愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

夏の集まり

2011年07月25日 | 運営
昨年度のゼミ卒業生が,来月の盆休みにゼミ卒業生や現役ゼミ生を集めた懇親会を開くことを企画してくれました。連絡がつく数年前までの卒業生,ゼミ4年生,3年生,そして秋学期から所属が内定している2年生にも連絡して,都合のよい人に集まってもらう予定です。

常々学年を超えた縦のつながりを重視した運営をしたいと思っています。風前の灯の不人気ゼミではありますが,そうだからこそ一層ゼミ生や卒業生の思い入れと結束力の強いゼミにしたいと思っています。

ここ5年間は毎年ゼミ生たちは名古屋マーケティング・インカレを経験してきました。いくぶんかしんどい思いをしたこともあったと思いますが,そうであるが故に「自分たちのゼミ」であるという気持ちを持ってくれていると想像しています。そしてその共通体験が学年を超えた交流を自然に促進しているとも考えています。

途中脱落する学生はいました。これからもいると思います。去る者は追わず,ゼミの教育レベルを維持するために「甘く」するようなことはしないつもりです。ましてや,志望者を増やすために,レベルを下げるようなことは絶対しないつもりです。志望者の集まらない大変だと噂のゼミに所属してしんどい思いをすることが,却ってゼミ生に誇りを持ってもらえるのだと思っています。

明るく笑いの絶えない雰囲気も誇りに思っています。明るい雰囲気でしんどいことをきちんとやるというのが理想とするところなのです。企業でも生産性の高い組織というのはそういう雰囲気と姿勢を持っています。

ちなみに,うちの学部では「はまりゼミ」になっていますが,他大学の事情を考えれば,たいしたことはありません。この程度で「はまり」と考えるのは,うちの学生が実にぬるい環境にいるということを示しています。海外で研修を行うわけでも,高度な解析をマスターしてもらうわけでもありません。私は中堅レベル以上の私立大学のビジネス系学部におけるゼミで普通にやられていることを実現したいだけです。難関国立大学と同程度にするなどという夢のようなことを目指しているわけではありません。

ゼミで学年を超えた縦のつながりをきちんと作り上げようというのも,中堅レベル以上の大学なら普通のことだからです。

ともかく,卒業生たちがゼミに愛着を持ってくれていることをうれしく思います。今回の企画に感謝します。そして,今回の集まりによって現役ゼミ生がその愛着を共有してくれればいいと思っています。

なお,こちらから連絡がなされていないが,これを見て懇親会に関心を持った卒業生は是非こちらまで連絡をください。
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最後

2011年07月22日 | 運営
昨日は春学期最後の授業日でした。ゼミも正規のスケジュールはこれで終了です。

3年生には名古屋マーケティング・インカレにおける研究発表について今後の課題を導出してもらいました。その際研究コンセプト(何をどのように明らかにするのか)を表明してもらいました。一度決めたコンセプトは変えてはだめだと指示しました。

1つのチームは,タブレット型パソコンを小売店内のデジタル・サイネージとして活用することを研究するプランを発表しました。機能から考えて,他のデジタル・サイネージ用ツールと比べて,プロモーション効果があるはずだという。ここで問題になったのが,プロモーション効果とはなんだということです。企業が特定プロモーション活動による売上高向上を目標としていても,それが売上実現に結びついたかどうかを明らかにすることは容易ではありません。売上実現には色々な要因が複雑に絡み合うからです。したがって,プロモーション効果というと,知名や理解という段階にとどめて測定することが多いのです。しかしこれとて,効果概念はあいまいで,論者によってまちまちです。自分たちなりにプロモーション効果概念を導出し,その測定を考え出してきて欲しいと指示しましたが,簡単に答えは出ないでしょう。プロモーションや消費者行動関連の専門書をきちんと調べたうえで,徹底的に悩んで欲しいと思います。

