愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

告知

2015年12月31日 | Weblog
現在、本学では、日進キャンパスと名城公園キャンパス間の送迎用シャトルバスが1時間1本程度運行しています。来年度の取扱いが先日発表されました。それによれば、そのバスに乗車できるのは、スポーツ推薦入学者のみ。それ以外の人物は乗車できません。つまり、同じ運動部に所属している学生でも、一般入試入学者や公募制推薦入学者は、そのバスには乗れないわけです。運動部以外の部、例えば、吹奏楽部や茶道部の学生も当然乗れません。

実は私たち教員もそのバスには乗れません。我々のキャンパス間移動はどうなるかといえば、公共交通機関(バスと地下鉄)を利用するか、大学と星ヶ丘駅までの送迎バスと公共交通機関を組み合わせて利用することになるそうです。

来年度の詳細なバス運行スケジュールが発表されないので、どのように両キャンパス間を移動すればいいのか不明です。私は週に2日、朝、日進キャンパスに通い、授業終了後すぐさま名城公園キャンパスに移動しなければなりません。月に数度は名城公園キャンパス移動後すぐに会議に出席しなければなりません。来年度から名城公園キャンパスの授業開始が30分繰り上がるので(日進キャンパスは現状通り)、会議に間に合わなくなる可能性があります。

学生にとっては、上記の移動措置によって課外活動に影響が出るかもしれません。張り紙を見て衝撃を受けている運動部の学生が存在していましたが、彼は来年度どのように行動するでしょうか。

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ポスター

2015年12月18日 | 運営
ゼミ生には全員1月末にポスター発表をしてもらうことになっています。先日、そのポスター作製のための講習会が開かれました。商学部および経済学部の発表予定者30名以上が集まりました。講師は本学部の笠置先生です。ビジュアルプレゼンテーション等を専門的に研究されているので、こちらからお願いして、講義していただきました。ポスター作製ソフトの使い方や、見やすいポスターの原則などを教えていただきました。また、そもそもポスター発表とは何かということも話題になりました。

ゼミ生たちはポスターの作り方とポスター発表の意義については、漠然とですが理解したようです。しかし、ポスター作製方法もさることながら、ゼミ生たちを悩ませているのは、わずか1枚のポスターに研究発表内容を縮約することの難しさです。

4年生には卒論の内容を発表してもらいますが、彼らは3~5万字程度の分量を持つ内容をどのように縮約すればいいのか悩んでいます。アンケート調査やフィールドワークの結果を主な内容としている卒論は、その部分だけを抜き出して示せば、主張したいことは大体伝わるのではないか、4年生たちはそのように考えています。しかし、彼らが困り果てているのは、ケーススタディーを内容とする卒論です。例えばLCC(格安航空会社)の戦略を比較し、好業績を上げているピーチの成功要因を導き出そうとした卒論の場合、各社の成立から始まる戦略の立案と展開の経緯が事細かに書かれています。大胆に縮約してしまうと、戦略成立や転換の経緯がよく分からなくなってしまうおそれがあります。さらに、そのポスターは報道番組のニュースフリップのようになってしまい、陳腐な印象を参観者に与えてしまうかもしれません。

私が所属しているマーケティングや経営学系の学会ではポスター発表を行うことはまれです。個人的に大学教育改革に関係した研究発表会で数回接したぐらいで、自分自身が手掛けたことはありません。したがって私はポスター発表の方法を理解していません。うまくゼミ生を指導することができないもどかしさを感じています。なお、ポスター発表は理系分野では一般的で、何百というポスターが並ぶ発表会場の光景は珍しくないそうです。理系分野を専門とする先生にゼミ生を指導していただきながら、私自身がその考え方を学ばせていただく年末年始になりそうです。



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年末つれづれ

2015年12月06日 | 運営
先月末から今月中旬にかけて、ゼミ生たちは締め切りに追われています。2年生は論文コンテスト、3年生は名古屋マーケティング・インカレ、4年生は卒論。

2年生には、秋学期、ゼミ教育開始後2か月半ほどで論文を書き上げて、コンテストに応募してもらいました。無理があるのは分かっていましたが、文献調査やフィールドワークを踏まえて、文章を論理的書く基礎訓練をゼミ生に施したかったからです。観光に関する論文が課題です。観光に関する研究教育は、学際分野といえ、間口が広いので、専門知識のまだないゼミ生にとってテーマが見つけやすいだろうと思ったのです。また、マーケティング以外の知識を幅広く得るきっかけにもなります。本人たちになりに頑張って提出してくれましたが、書き上げたものは不十分で、問題点多数です。本人たちが、その問題点を認識して改善のあり方を検討してくれたならば、能力の向上は見られます。一つ締め切りを迎えておしまいにしてしまうと、能力の向上は見られません。

3年生は例年通り、名古屋マーケティング・インカレに参加。4月から8か月かけて、調査し、検討した内容を先日発表しました。8か月でも時間が全然足りないことを実感したようです。そして、4月に何とかなると高をくくっていた彼らは、自分たちの能力や努力の足りなさを認識してくれたと思います。5年前と比べて、大会全体のレベルが向上しています。かつては全チーム団子状態だったのが、今は上位チームと下位チーム2層に分離してしまっています。うちのゼミのチームはどれも近年下位に位置づけられています。今年も、結局そうなりました。チームによって、下位になった理由は様々ですが、すべてのゼミ生にいえることは、ほどほどの努力レベルで妥協したことです。例えば、調査しやすい対象(大学生など)にアクセスし本当に検討する必要がある対象を調査しない、テーマに直接関連する文献だけを読み、それを下支えする基礎的文献、周辺の理論的文献を徹底して読まない、理論的検討とフィールドワークとが分離しているのに調査のやり直しをしないなど。上位の他大学チームはこれらをきちんと行っていました。

上位と下位がこれ以上開くようでは、かえって学生のモチベーションが下がってしまうかもしれないと危惧しています。上位のチームの学生たちは、レベルの低い学生たちが参加する大会は、参加する意義がないと考えて、モチベーションを下げるでしょうし、下位のチームの学生たち(うちのゼミ生たち)はどうせ自分たちは評価されないからと、モチベーションを上げないという状況です。大会の瓦解です。来年参加可能なうちのゼミ生(現2年生)はわずか3名しかいません。今後参加しない方がいいのかと悩むところです。

4年生は近日中に卒論提出締め切りを迎えます。もうすでに提出したゼミ生がいますが、大半は現在修正作業中です。例年一部のゼミ生には提出後書き直しをしてもらってきましたが、今年度から全員の書き直しを制度化しました。今年度から4年生には1月末にビジカンというポスター発表会に参加してもらいますが、その時まで、ずっと卒論の検討・執筆を続けてもらうのです。そして、最終的な完成物はビジカン開催初日に提出してもらいます。なぜこんなことをするのかといえば、当たり前ですがより良い卒論を書いてもらうためです。問題点の洗い出し(反省)と改善の繰り返しが能力の向上を生みます。そもそも12月初旬に卒論を提出し、それでおしまいにすると、その後ゼミは何もやることがなくなります。4回程度はお休みになります。高い学費を負担してそれではもったいない。ゼミ生には学期最後まで大学教育を享受してほしいという気持ちも、書き直しをさせる理由です

なお、ゼミの2年生、3年生にもビジカンに参加してもらいます。ポスター発表の方法を学習してもらうことが一義的な理由ですが、それに加え、コンテスト論文やマーケティング・インカレ発表の改善を繰り返してもらうことも理由です。ゼミでは、反省と改善の繰り返しを徹底する姿勢を大事にしたいと思っています。

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推奨記事

2015年12月01日 | Weblog
本日から、日経新聞の「私の履歴書」に、Jフロントリテイリングの奥田務さんが登場します。大丸社長、会長として、大丸の経営改革を成し遂げ、大丸・松坂屋経営統合後は、その持ち株会社Jフロントリテイリング会長として、百貨店業界をリードした大物経営者の半生記が今後連載されます。

以前、教材としてのケース作成のため、大丸・松坂屋の経営統合や大丸梅田店出店について調査・記述したことがあります。その時、旧態依然とした百貨店に、「理にかなったこと」を追求する姿勢を持ち込み、徹底させた奥田さんのリーダーシップに魅了されました。百貨店というと、伊勢丹の経営手法がマーケティングの世界ではよく取り上げられてきました。伊勢丹には華やかさがあり、贅沢の夢を感じることができるからでしょう。その一方で、大丸の改革は、合理性の追求ゆえに、顧客からは見えづらく、華はありません。しかし、大丸の改革は、顧客対応をきちんと維持しながら、裏方部分を大胆に変えたため、その対比から、物語は抜群に面白い。

その改革のプロセスが、記事では描かれるでしょう。小売流通を学ぶゼミ生には是非読んで欲しい。私も楽しみにしています。
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