです。ゼミ生にしてみれば,そんなおじさん向けの雑誌を学生が読んでも面白いのかという疑問だったのかもしれません。たしかに,紙面の広告は高級輸入車,高級時計,高級スーツというものばかりです。おじさんの端くれである私もそんなものには縁がないので読み飛ばしていますが。

その後,ゼミ生の発表用エントリー・シートについて荒武さんからコメントを頂きました。ゼミ生たちはいつもよりも格段に緊張している様子でした。インカレ本大会で自分たちを評価する立場の人がそばにいらっしゃるということは大きなプレッシャーだったようです。おかげで,エントリー前の区切りのゼミが引き締まりました。荒武さんにはここでお礼を申し述べたいと思います。
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