愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

野人

2007年10月27日 | Weblog
先日,新聞に10面に渡って早稲田大学の広告が掲載されていました。創立125周年を知らせる大変目立った広告です。その中に,卒業生であるファーストリテイリング(店名ユニクロ)会長柳井正さんのメッセージがありました。

サラリーマンはいらない,「知性を持った野人」を求むというテーマで語っています。もっと起業家を目指して欲しいし,たとえ企業に就職しても,自営業者になったつもりでプロ意識を持って,個人として自立して欲しい。エリートでもお坊ちゃんでもなく,失敗を恐れずカッコつけずに蛮勇ふるって実行する「知性を持った野人」になるという魂を持ち続けて欲しい。そして,大学時代には,どこに就職するかよりも,自分がどう生きるのかをじっくり考えて欲しいというメッセージを母校の学生に伝えています。

このメッセージは,わが愛知学院大学のゼミ生にも受けとめて欲しいなと思います。愛知学院大学はエリートの大学ではないし,お坊ちゃんの大学でもない(かつてそう呼ばれたことはありましたが実態は違います)。だからこそ,行動力で,勇気で勝負して欲しいと思うのです。計画を立てることと実行することとは次元が違います。いくらいいアイディアを考えていても実現できなくては意味がないのです。重要なのは物事が実現できて結果が得られることです。エリートでないなら,行動力で勝負というのは言い古されたことかもしれませんが,実現性の重要さを考えると,やはり今でも妥当すると思います。

早稲田の学生ほど学力はないので,「知性を持った」を標榜するのはおこがましいし,難しいかもしれませんが,ゼミ生には大学生として最低限頭を鍛える努力はして欲しいと思います。そして,報恩感謝(愛知学院の理念)を忘れず,他人と協力して仕事ができ,他人のために汗をかいて結果を出すことを意識して,「心を持った野人」を目指して欲しいと思っています。

閉塞感漂う日本を変革するには野人の力が必要だと柳井さんは指摘しています。

ゼミの日々の活動が「心を持った野人」作りに貢献できるよう,教員の私も努力しなければなりません。
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練り直し

2007年10月23日 | 名古屋マーケティング・インカレ
3年生たちは,先日の名古屋マーケティング・インカレ中間発表会を受けて,本大会に向けて,研究の練り直しを行っています。大きな問題点として,研究目的が不明瞭なことがあげられます。とりあえず,調べてみましょうというスタンスで始まっているので,何のために調べて,考察を行うのかということがきちんと考えられていないのです。また,数量的なデータが調べられてないことも問題でした。数字は人を説得する際に大きな武器になります。これがないと調査の信憑性を疑われることがあります。

研究目的が不明瞭なのはやむをえないかもしれません。調査対象に関する知識がない段階で,研究目的や仮説がうまく導き出せることはないからです。とにかくまず,今どういう状況なのかを知らないと,明確で研究上意味のある目的を導き出すことは難しいといえます。これまでの調査で,商業集積グループはエキュートの現状,電子商取引グループはネット・オークションの現状がおぼろげながら分かってきたようです。これから,きちんと研究目的を定めて,自分たちなりの仮説を作り上げてくれればいいでしょう。

4年生には毎週卒論の原稿をデータで持ってきてもらっています。毎週執筆状況の確認です。前週と比べて全然原稿が増えていなければ,学生はうつむきながら,言い訳をしなくてはならないのです。こうするとサボることができないのです。これで,じゃんじゃん進んでいるかといえば,なかなか・・・。うまくない言い訳をぶつぶついう学生がちらほら。とにかく12月の提出には間に合わせてください,としつこく諭しています。
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名古屋マーケティング・インカレ中間発表会

2007年10月14日 | 名古屋マーケティング・インカレ
10月13日の午後1時から5時まで,愛知大学にて,名古屋マーケティング・インカレ中間発表会が開催されました。参加したのは,愛知大,愛知学院大,中京大,名古屋学院大,名城大のマーケティングを専門としているゼミの学生グループ。愛知学院大からは青木ゼミ3年生(2グループ)が参加しました。

ブランド,広告,商業集積,電子商取引という4分野に分かれて,研究発表とそれにつづく討論が行われました。うちのゼミでは商業集積と電子商取引に1グループづつエントリーしました。

12月1日に開催される本大会前の予行演習的意味合いで行われた今回。皆まだきちんとした研究成果を示すまでには至らず,中途段階の研究内容を発表することになりました。各グループが発表後(20分程度),聴衆となっている参加学生から質問や指摘がなされ,それに対して発表者が反論したり,応答したりする(10分程度)という形で会は進行しました。