4年生には卒論執筆に向けて,研究の基本的考え方をレクチャーしました。研究には,理論そのものを扱う研究,仮説検証型の研究,歴史を扱う研究,ケーススタディーなど様々な方法があるということを説明しました。とくに,ケーススタディーのなかで,複数ケースから原理・原則を導き出す帰納的研究というものをやってみたらどうかと述べました。我々にはおなじみの名城大学大崎先生の研究書『プレミアムの法則』を例に出して,面白い卒論が書けるかもしれないと説明しました。もしケースによる帰納的研究に関心があるならば『プレミアムの法則』を読んで欲しいと思います。最後に秋学期最初のゼミでは,卒論を1万字以上執筆してきてそのデータを提出してもらうと指示しました。学部の規定分量の半分以上書いてきてくれということです。今までの例からすると,最低限それが満たされていないと,まともな卒論を12月に提出することができないからです。

なお,昼休みに,2年生内定者を集めたオリエンテーションを行いました。個人的には暗雲垂れ込めました。10名の内定者のうち集まったのは7名。3名は集合指示の掲示に気づいていないようだということでした。7名に私のアドレスを教え,連絡のためにそこに空メールを送って欲しいと指示しましたが,その日のうちの送ってきたのは4名。指示されたことはすぐやるのが鉄則。すぐ送れとは指示されていないと学生は言うのかもしれませんが,こういう簡単なことはすぐやらないと,かえって忘れてしまってやらなくなります。ちなみに,過去,集合をかければ全員集まりましたし,空メールの指示では皆その場ですぐ対応しました。

以上のことだけで判断するのは早計ですが,基本的なことをおそろかにする,情報に網を張っていない,すぐ取り掛からず後回しにする学生が優秀な学生であったためしはありません。やはり2年次に様子を見て,3年次のゼミ運営(名古屋マーケティング・インカレに参加するかどうか)を決めたほうがいいようです。
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DQNは排除したが

2011年07月13日 | 募集
来週から試験期間に入ります。授業のまとめをする時期なので,忙しい時期なのですが,不愉快な時期でもあります。別に忙しいことが不愉快なのではありません。いつもは出席しない学生が大学に通い,授業に出席するため,不愉快になるのです。

この時期,DQNとしかいいようない学生がわいてきます。きつい表現かもしれませんが,多くの学生が憤慨し,そう指摘しているのであえて使います。マナーの悪さ(育ちの悪さと言い換えてもよいかもしれない)が際立つDQNたちが,そこかしこで,教員やまともな他の学生の気分を害するのです。ひどいのが喫煙マナー。禁煙と思いっきり掲示されている場所で堂々と吸い,あちこちに吸殻をまき散らすDQN。掃除係員が掃除しているそばで,吸殻を含めたゴミをまき散らす質の悪いDQN。通路や入り口周辺地べたに座って,人通りを遮り騒ぐDQNもいる。図書館もひどい。静かに勉強すべき図書館が,試験前は単なる喫茶スペースになってしまいます。うるさくて本が読めないレベルです。本を読みながら飲食してはいけない決まりなのに(重要な本を汚されては困るので),守っている学生のほうが少ないと思えるほどペットボトルを持ち込む学生多数。愛知学院は金持ちの子女が集まる大学という伝説がありますが,マナーの悪い学生をしょっちゅう見ていると,その伝説はどんな意味で流布されているのか?と不思議に思います。

そういう学生には当然教育上関わりを持たざるを得ません。授業中騒いでいる学生には,叫んで注意します。また,教室周辺の禁煙スペースで喫煙している学生には禁煙を分からせるように注意します。しかし,きりがありません。

この大学に奉職してから(とくに近年は),ゼミではこのDQNをいかに排除するかということをゼミ募集の主眼にしてきました。そのため,ゼミ生の募集では,いかに厳しく大変なゼミかということをとにかく説明します。実際にはそれほど厳しくはありませんが,そういわれれば止めておこうという学生は多くなります。ひどい学生たちのほとんどは勉強する気のない学生たちですから,うちのゼミを忌避します。ただ問題なのは,優秀な学生も避けるようになってしまっていることです。「はまりゼミ」という評価が確立しています。したがって,他には行けないという学生が仕方なしに応募するゼミになっています。

もっとも,説明のせいだけではなく,担当教員が嫌われているせいでもありますが。学生にしてみればお前が言うなというところでしょうか。

秋学期から始まる2年次のゼミのゼミ生募集が終わりました。例年通り,3次募集まで行って,学部で決められた定員が未充足のまま募集打ち切りになりました。「さすがについてこれないだろう」と思われる学生は落としましたが,何しろ贅沢は言えないので,他には行けないので仕方なく応募してきた学生も受け入れています。DQNは排除していますが,優秀さや活発さも排除したかもしれません。

秋学期からどうなることでしょうか。期待は失望を生むので,あまり期待はしていません。しかし,他に行けずにうちにこざるを得なかった学生には奮起して欲しいと思います。どうせこんなへぼいゼミにしか入れなかったからとくさってしまっては,学生自身も私もアンハッピーです。ハッピーな卒業を迎えることができるように努力して欲しいと思います。

追伸。残念なことですが,愛知学院というとDQN,チャラ男,チンピラの集まる大学というイメージが周辺地域で出来上がっています。確かにDQNは生息していますが,実際には少数派です。大半の学生は「普通の学生たち」です。しかし,このDQNたちが大学のイメージを落とし,受験生を忌避させ,教育を停滞させている元凶の一つになっています。何とかしないといけないのですが・・・。私がどうにかできることではありません。
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派遣研修

2011年07月06日 | 運営
愛知学院大学商学部と九州経済調査協会とは昨年度学生派遣研修の協定を結びました。九州経済調査協会は福岡県にあるシンクタンク(調査研究機関)です。本学の学生を九州経済調査協会に派遣し,そこで調査研究の手伝いによって就業体験をしてもらいます。さらに,同時に,九州経済調査協会スタッフの協力を得て,学生独自の調査研究を実施してもらいます。

九州経済調査協会は既に九州大学と立命館大学から同様の学生を受け入れています。今年度本学からも派遣することになり,うちのゼミの4年生岸さんの派遣が決まりました。岸さんは,夏休み中2週間,九州経済調査協会において調査研究の手伝いをしながら,九州経済に関する独自の研究も進めていくことになっています。

岸さんは独自テーマとして博多駅の開発と阪急百貨店出店に関する調査を行う予定です。過去10数年日本の小売業界で進んできたターミナル百貨店開発ですが,博多駅におけるその実例を取り上げて,集客戦略の在り方や顧客の買い物行動などについて調査する予定です。具体的なテーマは現在検討中です。

派遣期間中,ゼミ担当教員として私も当地に出向いて就業体験および独自調査の確認とアドバイスを行うことになっています。少々手間がかかりますが,わざわざ九州にまで出向いて研修を受けるというゼミ生の意欲を是非サポートしたいと思っています。学内では不人気筆頭の低評価ゼミではありますが,このような意欲と能力の高い学生が所属して活躍してくれることは大いに誇りとするところです。

九州という見知らぬ土地に2週間ただ一人派遣され,難しげな仕事を手伝うというだけでうちの学生にはかなりハードルが高そうです。さらに,九州大学や立命館大学のような有名大学の学生たちと同じ立場になるというのもプレッシャーになります。しかも,この派遣研修の費用は学生自己負担です。応募者は現れないだろうと思っていました。自分なら学生時代応募はしないでしょう。しかし,あっさりうちのゼミから出てくれました。能力的には派遣に値すると評価されました。

岸さんが応募するに至った背景として,昨年度名古屋マーケティング・インカレのためハードな1年間を過ごしたことが挙げられます。調査や研究,プレゼンテーションなどにある程度自信が持てるようになったようです。それが,見知らぬ土地での研修に躊躇しない原動力になっています。また,インカレでの研究発表が不満足なものに終わってしまったという不完全燃焼感を持っていることも,新たな挑戦を起こす原動力になっているようです。

来年度以降もこの派遣研修は続く予定です。うちのゼミから応募する学生がまた出てくれればうれしい。ただし,このゼミが今後も存続していればの話しですが。不人気低評価故に存続が危ぶまれています・・・。ゼミ生の活躍でも挽回はできないというところが悲しい。


追伸。派遣費用の一部について,商学部の同窓会組織である商経会から助成を受けることになりました。ゼミ担当教員として大いに感謝いたします。
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