愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

メッセージ

2012年11月21日 | 名古屋マーケティング・インカレ
2012年度名古屋マーケティング・インカレの本大会が12月1日に開催されます。参加学生たちに残された日はあと10日です。うちのゼミ生を含め,参加学生全員にメッセージを発します。

1.妥協するな
 みなさんは,8か月間(前準備も入れれば1年近く),多大な努力を名古屋マーケティング・インカレの研究発表のために傾けてきました。今は睡眠時間を大幅に削って奔走していることでしょう。指導教員のみならず,様々な教員やビジネスマン等にアドバイスを求めているでしょう。学生研究発表会は全国各地で多数開催されていますが,これほど長期間フルコミットメントで学生を拘束するものは多くありません。その努力を称賛いたします。もう内容がまとまりつつある段階に達しているでしょう。
 
 

 しかし,ここで手を抜かないでください。「これぐらいでいいでしょ」と高をくくらないでください。本大会直前で劇的に内容が改善するケースをいくつも見てきました。締め切り前になると,なぜだか不思議と頭脳がフル回転し始めます。火事場の馬鹿力に似ているのかもしれません。妥協せず,もう少しヒヤリング調査をしてみる,アンケート調査の可能性を探る,文献を追加検索してみる,論理の可笑しさをチェックする,など実行してください。

 行き詰っている場合にはなおのこと,最後まで徹底して調査と思考を繰り返してください。行き詰まりを打破するためには,徹底してた調査と思考を行うしかありません。机上で唸っていても打破できません。文献をもっともっと読んでみる,ヒヤリングを別の角度で行う,専門家にアドバイスを求める,などやらなければなりません。

2.勝ち負けより大事なことがある
 名古屋マーケティング・インカレ本大会では,学生相互評価(一部特別審査員評価を加味)によって,予選,本選とも,研究発表の勝ち負けが決まります。発表する限りは,高評価を得て,予選を突破して優秀賞を勝ち取りたい,本選に出て最優秀賞を勝ち取りたいと思うのが人情です。しかし,何のジャンルでも同じなのですが,勝ち負けは運が左右します。素晴らしい内容の研究発表でも,発表グループの組み合わせ,当日の精神・身体状態,予期せぬトラブル等が影響して高評価が得られないことはままあります。過去そんな参加チームをいくつも見てきました。

 名古屋マーケティング・インカレが,1年近くもフルコミットメントで学生を拘束し,担当教員全員が参加学生すべての指導を行うという手間のかかる体制をとっているのは,何も発表の優劣を決したいからではありません。相互評価と,その先にある表彰をインセンティブにして,みなさんの能力向上を図るためです。我々教員は,1年前と比べれば,参加学生は,調査,論理構築,プレゼンテーション,質問などで大幅に能力を向上させたという場面を見たいのです。そして,学生にはそれを実感して欲しいのです。

 みなさんには堂々とした発表をして欲しいと思います。堂々とした発表とは,明快な主張があり,きちんと根拠が提示され,一貫した論理が構築されている,聞き手に親切な発表のことです。これが実現できれば,周囲の学生や教員,特別審査員は「よくやったな」と声をかけてくれるでしょう。そして発表者は充実感を味わうことができます。何よりみなさんは大きく能力を向上させることができます。ひょっとしたら,高評価によって勝てるかもしれません。しかし,勝ち負けの決定は堂々とした発表実現プロセスのわずか一コマにしかすぎません。

3.最後に泣こう
 みなさんには,妥協せず,堂々とした発表を実現して,本大会終了後,泣いて欲しいと思います。うれし涙,悔し涙,充実の涙,怒りの涙,何でも構いません。泣けるほどの努力の傾注があれば,能力はきっと向上しています。そして,周囲はみなさんのそんな姿をまぶしく思っているはずです。


最後にうちのゼミ生に。現状ではとても「最後に泣ける状況」に至っていません。努力が足りません。行き詰っている割にはまだ徹底した調査や思考が見られません。まだ妥協しています。
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近況

2012年11月16日 | 運営
ゼミ2年生は,はじめて研究発表を行いました。他のコンビニエンス・ストア・チェーンと比べて,セブンイレブンの平均日販が高いのはなぜか,その理由を考察するというテーマで,2つのグループが発表しました。初回だけあって,うまくいきませんでした。内容において,論理性がない,調査が不足,独自性がないなど問題がありました。ただ今回は,うまくいかなくて当然なので,失敗から何を学ぶかを考えてくれれば,「成功」だといえます。なお,発表前に,何度か,レジュメの作り方,プレゼンテーションの心構えなどをレクチャーしました。初回にしては堂々とプレゼンテーションしてくれたでしょう。プレゼンテーションの技術や態度は,場数を踏むことで向上します。今後卒業までに数十回はこなしてもらうつもりです。

ゼミ3年生は,名古屋マーケティング・インカレの準備に追われています。行き詰って,方向展開せざるを得なくなったチームが出ました。例年必ず,秋にこのような状況に陥るチームが出ます。ただ,今年は少し遅かったように思います。そのチームに対しては,ビジネス系の研究発表(広くいえば文系の)では,正解を導き出すことが求められるのではなく,より説得力のあるアイディアが求められるのだと説明しました。そのためにいかに根拠を探し出すことができるのかが問われるということも付け加えました。

また,同時に大学生をターゲットにした策を導出するという案を示していましたが,それは大学生の研究発表では定番で,ありきたりといってもよいので,よほどユニークなアイディアが出ないと,評価はされないと指摘しました。大学生たちは気安さから(ある意味知識と想像力の欠如)から大学生を対象とした策を練ろうとしますが,安直さがにじみ出るケースがほとんどです。

ゼミ4年生は,卒業論文の概要をA4で1枚のレジュメにまとめ,各自発表しました。例年通り,肝心の結論部分が未定になっているものがほとんどでした。思い付きでない,きちんと根拠を提示することができる,結論(主張)をしめきりまでの1か月で作り上げて欲しいと思います。なお,A4で1枚のレジュメについては4年生たちは上手に作成していました。読み手が一目で概要を把握することができるようになっていました。3年生にも同じ作業を行ってもらいましたが,こちらの出来は悪く,概要が今一つよく分からない状態でした。4年生は1年間分の能力向上が見られた訳です。ただし,研究内容については,4年生のほうが出来がよいというわけではありませんでした・・・。
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