愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

口癖

2016年08月06日 | 卒論
ゼミの各学年には,夏休み中,きちんと継続して調査や原稿執筆を行うよう,休み前に指示しました。とくに,4年生には卒論を半分程度は夏休み中に書き上げ,秋学期第1回の授業で提出するように指示しました。

4年生にとっては学生生活最後の夏休みです。就職活動が終わっているゼミ生が今年は多い。有意義に過ごして欲しいのですが,できれば社会人になってからではなかなかできないことを手掛けて欲しいと思っています。いつも私は2つのことを推奨します。1つは長期の旅行です。社会人になるとなかなかできなくなります。休みが取れなくなるからです。借金してでも行く価値はあるといつも説きます。もう1つは読書です。落ち着いて読書をする時間的精神的余裕が社会人になると失われることが多いのです。

この読書について,好きな書物をあれこれ読むことに加え,卒論テーマに関連したマーケティングや経営学の教科書や論文を読んで欲しい。企業人になるとビジネス・ノウハウを扱うビジネス書を読む機会が増えると思いますが,教科書や論文などは読む機会が減るでしょう。大学に在籍しているからこそ味わえる経験です。

ところで,いつも学生の研究発表や卒論に対して,論評する時に出る言葉があります。「ほんまに?」「なんで?」の二つ。口癖です。「ほんまに?」は,ゼミ生が根拠の薄弱な主張している時に思わず口にします。確かな根拠で主張を支えるべく再検討するように迫っています。「なんで?」は,ゼミ生が論理性のない話しを展開している時に口にします。現象のメカニズムをきちんと考察するように促しています。

最近ゼミ生に出しているメールを確認したところ,新たな口癖を発見しました。「安直」。一部4年生の卒論計画・構成案に対して,安直!を連発していました。安直なので考え直せという指示をしました。

この安直という言葉を使ったのは,ゼミ生が簡単に仮説を出そうとしたり,思いつきで計画案を書きだしたりしたからです。きちんと関連する文献を読んで,基礎的知識を蓄えてからでないと,論理的に仮説や計画を考え出すことはできないはずなのに,それを省こうとしたので,「安直」と指摘したのでした。

夏休み明け,秋学期第1回の授業で,4年生全員に卒論作成の途中経過を報告してもらいますが,どうなることでしょうか。ここでまた安直な内容だと,「あかん」と言い渡すことになるでしょう。努力の跡が見えると,「まあまあやな」と発するでしょう。「ようやったな!」これは最後まで取っておきます。
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