愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

Nagoya Marketing Inter- College Discussion

2008年05月23日 | 名古屋マーケティング・インカレ
今年度も,愛知学院大学,愛知大学,中京大学,名古屋学院大学,名城大学のマーケティング専攻学生による研究発表大会「名古屋マーケティング・インカレ」が開催されます。今年度は6月と10月に中間発表会,12月に本大会が行われます。各大学からマーケティング専攻ゼミに所属する学生90名ほどが参加し,複数領域に分かれて研究発表を競う予定です。昨年同様,本大会では参加学生と特別審査員による投票によって優秀賞と最優秀賞が決められます。また,昨年度に引き続き,本大会では『日経ビジネス』発行の日経BP社の協力を得ることになっています。

6月の当番校は愛知学院大学なので,うちのゼミではその準備を始めています。6月21日土曜日午後に発表会を行い,夜に懇親会を開く予定です。研究発表を行わなければならないのに,会の運営も行わなければならないのは実際には大きな負担ですが,これも色々学ぶことがあるだろうということで,3年生のゼミ生たちはそれなりにやる気を出してくれています。昨年はうちは当番校ではなかったので,事情の分かる学生がいないため,手探り状態です。

とりあえず,役割分担を決め,発表会場の教室と懇親会場の居酒屋は予約しました。ゼミ長Kさんと副ゼミ長Tさんの実務能力が高いので,今のところは準備は円滑に進行していますが,当日の運営ではあれこれ混乱するかもしれません。昨年度本大会を開催した名古屋学院大は大変優れた運営をしたので,それには見劣りしてしまうかもしれませんが,恥ずかしくない運営を実現したいと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テーマ選びは難しい

2008年05月20日 | 名古屋マーケティング・インカレ
現在,ゼミの3年生は名古屋マーケティング・インカレ(愛知学院大,愛知大,中京大,名古屋学院大,名城大合同研究発表会)に向けた研究テーマ選びを行っています。また,4年生は卒論のテーマ選びを行っています。どちらも今月末までには大まかにでも決めてもらわなくてはなりません。ところが,ああでもないこうでもないと悩んではいるもののなかなか決まらない状況です。

そもそも,研究においては最も難しいのがテーマの決定です。他人に説明できるほどテーマがきちんと決まっていれば,研究は半分も進んだようなものです。

学校教育において,何をやるべきか何を考えるべきかという課題については,教員から与えられるのが通常です。小学校や中学校はもとより大学においても,大半の授業では教員が課題を指示し,学生はそれにしたがって調べ,考えればレポートなり答案なりは完成するのです。しかし,大学の心臓ともいえる研究では,何をやるべきか,何を考えるべきかという出発点から自分で導き出さなくてはなりません。何をやるべきかを導き出すためには,関心のある領域について基本的な知識が必要なことは当たり前なのですが,さらに「何かを明らかにしたい」「何かを良くしたい」という強い動機が必要です。しかしながら,これまでの学校教育ではそういうことを要求されたことがほとんどないので皆戸惑っています。

企業では問題発見・課題解決能力の高い人材が求められていると長らく指摘されてきました。現状の学校教育はこの能力を養うようには十分対応しきれていないのですが,大学における研究活動は問題発見・課題解決能力を養うことに役立ちそうです。ゼミ生には研究テーマ選びに頭と体を散々使ってほしいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

だから何?で終わる

2008年05月11日 | 卒論
ある大学の経営学部の先生が,教えている学生で,総合商社を知らない者が多数いて,三菱商事や三井物産といっても聞いたことがないと答えるが,これじゃ教えようがないと嘆いていました。こういうことは私にも経験があります。数年前,私のゼミ(流通専門)に所属しているのに,スーパーのダイエーを知らない者がいたのです(それも複数)。さらに,スーパーに買い物に行ったことがあるかと訊くと,何とゼミの半分の学生はないと答えました(全員男子学生)。全ての学生がこれほど生活範囲が狭く,ボキャブラリーが貧困であるとはいいませんが,傾向としては学生の生活範囲(あるいは世間)は狭くなっています。そしてそれに伴い知識や思考も狭くなっているようです。

