愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

休み明け

2016年09月26日 | 運営
先週秋学期が始まりました。ゼミにおいても夏休み明けの授業を行いました。

2年生は公式にゼミの活動がスタートしました。私からは来年1月までの活動の概略を説明し,その後,ゼミ生たちで論文コンテストのための研究テーマを話合ってもらいました。皆どうすればいいのか分からないと途方に暮れたような発言をしていました。研究テーマを自分たちで決定するというのは,大学における学びの最重要課題といっていいでしょう。簡単には決まりません。大いに悩んで欲しいと思います。私からは,2年次は基礎訓練期間だから,変なテーマでも,論理性に欠けたとしても叱ったりはしないので,自分たちが面白いと思える論文づくりをして欲しいと申し渡しました。

3年生は,10月1日に名古屋マーケティング・インカレ中間発表会の運営を担当しますので,まずその業務の打ち合わせをし,当日のスケジュール表を完成させました。こちらはスムーズに進みました。そのつぎに,自分たちの研究発表内容をプレゼンテーションしてもらいました。正直言って,2カ月間進歩が見られませんでした。彼らはテーマパークの日本市場を取り上げているので,まず日本のテーマパークやその関連市場を分析せよと夏休み前に指示しました。しかし,彼らは,なぜか日本の企業の海外市場参入動向を調べてきました。私からそれはおかしいと指摘すると,何をやればいいのか分からないと彼らが訴えるので,日本におけるテーマパーク市場に関する白書が存在するので,それをまず調べるように指示し,つぎに市場の参加者の一方は消費者なのだから,消費者の消費動向を各種資料から読み取ればよいとアドバイスしました。実は白書を見るようにという指示は夏休み前に既にしています。結局夏休み中何もしなかったも同然だったことが分かり愕然としました。2か月の遅れを取り戻すことは難しいといえますが,本大会までの残りの期間寝る間を惜しんで頑張って欲しいと思います。

4年生には,卒論の執筆途中データを持ってきてもらいました。ずいぶんと進んでいるゼミ生がいる一方,ほとんど書いていない者もいました。いつも通りです。きちんと書いているゼミ生は,テーマがしっかりと自分なりに理解できています。あまり書いていないゼミ生は,その逆です。基礎知識に欠けているので,そもそもテーマが不明確なのです。もっと文献を読み進めるしかありません。知識のないまま,机の上でうんうん唸っても,何も出てきません。テーマが不明瞭,目次が不確定で,何をすればいいのか分からない時は,とにかく関連する論文,著書,記事等をたくさん集め,読むことが重要です。遠回りなようで,これが近道なのです。

なお,ゼミ生の1人は,私たちの仲間である名城大学の大崎先生が進めている「プレミアム・マーケティング」を卒論に取り上げています。大崎先生の著書を読み込み,それを批判的に検討して,日本酒市場に絞り込んで,自分なりにプレミアムの法則が出せないかと奮闘しています。大変望ましい卒論の進め方です。是非,完成した卒論を大崎先生に献上できるように頑張ってほしいと思います。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

合宿

2016年09月16日 | 運営
9月13日14日に,ゼミ生11名と共に京都にて合宿しました。例年は3年生主体で実施するのですが,3年生が積極的でないため,4年生が企画し,他の学年を誘って実施しました。行先は京都です。

マーケティングが専門のゼミ合宿ということなので,商業に関連した施設をめぐることを例年目的としています。今年度はどこに行ったかといえば,京都鉄道博物館,東映太秦映画村,伏見稲荷,四条河原町周辺商店街です。

初日は,伏見稲荷にお参りした後,鉄道博物館に行きました。JR西日本がSL操車場のある梅小路公園に今年新設した博物館です。名古屋にもJR東海が運営しているリニア・鉄道館がありますが,京都の鉄道博物館はそれよりも規模が大きく,多様な展示物があり,見ごたえがありました。新幹線から在来線までいくつもの車両を見ることができます。また,電車のパンタグラフ,底側の駆動輪など普段見ることができないパーツを詳しく見ることができます。個人的に感動したのが,隣接する操車場で,本物のSLが動いている場面です。石炭が補充され,運転手がそれをボイラーに放り込むシーンには目を奪われました。私の世代では物心ついたときにSLは実用運転していませんでしたので,貴重なシーンを見ることができました。

二日目には,映画村に行きました。東映の撮影所に併設した施設で,時代劇の舞台を見ることできます。そこで東映所属の俳優が様々なアトラクションに登場し,観客を笑わせていました。我々も時代劇でおなじみの建物の中で繰り出される俳優の芸に魅了されました。正直言うと,この映画村には期待していませんでした。映画のテーマパークUSJに比べると,古く,小さく,不便な場所にあるからです。しかし予想に反して楽しめました。

今回鉄道博物館と映画村に行くことになったのは,3年生がテーマパークの調査研究をしているからです。彼らはUSJやディズニーリゾートについては,実際にサービスを体験し,様々な文献を収集しています。しかし,それ以外のテーマパークや関連施設についてはよく知らないままです。鉄道博物館と映画村見学は彼らの研究を掘り下げる一つのチャンスになるのではないかと考え,皆で行くことになりました。

3年生に鉄道博物館および映画村について感想を聞いたところ,「どちらも面白かった,とくに映画村はテーマパークとして成立していた。事前の予想とは違い素晴らしい施設である」と答えました。何が面白さを作り出しているのか,ゼミ生たちとの会話で探り出してみたのですが,私が思い至ったのは,どちらの施設も本物が存在しているというです。鉄道博物館では本物の新幹線車両や部品が展示され,本物のSLの走行を見ることができます。映画村では,本物の俳優が目の前で芸を見せてくれます。ファンタジーの世界を見せてくれるディズニーリゾートやUSJとは違ったアプローチに接することができたといえるでしょう。

今回は,昨年と同様,4年生ゼミ長と副ゼミ長の巧みなリードのおかげで,円滑にスケジュールが進行しました。また,2年生に,関西出身で京都に詳しいゼミ生がいて,彼が現地でアドバイスしてくれたことは助けになりました。残念なのは,本来主体になるべき3年生が合宿には積極的でなく,1名しか参加しなかったことです。わずか2日間でも良い学びと交流の時間を持てたのに。今後は3年生が主体で,合宿その他の活動に全員参加し,自主的に積極的に運営をすることを望みます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする