愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

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2013年06月03日 | 名古屋マーケティング・インカレ
うちのゼミでは,3月に,今年度は名古屋マーケティングインカレ参加を見合わせる方向で話し合っていました。というのも,今年度の3年生は人数が少なく,チーム編成できないかもしれず,ひょっとするとゼミの存続も危ういと考えていたからです。しかし,4月の履修登録段階で,大学の規定人数を何とか充足し,ゼミ生たちはやる気を見せたので,例年通り参加することにしました。

参加するためには,エントリーシートに,研究計画を記入して,指導教員経由で実行委員会に提出しなければなりません。指導教員に提出する期限は5月24日でした。ゼミ生たちは2チームに分かれ,それぞれ,何とか記入して,24日に私までいったん提出しました。しかし,内容に不備があるため,私がシートを実行委員会に届けるまでに,もう一度考え直して,訂正版を早急に提出するように指示しました。

いつものことですが,ゼミ生たちはうまく書けません。やむをないと思います。なぜならば,研究計画を他人に説明できるほどの内容でまとめられれば,研究は半分進んだも同然だからです。研究過程の前半は,テーマを絞り込み,具体化する過程であるといえます。毎度つぎの過程を指導しています。

まずは,大まかに研究領域を設定します。そして,その領域の基本書を読み,基礎知識を形成します。つぎに,それに関する社会情勢を調べ,現状理解を進めます。その過程で,大まかなテーマが思いついたら,それに関する既存研究を探し,読んでみます。いくつもいくつも探し出し,それを読み,内容を整理します。その過程で,疑問がわいてくるはずです。その疑問にどのように答えることができるのか考えながら,テーマを絞り込んでいきます。うまくいかない場合は,社会情勢の調査や既存研究の読み込みなどを繰り返します。テーマが絞り込まれ,具体的に他人に説明することができるようになるまで,試行錯誤が続くのです。

エントリーシートで求められるのは,決意表明レベルの研究計画なので,それすら記入できないというのは,基礎知識の形成や現状の理解という初期段階の作業を不十分なままにしてしまっている可能性があります。

シート記入締め切りの後,1回目の中間発表がやってきます。ただ,この段階では,基礎知識の形成と現状の理解にとどまっても,後に十分挽回できます。むしろ,それらをおろそかかにして,思い付きのテーマを苦し紛れに発表するほうが後の挽回が難しくなります。

ゼミ生には,以上の事柄を認識したうえで,苦しんで欲しいと思います。



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