発表に対して,基本的な論理構成や研究目的に問題があると指摘されるグループが続出。うちのゼミのグループも,その研究の目的はそもそも何なのか?という基本的なことを問われていました。学生達は緊張や戸惑いを経験したようでしたが,自分達の研究や思考のレベルを振り返る機会になったと思います。自分達の至らなさを思い知って,つぎの本大会に向けた改善点を把握できれば今回は成功だったでしょう。

各ゼミの担当教員は発表をのぞいてみました。内容の良し悪しはまだつけられないが,発表態度については名古屋学院大のグループがいいのではという評価になりました。うちは残念ながらまだまだ。本大会では,各グループは,発表内容,態度,質問などについて評価され,ランク付けされます。さらに,最優秀賞が選定されます。

発表会終了後,愛知大生協学食にて,簡単な飲み会が行われました。参加前は,学食で飲み会なんていやだといっていたゼミ生でしたが,合宿でいった横浜中華街の食べ放題よりは断然いいといいながら,デザートのソフトクリームを喜んで食べてました。
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ゼミ生募集・選抜

2007年10月12日 | 募集
今週は現2年生の来年度に向けたゼミ生選抜が行われました。つまり,現2年生が来年度ゼミ(3年次)の配属のために志望を提出し,それに対して各ゼミで選抜を行ったのです。

うちは人気ゼミではないので,志望者は例年定員とほぼ同じぐらいか,それより少ない程度。1次募集で定員が埋まりきらず,2次,3次と募集したことは何度もありました。今年はどういうわけか,定員の2倍以上の志望者。3年ほど前に3倍程度の志望者が集まったことがあったので,それ以来です。

昨日,選考のため,志望理由書を書いてもらい,それを基にした簡単な面接(1人2~3分程度)を行いました。面接は講義の履修状況と志望意思を確認するための簡単な会話で,例年基本的に志望理由書を吟味して選抜することにしています。今年の定員は15名と学部から言い渡されていますので,本日何度も志望理由書を読み,面接での受け答えを思い浮かべて,何とか適格者を絞り込みました。合格者名簿は来週発表です。

今年志望者が増えたのは,ゼミが楽しそうだという噂が広がったからのようです。3年生のゼミ生が懸命に楽しいとアピールしてくれましたので(笑)。それはいいことのように思えます。でも,あくまで教育の一環で行うわけですから,ゼミの活動には楽しくないこともいくつかあります。研究することが本業なのです。その噂のおかげで,うちに目を向けてくれた優秀な学生はたくさんいたようですが,その一方で,「厳しいのは避けたい」という思惑を持つ,志望動機や意欲の乏しい学生も集まったようでした。

必修科目ではないので,楽をしたいならゼミなんかとらなければいいのにと思うのですが,どういうわけかそういう学生も就職のことを考えてかゼミを志望します。しかし,真剣に勉強はしたくないので,厳しさのないゼミを志望するわけです。したがって,とてもまともな研究指導や活発なゼミ活動を指揮しているとは思えない教員のゼミが,教員がフレンドリーで課題が厳しくないからという噂によってそういう学生の人気を得ていたりします。それと同様にうちのゼミが今回人気を得たのだとしたら,よくない傾向だなと思うのです。いつもは厳しそうだからということで人気薄だったので,なおさらそう思います。

明るい雰囲気は心がけています。ゼミ生は毎年皆仲が良いです。明るい雰囲気で議論しながらも,やるときはやる,常に向上心ある,活発なゼミを指揮したいと思っています。課題はいくつもあるし,楽ではないです。ただ,課題は学生の能力向上に役立つよう工夫しているつもりです。ゼミを志望する学生にはきちんと多面的な姿を評価してもらいたいと思っています。



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ゼミ公開

2007年10月05日 | 募集
昨日はゼミ公開の日でした。商学部では2年生が来年度配属するゼミの希望を今週金曜日までに提出することになっています。その前に,実際のゼミの模様を見学することができるようになっています。

他のゼミでは,学生が研究発表している模様が公開されていたようですが,うちのゼミ(3年生)では来週の5大学合同研究会の準備のため,グループごとに準備作業をしている状況が公開されました。うつむいてレジメ作成案を話し合っている場面があったと思ったら,大声で無駄話をしている場面もありで,授業をやっている雰囲気はありませんでした。こんなもん見てもらってもなあ・・・という感じ。どれだけ希望が来るのかは不明。人気ゼミというわけではないので,とにかく定員分希望が集まればいいなというのが本音です。

昨日から3年生は昼休みに『日経ビジネス』を使った就職勉強会を始めましたが,遅刻者,雑誌をもってこない者が数人。最初からたるんでいるので,今後がみがみ言わなくてはならない。高いお金を払って雑誌を買っているのだから,有効に使わなくてはならないのに。学生達はこの辺がまだまだ甘いなあ。
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