愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

8月2日

2009年07月22日 | 名古屋マーケティング・インカレ
8月2日に,愛知大学のゼミとうちのゼミとが参加する形で,名古屋マーケティング・インカレ追加中間発表会を開催することになりました。開催場所は愛知学院大学。6月27日の中間発表会には両大学とも新型インフルエンザの影響で参加できなかったので,それを補うために開催します。何らかの形でやっておかないと,両大学は出遅れてしまい,本大会で不利な状況になってしまうので開催することになりました。

実は当日愛知学院大学ではオープンキャンパスを実施しています。入試センターに確認したら,同時開催は問題なし,もしかしたらオープンキャンパス参加の高校生がインカレを覗き込むかも知れないので,対処して欲しいとのことでした。

高校生が見るかもしれないよ,とゼミ生たちに話したら,「緊張感が高まる」ともらしてました。高校生が見て面白いものではないので,見学者がいるかどうかは分かりませんが,大学らしい催しが行われているなあという認識を持ってもらえればいいでしょう。
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新結合

2009年07月18日 | 卒論
春学期の授業期間はほぼ終わり,試験期間に入ります。ゼミも今学期の正規授業は終了しました。3年生は名古屋マーケティング・インカレの発表内容確認,4年生は卒論テーマの提出を最後に行いました。

両学年とも例年通りの出来でした。決していい出来ということではありません。例年通りいまいちということです。なぜいまいちかといえば,単なる思いつきでテーマを考えているもの,単に「調べて終わり」を目指しているものが大半だったからです。

4年生には当初から指示していたのに,いまだ誰もやってきていないことがありました。先行研究を調べるということです。ゼミ生達は,トヨタ自動車の成功要因だとか,テーマパークのリピーター獲得だとかをテーマとして掲げていました。そんなテーマは非常にポピュラーで,それに関する文献は多数存在しています(読みきれないぐらい)。大まかにそういうテーマを掲げるなら,それに関する主だった先行研究を調べておく必要があります。先行研究というのはつまりはそのテーマに関して既に誰かが調査してそれなりの結論を出したものです。

先行研究を調べておくと,そこではまだ考えられていない要因や,不十分な説明のままで終わっている部分を見つけることが出来ます(必ず存在します)。それを見つけて,そこを補うことを目指せば,具体的で価値のある研究テーマが案出できるのです。

あるいは,先行研究を修正する,その研究を他分野に当てはめてみるということで具体的なテーマを見出すことが出来ます。「そんなんでオリジナリティーはあるの?」と思われるかもしれませんが,十分オリジナリティーがあり,うまく進めればイノベーションが生じるかもしれません。

経済学や経営学では,イノベーションというのは既存要素の新結合であるという古典的な考え方が存在します。つまりはイノベーションは無から生まれるのではなく,机上でうんうんうなって出来上がるのでもないということです。既に存在しているものをあれこれ検討しなおして試行錯誤するうち出来上がるのです。

授業の最後に4年生には先行研究を調べるように強く指示しました。きちんとやってくるかどうかは不明です。しかし,やらないと,例年通りの「調べて終わり型」コピペ卒論が出来上がって,教員も後輩も自分も失望させて学生生活を締めくくることになります。
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3の原理

2009年07月09日 | 運営
2年次秋学期から始まるゼミのゼミ生募集が終了しました。2次募集まで行い,選抜の結果12名のゼミ生が確定しました。2次募集まで行うというのは人気ゼミでない証拠ですが,あれこれ大変さを伝えたあげくの結果としては穏当かなと思ってます。

12名という数には理由があります。現在うちのゼミでは,2,3年次,3人1組のチームで作業を行い,研究発表を展開しています。したがって,3の倍数でゼミ生が揃っていることを基本としています。なぜ3人1組かといえば,それが分裂せずにうまく運営してもらえる数だからです。

2人ではチームとしては小さく活発な活動を行うことにならないことが多い。また,1人1人が主張を始めると,収拾がつかなくなることが多い。4人では,2人と2人に分かれて派閥争いのようなコンフリクトを起こしてしまいがち。5人以上になると,何もチームに貢献しないメンバー(フリーライダー)が存在して,それがチームの揉め事の中核になってしまうことがある。

3人ではそれなりに活発な活動をすることができる。各自が主張を始めても,たいてい2人と1人に分かれ,1人の方が折れる形でコンフリクトが収拾されるケースが多い。コンフリクトが収拾できないことがあっても,分裂は回避される。3人ではフリーライダーが出る余地がない。

以上のような原理を学生指導を試行錯誤する中で見出したのでした。

ゼミに参加予定の2年生たちはゼミ活動をきちんと理解して応募してくれてました。やる気を感じました。秋学期からの開講を楽しみにしています。
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