愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

研究事始

2008年04月25日 | 名古屋マーケティング・インカレ
ゼミの3年生に研究のあり方について簡単な説明を行いました。研究とは「なぜ」の問いかけからスタートするということを強調しました。


大学生が何か研究らしきことを行う場合,とにかく調べて終わりということになりがちです。ユニクロについての研究というと,ユニクロ関連の本を借りてきて,それを丸写しして,ユニクロ(ファーストリテイリング)はこんなすばらしい会社ですとまとめて終わり。こういう研究発表がすごく多いのです。こんなものは研究とは呼びません。本の丸写しによる研究レポートは中学生の読書感想文以下です。

大事なことは「なぜ」こんなことが起きたのかを捉えて,それに対して答えを見つけ出そうという態度です。そして,研究の進め方においては,理論の学習や事例の収集を行う過程で,仮説という形でその答えを導き出していくこと,続いて,その仮説が正しいのかどうなのかを,様々なデータを使って明らかにしていくこと(検証)が重要になります。

とにかく「なぜ」と問いかけ続けることをゼミ生には頭に叩き込んで欲しいと思います。
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グローバル化時代の小売業態

2008年04月14日 | Weblog
担当の青木はこの度『小売業態の国際移転の研究』(成文堂)という本を単著で出版しました。

スーパーマーケットやコンビニエン・ストアなどの小売業態は日本発ではありません。アメリカから日本にやってきました。こういう現象は小売業態の国際移転といいます。また,アメリカからやってきたスーパーマーケットやコンビニエンス・ストアは当初のままで日本では発展することはなく,日本的な変化を遂げて発展しました。これは小売業態の国際移転に伴う変容といっていいでしょう。本書はこれらを扱っています。

本書では,まず,小売業態の国際移転とそれに伴う小売業態の変容に関する理論を検討しています。つぎに,事例としてスーパーマーケットを取り上げて,それがアメリカから日本にどういう経緯で移転してきたのか,そして日本においてどのように元のパターンから変容したのか,その変容はどういう理由(要因)によるのかを検討しています。よく知られているように,日本のスーパーマーケットはアメリカのスーパーマーケットとは違った存在になっています。また,近年注目を集めている小売業国際化あるいはグローバル化との関係なども検討しています。

グローバリゼーションという言葉が2000年代に入ってあらゆる場面で蔓延してきました。グローバリゼーションとは,世界はひとつの大きな市場になり,統一した基準や様式がその中に広がっていくという考え方です。そこにアメリカ発の論理に日本を始め多くの国は席巻されてしまうという危険を感じる人が多くいます。確かに経済の中にそういう側面はあるでしょう。しかし,小売業の歴史を振り返ってみると,アメリカの論理がそのまま日本で通用することはありませんでした。スーパーマーケットやコンビニエンス・ストアなど,日本はしたたかにアメリカの進んだ小売業の知識を取捨選択して取り入れて,うまく実情に合うように変化させてきたのです。このことは日本だけに限りません。本書はこのことを考えてみようと問いかけているのです。そして,単純なグローバリゼーションを冷静に捉えなおすことを企図しています。学生には是非考えて欲しい事柄です。
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始動

2008年04月10日 | 運営
本日平成20年度のゼミが始まりました。新3年生たちはゼミ長,副ゼミ長,書記,就活リーダーを選びました。この4つをゼミ4役と呼んでいます。ゼミ長はゼミの代表者でとくに研究活動のまとめ役,副ゼミ長はゼミ長補佐でとくに研究以外の各種活動のリーダー,書記はレジメやレポートなど各種書類作成のまとめ役,就活リーダーは就職課との連絡係を務める就職活動のリーダーです。

ゼミの代表者になるゼミ長と副ゼミ長には女子学生がなりました。2人とも自分で立候補してくれたのでした。書記,就活リーダーは男子学生です。こちらも自分で立候補してくれました。役員は男女半々になりましたが,女子学生がリードする形になっています。2年次の仮ゼミ長も女子学生でした。どこの大学でも同じなのですが,うちの大学でも女子学生のほうが活発で積極的です。色々なことに関心を持って,何事にも全力投球するのはたいてい女子学生です。

新3年生の男子学生も皆やる気を持っていそうですので,ゼミ長Kさんのリードの下で15人がうまくまとまって,活発で,楽しい,やるときはやる,充実した2年間にしてくれればと思います。

新4年生たちはのっけから欠席者が数人。就職活動のためだということです。今の時期やむをえないのですが,年度始めのゼミには全員揃って欲しかった。なお,すでに内定を得た学生がわずかですがいます。サブプライム問題,景気の落ち込み,物価上昇など厳しい経済情勢に突入しているようですが,今年度就職状況は何とか良好に推移しそうです。

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