卒論のテーマ案を4年生に答えてもらったら,自分の生活範囲から考えた,素朴な興味しか示せませんでした。「自分の好きなアーティストのビジネスについて」「自分が乗っている車のメーカーのマーケティングについて」「ビールのブランドごとのターゲットについて」など。だから何?と聞き返されて終わってしまいそうなものばかりです。なぜの問いかけは全くなく,軽く調べて終わりです。経済の趨勢や学問的な問題からテーマを捉えようという意思が見られないのです。

また,比較的具体的な話をした方の,ファッションに関心があるという学生は,街におけるセレクトショップの集積と,若者に向けた(中年や年配者は除いて)その戦略のあり方を考察したいとか何とかいっています。若者こそがおしゃれでファッションに敏感という発想は幾分か的を得ていそうですが,実際にはセレクトショップは中年や年配者向けのブランドやショップを数多く立ち上げて力を入れています。中年には中年の,年配者には年配者のファッションやかっこいい装いは存在するのです。そしてそれは大きなビジネスになっています。また,街は若者だけが利用するのではありません。そういうことをきちんと調べて,理解したうえで,セレクトショップの戦略のあり方を考察するのならいいのですが,自分の体験と感覚の範囲で考えようとするのみです。半径5メートルの世間で生活する若者たちと最近よく指摘されていますが,知識や思考までそういう狭い範囲に閉じ込めていては能力の成長は見込めそうにありません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

出来る奴と出来ない奴

2008年05月02日 | Weblog
大学教員として毎日学生と接していますが,当然のことながら,「出来る奴」と「出来ない奴」の差を認識します。学力の高い優秀な学生は共通してどのような特徴があるのか書き出してみます(独断と偏見)。

1.メモをきちんととる癖を身につけている
 優秀な学生はメモをきちんととります。その前提として,人の話をきちんと聞き,重要事項を識別します。学生の中には,人が重要な話しをしているのに(試験の問題傾向や宿題の内容など),無表情であるいはポカーンと口をあけて,メモをとらずただ聞いているだけの者がいます。私の接した限りそういう学生に優秀な者はいませんでした。後で他の学生のメモを見せてもらえば大丈夫。そんな意識の学生で優秀な者は見たことがありません。もちろん,まれに記憶力や情報処理能力が抜群なので,メモをとらないという学生もいるのかもしれませんが,私の周りには残念ながらいません。

2.時間を守る
 優秀な学生は時間の重要性を知っています。期限をきちんと守ることができるよう,期限から逆算して計画的に物事を進めていきます。期限ぎりぎりから課題をやり始め,結局期限守らずという学生で優秀な者は当然いません。

3.意思決定・行動が速い
 ダメな学生は,ああでもないこうでもないと悩むだけで,なかなか物事に取り掛からず,時間を浪費することが多い。優秀な学生は仮にでもすぐに意思決定をして,さっさと物事に取り掛かります。

4.失敗は自分の責任であると認識している
 成績が悪かったときに,それは教員の評価方法が悪い,自分はきちんと努力していると批判するような学生で能力が高い者を見たことはありません。優秀な学生ほど自分の努力の足りなさや欠点を認識しています。逆に言えば,自分の欠点や至らなさを知っているからこそ,きちんと努力をして能力を向上させているのです。

このように書いてみると,当たり前のことばかりかもしれません。でも,当たり前のことをきちんとやり通すことは難しいようです。優秀な学生の特徴ということで以上の項目をあげましたが,それらは社会人としての優秀さにも関わっていそうです。私の周囲にいる,あるいは今まで出会った優秀な人はたいてい上記の特徴を備えています。優秀な人はとにかく時間を大事にし,それゆえ意思決定と行動が速い。そして,向上心を忘れず,人の話をよく聞いています。無能な人は,時間を大事にせず,独り善がりで,他人や組織の批判ばかりしています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする